補助の内容は、駆除費の2分の1で上限は5,000円です

富士吉田市のスズメバチの巣駆除費補助金は、スズメバチの巣を駆除業者に頼んで行った駆除費の一部を補助する制度です。補助額は駆除に要した経費の2分の1で、上限は5,000円です。同じ年度内に、同じ建物または敷地内で受けられるのは1回までです。市のページは令和8年4月1日の更新で、平成30年に定められ、令和3年と令和4年に改正された交付要綱に基づいています。

上限が5,000円なので、補助だけで駆除費の多くをまかなえるとは限りません。業者の見積もりが補助額より大きい場合は、残りが自己負担になります。市の補助は駆除費の一部を軽くする制度と考えて、総額を先に確認してから依頼しましょう。

補助の内容は、駆除費の2分の1で上限は5,000円です:確認項目
項目市の案内
補助対象者市内で、スズメバチが営巣する土地や建物を所有・使用・管理する個人。市税などを滞納していない人
補助対象事業市が指定する駆除業者に委託して行った、スズメバチの活動巣の駆除
補助額駆除に要した経費の2分の1。上限は5,000円
申請の期限駆除をした日から30日以内
回数同一年度内に、同一の建物または敷地で1回まで

参考:富士吉田市|富士吉田市スズメバチの巣駆除費補助金

読者の疑問

富士吉田市は、ハチの巣を無料で駆除してくれますか?

比較ガイド

市の案内に、市が巣を無料で駆除するという記載はありません。市の指定業者に頼んだ駆除費の2分の1(上限5,000円)を補助する制度で、費用は先に自分で支払います。

対象にならない巣と、対象にならない人の条件

交付要綱は、次の場合は補助の対象としないと定めています。通常は人が立ち入ることがないと認められる場所に活動巣があるとき、そして、スズメバチの活動の終わりごろなどで危険性が低いと認められるときです。人が近づかない場所の巣は、放置できる場合があるという市のスズメバチ対策の考え方とも一致します。

対象者の条件からは、国や地方公共団体が所有する建物や土地、事業者がもっぱら事業に使う建物や土地が除かれています。市のスズメバチ対策のページは、対象を、市内に所有している一般住宅(併用住宅を含む)の敷地内に営巣している活動巣としています。要綱では所有・使用・管理する個人とされており、賃貸住宅に住む人が使えるかどうかは、案内だけでは判断しにくい面があります。賃貸や集合住宅では、先に管理会社へ連絡し、補助の可否は市に確認してください。

参考:富士吉田市|富士吉田市スズメバチの巣駆除費補助金交付要綱(PDF)

補助を受けるには、市が指定する駆除業者に頼みます

補助の対象になるのは、市が指定する駆除業者に委託した駆除だけです。要綱では、駆除業者を、害虫の駆除を業とする者で、富士吉田市の入札参加資格者名簿に登載されている者と定めています。市のページには、指定のハチ駆除業者の一覧が五十音順で9件掲載されています。一覧に載っていない業者に頼むと、補助の対象にならない可能性が高いため、依頼する前に市の一覧を確認します。

日本ペストコントロール協会は、巣が大きくなっている場合などは、防護服を持つ専門業者による防除が必要と案内しています。業者の名前や連絡先は市の公式ページで確認でき、変更されることがあるため、この記事には載せません。依頼するときは、補助を使いたいことを最初に伝え、費用の総額と作業範囲、領収書の出し方、駆除前後の写真を撮ってもらえるかを確認します。2026年10月3日時点で、業者ごとの料金は市のページに載っていませんでした。ハチの巣駆除の費用の見方も確認しておきましょう。

参考:富士吉田市|富士吉田市スズメバチの巣駆除費補助金

申請に必要な書類は、駆除の前から意識して集めます

要綱では、駆除をした日から数えて30日以内に、申請書兼請求書を出すと定められています。写真は、駆除の前に撮るのが難しいと認められる場合を除き、撮影年月日が分かる駆除前と駆除後の両方が必要です。ただし、巣に近づいての撮影は危険です。安全な距離から撮るか、写真の撮り方を業者に相談してください。

