佐賀市の野生動物の相談は、動物ごとに窓口が分かれている

佐賀市の「野生動物への対処について」(2026年6月1日更新)は、農作物の被害や威嚇、家屋侵入が増えている背景として、里山や農地の管理が難しくなったことを挙げています。ヤブや空き家、収穫されない果樹、柵の管理不足、家や倉庫のすき間、囲いのないごみステーションが原因の例です。対策の3原則は、エサをなくす、隠れ場所をなくす、侵入させない・追い払う、で、地道に続けることが前提です。

同じページには、市内で相談の多い動物ごとの対処法と相談先の一覧があります。窓口は大きく、市の農業振興課と環境政策課、駆除業者の団体である佐賀県ペストコントロール協会、そして県や環境省の窓口に分かれます。電話番号は変更されることがあるため、この記事には載せていません。最新の連絡先は市の公式ページで確認してください。

佐賀市の野生動物の相談は、動物ごとに窓口が分かれている:確認項目
動物・虫市の案内にある対処法相談先
イノシシ・サル離れる。脅かさない、驚かせない。身の危険を感じる場合は警察へ市の農業振興課・環境政策課
アライグマ(特定外来生物)業者による駆除や捕獲。一定の条件を満たせば有害鳥獣の捕獲許可なしで捕獲が可能とされ、詳細は市へ確認市の農業振興課・環境政策課。建物からの追い出しは佐賀県ペストコントロール協会などの業者
タヌキ・アナグマ・イタチ(オス)業者による駆除、または許可を受けての捕獲個人で捕獲する場合は農業振興課。それ以外は佐賀県ペストコントロール協会などの業者
カラス類・カモ類追い払いカラスは農業振興課・環境政策課、カモは農業振興課
ハト・コウモリ追い払い佐賀県ペストコントロール協会などの駆除業者
ネズミ・ゴキブリ・ヤスデなど業者による駆除、市販品による捕獲・駆除佐賀県ペストコントロール協会などの駆除業者
ヘビ・スズメバチ近づかない。人に危険が及ぶ可能性がある佐賀県ペストコントロール協会などの業者。スズメバチの巣は佐賀市シルバー人材センターが対応できる場合もある
ヒアリ(特定外来生物)殺虫剤などで駆除。人に危険が及ぶ可能性がある環境省のヒアリ相談ダイヤル

参考:佐賀市|野生動物への対処について

読者の疑問

佐賀市はハチの巣を駆除してくれますか。

比較ガイド

市の動物別の一覧では、市が駆除する案内は確認できませんでした。スズメバチは佐賀県ペストコントロール協会などの業者が相談先で、佐賀市シルバー人材センターで対応できる巣もあると注記されています。対応可否と費用は依頼前に確認してください。

アライグマは、捕獲の条件と、持ち帰り・放獣の規制を分けて確認する

市の一覧は、アライグマ(特定外来生物)について、業者による駆除や捕獲による駆除を対処法とし、特定外来生物であるため、一定の条件を満たせば有害鳥獣の捕獲許可なしで捕獲が可能だと説明しています。条件の中身はこのページに書かれておらず、詳しくは市役所に問い合わせる案内です。県は、アライグマの防除に取り組む市町・個人・民間団体を支援しており、外来生物法に基づく防除は、主務大臣の確認または認定を受けて実施する仕組みだと説明しています。

注意したいのは、持ち帰りと放獣です。環境省の案内では、特定外来生物を野外で捕まえて持ち帰る(運搬する)ことは原則禁止されています。さらに佐賀県は条例で、アライグマ、ヌートリア、ハクビシン、ヤギなどを移入規制種に指定し、捕獲した個体をその場で放つ再放流も禁止しています。防除の確認・認定などの手続きなしには、捕獲後に持ち帰ることも、その場で放すこともできないため、箱わなを置く前に、誰がどの確認で捕獲するのかを決めておく必要があります。被害の整理は庭にアライグマらしき動物が参考になります。

アライグマは、捕獲の条件と、持ち帰り・放獣の規制を分けて確認する:確認項目
場面確認できた案内案内の発行者
捕獲そのもの一定の条件を満たせば、有害鳥獣の捕獲許可なしで捕獲が可能。条件は市に確認する佐賀市
防除の実施個人や団体も、主務大臣の確認または認定を受けて防除を実施できる佐賀県
捕まえた個体の持ち帰り(運搬)特定外来生物の運搬は原則禁止環境省
捕まえた場でのリリース国の規制では対象外とされるが、佐賀県条例では移入規制種の再放流が禁止環境省・佐賀県

