八王子市は私有地の巣を駆除せず、3つの方法を案内している

市のページは、冒頭で、私有地内の巣の駆除は行っていないと明記しています。自分で駆除する人には用具を無料で貸し出し、自分での駆除が難しい場合は、市と協定を結んでいる事業者を案内します。事業者の駆除は有料です。ほかに、一定の世帯には市費で駆除できる公費駆除があります。

市は、スズメバチやアシナガバチは寒くなると活動できなくなり、冬にはいなくなると説明しています。冬になって空になった巣は、翌年以降に再利用されません。公費駆除の対象は営巣中の巣に限られるため、秋に相談するときは、巣にまだハチが出入りしているかを伝えると、使える方法を確かめやすくなります。

八王子市は私有地の巣を駆除せず、3つの方法を案内している:確認項目
方法内容(市の案内)費用
自分で駆除(用具の貸出)防護服、殺虫剤、噴霧用伸縮竿のセットを窓口で借りる貸出は無料
協定事業者に依頼市と協定を結ぶ7社を案内。直接依頼し、市のページを見た旨を伝える有料(協定料金の表示あり)
公費駆除対象の世帯のみ。営巣中の巣が対象市費

参考:八王子市|ハチの巣の駆除について

読者の疑問

八王子市は、無料でハチの巣を駆除してくれますか。

比較ガイド

私有地内の巣は、市は駆除していません。一定の世帯には、営巣中の巣を市費で駆除できる公費駆除があります。ほかは、用具の無料貸出か、協定事業者(有料)を案内しています。

防護服などの貸出は、事前の問い合わせと1泊2日の期限が条件

貸し出されるのは、防護服、殺虫剤、噴霧用伸縮竿の一式です。数に限りがあるため、借りたい場合は、事前に貸出の窓口へ問い合わせるよう案内されています。殺虫剤のみの貸出はありません。市のページには、防護服だけを借りられるかどうかの記載がないため、窓口で確かめましょう。

貸出期間は原則1泊2日で、返却日が閉庁日にあたる場合は、翌開庁日までです。八王子駅南口総合事務所、保健所生活衛生課、由木事務所の3か所は、4月中旬から貸出が始まっています。用具の使い方や、自分で対応できる巣かどうかは、借りる前に、窓口で相談してください。

防護服などの貸出は、事前の問い合わせと1泊2日の期限が条件:確認項目
項目内容(市の案内)
貸出物防護服、殺虫剤、噴霧用伸縮竿のセット
費用無料
数量数に限りがあり、事前に貸出窓口へ問い合わせる
期間原則1泊2日(返却日が閉庁日の場合は翌開庁日まで)
殺虫剤のみ貸出なし
貸出窓口環境保全課(本庁舎2階)、八王子駅南口総合事務所、保健所生活衛生課、由木事務所

参考:八王子市|ハチの巣の駆除について

自分で駆除する前に考える、巣の高さ・場所・ハチの種類

市は、ハチの種類や時期によっては、駆除に危険を伴うと注意しています。用具を借りられても、自分で行う作業の安全が保証されるわけではありません。市の協定料金の区分は、巣の高さが3メートル未満か、3メートル以上の高所や屋根裏、羽目板の中、土の中などで大掛かりになるか、5メートル以上の高所か、安全を確保できず高所作業車を使うかで分けられています。この区分は、どんな巣が難しいとみなされるかの手がかりになります。大田区の案内は、スズメバチは巣に近づくだけで威嚇し、すぐに立ち去らないと攻撃してくると説明し、特に晩夏から秋は要注意としています。八王子市のページにはない記載ですが、他の自治体の案内として、近づかない判断の参考になります。

巣が高い場所や、屋根裏、壁の中、土の中にあるときは、自分で近づかず、協定事業者などへ相談するのが現実的です。スズメバチらしいハチが出入りするときと、アシナガバチの巣を見つけたときの記事も合わせて読み、見分けと近づかない距離を確認してください。

参考:八王子市|ハチの巣の駆除について

協定事業者の料金表示は、巣の高さと大きさで7区分

市は、2027年4月30日までの協定料金として、巣1個あたりの税込の料金を載せています。2027年5月1日以降は、協定料金や協定事業者が変わる場合があるとされています。協定事業者は7社で、希望する人が直接依頼し、その際に市のページを見たことを伝えるよう案内されています。

