姫路市のハチの巣駆除は市が行わず、スズメバチだけ費用を補助

姫路市の公式案内では、市がハチの駆除を実施することはなく、ハチの巣の駆除は土地の所有者または管理者が責任をもって行うものとされています。そのうえで、スズメバチの巣に限り、道路の近くに営巣したときなど多くの市民に危険がおよぶ場合に、早期駆除を促すため費用の一部を助成しています。

補助の対象はスズメバチだけです。アシナガバチについて市は、人の手が届かない場所の巣ならできる限りそのままにするよう案内し、ミツバチも益虫のため、保健所として積極的な駆除はすすめていません。巣の形は、スズメバチなら初期が徳利を逆さにした形で後にボール状、アシナガバチならハスの実のような形で六角形の穴が見えると説明されています。写真に残し、スズメバチらしいハチが出入りするときの相談やアシナガバチの巣の見守り方も参考にしてください。

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

読者の疑問

姫路市は無料でハチの巣を駆除してくれますか?

比較ガイド

いいえ。市はハチの駆除を実施していません。スズメバチの巣に限り、条件を満たす駆除の費用の2分の1を、上限付きで補助する制度があります。

補助を受けられる4つの条件|10メートル以内・事業用外・指定業者・活動中の巣

市が示す条件は4つで、すべてに当てはまる駆除だけが対象です。巣が道路や公園など多くの人が立ち入る場所からおおむね10メートル以内にあること、店舗や事務所など事業の用に供する物件ではないこと、市長が指定する駆除業者に依頼すること、そして活動中のスズメバチの巣であることです。

「おおむね10メートル」に当たるかどうかは、自分で測って決めず、衛生課に伝えて確認するのが安全です。庭の奥にある巣でも、隣の道路や公園との位置関係で扱いが変わる可能性があります。巣に近づかない場所から、巣と道路や公園が同じ画面に入る写真を残しておくと、距離の説明に役立ちます。

補助を受けられる4つの条件|10メートル以内・事業用外・指定業者・活動中の巣:確認項目
条件市の案内の内容確認のしかた
巣の場所道路や公園など多くの人が立ち入る場所から、おおむね10メートル以内に営巣離れた場所から、巣と道路・公園の位置関係が分かる写真を撮る
建物の用途店舗・事務所など事業の用に供する物件(神社仏閣の境内地を含む)は対象外自宅か事業用かを、問い合わせの最初に伝える
依頼先市長が指定する駆除業者に依頼した駆除市の指定業者の一覧にある業者かを確かめる
巣の状態活動中のスズメバチの巣冬に巣だけが残っている場合は対象外とされている

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

補助額は費用の2分の1|上限は駆除する日で5,000円か7,000円

補助の対象者は、駆除を依頼して費用を負担した人です。補助額は、駆除費用の2分の1と上限額のうち、少ないほうの金額になります。上限は、駆除作業を行う日が4月1日から7月31日までなら5,000円、8月1日から翌年3月31日までなら7,000円と、時期で分かれています。

市は標準料金を設定していません。上限があるため、巣が大きくなって費用が上がるほど、補助より自己負担のほうが大きくなります。市は、小規模でハチの数が少ない春から初夏の巣のほうが安く、巣が大型化する秋には数万円になる場合もあると案内しており、早い時期に動くほど費用面の負担を抑えやすくなります。

下の表は、市の案内にある上限額と、市が示している計算例をまとめたものです。実際の駆除費用は業者ごとに異なり、市は標準料金を設けていないため、表の費用は相場ではありません。

補助額は費用の2分の1|上限は駆除する日で5,000円か7,000円:確認項目
駆除作業の日上限額補助額の決まり方
4月1日から7月31日まで5,000円駆除費用の2分の1と5,000円のうち、少ない額
8月1日から翌年3月31日まで7,000円駆除費用の2分の1と7,000円のうち、少ない額
市の計算例(8月以降、駆除費用12,000円)7,000円2分の1の6,000円が上限より少ないため、補助額は6,000円

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

補助の申請は駆除の前|先に保健所衛生課へ問い合わせる

市の案内では、補助金は市の補助金交付規則とスズメバチ駆除事業補助金交付要綱に基づき、駆除作業に先立って交付申請や交付決定などの手続きが必要です。補助を希望する人は、駆除を実施する前に、まず保健所衛生課へ問い合わせるよう示されています。業者の訪問日を決める前に確認すると、順番を間違えにくくなります。

