三木市のハチの巣駆除は、市が業者を紹介せず補助だけがある
三木市の案内では、個人の敷地にハチの巣ができたとき、自分で駆除するか、専門の駆除業者に依頼します。市は特定の業者を紹介しておらず、心当たりがなければ、事業者団体の一般社団法人兵庫県ペストコントロール協会に相談する流れです。一方、スズメバチの巣を業者に頼む場合は補助金の対象になることがあり、事前に生活安全課へ問い合わせるよう案内されています。
自分の敷地以外に巣ができたときは、敷地の所有者や管理者に相談します。所有者が分からないときは、生活安全課への相談が案内されています。市の案内は、2026年7月15日更新の「スズメバチの相談が増加しています」と、2024年7月1日更新の補助金ページに分かれています。申請の細かな点は補助金ページと交付要綱で確認します。
三木市ではハチの巣の駆除費は全額補助されますか?
いいえ。補助はスズメバチの巣に限り、駆除費用から1万円を引いた額で、上限は15,500円です。費用が1万円以下なら対象になりません。アシナガバチなど、他のハチの巣は対象外です。
スズメバチ駆除費補助金の対象者と、対象外になる巣
補助の対象者は、駆除する土地や建物を所有しているか管理している人で、市税の滞納がない個人です。巣からおおむね10メートルの範囲内に、日常的に人が立ち入る土地や建物があることが条件で、店舗や事務所など事業の用に供する建物に営巣している場合は除かれます。賃貸住宅の入居者のように、所有も管理もしていない立場の人が申請できるかは、案内に明記がありません。管理者の了解を取ったうえで、生活安全課に確認します。
対象になるのは、スズメバチ類の巣です。要綱は駆除を、巣を取り除くこと、または取り除くのが困難な場合に殺虫剤の散布などで人に害を及ぼさない状態にすることと定義しています。巣の種類を伝えられるよう、近づかずに離れた場所から巣の写真を撮っておきます。
| 確認する点 | 三木市の案内 |
|---|---|
| 対象者 | 駆除する土地または建物を所有し、または管理する人。市税の滞納がない個人 |
| 対象の巣 | スズメバチの巣。巣からおおむね10メートルの範囲内に、日常的に人が立ち入る土地・建物があるもの |
| 対象外 | 店舗や事務所など事業用の建物の巣。スズメバチ以外の巣。スズメバチの成虫だけの駆除 |
| 依頼先 | 駆除業者に依頼した駆除(要綱は、駆除業者を市長が別に定める者としている) |
| 市の紹介 | 特定の業者は紹介しない。事業者団体として兵庫県ペストコントロール協会を案内 |
補助額の計算|駆除費用から1万円を引き、上限は15,500円
補助額は、駆除に要した費用から10,000円を引いた額で、100円未満は切り捨て、1件の駆除ごとに15,500円が上限です。駆除費用が10,000円以下の場合は対象になりません。費用の何割という方式ではなく、一定額を差し引く方式です。
次の表は、市の計算式を当てはめた例です。金額は計算の例であり、実際の駆除料金の目安ではありません。補助は予算の範囲内で交付されるとされていますが、受付の状況は案内ページに載っていないため、依頼を決める前に生活安全課へ確認します。
| 駆除費用(例) | 計算 | 補助額 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 10,000円以下のため対象外 | 0円 |
| 12,350円 | 12,350円 − 10,000円 = 2,350円。100円未満を切り捨て | 2,300円 |
| 20,000円 | 20,000円 − 10,000円 = 10,000円 | 10,000円 |
| 30,000円 | 30,000円 − 10,000円 = 20,000円。上限を超えるため上限額 | 15,500円 |
申請の順番|駆除の前に見積書と写真、急ぐ場合は事前連絡
要綱では、補助を受けたい人は、あらかじめ交付申請書を提出するとされています。添える書類は、駆除業者が出すスズメバチの駆除費用の見積書、駆除前の状況が分かる写真、巣のある場所を示す書類などです。交付が決まると通知が届き、駆除が終わったら実績報告書を出し、金額が確定してから請求する流れが定められています。
補助金のページの申請書類には、見積書と領収書、駆除前の写真、巣の場所を示す書類が挙がっています。要綱では、見積書などは事前の申請で、領収書と駆除の前後の写真は駆除後の実績報告で出す形に分かれています。実績報告書は添付書類の提出をもって省略でき、記入方法が分からないときは窓口で作って出すこともできると案内されています。
