水戸市はハチの巣を駆除しない。スズメバチは駆除費の一部を補助
水戸市消防局のページには、市役所や消防署ではハチの駆除は行っていないと明記されています。その代わりに、市民の安全な生活環境を確保する目的で、スズメバチの巣とスズメバチを業者に駆除してもらった費用の一部を補助する制度が設けられています。2026年10月時点の公式案内では、令和8年4月1日から交付要項が一部改正されたと告知されています。
補助の対象はスズメバチだけで、アシナガバチやミツバチなどほかのハチは対象になりません。巣を見つけたら、ハチの種類を安全な距離から確かめることが出発点です。種類の見当がつかないときは、スズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備を参考に、近づかずに写真や出入りの様子を記録してください。
| 支援の種類 | 内容 | 窓口 |
|---|---|---|
| スズメバチ駆除費の補助 | 業者による駆除費の2分の1(上限1万円) | 消防局 消防救助課 地域消防係 |
| ハチ駆除用防護服の貸出 | 市内の巣を駆除する人に無料で貸出 | 北消防署・南消防署 |
| 市役所・消防署による駆除 | 行っていない | 業者へ依頼する(補助の対象は業者による駆除) |
水戸市は、ハチの巣を無料で駆除してくれますか?
いいえ。水戸市消防局は、市役所や消防署ではハチの駆除を行っていないと案内しています。スズメバチを業者に駆除してもらった場合に、費用の2分の1(上限1万円)を補助する制度があります。
スズメバチ駆除費補助の対象者と補助額
交付要項によると、補助を受けられるのは、スズメバチの駆除を業者に依頼する人のうち、市内の土地や建物を所有・管理・占有していて、そこに営巣したスズメバチを駆除しようとする人です。巣のある土地や建物の隣に住んでいて、所有者などから駆除に関する委任を受けた人も対象に含まれます。所有者や管理者の特定が難しい土地・建物の巣は、被害が発生するおそれがあると市長が認める場合に限り、駆除しようとする人が対象になります。
補助額は、1件あたり駆除費用の2分の1(100円未満は切り捨て)と1万円のいずれか低い額です。生活保護を受けている世帯の人と、所有者などの特定が難しい土地・建物の巣を駆除する人は、上限が2万円になります。交付は1人につき同じ会計年度に1回限りです。要項は業者へ依頼する人を対象としており、公式ページも、駆除業者によって巣を駆除された人が対象だと説明しています。
補助の申請は駆除のあと、同じ年度内に消防局の窓口へ
申請は、駆除を完了した日が属する年度のうちに、書類をそろえて消防局消防救助課へ提出します。受付窓口は水戸市役所4階の消防救助課地域消防係で、受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までです。郵送による受付は行っていません。申請者、領収書の氏名、振込先の名義は、同じ人の氏名にそろえるよう求められています。
見落としやすいのが写真です。駆除前、駆除後、巣がある場所付近の全体が分かるものの3枚が必要なので、業者へ依頼するときに撮影を頼んでおくと安心です。自分で撮る場合も巣には近づかず、離れた場所から撮った写真で足りるかを窓口に確認しましょう。領収書は原本を提出します。
- スズメバチ等駆除費補助金の交付申請書(様式第1号)と交付請求書(様式第4号)。公式ページには変更等承認申請書(様式第3号)も掲載
- スズメバチ営巣概要書
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
- 口座の店名・氏名・フリガナを確認できる通帳
- 領収書(原本)
- 写真3枚(駆除前、駆除後、巣がある場所付近の全体)
- 相手方登録申請書。親族以外が代理で申請する場合は委任状
ハチ駆除用の防護服は北消防署・南消防署で無料貸出
消防局は、市内の巣を駆除する人を対象に、ハチ駆除用防護服を無料で貸し出しています。貸出は北消防署と南消防署で行われ、数に限りがあるため、希望する場合は事前に消防署へ問い合わせるよう案内されています。貸出の期間や返却の方法は公式ページに書かれていないので、問い合わせの際に確認してください。
防護服を借りられることと、自分で安全に駆除できることは別の問題です。高い場所や屋根裏、壁の中の巣、大きくなった巣は、無理をせず業者への依頼を検討します。茨城県ペストコントロール協会は、スズメバチの巣は8月ごろに最大になり、攻撃的になると説明しています。補助制度は業者による駆除が対象なので、費用の面でも業者依頼と比べてから決めましょう。
アシナガバチ・ミツバチの巣と、業者へ頼むときの見積もり
スズメバチ以外のハチは補助の対象外なので、アシナガバチやミツバチの巣を業者に頼む場合は全額が自己負担になります。水戸市保健所は、ねずみや衛生害虫の防除・駆除を行っておらず、依頼先として一般社団法人茨城県ペストコントロール協会を案内しています。協会はスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチに対応できるとしており、どの会員に相談すればよいか分からない場合は水戸市内の事務局へ連絡するよう案内しています。
協会は、費用は現場調査費、薬剤費、資材費、人件費、交通費などで構成され、状況によって変わるため、見積もりを受けて双方が合意してから依頼するよう説明しています。会員以外の業者との高額請求トラブルの相談が増えているという注意も掲載されています。金額の比べ方はハチの巣駆除の見積もりの読み方、巣の場所による判断はアシナガバチの巣を見つけたときの考え方を参考にしてください。
賃貸・集合住宅・隣の家に巣があるときの連絡先
交付要項は対象者を、土地や建物を所有し、管理し、または占有する人としています。借りて住んでいる人が申請できるかは、個別に消防救助課へ確認してください。ただし賃貸住宅や集合住宅では、外壁や軒、共用部の巣を入居者だけの判断で駆除すると、費用負担や作業範囲でもめる原因になります。先に貸主や管理会社へ巣の場所を伝え、誰が業者を手配し、誰の名義で領収書を受け取るかを決めてください。補助の申請者と領収書の氏名をそろえる必要があるためです。
隣の家や空き家の巣は、勝手に敷地へ入って駆除することはできません。要項には、隣接する建物に住む人が所有者などから委任を受けて駆除する場合と、所有者や管理者の特定が難しい場合の規定があります。どちらに当たるかは個別の判断になるため、巣の位置と、所有者に連絡がつくかどうかを整理して、消防救助課へ相談します。





