熊本市はスズメバチの巣を駆除しない|まず相談する窓口

熊本市の「身近な害虫」の案内では、個人や会社の敷地内など私有地にあるスズメバチ等の駆除を、市は原則として行っていません。大きくなったスズメバチの巣は特に危険なので、自分で駆除せず、民間のハチ駆除業者に依頼するよう求めています。市への相談は、無料の駆除を申し込むものではなく、不明な点を問い合わせるものである点に注意してください。

不明な点は、住所地を担当する区役所の総務企画課 環境班か、熊本市保健所の生活衛生課に問い合わせるよう案内されています。生活衛生課の業務内容にも、衛生害虫等の相談が含まれています。電話番号は変わることがあるため、この記事では載せません。市の公式ページで確認してください。

熊本市はスズメバチの巣を駆除しない|まず相談する窓口:確認項目
相談したいこと窓口(市の案内)備考
ハチの巣の駆除を頼みたい民間のハチ駆除業者市は私有地の駆除を原則行わない。業者はインターネット検索やタウンページの消毒業で探す
巣の種類や対応が分からない住所地の区役所 総務企画課 環境班中央区・東区・西区・南区・北区に設置
衛生害虫についての問い合わせ熊本市保健所 生活衛生課業務内容に衛生害虫等の相談が含まれる

参考:熊本市|身近な害虫(スズメバチ等)

読者の疑問

熊本市は無料でハチの巣を駆除してくれますか?

比較ガイド

市の案内では、個人や会社の敷地内などの私有地にあるスズメバチ等の巣は、原則として市は駆除していません。民間のハチ駆除業者に依頼し、複数社から見積もりを取る流れになります。

スズメバチの巣は季節で大きさが変わる|市が示す目安

市の案内では、スズメバチの季節は5月から11月です。5月から6月は女王蜂が1匹で巣を作り始める時期で、巣の大きさは8センチから10センチほど、トックリをひっくり返したような形のものもあると説明されています。働き蜂が増えると巣は大きくなり、9月から10月頃には数が最大になります。このころの巣は丸いボール状で、出入り口は通常1か所、直径は30〜50センチ、最大で300匹ほどのハチがいる場合もあります。

出入り穴が八角形でいくつも開き、おわんを逆さにしたような形ならアシナガバチの巣、とも示されています。ただし、見分けに自信がない巣には近づかず、距離をとって形と場所だけを記録し、相談先に伝えてください。市は、春先のうちに屋根裏や軒下、庭木など巣ができやすい場所を点検し、働き蜂が活動を始める前に見つければ、比較的安全に駆除でき、費用負担も少なくて済むとしています。

スズメバチの巣は季節で大きさが変わる|市が示す目安:確認項目
時期巣の状態(市の案内)行動の目安
5〜6月女王蜂が1匹で作り始める。8〜10センチほど近づかず、場所を確認して早めに相談する
6〜8月6〜11月は活動が活発な時期。働き蜂が増えると巣はだんだん大きくなる刺激せず距離をとり、業者への依頼を進める
9〜10月数が最大。直径30〜50センチ、最大300匹ほど個人での駆除は避け、すぐ業者へ依頼する

参考:熊本市|身近な害虫(スズメバチ等)

業者に頼むときは、巣の大きさと場所を伝えて複数社を比べる

市は、業者へ依頼するときに「巣の大きさ」と「巣ができている場所」を伝え、複数の業者から見積もりを取ってから依頼するよう案内しています。業者の探し方としては、インターネット検索や、電話帳(タウンページ)の消毒業を挙げています。見積もりを比べるときは、出張や高所作業の費用が基本料金に含まれるか、巣を撤去したあとに再び営巣されない対応があるか、追加料金が出る条件を書面で示してもらえるかを確認しましょう。

費用の見方は ハチの巣駆除の費用の内訳 で詳しく説明しています。巣の位置は、近づかずに離れた場所から撮った写真と、高さ、屋根や外壁のどのあたりかをメモしておくと、電話での見積もりが正確になります。写真は近づかずに、ズーム機能で撮ってください。

