種類別の対策ガイド

ハチの駆除・対策ガイド

巣・飛来・分蜂。種類と場所で対応を分けたい。

家の周りで問題になるハチは、主にスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。神戸市の案内では、スズメバチはハチの中で最も大型で、巣を守るために人を襲うことがあり、アシナガバチは基本的におとなしく、巣を刺激しなければ人を攻撃しないとされています。ミツバチは、群れが庭先などで一塊になる分蜂が見られることがありますが、一時的な休息で、神戸市によると4〜7日ほどで飛び去ります。

スズメバチとアシナガバチは、越冬した女王バチが春に活動を始め、初夏に1匹で巣を作って産卵し、夏に働きバチが生まれて巣が大きくなります。神戸市の案内では、巣の大きさと働きバチの数が最大になるのは7月下旬から8月中旬ごろです。秋に新しい女王バチが生まれると、冬には巣が空になり、残った巣が翌年に使われることはありません。刺される被害は、気づかずに巣へ近づいたときや、生垣の剪定などで巣を刺激したときに起こります。

巣は軒下、天井裏、戸袋、床下、室外機、植木や生垣、物置など、雨の当たらない場所に作られます。ハチには毛虫を食べたり受粉を助けたりする面もあるため、生活に支障のない場所の巣は、近づかずに冬を待つという選択もあります。なお、外来種のツマアカスズメバチは特定外来生物に指定されており、長崎県対馬市で国内で初めて確認された後、福岡県、宮崎県、大分県でも確認された経緯があります。

ハチの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
体つきと飛び方スズメバチはずんどうな体型で、直線的に飛びます。アシナガバチは細身で、長い後ろ脚をだらりと下げて飛ぶのが特徴です。近づいて確かめず、離れた場所から飛び方を見て判断します。
スズメバチの巣外側がマーブル模様になっているのが特徴です。作り始めは徳利を逆さにした形で、巣作りが進むと丸いボール型になります。種類によって軒下、庭木、天井裏、床下、土の中などに作ります。
アシナガバチの巣レンコンを切ってお椀型にしたような形でぶら下がります。家の軒先や植え込みで見つかることが多く、外側がマーブル模様のスズメバチの巣とは見た目が異なります。
ミツバチの群れ庭先などでハチ同士が重なり合い、一塊になっていることがあります。分蜂と呼ばれる一時的な休息で、神戸市は4〜7日ほどで飛んで行くと案内しています。刺激せずに様子を見ます。
同じ場所への出入り通気口、壁の亀裂、クーラーやケーブルの引き込み口などに、ハチが繰り返し出入りしていないかを見ます。こうしたすき間は侵入口になり、屋根裏や壁の間に巣を作られることがあります。
時期ハチの活動は夏から秋、特に7月から9月に活発になります。巣作りは春に始まるため、4月ごろから軒下や庭木を定期的に目で確認すると、巣が小さいうちに気づきやすくなります。

法律・制度上の注意

ハチの巣の駆除は、原則として土地や建物の所有者・管理者が行うものとされています(大阪府の案内)。個人宅の巣を自治体が駆除するか、費用を負担するかは自治体ごとに異なり、神戸市のように行っていない自治体もあります。ツマアカスズメバチは2015年1月に外来生物法に基づく特定外来生物に指定されており、環境省は、巣の駆除の際にツマアカスズメバチと思われるハチが捕獲された場合、管轄区域の環境省の地方機関へ連絡するよう自治体や駆除業者に求めています。市販の殺虫剤を使うときは、製品の説明書きに書かれた使い方に従います。

自分でできる対策

  • 4月ごろから、軒下、戸袋、室外機の周り、生垣などを離れた位置から定期的に確認し、巣を小さいうちに見つけます。
  • 庭木や生垣は定期的に剪定して風通しをよくし、庭に置きっぱなしの物を片づけて、巣を作られやすい場所を減らします。
  • 通気口には目の細かいネットを取り付け、壁の亀裂やすき間を補修して、屋根裏や壁の間への侵入口をなくします。
  • 巣を見つけたら近づかず、石を投げる、棒で突く、巣のある木をゆするといった刺激を避けます。甘いにおいで寄ってくるため、ジュースの空き缶も放置しません。
  • 自分での駆除は巣が小さいうちに限り、スズメバチは女王バチだけで巣作りをしている6月ごろまでの小さな巣が目安です。殺虫剤の説明書きと、自治体が示す服装や時間帯の注意を守り、危険を感じたらやめて業者に切り替えます。

相談を考える目安

  • スズメバチの巣がボール型まで大きくなっている、またはハチの種類が分からない。
  • 巣が屋根裏、壁の中、床下、高い軒先など、見えない場所や足場の悪い場所にある。
  • 過去にハチに刺されたことがある人や、子ども・高齢の家族がいて、巣が玄関や通路の近くにある。
  • 集合住宅の共用部、隣の敷地、公園や道路など自分の管理でない場所に巣がある場合は、管理会社や所有者、施設の管理者へ連絡する。

ハチのよくある質問

蜂の巣は自分で駆除できますか?
初期の小さな巣に限れば、自分で対応できる場合があります。神戸市は、スズメバチの巣を自分で駆除するのは女王バチが単独で巣作りをしている6月ごろまでの小さな巣のうちとし、ボール型に大きくなった巣は専門の駆除業者へ依頼するよう案内しています。アシナガバチも、巣が大きくなると駆除が難しくなるため、迷うときは無理をしないでください。
蜂の巣の駆除は市役所に頼めますか?
自治体によって対応が異なるため、お住まいの市町村の案内を確認してください。大阪府は、駆除は原則として土地や建物の所有者・管理者が行うとしたうえで、スズメバチやミツバチが多くの人の行き来する場所にいて被害のおそれがある場合は市町村が対応することもあると説明しています。神戸市は、個人宅の巣の駆除や費用負担を行っていません。
ハチがいない空の巣は、来年また使われますか?
スズメバチとアシナガバチの巣は1年限りで、翌年に同じ巣が使われることはありません。神戸市の案内では、冬には旧女王バチや働きバチが死に絶え、新しい女王バチだけが巣を離れて越冬します。巣そのものは再利用されませんが、巣を作られやすい環境が残っている場合に備えて、春からの確認は続けてください。
蜂の巣を作らせない方法はありますか?
巣を作られやすい環境を減らし、早く見つけることが基本です。神戸市は、4月ごろからの定期的な目視、庭木の剪定による風通しの確保、庭の整理整頓、通気口へのネットの取り付けと亀裂・すき間の補修を挙げています。雨の当たらない場所であればどこにでも巣を作るため、人の出入りが少ない場所ほど意識して確認します。
ハチに刺されたらどうすればよいですか?
速やかに医師の診察を受けてください。神戸市は応急処置として、できるだけ早く流水で洗い流すこと、痛みがひどいときは冷やすことを挙げています。過去に刺されたことがある人は、次に刺されたときにじんましん、息切れ、呼吸困難などのショック症状を起こすことがあるため、症状が出たときは様子を見ずに救急の受診につなげてください。

参考(確認日:2026年10月3日):神戸市|ハチと上手につき合おう、神戸市|スズメバチと上手につき合おう、神戸市|アシナガバチと上手につき合おう、大阪府|自宅の周りでハチをよくみかけます。巣を探して駆除をしてもらえるのですか。、環境省|日本の外来種対策 ツマアカスズメバチに関する情報

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