天理市のスズメバチ等駆除費補助|上限8,000円と対象者

天理市の公式ページ「スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について」(2026年6月25日更新)は、スズメバチ等による危害を防ぎ、生活の安全を図るため、巣を駆除した人に補助金を交付すると案内しています。市が巣を取りに来る制度ではなく、業者へ払った費用の一部をあとから補助する仕組みです。担当は環境政策課です。

補助額は、補助対象経費の2分の1(100円未満は切り捨て)で、限度額は8,000円です。駆除のために建築物等の一部を壊す必要が生じた費用と、その復旧にかかる費用は、補助対象経費から除かれます。巣の駆除そのものにかかった費用と、壁や天井の工事費を、見積書や領収書の上で分けて書いてもらうと、申請のときに迷いません。

天理市のスズメバチ等駆除費補助|上限8,000円と対象者:確認項目
項目市の公式案内の内容
補助対象者ハチの巣ができている場所の所有者または管理者で、登録駆除業者に依頼して巣を駆除した個人
補助対象となる蜂スズメバチとミツバチ(どちらも営巣中のものに限る)
補助額補助対象経費の2分の1(100円未満は切り捨て)。限度額は8,000円
対象にならない巣アシナガバチの巣、ミツバチの分蜂
補助対象経費から除く費用駆除のために建築物等の一部を壊す費用と、その復旧にかかる費用
申請の期限駆除した日から30日以内、または駆除した年度の3月末日のいずれか早い日まで

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について

読者の疑問

アシナガバチの巣の駆除に、天理市の補助金は使えますか?

比較ガイド

使えません。市のページでは、アシナガバチの巣は対象にならないと明記されています。補助の対象は、営巣中のスズメバチとミツバチの巣です。

ミツバチの巣は対象、アシナガバチの巣と分蜂は対象外

市のページは、補助の対象になる巣と、ならない巣を分けて説明しています。対象は、スズメバチの初期の巣、スズメバチの中後期の巣、ミツバチの巣です。対象にならないのは、アシナガバチの巣と、ミツバチの分蜂です。補助の対象となる蜂(スズメバチとミツバチ)は営巣中のものに限るとされているため、使われなくなった巣は対象として扱われないと読めます。

ミツバチは、木の洞や人家の屋根裏、床下、墓石の中など、囲まれた場所に巣を作ることが多く、4月以降、床下や屋根裏の通気口から多数の小さなハチが出入りしているのに気づくことがあります。市は、攻撃性が弱く危険性は低い一方で、順調に活動すると翌年以降も数年にわたって同じ巣を使い続けることがあると説明しています。分蜂は、4月から6月ごろ、新しい女王蜂が生まれて巣別れをする状態で、枝や軒下に無数の小さなハチがびっしり固まって見えます。市は、早ければ数時間、長くても3〜4日ほどで移動するため、そっとしておくよう案内しています。

ミツバチの巣は対象、アシナガバチの巣と分蜂は対象外:確認項目
見かける状態補助の扱い市の説明のポイント
スズメバチの初期の巣対象(営巣中)4月〜初夏ごろ。球形で長い筒状の出入り口があり、一輪挿しのような形。女王蜂1匹で活動する時期
スズメバチの中後期の巣対象(営巣中)夏〜初冬ごろ。球形か楕円形で縞模様、出入り口は1か所。攻撃性も毒性も強く、個人での駆除は危険
ミツバチの巣対象(営巣中)4月ごろから。屋根裏や床下の通気口から多数の小さなハチが出入りする
アシナガバチの巣対象外シャワーの先のような形で、下から見ると巣穴がたくさん見える
ミツバチの分蜂対象外4〜6月ごろ、枝や軒下に小さなハチが塊になる。数時間〜3、4日で移動する

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について

登録駆除業者に頼むのが条件|一覧の見方と料金の確認

補助の対象者は、登録駆除業者に依頼して巣を駆除した人と書かれています。依頼しようとしている業者が登録されているかは、市のページにある登録業者の一覧(申請届出順)で確認できます。一覧には、天理市内だけでなく、市外の事業者の住所も載っています。連絡先は変わることがあるため、この記事には載せていません。公式ページで最新の内容を見てください。

登録業者以外に依頼した場合の扱いは、ページに詳しく書かれていません。補助金を使うつもりなら、見積もりを頼む前に、その業者が一覧に載っているかを確かめ、迷うときは環境政策課に問い合わせましょう。蜂の巣の駆除料金は、登録駆除業者それぞれが独自に決めており、蜂の種類、巣の大きさ、巣ができた場所によっても変わります。市は、料金を事前に業者へ確認するよう案内しています。見積もりの比べ方は、相見積もりの比較手順で整理しています。

