大和郡山市はハチの巣を駆除しない|スズメバチとアシナガバチで扱いが違う

大和郡山市環境政策課の案内(2023年8月8日更新)は、市ではハチ・ハチの巣の駆除を行っておらず、土地の所有者・管理者が自らの責任で行うよう求めています。自分で駆除するのは危険を伴うため、有料の専門業者への依頼も検討するよう書かれています。賃貸住宅や共用部の巣なら、業者を呼ぶ前に貸主や管理会社へ連絡し、誰が手配して費用を負担するかを確認しておくと行き違いを減らせます。

市はスズメバチとアシナガバチを分けて説明しています。スズメバチは夏以降に巣が大きくなり活動も活発になるので、専門業者への依頼をすすめています。アシナガバチは比較的おとなしく、人が近づかない高所の枝などの巣なら駆除せず放っておく選択もあるとしながら、生活圏にある巣は安全のために駆除が必要な場合があるとしています。

自分で駆除する場合の注意点も市のページに載っていますが、巣が大きい、高い場所にある、ハチの活動が活発といった理由で危険を感じたら、専門業者へ頼むよう書かれています。刺されたときは、刺された場所から離れて医療機関を受診する流れで、発疹や吐き気、呼吸困難が出たとき、以前に刺されて症状が出たことがある人、たくさん刺されたとき、目に毒液が入ったときは特に受診が必要と案内されています。巣の見分けは スズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備 も参考になります。

大和郡山市はハチの巣を駆除しない|スズメバチとアシナガバチで扱いが違う:確認項目
ハチの種類市の案内の要点駆除費の補助
スズメバチ夏以降は巣が大きくなり活動も活発になる。専門業者への依頼をすすめるあり(市の登録業者に依頼した場合)
アシナガバチ比較的おとなしい。高所の巣は放置も選択肢だが、生活圏の巣は駆除が必要な場合があるなし
ミツバチなど確認した市のページに個別の説明がない対象はスズメバチ。窓口で確認

参考:大和郡山市|ハチの駆除

読者の疑問

大和郡山市ではハチの巣を無料で駆除してもらえますか?

比較ガイド

市ではハチ・ハチの巣の駆除を行っておらず、土地の所有者・管理者が自分で対応します。スズメバチの巣を市の登録業者に頼んだ場合に限り、費用の一部が補助されます。

スズメバチ駆除費の補助は2分の1・上限1万円|申請は30日以内か年度末まで

補助の対象は、大和郡山市内でスズメバチの巣ができている場所の所有者または管理者で、登録駆除業者に依頼して巣を駆除した人です。2026年9月10日更新の案内では、補助額は補助対象経費の2分の1(100円未満は切り捨て)、限度額は1万円とされています。建築物の一部を壊す必要が生じた費用や、その復旧にかかる費用は、補助対象経費に含まれません。

申請は、駆除した日から30日以内、または駆除を実施した年度の3月末日のどちらか早い日までに行います。年度末が近い時期に駆除すると、30日より前に期限が来るので注意が必要です。制度は年度ごとに見直されることがあるため、駆除の前に市のページで最新の内容を確かめてください。

スズメバチ駆除費の補助は2分の1・上限1万円|申請は30日以内か年度末まで:確認項目
申請で用意するもの市の案内にある内容
補助金交付申請書(様式第1号)市のページからダウンロードできる
領収書の写し駆除費用の明細が記載されたもの
位置図または見取図駆除をした場所が分かるもの
巣の写真駆除前に1枚、駆除後に1枚
補助金交付請求書(様式第3号)市のページからダウンロードできる

参考:大和郡山市|スズメバチの巣駆除費用の補助制度について

補助を受けるなら市の登録業者へ|料金は業者ごとに異なる

市のページには登録駆除業者の一覧があり、2026年10月12日に確認した時点では7社が載っていました。大和郡山市内の事業者に加えて、天理市、桜井市、生駒市、広陵町、大阪市の事業者も含まれています。補助を受けるには登録業者への依頼が前提なので、最初の連絡で「大和郡山市のスズメバチ駆除費補助の登録業者か」を尋ねてください。

駆除料金は登録業者が独自に決めており、巣の大きさや巣ができた場所でも変わると市は説明しています。市が料金の目安を示してはいないため、見積もりは巣の場所、作業の範囲、領収書の内訳を揃えて比べます。比べ方は ハチの巣駆除の費用を比べる見積もりの読み方 が参考になります。

申請には駆除前と駆除後の巣の写真が各1枚、明細の分かる領収書の写しが必要です。業者に、駆除前後の写真を撮ってもらえるか、領収書に駆除費用の明細を書いてもらえるかを、依頼の時点で聞いておくと申請で慌てません。

