海南市は、一般住宅のネズミやハチの駆除を行っていません

海南市の公式案内(2024年5月8日更新)は、一般の住宅などで発生したネズミやハチの駆除を、市では行っていないと示しています。ただし、相談すれば、市が把握している範囲で駆除業者を案内してもらえます。案内を受けても作業は有料で、費用は依頼した人が負担します。市に連絡する目的は、駆除してもらうことではなく、頼める先を知ることだと考えると、期待とのずれが出にくくなります。

窓口は、くらし部環境課です。市役所の開庁日は月曜日から金曜日で、祝日・休日と年末年始は閉まり、開庁時間は8時30分から17時15分です。連絡の前に、被害の場所、音や痕跡に気づいた時期、これまでに試した対処を書き出しておくと、案内を受けやすくなります。

参考:海南市|有害生物(ネズミやハチ等)の駆除について

読者の疑問

海南市に連絡すればネズミを駆除してもらえますか?

比較ガイド

市は一般住宅のネズミやハチの駆除を行っていません。連絡すると、市が把握している範囲で駆除業者を案内してもらえますが、作業は有料で、費用は依頼した人の負担です。

市に相談してできること、できないこと

市の案内に書かれている市の役割は、駆除業者の案内までです。駆除は行わず、費用も依頼した人の負担です。現場の調査や器具の貸出などを市が行うとは、ネズミについては案内に書かれていません。2026年10月3日に環境課の補助金のページを確認しましたが、ネズミやハチの駆除に関する補助は掲載されていませんでした。問い合わせるときに「補助や貸出はあるか」を一言確認しておくと、勘違いを避けられます。

市に相談してできること、できないこと:確認項目
相談の内容海南市の案内読者の行動
一般住宅のネズミ市は駆除を行わず、把握している業者を案内する環境課に連絡し、紹介の範囲と費用の自己負担を確かめる
個人の所有地・管理地のハチの巣市は駆除を行わず、業者への依頼を案内する複数の業者の料金を聞いてから依頼する
公共の場所の危険なハチの巣市の環境課へ相談する場所と、刺される危険の程度を伝える
ネズミ・ハチ駆除の補助環境課の補助金ページには掲載なし利用できる制度がないか、念のため環境課へ確認する

参考:海南市|有害生物(ネズミやハチ等)の駆除について

県ペストコントロール協会の無料電話相談と、その先の費用

海南市の案内は、有害生物の駆除について、和歌山県ペストコントロール協会が無料で電話相談を受け付けていると紹介しています。日本ペストコントロール協会の近畿地区のページも、各県の協会に害虫相談所があり、電話などでの相談は無料、現場調査や防除施工が必要なときは原則有料で、相談内容に応じた事業者を紹介できる場合もあると説明しています。2026年10月3日に確認した時点では、市の案内ページと協会の掲載ページで、協会の電話番号の表記が一致していませんでした。電話をかける前に、協会の公式ページで最新の番号を確かめてください。

県の機関も、昆虫や爬虫類は鳥獣保護管理法の対象ではなく、職員が自宅へ行って駆除することはしないと案内し、必要なら専門の駆除協会を紹介するとしています(有田振興局のよくある質問)。同じ回答では、虫の駆除は土地や建物の所有者・管理者が責任をもって行うよう求めています。電話相談は無料でも、現場調査から先は有料になる点を、相談の最初に確認します。

県ペストコントロール協会の無料電話相談と、その先の費用:確認項目
相談先できること費用の考え方
海南市 環境課把握している範囲での駆除業者の案内駆除は有料で自己負担
和歌山県ペストコントロール協会電話での相談、相談内容に合う事業者の紹介電話相談は無料。現場調査や施工は原則有料
駆除業者現地調査、駆除、侵入口の対策の見積もりと施工見積書で作業範囲と総額を確認

参考:日本ペストコントロール協会|都道府県協会・近畿地区(害虫相談所)

