寝屋川市のスズメバチ営巣駆除は、市が費用を負担して指定業者が行う事業

寝屋川市は、スズメバチによる刺咬被害を未然に防ぐため、令和6年度から市の負担でスズメバチの営巣駆除を始めました。市の案内ページは、公費で行うスズメバチの営巣駆除は大阪府内でも珍しく、北河内では初めてと説明しています。窓口は保健衛生課で、申請は電子申請フォームから行う形が基本です。

この事業の対象はスズメバチだけです。市はアシナガバチやミツバチなど他のハチの相談にも応じていますが、今回の事業の対象外で、管理者の責任で対応するよう案内しています。市の案内ページの更新日は2024年5月31日と表示されているため、今年度の受付状況や条件に変更がないかは、申請前にページと保健衛生課で確かめましょう。

参考:寝屋川市|スズメバチの巣を見つけたら、市に連絡を!

読者の疑問

寝屋川市のスズメバチ駆除は無料ですか。

比較ガイド

市を通して指定業者に依頼するスズメバチの巣は、市の負担による事業と案内されています。令和6年度の市の資料では費用は全額市が負担とされています。ただし、スズメバチ以外だった場合や家屋の損壊は自己負担になるため、今年度の条件を申請ページで確認してください。

対象になるハチの巣・ならない巣を、場所と種類と順番で見分ける

市の案内は、駆除の対象となる巣として、スズメバチが活動している巣と、住宅地や通学路など日常的に人が出入りする場所付近の巣を挙げています。この二つが並んだ条件なのか、両方を満たす必要があるのかは、文面からは断定できません。庭木や軒先など生活の場に近い巣は当てはまりやすいと考えられますが、申請前に保健衛生課へ確認すると安心です。

種類の見分けについて、市は、巣の形が傘のようで穴がいくつも見える場合や、ふらふらと飛んでいる場合は、アシナガバチなど対象外のハチの可能性が高いとしています。種類が分からないときは、市の「ハチについて」のページで特徴を確認し、写真を添付して保健衛生課へメールで相談する方法が案内されています。写真は巣から離れた安全な場所から撮り、近づいて確かめるのは避けてください。

対象になるハチの巣・ならない巣を、場所と種類と順番で見分ける:確認項目
確認すること市の案内動き方の目安
場所市内の私有地(一般住宅・店舗・事務所など。公共施設は除く)市の公園・道路などの巣は、それぞれの管理担当部署へ問い合わせる
ハチの種類スズメバチが活動している巣傘形で穴が並ぶ、ふらふら飛ぶ場合は別のハチの可能性がある
巣の位置住宅地や通学路など、日常的に人が出入りする場所の付近人の出入りがある場所かどうかを、写真と一緒に伝える
依頼の順番市を通して指定業者へ依頼した場合のみ。駆除後の申請は対象外自分で業者を手配する前に、まず市へ申請する
申請する人私有地を所有・使用・管理する人賃貸住宅は、管理会社にも先に連絡する

参考:寝屋川市|スズメバチの巣を見つけたら、市に連絡を!

市がスズメバチ駆除を事業にした背景|相談の増加と、費用への心配

市の事業報告資料によると、寝屋川市へのハチの巣に関する相談は令和5年度に100件以上となり、増加傾向が目立っていました。市はそれまで、スズメバチは個人で対処するのが難しい虫の一つとして、駆除業者への依頼を助言してきました。一方で、駆除費用が一般に数万円と高額になるため、依頼が遅れて周辺の住民に被害が及ぶことを心配した、と説明されています。

同じ資料では、令和6年度の事業について、対象を市内の私有地を所有・使用・管理する人、巣をスズメバチが活動中のものとし、費用は全額を市が負担すると整理されています。令和7年1月15日時点の申請件数は67件と報告されています。これは令和6年度の実績の報告で、現在の予算や受付条件を示すものではないため、今年度の扱いは市のページで確認してください。

参考:寝屋川市|スズメバチ営巣駆除業務委託事業について(報告資料、PDF)

スズメバチ駆除の申請から当日までの流れ|指定業者と日程を調整して立ち会う

市の案内では、申請から駆除までは四つの手順で進みます。電子申請が入力できない場合は、委任状を提出する方法も用意されています。駆除は市を通して指定業者へ依頼した場合だけが対象なので、最初にすることは自分で業者を探すことではなく、市への申請です。

駆除日が決まるまでの間は、巣に近づいたり、石や棒で刺激したりしないでください。ハチの出入りや巣の大きさが変わったときに写真を撮れるよう、離れた場所に定位置を決めておくと、指定業者との日程調整で状況を伝えやすくなります。申請から駆除までの日数は市の案内に書かれていないため、急ぐ場合は申請時に確認しましょう。

駆除のあと、巣を失って戻ってくる「戻りバチ」は、数日から2週間程度で自然にいなくなると市は説明しています。数が多くて危険を感じるときは、自分で対処せず、指定業者へ相談するよう案内されています。

  • 電子申請フォームで、巣の詳細・氏名・電話番号などを入力する
  • 市が指定業者へ駆除を依頼する
  • 指定業者から電話があり、駆除日を相談する
  • 駆除当日は、指定業者の作業に立ち会う

参考:寝屋川市|スズメバチの巣を見つけたら、市に連絡を!