参考:大和郡山市|スズメバチの巣駆除費用の補助制度について

アライグマ被害は農業水産課へ|捕獲檻を無料で2週間借りられる

市の案内(2023年11月7日更新)によると、市内では特定外来生物のアライグマによる農作物の被害や、家屋への侵入が起きています。被害を受けている人には、市役所が捕獲檻を無料で貸し出し、檻で捕まえたアライグマは市役所が回収する仕組みです。貸出は2週間で、申し込みは農業水産課の農業・金魚係に相談します。

貸出の際には、檻の使い方、有効なエサ、アライグマの外見的な特徴、回収日などの説明を受けられると書かれています。檻の数に限りがあるため、事前の問い合わせが前提です。アライグマは気性が荒く、かんだりひっかいたりするおそれがあるので、見かけても近づかないよう案内されています。庭先での見分け方は アライグマを庭や家で見かけたときの確認と相談 も参考にしてください。

ヌートリアは市内の河川で目撃情報があり、おとなしい動物ですが、農作物を荒らしたり、ため池の堤防を崩したりするおそれがあると市は説明しています。市が回収できる有害鳥獣はアライグマとヌートリアだけなので、ほかの動物が檻に入った場合の連絡先と手順は、借りるときに窓口で聞いておきましょう。この案内には、その場合の対処が書かれていません。

アライグマ被害は農業水産課へ|捕獲檻を無料で2週間借りられる:確認項目
檻にかかった動物市の案内
アライグマ市役所が回収する
ヌートリアアライグマ用の檻で捕まった場合も、市役所が回収する
イタチ・猫・ハクビシンなどの小動物市役所では回収できない

参考:大和郡山市|アライグマの捕獲用檻の貸し出しについて

捕まえたら自分で別の場所へ運ばない|外来生物法と鳥獣保護管理法の原則

環境省は、特定外来生物について、飼育・保管・運搬を原則として禁止し、野外へ放つことも原則として禁止していると説明しています。アライグマとヌートリアは特定外来生物なので、檻にかかった個体を自分の判断で別の場所へ運んではいけません。回収の方法や日時は、市から借りるときに説明される手順に従ってください。

野生の鳥獣は、環境省の説明では、狩猟による場合を除き、原則として捕獲や殺傷が禁止されています。被害が出ている場合などには、環境大臣や都道府県知事の許可を受けて捕獲できる仕組みもあります。檻にアライグマ以外が入る可能性を考えると、設置前に、設置場所と捕まった場合の連絡先を窓口で確かめるのが安心です。

参考:環境省|日本の外来種対策・外来生物法「何が禁止されているの?」

ネズミと死んだ動物|市の案内で分かること、見当たらないこと

2026年10月12日に、環境政策課、農業水産課、ペット・動物の各ページを確認した範囲では、ネズミ駆除の相談先や殺鼠剤の配布を案内するページは見当たりませんでした。ネズミの痕跡がある場合は、市に断定を求めるより、音や痕跡の場所と時間を記録して、駆除業者や管理会社に伝える流れになります。進め方は ネズミが疑われるときの食品・すき間・痕跡の確認 にまとめられています。

死んだ動物については、市の案内(2022年10月28日更新)に、家庭で飼われていた犬や猫の死体を段ボール箱に入れ、ひもでくくって清掃センターへ持ち込む方法が載っています。処理手数料は1頭550円、持込時間は月曜から金曜の9時から12時と13時から16時で、祝日・休日と年末年始は除かれます。道路や溝にある犬や猫の死体は、清掃センターへ連絡するよう案内されています。アライグマなど野生動物の死骸の扱いはこの案内に出ていないため、環境政策課か農業水産課に確認してください。

参考:大和郡山市|犬や猫の死体について

業者との契約で困ったら大和郡山市消費者センターへ

ハチの巣駆除やアライグマ対策の契約で迷ったときは、大和郡山市消費者センターに相談できます。2024年6月18日更新の案内では、相談日は月曜から金曜(閉庁日を除く)、受付は午前9時から午後4時、場所は市役所2階の市民相談室内で、市民を対象に無料で実施されています。土曜・日曜・祝日は、国民生活センターの消費者ホットラインに相談するよう案内されています。

相談するときは、見積書、契約書、領収書、業者とのやり取りを手元にそろえます。契約を急がされて不安なときの考え方は 害獣駆除で契約を急かされたときの確認事項 に、請求トラブルの相談準備は 駆除の請求トラブルを188へ相談するときの準備 にあります。

参考:大和郡山市|大和郡山市消費者センター