参考:熊本市|身近な害虫(スズメバチ等)

アシナガバチやミツバチは、駆除を急がない場面もある

アシナガバチは、巣を突いたり叩いたりしなければ攻撃してくることは稀で、人の生活に支障がない場所に巣があるなら静観するよう、市は案内しています。ハチは害虫を食べる益虫でもあり、生活に支障のない場所に巣があるときは、むやみに駆除を控えるよう求めています。通り道や玄関の近くなど、支障がある場所の巣は相談先に確認しましょう。種類ごとの違いは アシナガバチの巣の見分け方 で整理しています。

春から初夏に、樹木や家の外壁にミツバチが団子状に集まることがあります。これは新しい巣を探す途中の分蜂で、ミツバチは触らない限り刺さず、1週間以内にいなくなることが多いと市は説明しています。棒で突いたり石を投げたりしない、殺虫剤をかけないようにとも注意しています。殺虫剤がかからなかった多数のハチが攻撃してくるおそれがあるためです。

参考:熊本市|身近な害虫(スズメバチ等)

春先の誘引トラップと、ハチに出会ったとき・刺されたときの市の案内

市は、春に女王蜂を1匹捕まえれば巣が1つできないとして、誘引トラップの設置を紹介しています。設置は4月から6月、日陰で風通しのよい、地上2メートルほどの人通りの少ない場所に吊るし、7月になったら必ず外すとされています。7月以降は働き蜂が集まり、かえって危険になるためです。作り方は市のページに載っていますが、設置や撤去はハチが活動していない早朝か夜間に、子どもの手の届かない場所で行うよう案内されています。

スズメバチや巣に出会ったときは、落ち着いて姿勢を低くし、後ろの安全を確認しながら20メートルほど後ずさりして離れるよう案内されています。手を振り回したり大声を出したりせず、巣に石を投げないことも注意されています。刺されたときは、すぐにその場を離れ、市の案内に沿って患部を流水で洗い、病院を受診してください。嘔吐やめまい、息苦しさ、じんましんなど全身の症状があるときは、すぐに医師の手当てを受けるよう市は強調しています。

参考:熊本市|身近な害虫(スズメバチ等)

業者との契約で迷ったら消費生活センターへ

国民生活センターによると、害虫・害獣駆除サービスの相談は全国の消費生活センター等で増え、2023年度は前年度の同じ時期の約1.5倍でした。インターネットで見た格安料金とかけ離れた高額な料金を示される事例や、「刺されて死ぬ」と不安をあおって契約を急がせる事例が挙がっています。複数の見積もりを比べる時間を与えない業者とは契約しない、おかしいと思ったらすぐ消費生活センター等に相談する、というのが同センターのアドバイスです。

熊本県民は、県の消費生活センターに平日の午前9時から午後5時に相談でき、土日祝日は消費者ホットライン188を案内されます(県の案内、2024年5月更新)。熊本市など市町村にも消費生活相談の窓口があります。見積書や契約書、広告の画面を手元にそろえてから相談しましょう。

参考:国民生活センター|害虫・害獣駆除のトラブルにご注意

賃貸・マンションでハチの巣を見つけたときの連絡先

賃貸住宅や分譲マンションで巣を見つけたら、自分で駆除せず、管理会社、オーナー、管理組合へ先に連絡します。敷地内の巣の駆除を誰が手配し、費用を誰が負担するかは、契約や管理規約で決まります。共用部分の庇や植え込みの巣は管理者の対応になることが多く、専有部分のベランダにある巣でも、事前に管理者の了承が必要な場合があります。

市の案内でいう私有地には、個人や会社の敷地内が含まれます。公道や公園など、市が管理する場所の巣の扱いは、確認した案内から読み取れませんでした。扱いが分からない場所の巣は、区役所の環境班か保健所の生活衛生課に問い合わせます。進め方は 賃貸で害獣被害が起きたとき も参考になります。