スズメバチ以外だったときと、家屋が傷ついたときは自己負担になる

市の案内では、指定業者が現地へ行って、巣がアシナガバチやミツバチなどスズメバチ以外だった場合は、指定業者と相談して駆除するかを決め、駆除する場合は有償で自己負担になります。自己負担が生じるときは、現場を確認した後の見積り金額に納得してから依頼するよう書かれています。金額と作業内容を聞いたうえで、依頼しない判断もできます。

駆除の作業に伴って家屋などに傷や損壊が生じた場合、その損壊や復旧にかかる費用は、駆除を申請した人の自己負担です。市と指定業者は賠償責任を負わないと案内されています。屋根裏や軒先など壊れやすい場所に巣がある場合は、作業の前に、どこまで取り外すか、傷が付いたときにどう扱うかを、立会いの場で業者に聞いておくと安心です。

スズメバチ以外だったときと、家屋が傷ついたときは自己負担になる:確認項目
場面費用の扱い覚えておくこと
スズメバチの巣を、市を通して指定業者へ依頼した市の負担(令和6年度の市の資料では全額市が負担)今年度の条件は、申請ページで確認する
現地でアシナガバチ・ミツバチなどと分かった駆除する場合は有償で自己負担現場確認後の見積りに納得してから依頼する
駆除の作業で家屋が傷ついた損壊・復旧の費用は申請者の自己負担作業前に、取り外す範囲を確認しておく
駆除を済ませてから申請した事業の対象外先に市へ申請する
アシナガバチなどを最初から自分で依頼する所有者・管理者の責任で、費用は自己負担見積りの作業範囲をそろえて比べる

参考:寝屋川市|スズメバチの巣を見つけたら、市に連絡を!

対象外のハチ・市の管理地・賃貸住宅は、窓口と費用の考え方が変わる

寝屋川市の「ハチについて」のページは、駆除する場合は土地の所有者または管理者が自らの責任で行い、費用は自己負担と説明しています。業者を探すときは、一般社団法人の大阪府ペストコントロール協会が業者の紹介を行っていると案内されています。連絡先は市のページで確認してください。

市が管理する公園や道路などに巣がある場合は、それぞれの管理担当部署に問い合わせるよう案内されています。賃貸住宅やマンションでは、巣のある場所が専有部分か共用部分かで管理者が変わります。入居者が独断で業者を呼ぶと費用負担の整理が難しくなるため、まず管理会社や大家に巣の位置と写真を伝えましょう。連絡文の作り方は、賃貸の害獣被害を管理会社へ報告する連絡文の例も参考になります。

参考:寝屋川市|ハチについて

自分で駆除するか迷うときは、市の考え方と初期の巣の点検を踏まえる

市の「ハチについて」のページは、ハチの巣の駆除は種類によって大変危険で、巣の場所によっても方法が変わるため、専門業者への依頼を推奨しています。やむを得ず自分で行う場合の準備や手順も載っていますが、この記事では手順を勧めません。薬剤は製品の表示に従い、足場の悪い場所や屋根裏、高所の巣には手を出さないでください。確認のしかたは、スズメバチらしいハチが出入りするときの相談前の確認にまとめています。

同じページは、春先の4月から5月は女王バチが1匹で巣作りをするため、日常的に住宅の周りを点検して、巣が大きくなる前に対処するよう呼びかけています。また、スズメバチ営巣駆除の申請ページも、巣の発見が遅れて駆除の時期が遅くなるほど費用が多くかかる傾向があるとして、所有地の状況を日ごろから確認するよう求めています。軒下、ベランダ、庭木、天井裏の出入口の付近を、離れた位置から定期的に見るだけでも、早く気づく助けになります。

参考:寝屋川市|ハチについて

近隣の市と制度が違うので、住所のある市の案内を先に確認する

同じ大阪府内でも、ハチの巣への市の対応は分かれています。豊中市は、アシナガバチの駆除はしていない一方、スズメバチの巣に限っては駆除を実施するとして、維持修繕課への相談を案内しています。ただし、巣のできた場所によっては対応できないケースもあると書かれています。寝屋川市の事業と豊中市の対応では、対象や申請の方法が同じとは限りません。

堺市のように、市は原則として巣を駆除せず、防護服などの貸出で相談と自力での対処を支える市もあります。詳しくは堺市のハチの巣駆除と防護服の貸出にまとめています。住所のある市の案内を確認し、他の市の制度を前提に動かないようにしましょう。

参考:豊中市|ハチについて