広島市のハチの巣は、駆除ではなく所有者・管理者の対応が基本です

広島市の「ハチの駆除について」の案内では、春から秋にかけて宅地内のハチの巣の相談が多く寄せられるものの、市はハチの駆除等を行っていないと説明されています。駆除は原則として、巣ができた場所の所有者または管理者が対応する形です。保健所へ電話すれば職員が巣を取りに来る、という仕組みではありません。

ネズミや害虫の駆除についても、市の案内は同じ考え方で、発生した土地や建物の所有者または管理者が行い、難しい場合は職業別電話帳やインターネットで業者を探して依頼するとされています。賃貸住宅やマンションでは、巣が専用のベランダにあるのか、外壁や共用廊下、庭木にあるのかで管理者が変わる場合があります。自分で業者を呼ぶ前に、賃貸で被害が起きたときの連絡の順番で連絡先を確かめましょう。

参考:広島市|ハチの駆除について(見積もり・除去後の飛来)

読者の疑問

広島市に電話すれば、ハチの巣を取りに来てもらえますか?

比較ガイド

市はハチの駆除等を行っていません。巣のある場所の所有者または管理者が対応し、難しければ専門業者へ依頼する案内です。保健所の環境衛生課では、駆除ではなく防護服の貸出を受け付けています。

防護服の無料貸出は、事前の電話と申込書が前提です

広島市は、市民を対象にハチの防護服を保健所で無料で貸し出しています。使用場所は原則として広島市内に限られます。貸出中のことや、希望日にほかの予約が入っていることがあるため、必ず事前に電話で連絡する必要があります。問い合わせ先は広島市保健所の環境衛生課で、市の案内ページから物品貸出申込書をダウンロードして提出します。

市の案内は、防護服が針の貫通を保障するものではなく、使用中にハチに刺されるなどの事故やけがが起きても市は責任を負わないと明記しています。消毒はしているものの、感染症のリスクをゼロにするものではなく、重症化リスクの高い方は使用を控えるよう求めています。防護服を借りられることと、自分で駆除しても安全であることは別だと考えておきましょう。

  • 使う日と場所が広島市内であること
  • 保健所の環境衛生課へ事前に電話し、貸出中でないかを確かめること
  • 物品貸出申込書を用意し、受け渡しと返却の段取りを聞くこと

参考:広島市|ハチの駆除について(見積もり・除去後の飛来)

駆除を考える目安は、巣からの距離と生活動線です

同じ市の案内には、ハチの種類と巣の場所ごとに、危険性が高い範囲の目安が表で示されています。市は、生活の中でどうしても危険性が高い範囲を通らなければならない場合を、駆除を検討する目安としています。危険性が低い場合は、そのままにして刺激しない選択もあると読み取れます。

危険性が低いと判断して残す場合も、大声を出さない、柔軟剤や香水、甘い香りを避ける、黒っぽい服装を避ける、激しく動かないといった工夫で刺されにくくなると市は案内しています。ミツバチが塊になる分蜂は、数時間から数日で離れるのが普通とされるため、分蜂か巣かを見分ける相談準備から確認すると慌てずに済みます。

駆除を考える目安は、巣からの距離と生活動線です:確認項目
巣の場所ハチの種類危険性が高い範囲の目安(市の案内)
生垣・庭木・庇や屋根の下・換気扇・エアコン室外機などスズメバチ巣の出入口から概ね4m
生垣・庭木・庇や屋根の下・換気扇・エアコン室外機などアシナガバチ・ミツバチ巣の出入口から概ね1m
屋根裏など建物の内部スズメバチハチが出入りする通気口や壁面から概ね4m
屋根裏など建物の内部ミツバチハチが出入りする通気口や壁面から概ね1m
土の中オオスズメバチ巣の出入口から概ね6m
歩道や公園など不特定多数の人が近くを通る場所オオスズメバチ巣の出入口から概ね8m
歩道や公園など不特定多数の人が近くを通る場所スズメバチ(オオスズメバチを除く)巣の出入口から概ね12m
歩道や公園など不特定多数の人が近くを通る場所アシナガバチ・ミツバチ巣の出入口から概ね2m

