捕獲器を借りられるのは、市が示す条件をすべて満たす人

西尾市の公式ページによると、捕獲器の貸出は、野生化したアライグマ・ハクビシン・ヌートリア等による生活環境の被害を防ぐことを目的としています。数に限りがあるため、事前に在庫の状況を確かめ、捕獲器貸出申込書を環境保全課へ提出する流れです。貸出期間は1か月以内で、1人につき1台、在庫によって制限されることもあります。

対象者は、市の案内にある条件をすべて満たす人です。公式ページは住所・被害・設置場所・管理の4つを挙げ、市の資料(PDF)では、捕獲した鳥獣を自分で環境保全課へ搬入できることも対象者の条件に含めています。整理すると次の表のとおりで、右の列は申込み前に自分で確かめておくとよい点です。市外にある実家や所有地の被害など、条件に当てはまるか迷うときは、窓口へ状況を伝えて確認しましょう。

捕獲器を借りられるのは、市が示す条件をすべて満たす人:確認項目
条件市の案内申込み前に確かめること
住所西尾市在住であること被害のある場所と住所が一致するか
被害アライグマ・ハクビシン等による生活環境の被害があり、捕獲以外の方法では防除できないすでに行った対策の記録があるか
設置場所市内で、柵などに囲まれた住宅の敷地内に設置できる敷地の所有者や管理者の同意があるか
管理捕獲器の設置、管理、返却を自分でできるエサの交換や掃除など、貸出期間中の管理ができるか
搬入捕獲した鳥獣を自分で環境保全課へ搬入できる(市の資料に記載)車と搬入できる時間帯を確保できるか

参考:西尾市|鳥獣の捕獲許可

読者の疑問

西尾市の捕獲器は、借りればすぐ使えますか?

比較ガイド

借りるだけでは捕獲できません。捕獲器の貸出とは別に鳥獣の捕獲許可が必要で、申請から許可証の交付まで1週間程度かかると市が案内しています。

貸出と捕獲許可は、別々の手続きです

鳥獣保護管理法では、法の対象外とされる一部のネズミ類などを除き、野生鳥獣の捕獲が原則として禁止されています。生活環境や農林水産業などの被害を防ぐための有害鳥獣捕獲は許可を受けて行えますが、西尾市は、捕獲器の貸出とは別に鳥獣の捕獲許可が必要だと明記しています。借りるだけで捕獲できるわけではありません。

許可の申請には、鳥獣捕獲等許可申請書と捕獲場所の位置図が必須です。捕獲器を使う場合は、カタログや図面、写真も求められますが、市の捕獲器を使うときは省略できます。2名以上で申請する場合は従事者名簿、捕獲の依頼を受ける場合は捕獲依頼書も必要です。申請から許可証の交付まで1週間程度かかります。

許可証は捕獲の際に常に携帯し、捕獲の有無にかかわらず、許可期間が終了した日から30日以内に、捕獲数などを記入して環境保全課へ返納します。返納を忘れないよう、貸出期間の終わりと一緒にカレンダーへ入れておくと安心です。

参考:西尾市|鳥獣の捕獲許可

設置は敷地内に限られ、器材の運搬も自分で行います

市の資料は、捕獲器は必ず住宅等の敷地内に設置するよう求めています。狩猟免許がない場合は、法律で住宅等の敷地内に捕獲器を設置すると定められているためで、狩猟免許がある場合は除かれます。貸出を伴う場合、捕獲許可の期間は通常の2か月以内ではなく1か月とされています。

貸し出される捕獲器は2種類あり、イタチ用は幅310mm・高さ300mm・奥行660mmで約3.4kg、もう1種類は幅310mm・高さ350mm・奥行780mmで約7.3kgと案内されています。運搬や設置、エサの入れ替えなど貸出期間中の管理は申請者の作業です。自分の捕獲箱を使う場合は、搬入作業に支障が出ないよう、縦76cm・横31cm・高さ38cm以内のものを使うよう求められています。