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について

申請の期限と書類|駆除から30日以内か年度末の早い方

申請は、駆除した日から30日以内、または駆除した年度の3月末日のいずれか早い日までに行います。たとえば3月に駆除した場合は、30日後より年度末のほうが先に来るため、期限は3月末日になります。年度の終わりに近い時期の駆除ほど、申請の準備を急ぐ必要があります。

提出する書類は、市の様式の申請書と請求書、領収書の写し、位置図または見取図、巣の駆除前と駆除後の写真です。申請書と請求書の様式は、市のページからダウンロードできます。写真は巣の駆除前に1枚、駆除後に1枚と書かれているため、業者が来る前に撮影の準備をしておきましょう。

  • 天理市スズメバチ等駆除費補助金交付申請書(様式第1号)
  • 領収書の写し(駆除費用の明細が記載されたもの)
  • 駆除をした場所の位置図または見取図
  • 写真(巣の駆除前1枚、巣の駆除後1枚)
  • 天理市スズメバチ等駆除費補助金交付請求書(様式第3号)

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について

補助額の計算|2分の1と上限8,000円を領収書にあてはめる

補助額は、補助対象経費を2分の1にして、100円未満を切り捨て、上限8,000円までとなります。計算上、補助額が上限に達するのは、補助対象経費が1万6,000円以上のときです。下の表は計算の流れを示すための仮の金額で、実際の料金や相場を示すものではありません。

領収書に、駆除作業の費用と、建物を壊す費用や復旧の費用が一緒に書かれていると、補助対象経費がいくらになるのか、市が判断しにくくなります。申請書類には、駆除費用の明細が記載された領収書の写しが求められているため、業者に依頼するときに、明細を分けて書いてもらえるかを聞いておきましょう。

補助額の計算|2分の1と上限8,000円を領収書にあてはめる:確認項目
補助対象経費(仮の金額)2分の1の額補助額の計算結果
10,000円5,000円5,000円
15,500円7,750円100円未満を切り捨てて7,700円
20,000円10,000円上限があるため8,000円

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について

近隣の市と制度が違う点|大和郡山市との比較

同じ奈良県内でも、ハチの巣への市の対応は自治体ごとに違います。大和郡山市は、ハチ・ハチの巣の駆除そのものは行っておらず、土地の所有者や管理者が自分の責任で行うと案内しています。スズメバチの巣は、市の登録業者に依頼して駆除した場合に、費用の一部を補助する制度があります。アシナガバチの巣の駆除費用には補助制度がないことは、市の「ハチの駆除」のページ(2023年8月8日更新)に明記されています。補助制度のページは2026年9月10日更新です。

天理市と大和郡山市の制度は似ていますが、対象のハチと補助の上限が異なります。引っ越しや実家のハチ対策で複数の市の情報を見るときは、住所のある市の公式ページを必ず見て、他市の条件を当てはめないようにしましょう。

近隣の市と制度が違う点|大和郡山市との比較:確認項目
比べる点天理市大和郡山市
補助対象者巣がある場所の所有者または管理者で、登録駆除業者に依頼して駆除した個人市内で巣がある場所の所有者または管理者で、登録駆除業者に依頼して駆除した者
対象の蜂スズメバチとミツバチ(営巣中)スズメバチ
アシナガバチ補助の対象にならない補助制度はない
補助額経費の2分の1、上限8,000円経費の2分の1、上限10,000円
業者の条件登録駆除業者に依頼登録駆除業者に依頼
申請の期限駆除から30日以内か、年度の3月末日の早い方駆除から30日以内か、年度の3月末日の早い方

参考:大和郡山市|スズメバチの巣駆除費用の補助制度について

賃貸住宅や屋根裏・床下の巣は、管理者への連絡が先です

市の補助の対象者は、巣ができている場所の所有者または管理者です。賃貸住宅に住んでいる人が、自分の名義で業者に頼んだ場合に対象になるのか、貸主や管理会社が依頼する形にすべきなのかは、ページから読み取れません。業者を決める前に、貸主や管理会社へ巣の場所と写真を伝え、手配の方法を確認し、補助の可否は環境政策課に問い合わせてください。

ミツバチは屋根裏や床下の通気口に巣を作ることがあります。巣の駆除のために天井や壁を壊す必要が生じた場合、その工事費や復旧費は、補助対象経費から除かれます。侵入口の補修や、巣のあとの清掃は、駆除とは別の見積もり項目になりやすいため、害獣駆除のあとの清掃の範囲も確認しておくと、請求の内訳を理解しやすくなります。

参考:天理市|スズメバチ等の巣駆除費用の補助制度について