生駒市のハチの巣駆除は、市が代行せず所有者が対応します
生駒市の公式ページ「ハチの巣の駆除について」(2025年7月30日更新)は、個人の所有地や管理地にあるハチの巣の駆除を、市では行っていないと案内しています。巣のある土地や建物の持ち主、または管理している人が、自分で取り除くか、駆除業者に依頼することになります。市役所に連絡すれば職員が巣を取りに来る制度ではないため、巣を見つけた日にできることを先に整理しておくことが大切です。
窓口は市の環境保全課です。防護服の貸出も、スズメバチの営巣駆除費補助金の申請も、環境保全課が受け付けます。同じ生駒市でも、ヌートリアの注意喚起と捕獲用檻の貸出の案内は農林課が問い合わせ先になっており、ハチとは窓口が分かれています。電話をかける前に、巣の場所、大きさ、ハチの出入りの様子をメモにまとめておくと、話が進みやすくなります。
生駒市は無料でハチの巣を取りに来てくれますか?
市の案内では、個人の所有地や管理地にあるハチの巣の駆除は行っていません。自分で行うか業者に依頼します。市の支援は、防護服の無料貸出と、スズメバチの営巣駆除費の補助です。
スズメバチとアシナガバチで、巣の様子と補助の扱いが変わります
市のページは、スズメバチとアシナガバチの違いを、巣の形とハチの飛び方で説明しています。スズメバチの巣は丸いボール状で、作り始めはとっくりを逆さにしたような形をしており、出入り口が下に1つあり、マーブル模様が見られます。アシナガバチの巣は六角形の穴が多数見える半球状で、白か灰色です。飛び方は、スズメバチが直線的ですばやく、アシナガバチはゆっくりふらふらと飛ぶとされています。
見分けに自信がないときは、巣に近づいて確かめないでください。離れた場所から、巣の形とハチの出入りの様子を写真に残し、業者や窓口に見せて種類を確認します。後で説明する補助金は、種類によって対象かどうかが変わるため、駆除の前に種類を確かめておく意味があります。
| 比べる点 | スズメバチ | アシナガバチ |
|---|---|---|
| 巣の形 | 丸いボール状。作り始めはとっくりを逆さにした形 | 六角形の穴が多数見える半球状 |
| 巣の色・模様 | マーブル模様 | 白または灰色 |
| 出入り口・穴 | 巣穴の出入り口が下に1つ | 六角形の穴がたくさん並ぶ |
| ハチの飛び方 | 直線的ですばやい | ふらふらとゆっくり |
| 市の補助金の扱い | 営巣駆除費補助金の対象(要件あり) | 申請要領は交付対象を「スズメバチ亜科のスズメバチ類の営巣」としており、アシナガバチは挙げられていない |
防護服の無料貸出は4日以内、すぐ借りられない場合もあります
自分でハチの巣を駆除する場合、市は防護服を無料で貸し出しています。貸出期間は4日以内で、必要なときは環境保全課に連絡します。市は、防護服の数が少ないため、すぐに貸せない場合があるとも案内しています。作業を予定した日の直前に慌てて連絡するのではなく、貸出ができるかを先に確かめ、天候で作業が延びたときの日程も考えておくと安心です。
市の案内にある自分で行う場合の目安は、ハチが活発に動き回る日中を避け、夕方か早朝に作業し、ハチ駆除用スプレーを巣に噴射して、周りにハチがいなくなってから巣を取り除く、という流れです。スプレーの使い方や安全上の注意は、製品の表示に従ってください。市はスズメバチについて、駆除に危険が伴うため、業者への依頼をすすめています。防護服を借りられることと、安全に作業できることは別の問題です。
- 防護服の在庫と、4日以内で収まる作業日程を、環境保全課に先に確認する
- 巣の種類の見当をつける。スズメバチらしい場合は、市が業者への依頼をすすめている
- 作業は夕方か早朝にし、周りに家族やペットがいない時間を選ぶ
- スプレーは製品の表示に従って使い、巣を取り除く前に周りにハチがいないか確かめる
8月中旬から9月は活動が活発に|巣の近くでの服装
市の案内によると、多くのハチは夏から秋にかけて巣づくりが活発になります。特に8月中旬から9月中は、スズメバチが新しい女王蜂を育てる期間にあたり、行動が活発になるため注意が必要です。ハチは黒っぽいものやにおいに反応するため、巣の近くで作業するときやハイキングのときは、黒っぽい服の着用や香水の使用を避けるよう呼びかけられています。
庭やベランダで巣に気づいたら、巣の近くで洗濯物を干す、植木に水をやる、といった普段の動きを見直します。巣に近づかないようにし、玄関や窓の近くにある場合は、家族に場所を伝えて共有してください。刺されて強い症状が出たときは、自分で判断せず、医療機関や救急に相談します。
スズメバチ営巣駆除費補助金|対象になる人・場所・金額
生駒市スズメバチ営巣駆除費補助金は、業者に委託してスズメバチの営巣を駆除したとき、費用の一部を補助する制度です。2026年10月時点の市のページ(2026年8月26日更新)では、補助額は業者へ支払った経費(消費税・地方消費税を含む)の2分の1で、100円未満は切り捨て、上限は1万円です。計算上、上限に届くのは対象経費が2万円以上のときです。
