新潟県の相談先は、害獣か害虫かで分かれます

新潟県内の公式案内を読むと、野生の鳥獣(ハクビシン、タヌキ、アライグマ、カラスなど)と、ネズミやハチなどの衛生害虫では、窓口の部署が別になっています。県庁では、鳥獣の捕獲許可の受付は環境局環境対策課の自然共生室鳥獣管理係、アライグマの防除実施計画は同室の自然保護係、ネズミ・衛生害虫の啓発は福祉保健部の生活衛生課が担当です。ネズミ・衛生害虫の不明点は最寄りの地域振興局の健康福祉(環境)部(保健所)へ相談するよう県は案内しており、野生鳥獣の捕獲許可は長岡市のように市が受け付ける例があります。

最初に、見つけたものが動物か、虫か、ネズミかをメモします。種類が分からなくても、見た場所、時期、音やフンの状況、写真を伝えられれば、相談の入口には立てます。屋根裏や床下に自分で入って確かめる必要はありません。

新潟県の相談先は、害獣か害虫かで分かれます:確認項目
困りごと最初に確認する窓口公式案内で確認できたこと
ハクビシン・タヌキなど野生鳥獣の捕獲所在地の市町村の環境担当長岡市は自宅内でも許可なく捕獲できないとし、新潟市も屋根裏などに居座られた場合を含め、許可なく捕まえられないとしています。
アライグマ市町村の環境担当(県の自然共生室が防除計画を所管)県の防除実施計画は県全域が対象で、28市町村が防除の一部を行います。
ネズミ・ハチなどの衛生害虫市の保健所、県の地域振興局の健康福祉(環境)部自分で難しいときは専門の駆除業者へ相談するよう案内されています。
駆除契約・請求のトラブル消費者ホットライン188最寄りの市町村窓口や県消費生活センターにつながります。
傷ついた野生鳥獣地域振興局の健康福祉(環境)部(新潟市内は県の環境対策課)カラスやタヌキなどの有害鳥獣、ハクビシンやアライグマ、ヒナ・幼獣は保護の対象外です。

参考:新潟県|狩猟・野生鳥獣について

読者の疑問

新潟県に、害獣駆除を頼める窓口はありますか。

比較ガイド

県の案内は、ネズミ・衛生害虫について、自分で駆除が難しいときは専門の駆除業者へ相談するよう示し、業者探しに県ペストコントロール協会のホームページを挙げています。ハクビシンなど野生鳥獣でも、新潟市や上越市の案内が同協会を紹介しています。

野生鳥獣の捕獲は許可制で、申請先は市町村で異なります

野生の鳥獣は、鳥獣保護管理法により、狩猟として捕獲する場合を除いて、原則として捕獲や殺傷、卵の採取が禁止されています。被害が出ているときは許可を受けて捕獲できますが、許可の権限は都道府県知事にあり、多くの都道府県ではその一部を市町村長に移しています。新潟県の申請様式のページは受付を自然共生室の鳥獣管理係としている一方、長岡市は市の環境政策課が窓口で、捕獲を始めたい日の約2週間前までの申請を案内しています。

例外は、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの家ネズミ3種です。長岡市の案内は、いえねずみ類3種を許可の対象から除いています。ネズミ以外の動物をネズミと思い込んで道具を選ぶと、無許可の捕獲になるおそれがあるため、まずネズミの種類の見分け方で種類を確かめてください。

新潟市の案内も、ハクビシンやタヌキを含めて野生鳥獣は許可なく捕まえられないとし、自分で追い払っても解決しない場合は、県のペストコントロール協会を紹介しています。無許可の捕獲や、鳥獣への毒餌は、手順として選べません。

参考:環境省|捕獲許可制度の概要

アライグマは県の防除実施計画のもとで、市町村が対応します

新潟県は令和5年6月に、外来生物法に基づくアライグマの防除実施計画を策定しました。計画期間は令和5年6月1日から令和10年3月31日まで、区域は県全域で、佐渡市と粟島浦村を除く28市町村が防除の一部を行います。捕獲は基本的に箱わなを使い、捕獲した個体は適切に処分すると示されています。

同じ県内でも、市ごとの書き方は違います。長岡市は、県内では数は少ないものの捕獲実績や目撃情報があると案内し、上越市は、市内の調査で広範囲に痕跡が確認され、ほぼ全域で生息している可能性があると案内しています。詳しくは長岡市の捕獲許可の手続きと上越市の目撃連絡先を参照してください。

