盛岡市はハチの巣を駆除しない。対応するのは土地・建物の所有者

盛岡市の公式ページには、市はスズメバチの巣の駆除やその助成などをしておらず、巣のある土地、建物などの所有者に対応をお願いしていると書かれています。担当は環境部環境企画課です。2026年10月時点の公式案内では、補助金の制度や、市の職員による駆除はありません。確認した市のページに、防護服や駆除用具を貸し出すという案内も見当たりませんでした。

市は、スズメバチの巣の駆除には危険が伴うとして、民間の専門業者への相談を勧めています。探し方として示されているのは、タウンページの「消毒業」の欄に害虫駆除として載っている業者に問い合わせるか、岩手県ペストコントロール協会に問い合わせる方法です。市への電話は、駆除の申込みではなく、制度や連絡先の確認と考えてください。

参考:盛岡市|スズメバチについて

読者の疑問

盛岡市にハチの巣駆除の補助金はありますか?

比較ガイド

2026年10月時点の公式案内では、盛岡市はハチの巣の駆除も、駆除費用の助成も行っていません。巣のある土地や建物の所有者が、専門業者へ依頼するなどして対応します。

場所別の連絡先。自宅・賃貸・公園で分かれます

巣がどこにあるかで、動く人が変わります。自分の家や土地なら自分で業者を手配し、借りている家なら所有者や管理会社に知らせます。市が管理する公園については、平成28年8月更新のよくある質問で、公園みどり課の維持管理担当へ連絡すれば現地を調査して駆除すると案内されています。見つけた場所と状況を伝えてください。

場所別の連絡先。自宅・賃貸・公園で分かれます:確認項目
巣のある場所対応する人・連絡先公式案内の内容
自宅や自分の所有地所有者本人が専門業者へ依頼市は駆除・助成をしない
賃貸住宅、集合住宅の共用部分建物の所有者・管理会社巣のある土地・建物の所有者が対応
近所の家や空き家その土地・建物の所有者市は所有者の対応としている
市が管理する公園公園みどり課の維持管理担当現地を調査して駆除する

参考:盛岡市|よくある質問 公園に害虫(ケムシ・ハチ等)がいるので、駆除してほしい

スズメバチの巣は5月頃から。夏から秋が危険な時期

市の説明では、スズメバチの巣は5月頃から女王バチ1匹で作り始められます。夏から秋にかけて巣が大きくなり、働きバチが増えて攻撃性が高まります。よくある質問では、8月と9月が最も危険な時期とされています。10月以降は攻撃性がほとんどなくなるといわれ、越冬した巣に戻ってくることはないとも説明されています。

ハチが周りをしつこく飛んだり、こちらに向かって空中で止まったりするのは威嚇の行動です。軒下や茂みの中など気づきにくい場所の巣に近づいた可能性があります。市は、できるだけじっとしてハチがいなくなるのを待ち、静かにその場を離れること、巣を見つけてもつついたり叩いたりしないことを呼びかけています。

刺された場合、市は応急処置のうえ必要に応じて医療機関を受診するよう案内しています。じんましんや発汗、吐き気などのアレルギー反応による症状が出ることがあり、最も重い場合は血圧の低下や意識の消失に至ると説明されています。体の様子がおかしいと感じたら、様子を見続けず、医療機関や救急へつないでください。

参考:盛岡市|よくある質問 スズメバチの巣を駆除するには、どのようにしたら良いのですか。

ペストコントロール協会と専門業者へ相談するとき

岩手県ペストコントロール協会の公式サイトには、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの違いと被害、対策の考え方が載っています。協会は、作り始めのごく小さい巣を除き、防護服を持つ専門業者による処理が必要だと説明しています。また、巣が大きい場合、撤去の数日後まで外に出ていたハチが元の場所に戻って飛び回ることがあるとも書かれています。

業者に連絡するときは、巣のある場所と高さ、おおよその大きさ、ハチの出入りの多さ、気づいた時期を伝えます。写真は離れた場所から撮れる範囲で十分です。見積もりでは、作業料金に含まれる内容、高所作業や夜間対応で追加になる費用、撤去後に戻ってきたハチへの対応があるかを、作業の前に確認してください。金額は巣の場所や大きさで変わるため、電話口の概算だけで決めず、書面やメールで残すと安心です。

参考:一般社団法人岩手県ペストコントロール協会|ハチ駆除(防除)

ムカデやダニも市は駆除しない。例外はアメリカシロヒトリの器具貸出

ハチ以外の害虫についても、盛岡市のよくある質問(令和2年2月更新)は同じ方針です。ムカデ、ダニ、ノミなどの駆除を市は行っておらず、害虫駆除の薬剤の交付もしていません。いずれも民間の専門業者への相談を勧め、タウンページの「消毒業」の欄を探し方として示しています。

例外として、樹木の葉を食べるアメリカシロヒトリについては、市が公民館や地区活動センターなど23カ所に薬剤と噴霧器を配置し、地域の人が無料で使えるようにしています。噴霧器は貸出中のこともあるため、事前に配置先へ問い合わせるよう案内されています。市が管理する公園や街路樹の木で被害を見つけたときは公園みどり課へ連絡し、担当地区の業者が現地を確認して防除すると説明されています。庭木の毛虫とハチの巣では市の対応が違うので、何が発生しているのかを先に見分けてください。

ムカデやダニも市は駆除しない。例外はアメリカシロヒトリの器具貸出:確認項目
発生したもの盛岡市の対応
私有地のハチの巣駆除・助成なし。所有者が業者へ依頼
ムカデ、ダニ、ノミなど駆除なし、薬剤の交付なし。専門業者へ相談
個人の庭木のアメリカシロヒトリ23カ所に配置した薬剤・噴霧器を無料で貸出
市が管理する公園のケムシ・ハチ公園みどり課が現地を調査して駆除

参考:盛岡市|アメリカシロヒトリ(蛾の幼虫)の防除用器具などを貸し出ししています

賃貸や空き家の巣は、所有者・管理者への連絡が先

借りている家の軒下やベランダに巣ができた場合、入居者が自分の判断で業者を呼ぶと、費用を誰が持つのかで後からもめることがあります。盛岡市の案内は所有者の対応としているので、まず貸主や管理会社へ、巣の場所と大きさ、ハチの出入りの様子を知らせてください。共用の廊下や駐輪場にある巣も同じです。

隣の家や空き家の巣が気になるときも、勝手に敷地へ入って手を出すのは危険です。所有者が分かるなら状況を伝え、分からない場合は、近づかないよう家族や近所に知らせたうえで、市の環境企画課に相談先を確認しましょう。洗濯物を取り込む前に振る、窓を開けたままにしないなど、巣に近づかずにできることから始めてください。