船橋市がスズメバチの巣を無料で駆除する5つの要件
船橋市は、市内の住居とその敷地、または市内にある法人等の建屋や敷地にできたスズメバチの巣について、5つの要件にすべて当てはまる場合に、市が委託している事業者が無料で駆除すると案内しています。依頼できるのは巣のある場所の所有者、管理者、居住者で、自分が所有または管理する土地の巣に限られます。
申請は電話またはオンライン申請で行います。時期によって電話がつながりにくいため、市はオンラインでの依頼を勧めています。依頼の前に、巣のある場所と巣の形を確認しておきます。ハチの種類が分からない場合も受け付けられますが、スズメバチ以外だった場合は有料になります。確認は離れた場所から行い、巣には近づかないでください。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| ハチの種類 | スズメバチ(種類が不明でも受付。スズメバチ以外なら有料) |
| 巣の場所 | 建屋の壁、塀、敷地内の樹木の表面などに露出し、目で見える巣 |
| 巣の高さ | 地面から7m以内(2階建ての軒下やひさしは7mを超える場合がある) |
| 生息状況 | スズメバチが現に生息している |
| 立ち会い | 原則として依頼者が立ち会える |
船橋市はハチの巣を無料で駆除してくれますか?
スズメバチの巣で、露出している、高さ7m以内、ハチが現にいる、原則立ち会える、という要件をすべて満たす場合に、市の委託事業者が無料で駆除します。アシナガバチやミツバチの巣は対象外です。
ハチの巣駆除が無料にならない場合と、出張調査費用がかかる場合
申請時には3つの事項を了承する必要があります。1つ目は、5つの要件に合わなければ駆除は有料になり、要件に合っていても巣の状況によっては有料になることがあるという点です。2つ目は、周囲にはしごを置けない、物理的に届かない位置にあるなど、巣の状況によっては駆除できない可能性があるという点です。
3つ目は出張調査費用です。委託事業者が現場で巣の状況を確認したあとに駆除をキャンセルした場合や、駆除できないことが分かった場合は、出張調査費用を負担する必要があります。市が示す目安は令和8年4月1日現在で5,000円から10,000円で、状況によっては10,000円を超える場合もあるとされています。無料の対象かどうか判断しにくいときは、申請の段階で巣の高さや場所を具体的に伝え、費用が発生する条件を確かめておきましょう。
無料の対象外になる巣:屋根裏・壁の中・空の巣・他人の敷地
次のような巣は、市の無料駆除の対象になりません。対象外の場合は、直接、民間の専門業者に相談するよう案内されています。
構造物に穴をあけたり壊したりして巣を取り除くことには対応できないとされています。ただし、露出していない巣でも委託事業者による殺虫剤処理が可能な場合があるため、個別に相談するよう案内されています。空になった巣が翌年スズメバチに再利用されることはほとんどないとも説明されています。屋根裏や壁の中の巣を業者に頼むときは、ハチの巣駆除の見積もりの読み方で、場所による作業の違いを確認しておきましょう。
- アシナガバチ、ミツバチなどスズメバチ以外のハチの巣
- 隣の家など、他人が所有・管理している建物や敷地にある巣
- 屋根裏、床下、壁の中、戸袋、室外機、換気扇の中、木の洞、地中など、露出していない巣
- ハチがいない空の巣
- 飛んでいるハチや、樹木・花などの餌場や水場に来ているハチ(巣を探すことはできない)
アシナガバチ・ミツバチの巣は自費で駆除。分蜂はしばらく様子を見る
船橋市は、アシナガバチやミツバチはスズメバチと比べて攻撃性が低く、益虫の面もあるとして、市による無料の駆除を行っていません。駆除を希望する場合は民間の専門業者へ自費で依頼するものとされ、市は千葉県害虫防除協同組合を紹介しています。人の生活圏と重ならない場所の巣は、駆除が欠かせないわけではないという考え方も示されています。
ミツバチは主に4月から6月頃、集団で木の枝などに止まる分蜂という行動をとります。市は、新しい巣へ移るまでの行動で約1週間前後で立ち去ると説明し、様子を見るよう勧めています。巣を作りそうな廃材や植木鉢が周りにあれば片づけ、生活に支障が出る場合は相談します。巣を失ったアシナガバチが一時的に集まる避難行動もあります。判断に迷うときはミツバチの塊が分蜂か巣かの見分けやアシナガバチの巣を見守れる場所かどうかも参考にしてください。
巣のある場所ごとの連絡先:公園・道路・学校・市営住宅・空家
巣が自分の土地以外にある場合は、その場所の管理者が対応します。船橋市は、場所ごとの担当窓口を次のように示しています。空家の巣は、その所有者または管理者が対応するものとされています。
| 巣のある場所 | 担当窓口 |
|---|---|
| 市が管理する公園・緑地 | 公園緑地課 |
| 市が管理する公道・街路樹 | 道路維持課 |
| 市立学校 | 教育委員会 施設課 |
| 市立保育園 | 保育運営課 |
| 市営住宅 | 船橋市営住宅管理センター |
| 市の調整池・河川用地 | 下水道河川管理課 |
| 自分が所有・管理する土地 | 衛生指導課 |
| 空家 | その所有者または管理者 |
自分でハチの巣を駆除できる時期と、業者に任せたほうがよい時期
船橋市は、アシナガバチの巣や、女王バチが1匹で活動する4月から5月のキイロスズメバチ・コガタスズメバチの初期の巣は、自分でも駆除が可能と思われるとしつつ、十分に注意するよう求めています。一例として、皮膚の露出が少ない服装で、日没後に、ハチ駆除専用のスプレー式殺虫剤を離れた位置から短時間噴射してすぐ離れ、翌日以降も繰り返してハチがいないことを確かめてから巣を取る方法が紹介されています。行う場合は製品の説明書に従ってください。
一方、7月以降のスズメバチの巣を刺激することは大変危険で、刺されて生命に危険が及ぶ可能性があるとして、専門業者への依頼が勧められています。市は令和2年度の件数を示したうえで、市が受けるハチの相談とスズメバチの巣の駆除は4月に始まり8月にピークを迎えると説明しています。巣が最大になる9月頃は特に危険とされています。巣の大きさや高さに不安がある場合は、自分で作業せず、無料駆除の要件に当てはまるかを先に確認しましょう。スズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備もあわせて確認してください。
刺されないための行動と、賃貸・集合住宅での連絡
市は、巣を見つけたら近づかない、刺激しない、騒がないことを基本としています。ハチと出会ったら手で払わず、大声を出さず、そっと後ずさりして離れます。家や車に入ってきたときは、窓を開けて出ていくのを静かに待ちます。刺されたあとに、体質によってアレルギーが出る、意識を失う、血圧が急に変わるといった症状が出ることがあり、そのようなときはすぐに医療機関で治療を受けるよう案内されています。
賃貸住宅や集合住宅では、ベランダや専用庭の巣でも、建物の所有者や管理者が対応を決める場合があります。無料駆除を依頼できるのは所有者・管理者・居住者とされていますが、共用部分の巣や費用が発生する可能性がある場合は、申請の前に管理会社や大家へ知らせておくと行き違いを防げます。市営住宅の巣は船橋市営住宅管理センターが窓口です。





