京都市のスズメバチ駆除の対象は、個人の自宅にある巣だけ
京都市の案内では、スズメバチのうち、市民の自宅に営巣している場合に限って駆除の依頼を受け付けています。駆除は市が費用の一部を負担して指定業者が行い、依頼者は駆除に立ち会う際に、自己負担額の1万円を業者へ支払います。市が説明する「駆除」には、巣を撤去する作業のほか、巣を残したまま毒餌などの薬剤で行う場合も含まれます。民間業者へ自分で頼む場合とは仕組みが違うので、まず市の枠に入るかどうかを確かめます。
市の野生鳥獣Q&A集(2026年4月版)には、自己負担は1つの巣あたり1万円とあり、対象外のケースも書かれています。店舗や会社の事務所にある巣、集合住宅の生け垣など共通部分にある巣は、スズメバチでも市の対象になりません。その場合は専門業者へ依頼し、費用は自己負担です。借家や賃貸住宅の自分の住戸にある巣が対象に入るかは、案内から読み取れないため、依頼フォームの判定か医療衛生センターで確認しましょう。賃貸では、先に管理会社へ知らせる流れを賃貸で害獣被害が起きたときの連絡の順番で確かめられます。
| 巣の状況 | 市の駆除 | 相談の進め方 |
|---|---|---|
| 自宅に営巣しているスズメバチ | 対象(巣1つあたり自己負担1万円) | 市の依頼フォームで判定し、対象なら送信する |
| 店舗・会社の事務所にあるスズメバチ | 対象外 | 専門業者へ依頼し、費用は自己負担 |
| 集合住宅の生け垣など共通部分のスズメバチ | 対象外 | 管理者へ知らせたうえで、専門業者を手配する |
| アシナガバチ・ミツバチの巣 | 市は駆除しない | 各自で駆除するか業者へ依頼する(市の補助なし) |
参考:京都市|ハチに関すること
京都市のスズメバチ駆除は無料ですか?
無料ではありません。市が費用の一部を負担し、依頼者は駆除に立ち会う際に、自己負担の1万円を指定業者へ支払います。市のQ&A集では1つの巣あたりの金額とされ、対象は個人の自宅に営巣するスズメバチに限られます。
依頼は市のフォームで判定し、確認の電話で受付が完了
依頼は、京都市の依頼フォームから行います。フォームでは、駆除の対象かどうかを判定でき、対象であればそのまま依頼を送信できます。市は、可能な限り、自宅に営巣しているスズメバチの巣の写真を撮ってフォームに添付するよう案内しており、画像ファイルは合計50MBまでです。撮影のために巣へ近づくことは避け、離れた安全な場所から撮れる範囲にとどめてください。
フォームから依頼すると、京都市医療衛生センターから、入力した電話番号へ確認の電話があり、その電話をもって受付完了になります。電話に出られなかった場合は、依頼者のほうから市の窓口へ電話するよう案内されています。見慣れない番号の着信を取らない習慣がある人は、依頼した日はとくに着信に気をつけてください。複数の人がハチに刺されているときは、フォームではなく、問い合わせ先へ直接連絡するよう求められています。
参考:京都市|ハチに関すること
医療衛生センターは4つの担当に分かれ、相談は開庁時間が原則
スズメバチの巣の相談先は、保健福祉局の医療衛生センターです。担当は区ごとに北東部、中部、南東部、西部の4つに分かれており、自宅のある区の担当へ連絡します。市のよくある質問によると、駆除の相談は原則として開庁時間に行い、センターの開庁時間は8時30分から17時までです。土日祝日と年末年始(12月29日から1月3日)は除かれ、閉庁時間で急ぎの場合は、各区役所の宿直へ連絡するよう案内されています。
電話番号は、組織の見直しなどで変わることがあるため、この記事には載せていません。市の「ハチに関すること」のページに、担当ごとの連絡先が掲載されています。ミツバチやアシナガバチの駆除方法についても、医療衛生センターが相談に応じるとされているので、自分で作業を考えている人は、実施の前に聞いておきましょう。
| 医療衛生センターの担当 | 担当する区 |
|---|---|
| 北東部担当 | 北区、上京区、左京区、東山区 |
| 中部担当 | 中京区、下京区 |
| 南東部担当 | 山科区、南区、伏見区 |
| 西部担当 | 右京区、西京区 |
8月から10月は待ち時間が出る。立会いと当日の確認事項
市は、8月から10月にスズメバチの駆除依頼が多く、駆除まで日数がかかる場合があると案内しています。令和7年度の業務仕様書にも、この時期に年間の駆除件数の約半数が集中すると書かれています。2026年10月3日はその繁忙期の終わりに近い時期にあたり、依頼から駆除までの日数は状況によって変わります。待つ間は巣に近づかず、巣のそばを通る動線を避けて過ごしましょう。