この表は、市が公式ページに掲載した協定料金の表示です。実際の区分は、現地の巣の状況で決まります。依頼するときは、巣の高さ・大きさ・場所を伝え、どの区分にあたるか、総額はいくらかを確かめてください。費用の見方は、ハチの巣駆除の費用を比べる記事で整理しています。

協定事業者の料金表示は、巣の高さと大きさで7区分:確認項目
区分巣の状況(市の表示)料金(税込・巣1個あたり)
スズメバチ・ミツバチ【容易】高さ3メートル未満で、巣の直径(最長部)が20センチ未満10,560円
スズメバチ・ミツバチ【困難】高さ3メートル未満で、直径20センチ以上13,750円
スズメバチ・ミツバチ【非常に困難】高さ3メートル以上の高所、屋根裏、羽目板の中、土の中など大掛かりな場合15,950円
スズメバチ・ミツバチ【危険】高さ5メートル以上、または安全の確保ができず、高所作業車を使う場合23,100円
スズメバチ・ミツバチ以外【容易】高さ3メートル未満7,700円
スズメバチ・ミツバチ以外【非常に困難】高さ3メートル以上の高所、屋根裏、羽目板の中など大掛かりな場合9,130円
スズメバチ・ミツバチ以外【危険】高さ5メートル以上、または安全の確保ができず、高所作業車を使う場合20,350円

参考:八王子市|ハチの巣の駆除について

公費駆除の対象世帯と、申込の入口

市は、次のいずれかにあてはまる世帯は、市費で駆除できる場合があるとしています。ただし、対象は営巣中のハチの巣です。空の巣や、ハチだけの駆除は対象外です。該当すると思われる場合は、環境保全課の自然環境・庶務担当へ、平日の午前8時30分から午後5時までに問い合わせます。

公費駆除の対象になる可能性があるときは、先に環境保全課へ連絡してください。自分で協定事業者に連絡しても、公費駆除の対象にならないと、市が注意しています。協定事業者へ連絡する前に、市へ相談する順番を守りましょう。

  • 生活保護法の保護を現に受けている世帯
  • 身体障害者手帳1級または2級を交付された方のみの世帯
  • 愛の手帳1度または2度を交付された方のみの世帯
  • 精神障害者保健福祉手帳1級を交付された方のみの世帯
  • 上記の方と、未成年(前年度末日で満18歳未満)の方のみで構成される世帯

参考:八王子市|ハチの巣の駆除について

賃貸・集合住宅や公共の場所の巣は、市の案内の範囲を確かめる

市のページに書かれているのは、私有地内の巣は市が駆除しないという原則と、用具の貸出、協定事業者、公費駆除です。賃貸住宅や集合住宅の共用部、公園や学校などの巣をどう扱うかは、確認したページに記載がありませんでした。借りて住んでいる場合は、先に管理会社や所有者へ、巣の場所と状況を伝えて、誰が手配するかを決めます。

管理者に連絡するときは、巣の場所(ベランダ、軒下、共用の廊下など)、大きさ、ハチの出入りの様子を、近づかずに離れた位置から確かめて伝えます。写真は、望遠でも十分です。賃貸で害獣被害が起きたときの連絡先の考え方は、ハチの巣にも応用できます。市への確認が必要なときは、環境保全課へ状況を伝えて、案内を受けましょう。

相談前に準備する情報

貸出窓口や協定事業者へ連絡する前に、巣の場所(高さ、軒下、屋根裏、土の中など)、おおよその大きさ(直径)、ハチの出入りの有無を整理します。ハチの種類が分からなくても構いません。形や飛び方を、離れた位置から観察して伝えます。巣に近づいて確かめる必要はありません。

公費駆除の対象かもしれないときは、世帯の状況を、環境保全課へ先に伝えます。借りる用具は、返却日の窓口の開庁日も確認しておきます。協定事業者に依頼する場合は、区分と総額、再訪問の有無を聞き、書面かメッセージで残しておくと、あとで見返せます。