さいたま市のスズメバチの巣は、区役所くらし応援室へ相談

さいたま市は、住宅およびその敷地にできたスズメバチの巣について、委託業者による駆除を行っています。相談先は、巣がある場所の区の区役所くらし応援室です。駆除費用は市が負担しますが、巣の場所や建物の使い方によっては対象外になります。

対象になるのは、市内の戸建て住宅とその敷地内の巣、集合住宅の専有部分やベランダなど専用使用部分の巣、住居兼事業所のうち住居や生活に使っている場所の巣です。一方、集合住宅の共用部分、事業用の建物、空き家や空き地などの巣は対象外とされています。

さいたま市のスズメバチの巣は、区役所くらし応援室へ相談:確認項目
巣のある場所市の駆除補足
戸建て住宅とその敷地(自己所有・賃貸)対象居住者が区役所くらし応援室へ相談する
集合住宅の専有部分、ベランダなどの専用使用部分対象(一部対象外あり)事前に貸主や管理組合の承諾を得る
住居兼事業所住居や生活に使う場所は対象事業所部分は対象外
集合住宅の共用部分(廊下、外壁、植栽など)対象外貸主・管理者へ相談する
事業用の建物、空き家、空き地、田畑、寺社、道路対象外住居ではない建物や場所は対象にならない
場所が分からない巣、ハチのいない空の巣、高所など駆除困難な巣対象外現地調査で巣を探すことはしない

参考:さいたま市|スズメバチの巣について

読者の疑問

さいたま市のスズメバチ駆除は無料ですか?

比較ガイド

住宅とその敷地にできたスズメバチの巣が対象で、駆除費用は市が負担します。ただし共用部分や空き家、高所の巣などは対象外です。駆除に伴う変色や破損の原状回復・補償は行われません。

駆除を依頼できる人と、相談から駆除当日までの流れ

依頼できるのは、巣が作られた住居に住民登録があり、実際に住んでいる人です。犯罪や災害からの避難などで住民登録を移せないものの、その住居を生活の本拠にしている人も含まれます。周辺の住民など居住者以外からの依頼は受け付けていませんが、高齢や病気で本人の依頼や立会いが難しい場合は、親族、後見人、ヘルパーなどの代理者による依頼・立会いが認められています。

流れは次の3段階です。時期によっては、調査や駆除までに数日かかる場合があると市は案内しています。

  • 相談:居住者が、住んでいる区の区役所くらし応援室に相談し、現地調査の日を調整する
  • 現地調査:区の職員が訪問し、駆除の対象となる巣かどうかを調べる(居住者の立会いが必要。調査では駆除を行わない)
  • 駆除:防除業者と調整のうえ、原則として調査と同じ日に巣を駆除する(居住者の立会いが必要)

参考:さいたま市|スズメバチの巣について

市の駆除で補償されないことと、対象外だったときの頼み先

駆除に伴って家屋などに変色、破損、故障が生じても、市は原状回復や補償を行わないとしています。巣が外壁や軒、戸袋、室外機の近くにあるときは、作業で影響が出そうな場所を調査の立会いのときに確認しておきましょう。調査の結果、対象外と判断される場合があることも、あらかじめ了承を求められています。

対象外の巣を自分の負担で駆除する場合、区役所が特定の防除業者を紹介することはなく、防除業者の団体である埼玉県ペストコントロール協会が案内されています。同協会の受付は月曜から金曜(祝日を除く)の9時から17時で、12時から13時は留守番電話です。業者へ依頼するときは、ハチの巣駆除の見積もりの読み方を参考に、作業範囲と総額を確認してください。

参考:さいたま市|スズメバチの巣について

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの見分け方(市の案内から)

市のページは、巣の形でハチの種類を見分ける目安を写真付きで紹介しています。スズメバチとアシナガバチの巣は一年限りで、寒くなると放棄されます。ミツバチの巣は屋根裏や床下に作られて継続して使われ、年々大きくなるため、早めの対応が必要とされています。

4月から6月ごろに木の枝などへミツバチが大群でとまっているのは、分蜂と呼ばれる引っ越しの途中で、市内のミツバチ相談の大半を占めると説明されています。2日から3日でいなくなるため、そっとしておくよう案内されています。駆除の対象範囲やハチの種類に迷うときは、区役所くらし応援室に相談します。アシナガバチの巣を見守れる場所かどうかの判断やミツバチの分蜂と巣の見分け方も参考になります。

スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの見分け方(市の案内から):確認項目
ハチ巣の形と場所市の説明
スズメバチ初期はとっくりを逆さにした形やボール状。成長すると茶色のマーブル模様の大きなボール状で、入口は1か所。樹木や軒下など攻撃性が強く、防衛本能も強い。巣を見かけたら近づかない
アシナガバチシャワーの噴出し口のような形で、たくさんの巣穴が見える。色は灰色。庭木、軒下、玄関、ベランダなどスズメバチに比べて攻撃性は弱い
ミツバチ白いカーテンのような巣。屋根裏や床下など比較的おとなしい。巣は継続して使われ、年々大きくなる

参考:さいたま市|スズメバチの巣について

巣を見つけたときの安全確保と、刺されたときの行動

スズメバチの巣を見つけたら、水をかける、手で追い払う、大きな物音を立てるといった刺激を避け、興味本位で近づかないようにします。黒いものに反応するため帽子やタオルをかぶり、香水や整髪料、洗剤や柔軟剤のにおいにも注意が必要とされています。できれば張り紙などで、近くに巣があることを周りに知らせます。

市は、スズメバチに刺された可能性があるときは様子を見ず、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけています。刺されて数分から30分ほどの間に、全身の熱感、唇や舌の腫れ、息苦しさを感じたら、ためらわずに救急車を呼ぶよう案内されています。軽く見えても自己判断で済ませないでください。

参考:さいたま市|スズメバチの巣について

賃貸・マンションでスズメバチの巣を見つけたら

集合住宅や賃貸住宅に住んでいる人は、市に駆除を依頼する前に、貸主や管理組合の承諾を得ておくよう求められています。駆除によって共用部分や貸主が管理する部分に影響が出ることがあっても、市は原状回復や補償をしないためです。廊下、外壁、植栽など共用部分の巣は市の駆除の対象外なので、貸主や管理者へ相談します。

連絡するときは、巣の位置(何階のどの面か)、大きさ、ハチの出入りの多さ、見つけた日を伝えます。マンション共用部で被害を見つけたときの伝え方のように、場所を特定できる写真を安全な距離から撮っておくと、管理者にも区役所にも状況を説明しやすくなります。