秋田市のハチの巣・害虫相談は保健所へ。できることと、できないこと

秋田市保健所は、問い合わせの多い衛生害虫の生態や駆除方法について、随時アドバイスを行っています。市のページに挙がっているのは、ハチ、ネズミ、シロアリ、ゴキブリ、ダニ、ノミ、シラミ、蚊、ドクガ、マイマイガです。県の案内でも、秋田市内の衛生害虫の相談窓口は秋田市保健所とされています。

一方で、市は保健所では害虫やハチの巣の駆除、費用の助成をしていないと明記しています。駆除は害虫駆除業者(消毒業者)や雑役業者に相談・依頼するよう案内され、殺虫剤などの薬品の配布もないため、必要な場合はホームセンターなどで購入します。保健所への相談を、無料の出張駆除の申込みと受け取らないことが大切です。

秋田市のハチの巣・害虫相談は保健所へ。できることと、できないこと:確認項目
項目秋田市保健所の対応自分で手配すること
生態・駆除方法の相談随時アドバイスを受けられる被害の場所や虫の特徴を整理して伝える
ハチの巣・害虫の駆除作業行っていない害虫駆除業者や雑役業者へ依頼する
駆除にかかる費用助成はない見積もりを取り、自己負担で依頼する
殺虫剤などの薬品配布していないホームセンターなどで購入する

参考:秋田市|衛生害虫に関するご相談について

読者の疑問

秋田市はハチの巣を無料で駆除してくれますか?

比較ガイド

秋田市保健所は、ハチの巣や害虫の駆除と費用の助成を行っていません。相談すれば駆除方法の助言を受けられますが、作業は害虫駆除業者などに依頼するか、自分で行うことになります。

スズメバチの巣は業者へ。アシナガバチは巣の大きさで判断

市のページは、スズメバチ用のエアゾールも市販されているものの、駆除は危険を伴うので専門業者に依頼するよう案内しています。人家やその周辺に多いのはキイロスズメバチとコガタスズメバチで、キイロスズメバチは軒下や壁の間などに巣を作り、夏場に巣を作り直して群れごと引っ越すことがあると説明されています。オオスズメバチは土の中に巣を作ることが多く、巣へ近づいただけで追いかけて刺すことがあるとされています。

アシナガバチについては、市販のハチ駆除用エアゾールで巣を駆除することもできるが、刺される可能性があるので十分注意するように、とされています。巣が大きくなったあとは、危険性を考えると専門業者に依頼したほうがよいというのが市の案内です。自分で対処するか迷う場合は、巣の位置と大きさを保健所に伝えて助言を受けてから決めましょう。

ハチが攻撃的になる時期にも触れられています。市の説明では、9月・10月は巣の集団が最大になり、新しい女王バチやオスバチが生まれる時期でもあるため、危険な状態になります。巣に近づいたときにハチが巣の表面に群がる、周りを飛び回るといった様子は警戒や威嚇の段階で、静かに後ずさりして離れるよう案内されています。

スズメバチの巣は業者へ。アシナガバチは巣の大きさで判断:確認項目
ハチの種類巣を作る場所(市の説明)市の案内
キイロスズメバチ軒下、壁の間、樹木、崖など専門業者に依頼する
コガタスズメバチ庭木などの低木、まれに軒下や崖専門業者に依頼する
オオスズメバチ土の中、まれに樹洞や壁の間専門業者に依頼する。近づくだけで刺されることがある
アシナガバチ類軒下、庭木、低木など市販品での駆除もできるが、大きな巣は業者へ
ミツバチ類屋根裏や樹洞。分蜂の群れは庭木の枝など枝に集まった群れは刺激せず様子を見る

参考:秋田市|衛生害虫(ハチ)

ハチの巣は1年限り。ミツバチの群れは刺激せず様子を見る

市の説明では、アシナガバチとスズメバチの巣は1年限りで捨てられ、スズメバチが同じ巣を翌年に使うことはありません。市の説明では、新しい女王バチは秋に交尾したあと朽ち木の中で越冬し、春に単独で新しい巣を作り始めます。ただし、アシナガバチは種によって屋根裏などで集団越冬することもあると書かれているため、屋内でハチを見つけた場合は保健所に相談してください。