人に危害を及ぼすおそれがあって急を要する場合は、例外が定められています。事前に市へその旨を連絡し、市長が補助対象者と認めた人は、駆除の後に速やかに申請書を出します。このときは、領収書、駆除の前後の状況が分かる写真、巣の場所を示す書類を添えます。急ぐ場合でも、駆除の前に市へ連絡することが条件になっている点に注意が必要です。業者に見積書を頼むときは、補助の申請に使うことと、巣の数と場所が分かる書き方にしてほしいことを、最初に伝えておくと手戻りを減らせます。
- 駆除業者が出す見積書(事前の申請に添える)
- 駆除前の巣の状況が分かる写真と、巣のある場所を示す書類
- 駆除後の領収書と、駆除の前後の写真(実績報告に使う)
- 急ぐ場合は、駆除の前に市へ連絡した事実が条件になる
三木市で見られるスズメバチと巣の形|種類が分かれば補助の可否を判断しやすい
市の案内は、日本に生息するスズメバチ17種類のうち、三木市内で主に見られるのは4種類としています。種類と巣の場所を見える範囲で把握しておくと、業者への相談でも補助の窓口でも話が早く進みます。
巣の形も手がかりになります。スズメバチの初期の巣はとっくりのような形で、後期には球状で波状の模様が出て、50センチ以上になることもあります。アシナガバチの巣は、初期は松ぼっくりを吊るしたような形、後期は逆さまのお椀やシャワーヘッドのような形で、最大20センチ程度とされています。アシナガバチの巣は補助の対象外なので、スズメバチかどうかの見極めが補助の可否に直結します。自信がないときは、近づかずに写真だけを撮り、業者や市に確認します。ハチの種類の見分けは アシナガバチの巣を見つけたとき も参考になります。
| 種類 | 市の案内にある特徴 | 巣の場所 |
|---|---|---|
| オオスズメバチ | 毒性が強く、ハチの中で最も攻撃性が高いといわれる | 木の穴や根本、土の中など |
| キイロスズメバチ | 小型だが被害件数は最も多いとされる | 軒下、天井裏、木の枝など |
| コガタスズメバチ | 住宅街からの苦情相談が多い種 | 庭木や軒下など |
| ヒメスズメバチ | スズメバチの中では大人しいとされるが大型 | 床下、壁の間、物置の中など閉鎖された空間 |
ハチの巣駆除の時期の目安|春は巣が小さく、秋は新女王が生まれる
市の案内では、スズメバチの初期の巣は女王バチと少数の働きバチで作られているため、比較的駆除しやすいとされています。個人の敷地に巣ができたときに自分で駆除する場合は、巣が小さい6月頃までに細心の注意を払って行うよう案内されています。高い場所や狭い場所の巣、過去に刺されて強い症状が出た人がいる家では、初期の巣でも業者に任せることを考えます。
冬になってハチが出入りしなくなるまでは十分に注意して過ごし、営巣場所によっては、生活に支障がある場合に駆除するという選択肢もあると案内されています。巣は一年限りで空になり、残った巣が翌年に使われることはありません。また、軒先や庭木にミツバチが大量に集まっていても、巣の引っ越しの途中の一時的な休憩のことがあり、市は数日見守るよう案内しています。ミツバチの塊の見分けは ミツバチの塊は分蜂か巣か を参考にしてください。
| 時期 | 市の案内にあるスズメバチの動き |
|---|---|
| 4月中旬頃 | 新女王バチが越冬から覚め、巣作りの準備を始める |
| 6月頃 | 女王バチが1匹で巣を作り、産卵と幼虫の世話をする |
| 7月上旬〜8月上旬 | 働きバチが誕生し、巣作りや幼虫の世話をする |
| 7月下旬〜8月中旬 | 最盛期。巣の大きさと働きバチの数がピークになる |
| 9月頃〜10月頃 | 新女王バチとオスバチが数十匹生まれ、交尾を始める |
| 11月〜3月頃 | 越冬期。旧女王バチ・働きバチ・オスバチは死に、新女王バチだけが越冬する |
業者に頼む前の確認|高額請求の事例と見積書の使い方
三木市の補助金ページは、高額請求を行う駆除業者への注意を呼びかけています。兵庫県の消費者トラブル情報には、軒下のスズメバチの巣を、ネット検索で見つけた「駆除費用900円から」の表示の業者に頼んだ相談が載っています。特殊な機械が要るとして5万円が必要と言われ、作業中に巣が4つあると言われて、合計20万円を請求されたという内容です。
県の助言は、ネットの表示料金をうのみにしないこと、表示とかけ離れた料金ならすぐに契約しないこと、複数社の見積もりを比べること、すぐ駆除しないと危険と急がされても契約しないことの4点です。三木市で補助を使う場合は、見積書が申請の添付書類になるため、複数社から取った見積書が比較にも申請にも使えます。見積書の読み方は ハチの巣駆除の費用を比べる と 見積書が「駆除一式」だけのとき にまとめています。




