飯塚市のスズメバチ駆除費補助金とは|業者に頼んだ費用の一部が戻る制度

飯塚市は、市内にあるスズメバチの巣を駆除業者に依頼して駆除した場合に、その費用の一部を補助金として交付しています。目的は、スズメバチによる危害を防ぎ、市民生活の安全につなげることとされています。市が自分で巣を駆除してくれる制度ではなく、依頼や支払いは自分で行い、あとから申請するしくみです。

市の公式ページ(2026年3月31日更新)によると、補助額は駆除費用から消費税と地方消費税を除いた額の2分の1で、100円未満は切り捨て、上限は5,000円です。交付は予算の範囲内とされているため、年度の後半に申請を考えるときは、窓口で受付の状況を先に確かめておくと安心です。

飯塚市のスズメバチ駆除費補助金とは|業者に頼んだ費用の一部が戻る制度:確認項目
項目2026年10月時点の公式案内
補助の内容業者に依頼して駆除した費用の一部を、あとから交付
補助額消費税を除く駆除費用の2分の1(100円未満切り捨て)、上限5,000円
対象のハチ現に活動しているスズメバチ亜科のスズメバチの巣
申請の期限駆除した日の属する年度の3月末日まで
回数同じ年度内に、同じ建物または敷地内で1回限り
窓口市役所本庁舎6階の環境整備課、または各支所の市民窓口課

参考:飯塚市|スズメバチ駆除費補助金制度

読者の疑問

飯塚市はスズメバチの巣を駆除してくれますか?

比較ガイド

公式ページが案内しているのは、業者に依頼した駆除費用の一部を補助する制度です。市が巣を駆除すると読める記載はありません。業者探しと支払いは自分で行い、あとから申請します。

補助の対象になる巣と、ならない巣|場所とハチの種類で決まる

対象になるのは、市内にある、現にスズメバチが活動している巣で、次のどちらかに当てはまるものです。ひとつは居住用の建物または敷地内にある巣、もうひとつは、おおむね10メートル以内に複数の人が日常的に立ち入る場所があり、不特定の人に危害が及ぶと判断される巣です。後者に当たるかどうかは市が判断するため、自宅の敷地の外にある巣は、申請の前に窓口へ相談してください。

対象外も明記されています。国や地方公共団体が所有する土地・建物にある巣と、事業用の土地や建物にある巣は補助されません。また、対象はスズメバチ亜科のスズメバチの巣に限られます。一般にアシナガバチやミツバチはこの区分に入らないため、種類に迷うときは、アシナガバチの巣を見つけたときの考え方やミツバチの塊の見分け方で整理したうえで、業者の判定と窓口の回答を確かめましょう。

  • 対象:居住用の建物または敷地内にある、活動中のスズメバチの巣
  • 対象:おおむね10メートル以内に複数の人が日常的に立ち入る場所がある巣
  • 対象外:国・地方公共団体が所有する土地や建物、事業用の土地・建物にある巣
  • 対象外:スズメバチ亜科のスズメバチ以外のハチの巣

参考:飯塚市|スズメバチ駆除費補助金制度

申請できる人と条件|滞納がないこと、業者に依頼していること

申請できるのは、巣がある建物や土地を所有している人、管理している人、使用している人、または自治会などです。要件は3つあり、巣を駆除業者に依頼して駆除していること、市民税・固定資産税・軽自動車税・国民健康保険税に滞納がないこと、駆除した日の属する年度の3月末日までに必要書類とともに申請することです。

ホームセンターの薬剤などで自分で処理した場合や、業者の領収書がない場合は、この要件を満たしません。書類を提出するときは、本人であることを確認できる書類(マイナンバーカード、健康保険証、運転免許証など)を確認されると案内されています。たとえば3月に駆除した場合は、同じ月の末日が申請の期限になるため、領収書や写真を早めにそろえます。

参考:飯塚市|スズメバチ駆除費補助金制度

申請に必要な書類と、駆除前後の写真の撮り方

必要書類は、申請者と口座名義人が同じ場合は6点、異なる場合は委任状を加えた7点です。このうち、あとから自分では用意しにくいのが、業者の領収書と駆除前後の写真です。駆除を頼む時点で、領収書の宛名を申請者本人にしてもらうこと、駆除したハチの種類を記入してもらうことを伝えておくと、申請で慌てません。

写真は、駆除後を駆除前と同じ構図で撮るよう求められています。巣に近づいて撮影するのは危険なため、どの位置から、誰が撮るのかは、依頼のときに業者と決めておきましょう。写真を業者に撮ってもらえるか、駆除前の様子を残してから作業に入ってもらえるかも、見積もりの段階で聞いておくと安心です。