春の分蜂(巣分かれ)などで、ミツバチの群れが庭木の枝に大量に集まることがあります。市は、こうした群れはおとなしく、刺激しない限り攻撃性はほとんどなく、1〜2日すれば飛び去ると説明しています。一方で、ミツバチの巣は屋根裏や樹洞に作られ、数年にわたって使われます。屋根裏への出入りが続く場合は、一時的な群れの滞在とは分けて考えます。

参考:秋田市|衛生害虫(ハチ)

ネズミ駆除は、餌とすき間の管理が先。調査と工事は業者へ

市のネズミのページは、住環境で問題になるのはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種だと説明し、防除の基本を「ネズミが生息しにくい環境づくり」に置いています。具体的には、餌になる食品や残飯を管理すること、巣の材料になるビニール袋や紙、布を片づけること、壁と配管のすき間や通気口など通れそうなすき間をふさぐことです。

市は、こうした環境面の対策ができていないと、殺鼠剤や忌避剤、わなの効果が上がらないとしています。粘着トラップは警戒心のない子ネズミは捕まりやすい一方で親ネズミは捕まりにくく、多数の配置が必要とも書かれています。殺鼠剤は毒性の問題があるため使用に十分な注意が必要とされており、使う場合は製品の表示に従ってください。

天井裏を走り回る音が続く、電気配線やガスのホースをかじられた形跡がある、といった場合は、侵入口の特定と封鎖が必要になります。保健所から受けられるのは助言までなので、屋根や外壁、床下の調査と工事は、業者の現地調査を受けて範囲と費用を確かめます。

参考:秋田市|衛生害虫(ネズミ)

クマ・イノシシなど野生動物は、保健所ではなく別の窓口

同じ害獣の悩みでも、クマやイノシシ、ニホンジカは保健所の担当ではありません。秋田市は、クマを目撃したりフンや足跡を見つけたりしたときは、身の安全を確保したうえで、県のマップシステム「クマダス」に投稿するか、警察または市の農地森林整備課に通報するよう案内しています。

ハクビシンやカラス類の捕獲は、県の案内では市町村長の許可の対象です。屋根裏の動物がネズミなのか別の動物なのか分からないときは、決めつけずに状況を伝え、どの窓口の話になるかを確認しましょう。ネズミ用の毒餌やわなを、種類の分からない動物に使うことは避けてください。

参考:秋田市|クマ被害防止対策

賃貸・集合住宅・空き家では、連絡する相手を先に決める

賃貸住宅や集合住宅でハチの巣やネズミに気づいたら、業者を呼ぶ前に管理会社や大家へ連絡します。軒下やベランダの外側、共用廊下、ごみ置き場は入居者だけで作業を決められない場所で、費用を誰が負担するかも契約や原因によって変わります。巣の場所の写真と気づいた日を添えて伝えると、手配が進みやすくなります。

空き家については、秋田市がクマ対策の一環として所有者に適切な管理を呼びかけており、対策の例に蜂の巣の除去や、床下・屋根裏・換気口などの侵入口をふさぐことを挙げています。実家や相続した家が市内にある場合は、巣や動物の痕跡を見つけた時点で、所有者として業者の手配を検討します。

業者へ相談する前に準備する情報

見積もりを依頼するときは、巣や痕跡の場所(軒下、戸袋、庭木、屋根裏など)、地面からのおおよその高さ、巣の大きさ、ハチの見た目、気づいた時期を伝えます。写真は離れた場所から撮れる範囲にとどめます。ネズミの場合は、音がする時間帯と場所、フンやかじり跡を見つけた位置を書き出しておきます。

  • 見積もりに含まれる作業(巣の撤去、戻ってくるハチへの対応、清掃)を確認する
  • 高所作業や夜間対応で追加費用が出る条件を聞く
  • ネズミは、侵入口の封鎖と作業後の確認方法まで説明を受ける
  • 金額と作業範囲は書面で受け取り、その場で契約を決めない