ネズミは許可なく捕獲できる種類が決まっています

ネズミの相談では、天井裏の音や痕跡が本当にネズミなのかが分かれ目になります。県の案内(有田振興局)では、鳥獣保護管理法の対象から外れているのは、ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの家ネズミ3種で、この3種の捕獲には許可が要らないとされています。3種の違いは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの違いで比べられます。

一方、ほかの野生の鳥獣(哺乳類と鳥類)は、狩猟による場合を除き、被害が出ていても、許可を得た期間でなければ捕獲や殺傷ができません。鳥の卵の採取も同じです。イタチやコウモリなど、ネズミと間違えやすい動物が天井裏にいる場合は、自己判断で捕まえたり追い出したりせず、調査で種類を確かめてもらいます。薬剤や捕獲器を使うときは、製品の表示と法律の範囲に従ってください。全体像はネズミの対策一覧から確認できます。

参考:和歌山県|野生鳥獣について(有田振興局)

相談の前に、音・痕跡・建物の情報を整理する

市、協会、業者のどこに連絡する場合も、先に伝える情報がそろっていると話が進みます。音がした日と時間帯、場所(天井裏、壁の中、台所まわりなど)、フンや食品のかじり跡が見つかった位置、これまでに試した対処をメモにします。音の記録には、夜間の天井の音を記録する方法が使えます。

写真は、普段の生活の場所から安全に撮れる範囲で十分です。屋根に上る、天井板を外す、狭い床下に入るといった無理な確認は必要ありません。種類が分からないときは、そのまま「ネズミかどうか分からない」と伝え、壁際の黒い汚れの見方も参考にしながら、調査で確かめてもらいます。

賃貸・集合住宅では、市や業者より先に管理会社へ連絡します

賃貸住宅やマンションでは、先に管理会社か大家へ状況を伝えます。共用部や隣の部屋が原因のこともあり、誰が調査を手配し、費用をどちらが負担するかが契約で決まっている場合があります。入居者だけで工事や薬剤の散布を決めると、原状回復や費用の話で行き違いが起きやすくなります。

管理会社に伝える内容は、場所、時期、写真、市販品を使った記録です。集合住宅のネズミと管理会社への情報提供や、賃貸の害獣被害の相談に、連絡文の考え方があります。管理会社の対応が進まないときに市のどの窓口へ相談できるかは、環境課の案内ページには書かれていません。迷うときは、環境課へ尋ねてください。

ハチの巣は別の扱い。防護服の貸出と、市が相談を受ける場合

同じ環境課のハチの駆除の案内(2024年3月29日更新)では、個人の所有地や管理地のハチの巣は市が駆除せず、業者へ直接依頼するよう示されています。自分で駆除する場合は、ハチ用の防護服を無料で貸し出しています。対象は海南市民に限られ、防護服の数が少ないため、借りる前に貸出状況の確認が必要です。スズメバチは危険を伴うので、業者に依頼するよう勧められています。

道路や公園などの公共の場所で、日常生活で刺される危険がある巣や、所有者や管理者が分からない空き家・空き地の巣で周辺に危険がある場合は、市の環境課へ相談できます。春から夏にかけて見られるミツバチの塊(分蜂)は、数日様子を見るよう案内されています。ほかの市の防護服貸出との違いは、橋本市のハチ防護服貸出で確認できます。

参考:海南市|ハチの駆除について

見積もりと請求で確認すること

国民生活センターは、広告の格安料金を信じて依頼したところ、作業後に高額な請求を受けた害虫駆除のトラブルについて、注意を呼びかけています(2025年3月4日公表)。駆除の料金は住宅の大きさや構造、被害の状況で変わり、広告の「○○円から」のとおりに頼めるとは限りません。複数社から見積もりを取る前提で話を聞き、その場で契約を迫る事業者とは契約しないことが助言されています。

市や協会から紹介を受けた会社でも、見積書では作業範囲、侵入口を塞ぐ位置、清掃の有無、再訪問の扱い、総額を分けて書いてもらいます。納得できない請求は、その場で支払わず、和歌山県消費生活センターや消費者ホットライン188へ相談できます。センターの相談は、平日が9時から17時、土日は10時から16時の電話相談です。

参考:国民生活センター|【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(2025年3月4日)