作業後に領収書だけを出す方法が使えるかどうかは、確認した公式ページには書かれていません。先に業者へ頼んでしまうと補助を受けられない可能性があるため、日程の予約より前に、補助の対象になるか、必要な書類は何かを問い合わせてください。

問い合わせの前にそろえる情報

電話の前に、近づかなくても撮れる範囲で状況をまとめておくと、衛生課とのやり取りが短くなります。撮影のために巣へ近づく必要はありません。

  • 巣のある場所の住所と、道路や公園までのおおよその距離
  • 自宅か、店舗・事務所など事業用の建物か
  • 巣の形と大きさ、ハチの出入りの多さが分かる写真
  • 依頼者(費用を負担する人)と、建物の所有者・管理者の関係

市外に住む家族が申請する場合

市のよくある質問では、巣の場所が姫路市内であれば、市外に住む親族などからの申請も可能とされています。離れて暮らす子が実家の巣を手配する場合も、この考え方が当てはまります。家族で役割を分けるときは、親の家の相談を家族が進めるときの整理も使えます。

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

指定業者から見積もりを取る|標準料金はなく数社の比較をすすめている

市は、スズメバチ駆除事業の指定業者の一覧を公式ページに掲載しています。2026年10月3日に確認した時点では8社で、社名や所在地、連絡先は一覧で確認できます。市は標準料金を設けておらず、費用は巣の大きさや営巣場所で変わり、料金の設定方法も各社で異なるため、数社の見積もりを確認するよう案内しています。

見積もりを比べるときは、金額だけでなく、対象の巣の数、作業の範囲、巣の撤去や処分を含むか、再訪の扱いをそろえます。相見積もりの比べ方とハチの巣駆除の費用で見る項目が手がかりになります。補助を受けるには一覧にある業者へ依頼する必要があるため、見積もりを頼む時点で、補助を使いたいことを伝えておきます。

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

ネット広告の料金だけで決めない|県が注意する高額請求の事例

兵庫県の消費者向けチラシには、軒下のスズメバチの巣を見つけてネット検索で「駆除費用900円〜」と表示のあった業者に連絡したところ、特殊な機械が必要として5万円と言われ、作業中に巣が4つあると告げられて合計20万円を請求された、という相談例が載っています。県は、ネットの表示料金をうのみにしないよう呼びかけています。

県の助言は、作業内容と料金を確認し、当初の表示とかけ離れた金額ならすぐに契約しないこと、複数社から見積もりを取ること、急がされても契約しないことです。市の指定業者に依頼する場合でも、総額と作業範囲を書面で確認する点は変わりません。困ったときは、県の消費生活センターにも相談できます。

参考:兵庫県「ひょうご消費者トラブル情報 vol.39 害虫駆除で高額な請求!」

対象外になる例と、賃貸・事業用の巣の扱い

市のよくある質問が示す対象外の例は、まず冬にスズメバチが活動しなくなり、巣だけが残っている場合です。活動していない巣の駆除は補助の対象になりません。ただし市は、空のスズメバチの巣にアシナガバチなどが住み着くことがまれにあるため、空の巣でも早めの撤去をすすめています。

市の指定業者以外に依頼した駆除も、補助の対象になりません。店舗や事務所、神社仏閣の境内地など事業の用に供する物件の巣も対象外です。市はハチの巣の駆除を土地の所有者または管理者が責任をもって行うよう案内しているため、賃貸住宅の場合、入居者は業者を呼ぶ前に、賃貸で被害が起きたときの連絡を参考にして管理会社へ状況を伝えます。

参考:姫路市|ハチ(スズメバチ駆除事業補助制度)

虫の種類が分からないときは保健所衛生課の相談窓口を使う

ハチの種類や、見慣れない虫の正体が分からないときは、姫路市の保健所衛生課が虫の相談窓口を開いています。虫の同定、生態、駆除方法の説明などを行っており、費用は無料です。相談は月曜日から金曜日の午前9時から午後5時までで、休日、祝日、年末年始は休みです。

場所は中央保健センター3階の保健所衛生課です。担当者が不在のことがあるため、事前に衛生課へ予約を入れるよう案内されています。スズメバチの補助の問い合わせも同じ衛生課なので、虫の種類の確認と補助の確認を1回の連絡でまとめて伝えると、手間が減ります。

参考:姫路市|虫の相談窓口