八尾市は野生鳥獣を捕獲せず、許可と貸出の窓口が分かれる

八尾市の「野生鳥獣の被害にお困りの方へ」のページ(令和7年1月30日更新)は、家屋への侵入や庭のフンなど、生活上の被害が出ることを説明しています。野生鳥獣は鳥獣保護法で守られ、許可なく捕獲できません。そのうえで、八尾市保健所は、野生鳥獣との共生が望ましいという考えから、野生鳥獣の捕獲や駆除は行っていないと書いています。

市に連絡すれば職員が捕まえに来る、という形ではありません。市の役割は、捕獲許可の受付、イタチの小型箱わなの貸出、農業被害に対応するアライグマ・ヌートリアの捕獲器の貸出、巣の管理者に関する案内などです。何が頼めて何が頼めないかを先に押さえると、業者に頼む範囲も決めやすくなります。

八尾市は野生鳥獣を捕獲せず、許可と貸出の窓口が分かれる:確認項目
困りごと八尾市の窓口・案内補足
家にできたハチの巣環境保全課のよくある質問。専門の業者等へ令和7年2月27日更新
イタチ・カラス・ハトなどの捕獲許可保健衛生課(八尾市保健所)が申請窓口費用は無料。許可証の交付まで数日
アライグマ・ヌートリアの捕獲器農とみどりの振興課が貸出原則農業者向け。現地での捕獲や調査はしない
野生鳥獣の死体環境事業課へ連絡保健所は動物の死体を引き取らない

参考:八尾市|野生鳥獣の被害にお困りの方へ(令和7年1月30日更新)

読者の疑問

八尾市はハチの巣を駆除してくれますか?

比較ガイド

八尾市のよくある質問は、家にできた蜂の巣の駆除は専門の業者等に問い合わせてもらう案内です。八尾市保健所も野生鳥獣の捕獲や駆除は行っておらず、補助や貸出は確認したページに載っていません。

家のハチの巣は専門の業者等へ。市が駆除する窓口ではない

八尾市のよくある質問は、「家に蜂の巣ができているので駆除してほしい」という問いに、専門の業者等に問い合わせてもらうことになると答えています。令和7年2月27日更新の回答で、問い合わせ先の部署は環境部の環境保全課と表示されています。駆除費用の補助や防護服の貸出は、確認した市のページには載っていませんでした。

大阪府のよくある質問は、スズメバチは攻撃性が高いので巣に近づかず、専門業者に依頼するよう求めています。アシナガバチは殺虫剤で対応できる場合があるとしつつ、蜂の種類が分からないときは近づかないよう注意しています。駆除は原則、土地や建物の所有者、管理者が行うとされ、スズメバチやミツバチで多数の人が行き来する場所に人的被害の恐れがあるときは、市町村の窓口へ相談するよう案内されています。

種類も場所もはっきりしない段階では、近づかずに出入りの時間と巣の見える位置だけを記録します。スズメバチらしいハチが出入りするとき、巣へ近づく前の相談に、伝えるとよい情報をまとめています。

参考:八尾市|家に蜂の巣ができているのですが駆除してくれませんか?(令和7年2月27日更新)

イタチは捕獲許可を受け、小型の箱わなを2週間借りられる

八尾市は、イタチが住み着いて困っている人に、イタチ用の捕獲器を貸し出しています。貸出を希望する場合は保健衛生課へ連絡します。イタチを捕獲するには鳥獣保護法に基づく捕獲許可が必要で、許可を受けずに捕獲することはできません。

有害鳥獣の捕獲許可のページには、イタチの捕獲を申請した場合のみ、申請者1名につき1台の小型の箱わな(簡易捕獲器)を貸し出すと書かれています。申請のときに借用書を書き、貸出期間は2週間です。台数に限りがあるため、申請に行く前に連絡するよう案内されています。

市のイタチ対策は、追い出しと侵入口の封鎖が基本です。追い出した後に再び入られないよう、必ず侵入口を塞ぐと示されています。強い光を嫌う性質を使い、ライトなどの点滅するものを置く方法も紹介されています。匂いの強いものや殺虫用のくん煙剤を使う方法もありますが、製品の表示に従い、使ってよい場所かを確認してください。屋根裏の音や痕跡がイタチかどうか調べたいときは、屋根裏にイタチがいる場合の調査の頼み方が参考になります。

参考:八尾市|有害鳥獣の捕獲許可の手続き(令和7年1月30日更新)

捕獲許可の手続きは保健衛生課の窓口で、費用は無料

申請には、許可申請書、被害状況調査書、捕獲実施計画書、捕獲区域や設置位置を示す地図、被害の写真、公的機関が発行した身分証明書、自署しない場合の印鑑などが必要です。第三者に捕獲を依頼するときは、有害鳥獣捕獲依頼書も求められます。

生活環境の被害を防ぐため、被害を受けた人が小型の箱わなでイタチ、カラス、カワラバトの許可申請をする場合は、被害状況調査書、捕獲実施計画書、地図や図面、狩猟免許の写しを省略できると書かれています。企業が依頼を受けた場合でも、申請は申請者個人の名義と住所で行い、作業する人の事業所証明と押印が必要です。許可証がなければ捕獲できません。

大阪府の案内は、鳥獣保護管理法に違反して野生の鳥獣を捕獲した場合の罰則を、1年以下の拘禁刑(府のページでは旧表記)又は100万円以下の罰金としています。業者に依頼する場合も、許可を誰の名義で取るのか、わなをどこに置くのかを、見積もりの前に確かめてください。