申請に必要な書類と、駆除前後の写真の撮り方:確認項目
書類確認しておくこと
申請書・請求書市の様式を使う。公式ページに様式と記載例が掲載されている
同意書直筆で記入する書類。公式ページに様式と記載例がある
位置図または見取図駆除した場所が分かるもの。様式が公式ページにある
業者が発行した領収書の写し宛名は申請者と同じにする。駆除したハチの種類を業者に書いてもらう
駆除前・駆除後の写真駆除後は、駆除前と同じ構図で撮る
委任状申請者と口座名義人が異なる場合に追加する

参考:飯塚市|スズメバチ駆除費補助金制度

見積もりの前に確認したいこと|税抜の金額と、補助の計算

補助額は税抜の駆除費用が基準なので、見積書や領収書で税抜の金額が分かるようにしてもらうと計算しやすくなります。市の案内にある例では、税込9,900円(うち消費税900円)の場合、税抜9,000円の2分の1で、補助金は4,500円です。上限の5,000円に達するのは税抜の駆除費用が10,000円になったときで、それを超える金額は、補助額には影響しません。

補助金は費用の一部で、全額が戻るわけではありません。見積もりに出張費など駆除作業以外の項目が並んでいる場合、どこまでが補助の対象になる駆除費用に含まれるかは、公式ページに細かい説明がないため、申請の前に窓口へ確認してください。内訳の読み方は、ハチの巣駆除の費用を比べる記事と、見積書が一式だけのときの頼み方が参考になります。

参考:飯塚市|スズメバチ駆除費補助金制度

依頼前に聞いておきたいこと|急いでいても金額を確かめる

福岡県の消費者向けニュース(2020年11月号)には、害獣の駆除業者を急いで呼んだ結果、出張費や作業費、薬剤費などを合わせた高額な請求を受けたという相談事例が載っています。ハチの巣の駆除は害獣とは別の作業ですが、急いでいるときほど金額を聞かずに頼みがちな点は共通しています。県は、依頼する前にいくらかかるかを尋ね、納得できなければ理由を聞き、それでも納得できなければ断るよう助言しています。

ゆとりがあるときは、複数の業者から見積もりを取ることも勧められています。補助金の申請を前提にするなら、見積もりの段階で、領収書の宛名、ハチの種類の記入、前後の写真に対応してもらえるかも聞いておきましょう。比べ方は相見積もりの比較手順にまとめています。契約や請求で困ったときは、福岡県消費生活センターや、お住まいの市町村の消費生活相談窓口に相談できます。

参考:福岡県|ホットな消費者ニュース 2020年11月号

ツマアカスズメバチらしいハチを見たら|補助とは別に環境整備課へ連絡

飯塚市の注意喚起ページによると、特定外来生物のツマアカスズメバチは、2022年5月に福岡市と糟屋郡久山町で女王バチが確認されました。人への被害は在来のスズメバチ以上ではないとされる一方、在来のハチを駆逐し、生態系や養蜂場に被害を及ぼすおそれがあります。個体や巣を見つけたときは、近寄らず、刺激せず、発見した場所などを環境整備課に連絡するよう市は求めています。

体は全体的に黒っぽく、あごの周りと腹部がオレンジ色で、大きさは20〜30ミリ程度とされています。福岡県は見分け方の資料を公開しており、県内では2022年11月時点で北九州市・福岡市・久山町・篠栗町の4市町で確認されたと案内しています。見慣れないハチと感じたら、補助の対象かどうかを自分で判断せず、巣に近づかないまま連絡してください。

参考:飯塚市|特定外来生物「ツマアカスズメバチ」に関する注意喚起

賃貸・事業所・公共の場所にある巣は、連絡先が変わる

巣が賃貸住宅にある場合は、まず管理会社や家主に連絡し、誰が業者を手配して費用を負担するかを決めます。市の補助の対象者には建物を使用している人も含まれますが、領収書の宛名は申請者と同じにする必要があるため、発注者と申請者がずれないようにしておきます。賃貸で被害が起きたときの連絡の記事も参考になります。

事業用の土地や建物にある巣、国や地方公共団体が所有する場所にある巣は、この補助の対象外です。道路や公園などの公共の場所に巣を見つけた場合の連絡先は、この補助のページでは案内されていません。市役所の代表窓口か環境整備課に場所を伝えて、担当課を教えてもらってください。