参考:広島市|ハチの駆除について(見積もり・除去後の飛来)

業者に頼むとき、市は紹介せず2〜3社の見積もりを勧めています

広島市は特定の事業者の紹介を行っていません。専門業者は電話帳の「消毒業」や「ハチの駆除」の欄、またはインターネット検索で探し、2〜3社に電話して巣の位置を説明し、見積もりの内容と料金を確認してから依頼するよう勧めています。巣の位置は、近づかずに見える範囲の写真と言葉で伝えられるよう準備しておきましょう。

巣を取り除いた後も、駆除しきれなかった働きバチがしばらく巣のあった場所を飛び回ることがあると市は説明しています。別の巣のハチの通り道になっている可能性もあります。ハチトラップで数を減らせる場合がある一方、ハチを誘引する効果もあるため、設置には注意が必要とされています。見積もりの段階で、除去後の飛来や再訪の扱いを確認しましょう。項目の見方はハチの巣駆除の費用の読み方でも確認できます。

参考:広島市|ハチの駆除について(見積もり・除去後の飛来)

「○○円から」の広告は、県の消費生活センターも注意しています

広島県消費生活センターは、「蜂の巣駆除3,300円〜」のような広告を見て依頼したところ、実際には広告と違う業者が来て、屋根裏に巣が6個あるとして約30万円を請求された事例を紹介しています。作業はわずか1時間で、当日は2万円を払い、残りは後日集金とされた例です。2023年10月更新のページですが、広告の金額と実際の請求額がかけ離れる点は、現在も確認したい注意点です。

県は、複数社から見積もりを取ること、「○○円から」の表示をうのみにしないこと、作業当日に高額請求をされたら支払う意思は示しつつその場では払わないと断ることを挙げています。見積もりのために呼んだ業者とその場で契約した場合や、広告の表示額と請求額が大きく違う場合は、特定商取引法の訪問販売のクーリング・オフが使える可能性があるとも案内されています。困ったときは消費者ホットライン188が窓口です。

「○○円から」の広告は、県の消費生活センターも注意しています:確認項目
確認すること業者への質問例見積書で見たい点
ハチの種類と巣の場所写真または現地で、種類と位置をどう確認しましたか種類と場所が書かれていること
料金の条件広告の「○円から」は、この巣の場所でも当てはまりますか高所・屋根裏などの追加の有無
除去後の対応巣を取った後にハチが戻る場合はどうしますか再訪の回数と費用
支払い総額はいくらで、いつ支払いますか作業前に総額が示されていること

参考:広島県消費生活センター|ハチの巣の駆除での高額請求にご注意ください!

広島県ペストコントロール協会の案内:費用の表示と相談窓口

広島県ペストコントロール協会のよくある質問には、ハチ駆除の費用が約5,000円前後からで、ハチの種類や巣の大きさ、場所によって変わると書かれています。高所、天井裏、壁の隙間、床下などは数万円かかる場合があり、会員各社で設定が異なるため、詳しくは会員各社へ直接問い合わせる案内です。これは協会が掲載している表示を2026年10月3日に確認した内容で、相場を示すものではありません。

協会は、お近くの会員を紹介するとも案内しています。相談の連絡先は協会が2026年7月30日付のお知らせで示しており、受付は月曜から金曜の9時から17時までで、土日祝は対応していません。電話番号は変更されることがあるため、この記事には掲載せず、協会の公式ページで確認してください。

参考:広島県ペストコントロール協会|よくあるご質問

相談の前にそろえる情報

問い合わせでは、巣のある場所、気づいた日、ハチの出入りの様子、建物の所有者を伝えると話が進みます。写真は巣から離れた場所から撮り、近づいたり、棒でつついたりしないでください。刺されて体調が悪くなったときは、駆除の相談より先に医療機関や公的な相談窓口へつなぎましょう。

  • 巣の場所(庭木、軒下、屋根裏、換気扇など)と、地上からの高さの目安
  • 最初に気づいた日と、ハチが出入りする時間帯
  • 巣の所有者・管理者(賃貸なら管理会社や貸主)
  • 市販の薬剤などをすでに使った場合は、製品名と使った日