捕獲許可の手続きは保健衛生課の窓口で、費用は無料:確認項目
項目市のページの案内
申請窓口保健衛生課(八尾市保健所)の窓口で書類を提出
費用無料
許可証の交付申請書類を受理した2〜3日後に発行。許可証がなければ捕獲できない
返納期間満了日、または捕獲可能頭数の上限に達した日から30日以内
書類の省略被害者が小型の箱わなでイタチ、カラス、カワラバトを申請するときは、書類4〜7(調査書、実施計画書、地図、免許の写し)を省略できる

参考:八尾市|有害鳥獣の捕獲許可の手続き(令和7年1月30日更新)

アライグマ・ヌートリアの捕獲器は、原則農業者向けの貸出

八尾市は、農業被害防止の観点から、原則として農業者にアライグマ・ヌートリア用の捕獲器を貸し出しています(令和8年5月18日更新)。申し込みは農とみどりの振興課へ電話で行い、受付は平日の8時45分から17時15分です。受付後に、委託業者から捕獲器の受け取り日時や場所の連絡があります。捕獲器は高さ約32センチ、幅約28センチ、奥行き約82センチと案内されています。

貸出の主な条件

市のページに示された条件を整理すると、次のとおりです。借りる前に、見回りと放獣の負担を考えておきます。

  • 捕獲器は1世帯1台、貸出期間は2週間
  • アライグマ・ヌートリアが入ったら、市の委託業者が引き取る。当日に引き取れないことがあり、引き取り可能日は原則平日のみ
  • イタチ、ハクビシン、タヌキ、犬、猫などが入ったときは、借りた人が放獣し、市職員や委託業者は対応しない
  • 設置は借りた人の責任で行い、事故のないよう保管と管理をする
  • 盗難や破損があったときは、すぐに農とみどりの振興課へ連絡する

家のアライグマ被害は、貸出の対象かを窓口で確かめる

市は、捕獲器の貸出のほかに、現地での捕獲や調査は行っていません。アライグマ・ヌートリアは爪が鋭く、個体によっては感染症を持つ可能性があるため、追いかけたり餌を与えたりせず、捕獲した檻にも近づかないでください。捕獲が確認できたら、農とみどりの振興課へ連絡するよう案内されています。

貸出は農業被害の防止が目的のため、屋根裏や敷地に住み着いたといった住宅の被害が対象になるかは、このページだけでは分かりません。まず窓口で被害の場所を伝えて確認します。市は、個人で捕獲器を設置する場合は、保健衛生課へ事前に相談し、有害鳥獣捕獲の許可申請を行うよう案内しています。大阪府も、捕獲の前に市役所へ問い合わせ、捕獲者台帳への登録と捕獲器標識の配布を受けるよう求めています。見かけたときの記録は、アライグマを見かけたら最初にする記録が手がかりになります。

参考:八尾市|特定外来生物(アライグマ・ヌートリア)の捕獲器の貸出と特徴について(令和8年5月18日更新)

カラスやハトの巣は、巣のある場所の管理者で相談先が変わる

八尾市は、カラスが人に向かってくるのは巣の卵やヒナを守る行動だと説明しています。巣やヒナに近づかず、親鳥に背を向けないでその場を離れ、帽子やカバン、傘で後頭部を守るよう案内しています。巣そのものへの対処は、巣のある場所の所有者または管理者が判断するとされ、注意看板の設置や巣の撤去などの方法があります。

巣にヒナや卵がある場合は、鳥獣保護法に基づく捕獲許可が必要です。ハトについては、巣作りが始まったら速やかに取り除く、卵は16日から18日でかえりヒナは約30日で巣立つので巣立ってから取り除く、と案内されています。ヒナや卵を含めてハトを捕獲するときも許可が必要です。

カラスやハトの巣は、巣のある場所の管理者で相談先が変わる:確認項目
巣のある場所管理者・問い合わせ先の例
府道大阪府の八尾土木事務所
市道・公園・街路樹八尾市の土木管理事務所
電柱・送電線など関西電力送配電
公共施設・学校敷地内各施設の管理者、各学校
民間の共同住宅住宅管理者、管理組合など
個人宅・敷地内建物または土地の所有者

参考:八尾市|野生鳥獣の被害にお困りの方へ(令和7年1月30日更新)

野生鳥獣の死体を見つけたときの連絡先

野生鳥獣の死体を見つけたときは、八尾市の環境事業課へ連絡する案内です(令和7年1月30日更新)。八尾市保健所は動物の死体の引き取りを行っていないため、イタチなどの対策で相談した保健衛生課とは窓口が異なります。見つけた場所の住所や目印、道路か私有地かを伝えられるようにし、素手で触らないでください。

参考:八尾市|野生鳥獣の死体を見つけたら(令和7年1月30日更新)

業者に頼む前後の契約の不安は、消費生活センターへ

駆除業者との契約でトラブルが起きたときは、八尾市消費生活センターに相談できます。令和8年7月2日更新の案内では、相談時間は9時から17時までで、新規の受付は16時30分まで、土曜・日曜・祝日・年末年始は休みです。八尾市立くらし学習館でも相談を受けており、週末は民間団体の電話相談が案内されています。八尾市外にお住まいの方には、別の窓口を示すページが用意されています。

参考:八尾市|八尾市の消費生活相談窓口(令和8年7月2日更新)