小樽市のハチの巣相談は保健所へ。ただし現場対応はありません
小樽市の公式案内では、保健所が電話で蜂の巣の駆除相談を受け、駆除の方法などを説明するとともに業者を紹介するとしています。同じ案内に、現場対応はできないと明記されています。電話をすれば職員が巣を取りに来てくれる仕組みではなく、どう対処するかを決めるための相談窓口です。担当は保健所の生活衛生課で、同課の業務には、ねずみや昆虫などの駆除相談も含まれています。
私有地にある巣は、一般住宅でも店舗でも、その場所を管理している人が駆除するよう市は求めています。駆除費用の補助や防護服の貸出についての記載は、2026年10月時点で確認した公式ページにはありませんでした。自分で対処するか業者に頼むかは、蜂の種類と巣の大きさ、働き蜂がいるかどうかで判断することになります。
| 巣のある場所・状況 | 対応する人・相談先 | 補足 |
|---|---|---|
| 自宅・店舗など私有地 | その場所を管理している人 | 保健所が電話で方法の説明と業者紹介を行う |
| 市営墓地 | 小樽市の戸籍住民課 | 巣に近づかず、区画の位置を控えて相談する |
| 種類や危険の程度が分からない | 保健所の生活衛生課へ電話相談 | 巣の場所・大きさ・蜂の出入りを伝える |
小樽市はハチの巣を無料で駆除してくれますか?
市の公式案内では、保健所は電話で駆除方法の説明と業者の紹介を行い、現場対応はできないとしています。私有地の巣は管理している人が駆除するため、業者に頼む場合の費用は依頼者の負担になります。
スズメバチかアシナガバチか。種類で変わる危険と対処
市によると、蜂の相談件数の約8割はケブカスズメバチとアシナガバチが占めています(平成27年度)。ケブカスズメバチは家の軒下などに最大30センチほどの巣を作り、働き蜂がいる巣の駆除は大変危険なので専門業者に依頼するよう案内されています。土の中などに巣を作るクロスズメバチも攻撃性が強く、同じ扱いです。アシナガバチは軒下やベランダの窓下に最大10〜15センチほどの巣を作り、スズメバチに比べると攻撃性が低いと説明されています。
一方、マルハナバチ、ハキリバチ、ミツバチは、素手で捕まえたりしない限り刺されないおとなしい蜂として紹介されています。見た目だけで種類を決めるのは難しいため、離れた場所から巣の形と出入りする蜂の様子を確認し、分からなければ無理に近づかず保健所か業者に相談してください。
| 種類 | 巣の場所と大きさ(市の案内) | 市が示す対処 |
|---|---|---|
| ケブカスズメバチ | 家の軒下など。最大約30センチ | 働き蜂がいる巣は専門業者に依頼 |
| クロスズメバチ | 土の中など | 働き蜂がいる巣は専門業者に依頼 |
| アシナガバチ | 軒下・ベランダの窓下。最大10〜15センチ | 攻撃性は低め。蜂用の殺虫スプレーで対処できる場合がある |
| マルハナバチ・ハキリバチ・ミツバチ | 土の中、木の穴など | 素手で捕まえなければ刺されにくい |
巣作りの初期と夏以降で、危険の大きさが違います
小樽市の案内では、越冬した女王蜂は5月末頃から1匹で巣作りを始め、働き蜂が羽化するまでの40〜50日間は女王蜂だけで子育てをします。市はこの時期の駆除が有効だとし、玄関まわりや軒先、換気口などに蜂の出入りがないか、1週間に1度ほど確かめるよう勧めています。早く気づくほど巣は小さく、選べる対処も増えます。
働き蜂が出てくると状況は変わります。スズメバチの巣に何匹も出入りしている段階では、近づくだけで襲われるおそれがあり、市も不慣れな人は手を出さず、費用はかかっても専門業者に任せるのが無難だとしています。市の説明では、ケブカスズメバチの巣は10〜11月になると空になり、その後は巣として使われません。秋の終わりに見つけた巣は、蜂の出入りが続いているかを離れて確認し、急いで触らないことが大切です。
殺虫剤を使う場合は製品の表示に従い、高い場所や足場の悪い場所での作業は避けてください。過去に蜂に刺されたことがある人や体調に不安がある人は、種類や時期にかかわらず、自分で作業しない判断が安全です。
小樽市で駆除業者を探す方法と、紹介窓口の確認点
市は業者の探し方として、インターネットの電話帳で「ハチ駆除」と検索する方法と、一般社団法人北海道ペストコントロール協会のハチ駆除専用ダイヤルを挙げています。協会の公式ページによると、令和8年度(2026年度)の専用ダイヤルの設置期間は6月1日から9月30日までで、受付は平日の午前9時から12時と午後1時から5時、土日祝日は当番の会社が対応します。10月以降は設置期間外のため、翌年度の設置時期は協会の案内で確かめてください。
ただし、協会のページにある担当エリアの表(2026年10月2日確認)に載っているのは、札幌市の各区と石狩市、江別市、北広島市、恵庭市、千歳市、苫小牧市、岩見沢市で、小樽市の記載は確認できませんでした。小樽市の住所に来てもらえる会社があるかは、電話の最初に確かめてください。市の案内どおり、駆除料金は事業者が独自に決めており、状況によって変わります。
業者へ電話する前に、巣の状況をメモしておく
見積もりの内容は、巣の場所と高さ、大きさ、蜂の種類によって変わります。電話口で次の項目を伝えられると、訪問前でも作業の見通しを聞きやすくなります。
あわせて、出張費や高所作業の追加料金があるか、巣を取った後に戻ってくる蜂への対応、同じ場所に再び巣ができた場合の扱いを聞いておくと、複数の業者を比べやすくなります。金額だけで決めず、どこまでの作業が含まれるかを言葉で確認し、できれば書面やメールで残してください。
- 巣のある場所(軒下、換気口の中、庭木、物置、土の中など)と、地面からのおおよその高さ
- 巣の大きさの目安と形(丸い球状か、下向きに巣穴が見える形か)
- 蜂が何匹くらい出入りしているか、いつ気づいたか
- 建物が持ち家か賃貸か、作業に立ち会える日時
- 離れた場所から安全に撮れた写真があるか
賃貸・集合住宅・空き家の巣は、管理者への連絡が先
市の案内は、巣のある場所を管理している人が駆除するという考え方です。賃貸住宅のベランダや共用廊下、アパートの外壁に巣がある場合は、入居者が自分で業者を呼ぶ前に、貸主や管理会社へ連絡してください。共用部分の巣を誰が手配するか、専有部分の場合に費用をどちらが負担するかは、契約や管理規約によって変わります。
隣の家や空き家の巣が気になる場合も、他人の敷地に入って駆除することはできません。所有者や管理者に知らせ、対応を依頼するのが基本です。連絡先が分からないときや、通学路に面していて危険が大きいと感じるときは、状況を整理して保健所に相談し、どこへ伝えればよいかを確認しましょう。
刺されて体調に異変があるときは、受診を優先
協会の案内では、以前に蜂に刺されたことのある人が再び刺されると過敏な反応が起こり、吐き気や発疹、息苦しさが出て危険な状態になる場合があるとされ、そのようなときは早急に医療機関で治療を受ける必要があると説明されています。巣の駆除の手配は、体調の確認の後で構いません。
巣の近くでは、大きな身振りをせず静かに離れること、巣のある木や壁に振動を与えないこと、黒っぽい服装を避けることも示されています。業者が来るまでの間は、巣のそばを通らない動線を家族で決めておきましょう。