特定外来生物は、生きたまま運ぶことや野外へ放すことも外来生物法で原則禁止されるため、捕獲した個体を自分で移動させる対処は選べません。見つけたものがアライグマかどうか迷うときは、アライグマとタヌキの違いも確認できます。

参考:新潟県|新潟県アライグマ防除実施計画

ネズミ・ハチの相談は、保健所や地域振興局から入ります

県の『ねずみ・衛生害虫について知ろう』のページは、不明な点は取扱店、専門業者、または最寄りの地域振興局の健康福祉(環境)部(保健所)に相談するよう案内しています。自分で駆除することが難しいときは、専門の駆除業者に相談するよう求め、新潟県ペストコントロール協会のホームページに駆除業者が掲載されていると紹介しています。

市の取り組みは、市町村で異なります。新潟市は保健所の環境衛生課がネズミの捕獲かごを貸し出し、ハチの巣は市が駆除せず所有者または管理者が対応する扱いです。内容は新潟市のネズミ対策と新潟市のハチの巣の案内に整理しました。長岡市も、衛生害虫の駆除は所有者または管理者の責任としています。他の市町村は、所在地の公式ページか保健所で確かめてください。

参考:新潟県|ねずみ・衛生害虫について知ろう

ペストコントロール協会と消費生活センターの使い方

一般社団法人新潟県ペストコントロール協会は、ネズミ、ゴキブリ、ハチなどの有害生物の防除に取り組む団体で、協会のお問合せページによると、事務局の電話受付は平日の9時から16時までです。日本ペストコントロール協会の案内では、各県協会の害虫相談所の電話相談は無料で、現場調査や防除施工が必要な場合は原則有料、相談内容に応じた事業者を紹介する場合もあります。

新潟市は、ハクビシンやタヌキの被害、卵やヒナのいるカラスの巣の撤去など、自己防除では解決しない相談について、業務協定を結んでいるこの協会を紹介しています(ハクビシンのページは2021年、タヌキのページは2022年の更新です)。電話相談は無料ですが、現地調査を必要とする見積もりから費用が発生すると市のページに書かれているため、現地調査の前に料金の扱いを確かめましょう。比べ方は害獣駆除業者の選び方も参考になります。

契約や請求で困ったときは、消費者ホットライン188が、最寄りの市町村窓口、県消費生活センター、国民生活センターの相談窓口につながります。県のページは、特定商取引法により訪問販売等で契約した場合に、一定期間内なら申込みの撤回や解除ができる制度を紹介しています。自分の契約が対象かどうかは、契約書を手元に置いて確かめてください。流れは請求トラブルを188へ相談するにはにまとめています。

参考:一般社団法人新潟県ペストコントロール協会|トップページ

農作物の被害やクマは、民間の害獣業者とは別の窓口です

新潟市は、農作物の被害について、農協を事業主体とした有害鳥獣駆除事業が行われている場合があるため、まず農協へ問い合わせるよう案内しています。畑の被害と、屋根裏など住宅の被害は窓口が違うので、場所ごとに分けて伝えます。

クマの目撃や痕跡は、新潟市では区役所または警察署へ連絡するよう案内され、上越市ではサルやイノシシの目撃を環境政策課、各総合事務所、最寄りの警察署へ連絡するよう求めています。新潟市のページ(2026年7月23日更新)は、県が5月19日から7月18日までとしていたクマ出没警戒注意報を延長したと伝えています。最新の発表状況は県や市の案内で確かめてください。大型獣は、業者に捕獲を頼む対象として考えず、各市の案内に従って距離をとってください。

参考:新潟市|野生鳥獣による被害

相談前に準備することと、賃貸・集合住宅の連絡先

どの窓口でも、市町村名と区名、見つけた場所、時期、音・フン・足跡の状況、写真を伝えると話が進みます。日付入りの写真とメモが残っていれば、業者の見積もりでも説明しやすくなります。必要な伝え方は現地調査を頼む前の準備にまとめています。

賃貸住宅や集合住宅では注意が必要です。新潟市はハチの巣の駆除を、長岡市は衛生害虫の駆除を、所有者または管理者の責任としています。入居者が先に業者を呼ぶと、費用負担や工事の許可で行き違いが出るおそれがあるため、まず管理会社や管理組合へ、写真を添えて連絡しましょう。流れは賃貸で害獣被害が起きたときで確認できます。