駆除当日は、依頼者か、依頼者が指定した人の立会いが必要です。令和7年度の仕様書に付いている受付・依頼書の様式には、確認事項として、巣のある場所または出入口が確認できること、現場でスズメバチではないと分かれば駆除しないこと、巣がなく飛んでいるハチだけを駆除することはできないこと、家屋や樹木が傷ついたり薬剤で汚れたりする場合があることが並んでいます。2026年度の様式そのものは確認できていませんが、依頼前に知っておくと、当日の行き違いを減らせます。
- 立ち会う人と、連絡のつく時間帯を決めておく
- 巣の場所または出入口を、近づかずに説明できるよう写真と文章で整理する
- 巣を取り除くのか、薬剤で駆除して巣を残すのかを、当日に担当者へ聞く
- 自己負担1万円の支払い方法を、依頼時に確認する(令和7年度の様式では現金での徴収)
訪問した業者が市の委託かどうかを確かめる
市の委託業者の条件は、令和7年度の業務仕様書に書かれています。業者は京都府の消毒営業取締条例に基づく消毒営業許可を持ち、従事者全員が消毒営業従事員証の交付を受けていること、依頼者へ身分証明書を示し、氏名が分かる名札をつけることが求められています。また、市の委託業務としての駆除について、依頼者と別に金銭契約を結んで行うことは禁じられています。2026年度の契約書面は確認できていないため、当日は身分証の提示を受け、請求が自己負担の1万円だけかを確かめてください。
追加の作業や費用を勧められた場合は、その場で契約せず、医療衛生センターに確認してください。仕様書は、委託の範囲外で行う作業はこの禁止の対象外としているため、勧められた作業が市の駆除の自己負担に含まれるものか、別の民間契約かを、書面で区別してもらいましょう。急かされたときの考え方は害獣駆除で契約を急かされたときの確認事項にまとめています。
アシナガバチやミツバチなど、対象外の巣は自分か民間業者で
京都市はアシナガバチの巣の駆除を行っていません。市の案内では、駆除業者に依頼するか、案内されたポイントを守って自分で駆除するよう示しています。見分けの手がかりとして、市はアシナガバチの巣は幼虫を育てる穴が外に出ていて、シャワーヘッドやお椀を伏せた形に例えられると説明しています。体長は12〜26mmでおとなしく、巣を刺激したり直接触れたりしなければ刺してこないとされますが、巣に近づかない、棒でつつかないという注意は、どのハチでも共通です。
自分で作業する場合の注意として、市は夕方から夜間に行うこと、長袖・長ズボン・帽子で肌を出さないこと、風上から市販のスプレー式殺虫剤を一気にかけることを挙げています。薬剤は製品の表示に従い、高い場所や足場が不安定な場所、巣が大きい場合は無理をしないでください。作業が難しいときの窓口として、市のページは業者団体の京都府ペストコントロール協会を載せ、所属事業者を紹介してもらえると説明しています。駆除は有料で、受付は平日の日中です。費用の見方はハチの巣駆除の費用を比べる見積もりの読み方も参考になります。
ミツバチが塊になっているときは、巣ではなく分蜂の可能性もあります。判断に迷うときは、ミツバチの塊は分蜂か巣かの見分け方と相談の準備を確認し、触らずに医療衛生センターへ相談しましょう。
刺されたとき・巣を見つけたときの動き方
市の案内は、巣を見つけたら近づかない、棒でつついたりしない、ハチに触ったり無理に追い払ったりしない、と呼びかけています。刺された後に、数分して気分が悪くなる、動悸がする、発疹が出る、以前刺されたときに似た症状が出た、多数のハチに刺された、目に毒液が入った、というときは、すぐに病院へ行くよう示されています。刺されて亡くなる原因の大半はアナフィラキシーショックとされ、短時間で呼吸や心臓に症状が出ることがあります。症状の判断や治療は自分でせず、受診を優先してください。
スズメバチかどうか自信がない段階でも、巣の位置が人の出入りする場所に近いなら、早めに依頼フォームで対象かを判定してもらうほうが動きやすくなります。見つけた日、巣のある場所、ハチの出入りが多い時間帯を記録しておくと、フォームの入力や確認の電話で伝えやすくなります。種類の見分けや近づかない理由は、スズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備で整理しています。
参考:京都市|ハチに関すること