このほか、市長が必要と認める書類を求められることがあります。完納証明書(市税納付済証明書)は、市税を滞納していないことの確認に使うため、申請のときに慌てないよう、早めに取り方を確認しておくと安心です。

申請に必要な書類は、駆除の前から意識して集めます:確認項目
必要書類用意するときのポイント
補助金交付申請書兼請求書(様式第1号)駆除が完了した日から30日以内に提出する
駆除に要した費用の領収書の写し業者に支払うときに、領収書を受け取る
駆除した場所を示す図面など巣のあった場所が分かるようにする
巣の駆除前と駆除後の状況写真撮影年月日が分かるもの。駆除前の撮影が困難な場合を除く
完納証明書(市税納付済証明書)市税を滞納していないことを示す
振込先が確認できるもの(通帳など)補助金の振込先の確認に使う

参考:富士吉田市|富士吉田市スズメバチの巣駆除費補助金

スズメバチの巣づくりの時期と、近づかないための注意点

市のスズメバチ対策のページによると、スズメバチの活動期間は春から秋で、冬を越せるのは新しい女王バチだけです。営巣する時期は4月から6月ごろで、初期の巣は4月から5月ごろにできます。駆除しやすい初期のうちに見つけるため、家の周りの点検を勧めています。9月から10月は新しい女王バチが生まれる時期で、働きバチの警戒心と攻撃性が高まります。

行動範囲は1キロメートルから2キロメートルとされ、飛んでいるハチを見かけても、すぐ近くに巣があるとは限りません。一度巣が作られた場所は、同じ種類のハチが翌年も巣を作る可能性がありますが、同じ巣を使うことはあまりないとされています。巣に近づかない、大きな音や香水のにおいで刺激しない、寄ってきても手やタオルで追い払わずゆっくり離れる、が市の注意点です。

市のページには、木酢液やペットボトルを使ったトラップの紹介もありますが、この記事では扱いません。薬剤や捕獲器を使う場合は、製品の表示に従ってください。スズメバチらしいハチが出入りするときの相談準備も、あわせて確認しましょう。

参考:富士吉田市|スズメバチ対策

ハチは昆虫なので、鳥獣の捕獲許可の手続きとは別に考えます

県の案内は、鳥獣保護管理法の対象を鳥類と哺乳類とし、爬虫類や両生類、昆虫などは対象外としています。ハチの巣の駆除に、アライグマなどのような捕獲許可の手続きはありません。そのため、悩みどころは、費用、業者選び、安全の確保になります。

県内では、補助の有無も市町村ごとに違います。県内の甲府市は、スズメバチの駆除を行っておらず、専門の業者に相談するよう案内し、駆除費の補助金制度も平成31年3月31日で廃止しました。お住まいの市町村の制度は、公式ページで確かめてください。アシナガバチの巣の見守りの考え方も、場所によって対応を分ける参考になります。

参考:山梨県|野生生物が住みついたり、庭などを荒らして困っている場合

料金の表示と見積もりを確認してから依頼します

国民生活センターは、害虫駆除で広告の格安料金と作業後の請求が大きく違う相談を注意喚起しています。「〇〇円から」などの表示があっても、その料金で頼めるとは限らず、3けた台のような極端な格安料金で依頼できることはまずないと案内しています。複数社の見積もりを比べる前提で、その場で契約を迫る業者は避け、納得できないときはその場の支払いを避けて188に相談するよう勧めています。

市の補助は費用の一部にとどまるため、補助が使えるかどうかとは別に、総額と作業範囲を確認します。見積もりの比べ方を参考に、巣の場所、駆除の方法、巣の撤去と処分が含まれるか、再訪問の費用がかかるかを、書面で確認しておきましょう。

参考:国民生活センター|【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除トラブル(2025年3月4日)