参考:西尾市|アライグマ、ハクビシンなど鳥獣の捕獲と捕獲器貸出について(PDF)

捕獲した後は、事前に連絡して自分で搬入します

動物が捕獲されたら、必ず事前に環境保全課へ電話で連絡し、搬入できるかを確認します。搬入できる時間は、年末年始・土日祝日・友引を除く午前9時から正午です。この時間に搬入できない場合は、市の資料に従い、搬入できる時間まで保管します。保管中も捕獲器には不用意に近づかず、手を入れないでください。

搬入前に動物が死んでしまった場合は、許可証を持って、自分でやすらぎ苑へ持ち込みます。捕獲できなかったときは、エサを取り除いて捕獲箱を洗ってから返却します。車両から捕獲器を降ろすところまでが申請者の作業なので、大きいほうの捕獲器は約7.3kgあることを踏まえ、積み降ろしを一人で行えるか確かめておきましょう。

アライグマなどの特定外来生物は、愛知県の案内で、生きた個体の運搬や放出が原則として規制されています。自分の判断で別の場所へ運んで放すことはせず、環境保全課の指示に従ってください。

参考:西尾市|アライグマ、ハクビシンなど鳥獣の捕獲と捕獲器貸出について(PDF)

借りる前に、専門業者へ相談したほうがよい場面

貸出の対象は捕獲器そのものです。西尾市の公式ページには、屋根裏の調査、侵入口の封鎖、清掃や消毒を市が行うという記載はありません。屋根裏や壁の中に棲みついた疑いがあるとき、エサの交換などの管理や搬入の時間が取れないときは、民間の駆除業者への相談も検討しましょう。見積書の内訳の頼み方や相見積もりの比べ方が役立ちます。アライグマの場合、市の捕獲器を使いながら業者に頼む範囲をどう分けるかは、アライグマ駆除業者を比べる基準で整理しています。

業者探しに迷うときは、愛知県内の駆除業者が加入する愛知県ペストコントロール協会が相談を受けています。事務局が会員会社を1社紹介し、会員会社から連絡が来る流れで、電話の受付は平日の10時から16時です。他の市の貸出と比べたいときは、川西市の箱わなの貸出や生駒市のアライグマ檻の記事が参考になります。自治体の捕獲支援でまかなえる範囲と業者に費用がかかる範囲は、アライグマ駆除の費用・相場で分けて整理しています。

参考:公益社団法人愛知県ペストコントロール協会|相談について

ハチの巣は別の窓口。西尾養蜂組合と、依頼者の費用負担

同じ西尾市でも、ハチの巣は捕獲器の窓口とは別です。市は、市内の西尾養蜂組合に蜂の巣の駆除をお願いしており、自宅に巣ができたときは、自分で処理しようとせず、一度同組合へ相談するよう勧めています。駆除を依頼した場合は、依頼者にも費用の負担があり、金額は巣の場所、規模、個数などで異なります。

市の案内では、巣の存在が確認できる4月から11月30日は西尾養蜂組合へ、巣が見当たらないのに蜂が飛んでいる場合や、12月以降に巣の駆除を頼みたい場合は愛知県ペストコントロール協会へ連絡する形です。蜂等駆除用防護服の貸出しは、現在中止していると書かれています。

ハチの巣は別の窓口。西尾養蜂組合と、依頼者の費用負担:確認項目
状況連絡先補足
巣があることが確認できる(4月〜11月30日)西尾養蜂組合依頼者にも費用の負担がある。金額は巣の場所・規模・個数で異なる
巣は見当たらないが蜂が飛んでいる愛知県ペストコントロール協会巣の有無が分からないときの相談先
12月以降に巣の駆除を頼みたい愛知県ペストコントロール協会養蜂組合の案内期間は4月〜11月30日
蜂等駆除用防護服の貸出し現在中止借りる前提で計画しない

参考:西尾市|蜂の巣の駆除