対象は、市内でスズメバチの営巣を駆除業者に依頼した個人です。申請要領では、対象となる営巣の場所として、建物の軒下、日常的に人が立ち入るところ、そのほか市長が特に必要と認めた場所が挙げられています。ここでいう営巣は、現在活動中の巣のことです。会社・事業所・工場など営業している施設の営巣と、マンションの共用部分にある営巣は、補助の対象外と明記されています。
| 項目 | 市の公式案内の内容 |
|---|---|
| 補助額 | 業者へ払った経費の2分の1(100円未満は切り捨て)。上限は1万円 |
| 対象になる人 | 市内でスズメバチの営巣を駆除業者に依頼した個人 |
| 対象になる営巣 | スズメバチ亜科のスズメバチ類で、活動中の巣。軒下や、人が日常的に立ち入る場所など |
| 対象外 | 営業している施設(会社・事業所・工場など)とマンション共用部分の営巣 |
| 対象にならない費用 | 駆除のために建築物等の一部を壊す費用と、その復旧にかかる費用 |
| 申請の場所と方法 | 市役所2階の環境保全課(22番窓口)へ持参か郵送。メールなどインターネットでの申請は受け付けない |
| 受付期間 | 領収書が発行された年度の3月31日まで。受付は先着順で、交付額が予算を超えた日に受付終了 |
補助金の申請は、駆除の前から写真と領収書の準備が必要です
市は、申請を予定している人に、駆除の前に申請方法を問い合わせるよう求めています。申請書の書き方や手続きで不明な点があれば、駆除前に担当窓口へ確認するとも案内しています。駆除前の写真は、巣がなくなった後では撮り直せないためです。
申請要領の流れは、駆除前の巣とその周辺をカラー写真で撮る、駆除業者に委託する、業者が申請者あての領収書を発行する、駆除後に同じ構図で写真を撮る、という順です。領収書には氏名、駆除年月日、駆除費、業者の印があり、件名に『スズメバチの駆除』という文言が必要とされています。写真だけで駆除を確認しにくいときは、駆除業者の証明書を添えます。複数の営巣を駆除したときは、巣ごとに申請書と添付書類を出します。
市の交付要綱では、申請の受付は先着順とされています。年度の終わりまで申請できるとは限らないため、領収書を受け取ったら早めに出しましょう。申請後は審査があり、交付が決まると通知が届きます。その後に請求書を提出し、市は請求書の提出から30日以内に、指定された口座へ振り込むと説明しています。窓口の受付時間は午前9時から午後4時30分までで、土曜・日曜・祝日と年末年始は除かれます。
- 駆除の前に、環境保全課へ申請方法を確認する
- 駆除前に、巣とその周辺をカラー写真で撮る(駆除後に同じ構図で撮れる位置から)
- 業者に、領収書の宛名と件名を相談し、スズメバチの駆除と書いてもらう
- 駆除後に、同じ構図で写真を撮る。確認が難しいときは、業者の証明書をもらう
- 駆除した場所の位置図か見取図を用意し、申請書と一緒に持参か郵送で出す
業者を探すときは、見積もりで巣の場所と作業範囲を確かめます
市の案内には、駆除業者は職業別電話帳の「ハチ駆除」のページに載っていること、事業者団体の一般社団法人奈良県ペストコントロール協会が駆除業者を紹介していることが示されています。ハチの巣の駆除料金は業者ごとに独自に決められ、巣の大きさや巣が作られた場所によっても変わります。市は、複数の業者から見積もりを取るなど、料金を事前に確かめるよう勧めています。
日本ペストコントロール協会の案内によると、各県の協会には害虫相談所があり、電話などでの相談は無料です。現場調査や防除施工が必要な場合は原則有料で、相談内容に応じた事業者を紹介できるとされています。見積もりでは、巣の場所(高い所か、壁の内側か)、再訪の有無、巣の処分、補助金の申請に使う領収書の件名と証明書を出してもらえるかを聞いておくと、後の手続きがスムーズです。費用の見方はハチの巣駆除の費用を比べる見方や、「駆除一式」の見積書を分けて頼む方法も参考になります。
賃貸・マンション・店舗でハチの巣を見つけたとき
賃貸住宅や集合住宅では、巣がどこにあるかで連絡先が変わります。専有部分のベランダなのか、廊下や外壁などの共用部分なのかを写真で示し、貸主や管理会社に先に伝えます。巣を自分で取ったり、業者を手配したりする前に、誰が工事や費用の負担を決めるのかを確かめておきましょう。賃貸で害獣被害が起きたときの連絡の順番も参考になります。
生駒市の補助金は、マンションの共用部分にある営巣と、会社・事業所・工場など営業している施設の営巣を対象外としています。また、申請要領が対象者として挙げているのは、市内でスズメバチの営巣を駆除業者に依頼した個人です。借りている住まいの専有部分の巣を個人が業者に頼む場合など、自分のケースが対象になるかは条件があるため、駆除の前に環境保全課へ確認してください。





