大分市のハチの巣駆除|市は駆除せず、スズメバチは補助で支える
大分市の公式ページは、ハチの巣の駆除を市では行っていないと明記しています。そのうえで、活動中のスズメバチの巣を市民や自治会が市の指定業者に頼んだ場合に、駆除費の一部を補助する仕組みを案内しています。市に電話すれば職員が巣を落としに来る制度ではないため、まず指定業者へ頼むことを前提に動きます。
補助の対象になる条件は三つです。活動中のスズメバチの巣であること、個人または自治会が所有または管理する大分市内の土地や建物に営巣していること、大分市の指定業者に依頼することです。どれか一つでも外れると補助の対象にならないため、業者へ申し込む前に三つとも当てはまるかを確かめましょう。
| 対象要件 | 公式案内の内容 | 依頼前の確認 |
|---|---|---|
| 巣の状態 | 活動中のスズメバチの巣であること | ハチが出入りしているか、巣の形がスズメバチ型かを、離れた場所から撮った写真で整理する |
| 場所 | 個人または自治会が所有または管理する大分市内の土地・建物 | 自宅か、管理を任されている敷地かを説明できるようにする |
| 依頼先 | 大分市の指定業者に依頼すること | 市が公表している指定業者の一覧にある業者かを確かめる |
大分市に電話すれば、スズメバチの巣を駆除してもらえますか?
市はハチの巣の駆除を行っていないと案内しています。市の指定業者に頼んだ駆除費用の一部を補助する制度なので、実際に駆除を頼む先は指定業者になります。
補助額の区分|16,000円未満は2分の1、70,000円以上は15,000円
補助額は、駆除費用をいくつかの区分に分けて決まります。16,000円未満なら駆除費用の2分の1(100円未満は切り捨て)、16,000円以上40,000円未満なら一律8,000円です。40,000円以上は5,000円刻みで1,000円ずつ上がり、70,000円以上は15,000円になります。
表の読み方の例です。駆除費用が12,000円なら補助は6,000円、42,000円なら9,000円、80,000円なら15,000円と読めます。補助は駆除費用の全額ではないので、実際の自己負担は、支払った額から補助額を引いた額になる点に注意してください。
公式ページには、見積りは無料で、駆除料金は業者ごとの作業工程により異なるため複数の業者に問い合わせるよう書かれています。補助額が高い区分に入るかどうかだけで業者を決めず、作業の中身と総額を比べるとよいでしょう。
| 駆除費用 | 補助金額 |
|---|---|
| 16,000円未満 | 駆除費用の2分の1(100円未満切り捨て) |
| 16,000円以上40,000円未満 | 8,000円 |
| 40,000円以上45,000円未満 | 9,000円 |
| 45,000円以上50,000円未満 | 10,000円 |
| 50,000円以上55,000円未満 | 11,000円 |
| 55,000円以上60,000円未満 | 12,000円 |
| 60,000円以上65,000円未満 | 13,000円 |
| 65,000円以上70,000円未満 | 14,000円 |
| 70,000円以上 | 15,000円 |
スズメバチかアシナガバチか|補助の対象になる巣の見分け方
市の案内によると、スズメバチの巣は出入口が一つで、しま模様があります。初期の巣は5〜10センチメートルほどのとっくり型で、夏から秋にかけてボール型に大きくなります。穴がいくつもあいている巣はアシナガバチなどスズメバチ以外の巣で、その駆除費は補助の対象外です。
ただし、見分けるために巣へ近づく必要はありません。ハチは巣を守るために外敵を刺す習性があり、巣の近くでは警戒のためにハチが飛んでいることが多いと、市も注意を呼びかけています。窓や庭など普段いる場所から安全に見える範囲で写真を撮り、種類の判断は現地を見た業者の説明に任せるほうが安全です。
アシナガバチの巣についてはアシナガバチの巣を見つけたら、スズメバチらしいハチが出入りしている場合はスズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備も参考になります。
| 見る点 | スズメバチの巣(市の案内) | メモ |
|---|---|---|
| 出入口 | 一つ | 穴がいくつもある巣はアシナガバチなどで、補助の対象外 |
| 模様 | 茶色のしま模様 | 色や模様だけで決めず、業者に確認してもらう |
| 形と大きさ | 初期は5〜10センチメートルほどのとっくり型。夏から秋にボール型 | 時期によって見た目が変わる |
申請の流れと書類|営巣概要書は業者が作る
申請には、スズメバチ駆除費補助金交付申請兼実績報告書、業者が作る営巣概要書、領収書の写しの三つが必要と案内されています。受付窓口は環境保全課の環境衛生担当班(本庁舎4階)で、受付時間は午前8時30分から午後5時15分、土日祝日は除きます。
指定業者に補助申請などの手続きを委任することもでき、その場合は申請に必要な書類を業者が持っていると書かれています。領収書の写しが必要な点から、駆除と支払いを終えたあとに出す手続きと読めますが、事前の連絡や提出の期限が必要かは公式ページに書かれていません。依頼するときに、申請の段取りと期限を業者か環境保全課に聞いておきましょう。
補助の区分に使う「駆除費用」に、出張費や処分費、消費税が含まれるかも公式ページには書かれていません。区分の境目に近い金額のときは、見積書の内訳を手元に置いて、環境保全課か業者に確認すると安心です。
| 段階 | 内容 | メモ |
|---|---|---|
| 1 業者へ依頼 | 指定業者に連絡して巣の状況を伝え、見積りを受ける | 見積りは無料と案内。複数の業者に問い合わせる |
| 2 駆除と支払い | 業者が駆除し、領収書を受け取る | 領収書の写しが申請書類になる |
| 3 書類をそろえる | 申請兼実績報告書、営巣概要書(業者作成)、領収書の写し | 申請手続きを業者へ委任することもできる |
| 4 環境保全課へ提出 | 環境衛生担当班の窓口(本庁舎4階) | 平日の午前8時30分から午後5時15分 |
指定業者の選び方|休日対応や作業の相談範囲を一覧で確かめる
2026年10月3日に確認した公式ページには、指定業者が16社掲載されていました。備考欄を見ると、日曜日と祝日が休みの業者、土日祝日も対応する業者、電話対応は平日のみで駆除作業は要相談とする業者などに分かれています。急ぎの巣は、受付時間と休みの条件で連絡先を絞ると動きやすくなります。
見積りの段階では、次のような点を聞いておくと、あとで食い違いが出にくくなります。費用の読み方はハチの巣駆除の費用を比べる、見積書の内訳の頼み方は見積書が「駆除一式」だけのときが参考になります。補助には上限があるため、補助を引いたあとの自己負担額も見積書で確認しましょう。
- 巣の撤去と処分が料金に含まれるか
- 営巣概要書を作ってもらえるか、申請の手続きを任せられるか
- 土日祝日や夕方の対応が可能か、追加の料金があるか
- 巣が高い場所にある場合などに、料金が変わるか
法人・賃貸・集合住宅の巣|補助の申請者になれるかを先に確認
補助の対象者は個人または自治会で、法人は対象外と明記されています。会社の敷地や店舗、法人が所有する賃貸建物の巣は、駆除費用がかかっても補助を申請できない可能性があるため、依頼の前に環境保全課へ確認してください。対象要件には自治会が所有または管理する土地や建物も含まれるため、集会所などの巣は、自治会として申請できるかを環境保全課に確かめます。
賃貸住宅では、入居者が自分で業者を呼ぶ前に、貸主か管理会社へ巣の場所と状況を知らせます。ベランダや専用庭は入居者が使う場所でも、軒先や外壁、共用部は管理者が判断する場所だからです。補助の申請者を誰にするか、費用を誰が払うかも、駆除の前に管理者と決めておくと、書類の手続きで迷いません。詳しくは賃貸で害獣被害が起きたらも参考になります。
なお、補助の対象は活動中のスズメバチの巣です。アシナガバチなどスズメバチ以外の巣の駆除費は対象外と書かれているため、巣の種類が分からないうちに契約を急がず、現地を見た業者の説明を聞いてから決めましょう。
蚊・ハエ・ゴキブリは担当が違う|市が受け持つ範囲
蚊やハエが道路側溝や水路などの公共の場所で異常発生したときは、環境保全課の環境衛生担当班へ連絡するよう案内されています。私有地の発生は個人の責任で対応する扱いで、ここでも市が代わりに駆除する制度ではありません。
ゴキブリについて、市は過去に一部の地域で汚水マンホールのふたを開けた薬剤散布をしていましたが、効果が一時的なため現在は行っていません。マンホールのふたの穴から出てくる場合は、穴のないふたへ計画的に交換していて、交換までの間はゴムキャップなどで穴をふさぐ方法があるため、下水道施設管理課へ相談するよう案内しています。
| 困りごと | 市の案内 | 相談先 |
|---|---|---|
| 活動中のスズメバチの巣 | 市は駆除せず、指定業者への依頼費を一部補助 | 環境保全課 環境衛生担当班 |
| 公共の場所の蚊・ハエの異常発生 | 市へ連絡する(私有地は個人で対応) | 環境保全課 環境衛生担当班 |
| マンホールのふたの穴から出るゴキブリ | 穴のないふたへ交換。交換までゴムキャップ等でふさぐ方法がある | 下水道施設管理課 |
巣を見つけたら近づかず、刺されない動き方を守る
市の注意喚起では、スズメバチは攻撃的で毒性が強く、刺されると大変危険だとされています。木や草が茂るところでは見えない場所にも巣があることがあるため、山際で作業する人や登山をする人は特に注意するよう呼びかけています。
巣やハチに近づかない、においの強い香水やヘアスプレーを避ける、ハチが近づいたら手で振り払わず頭や目を手のひらで覆って姿勢を低くし、静かに離れる、といった動き方が示されています。刺されたときは、すぐに病院で手当てを受けるよう案内されています。
- 巣やハチに近づかず、刺激する音や振動を出さない
- 黒っぽい服を避け、帽子をかぶる(山際の作業や登山のとき)
- 香水やヘアスプレーなど、においの強いものを身に付けない
- ハチが近づいたら、手で振り払わず静かに離れる