参考:佐賀県|アライグマ対策について

タヌキ・アナグマ・イタチは、許可を受けた捕獲か業者への依頼か

タヌキ、アナグマ、イタチ(オス)について、市は、業者による駆除、または許可を受けての捕獲を対処法とし、個人で捕獲する場合は農業振興課に問い合わせるよう案内しています。環境省の案内では、野生鳥獣の捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法で原則禁止され、被害がある場合などに、環境大臣または都道府県知事の許可を受けて行えます。多くの都道府県では、許可権限の一部を市町村長に移しています。箱わなを自分で置いてよいかは、市の許可の要否を確かめてからにします。

動物の特徴として、市の一覧は、タヌキが決まった場所に「ためフン」をすること、アナグマが土中に穴を掘って暮らすこと、イタチ(オス)は差し迫ると肛門から悪臭を放つことを挙げています。見分けは難しいため、写真や足跡、フンの場所を記録して相談すると、状況を伝えやすくなります。タヌキが庭に来るときやアナグマが疑われる庭の穴の記事も合わせてご覧ください。

参考:佐賀市|野生動物への対処について

建物の中・ネズミ・ハト・コウモリは、県ペストコントロール協会などの業者へ

市の一覧では、ネズミ、ゴキブリ、ヤスデは業者による駆除や市販品での捕獲・駆除、ハトとコウモリは追い払い、ヘビとスズメバチは近づかないことが対処法で、いずれも相談先は佐賀県ペストコントロール協会などの駆除業者です。アライグマの建物からの追い出しも同じ案内です。日本ペストコントロール協会によれば、各県の協会に害虫相談所があり、電話などでの相談は無料です。現場調査や防除施工が必要になると原則有料で、相談内容に合う事業者を紹介してもらえる場合もあります。

業者を呼ぶ前の準備は、害獣の現地調査を頼む前にで挙げたように、音や痕跡の場所と時間、いつから続くかをメモしておくことです。見積もりの見方は見積書が「駆除一式」だけのときが参考になります。賃貸住宅では、先に貸主や管理会社へ連絡します。国民生活センターは、ネットの格安料金と実際の請求がかけ離れる害虫・害獣駆除のトラブルが増えているとして、複数の見積もりを比べる時間を与えない業者とは契約しないこと、おかしいと思ったら消費生活センター等に相談することを呼びかけています。

参考:日本ペストコントロール協会|九州・沖縄地区(都道府県協会)

スズメバチの巣は、シルバー人材センターが対応できる巣もある

スズメバチについて市の一覧は、近づかないこと、人に危険が及ぶ可能性があること、相談先は佐賀県ペストコントロール協会などの業者であることを示し、さらに、スズメバチの巣の中には佐賀市シルバー人材センターが対応できるものもあると注記しています。どの巣が対応できるのか、費用がいくらかは、市のページからは分かりません。巣の大きさや高さ、場所を伝えたうえで、センターと業者の両方に、対応の可否・費用・作業の範囲を確認するのが現実的です。

ハチの巣を自分で取り除こうとせず、見つけたら近づかないのが、市の案内の出発点です。ハチの種類の違いはスズメバチらしいハチが出入りするときやアシナガバチの巣を見つけたら、費用の読み方はハチの巣駆除の費用を比べるにまとめています。

参考:佐賀市|野生動物への対処について

死んだ動物・傷ついた野生動物・外来生物は、別の窓口に連絡する

市の一覧の末尾には、動物に関する別窓口が書かれています。道路などにある小動物の死骸の回収は、市の環境保全課です。傷ついた野生動物や野鳥のヒナの保護は、県の生産者支援課です。外来生物は県の外来生物担当で、佐賀県のサイトでは有明海再生・環境課がヒアリなどの連絡先として載っています。カササギ(カチガラス)は、県の文化課が窓口です。

県の案内では、傷ついた野生鳥獣を見かけても、そのまま見守るか近くの茂みに移し、触るときは素手を避けて、手洗いとうがいをするよう示されています。ヒナは親が近くにいる場合があるため、そっとしておく案内です。一方で、カラス類、スズメ、ヒヨドリ、カモ類、ハト類、イノシシ、イタチ、タヌキ、アナグマ、アライグマなどは、保護に関する相談には応じられないと県が明記しています。

死んだ動物・傷ついた野生動物・外来生物は、別の窓口に連絡する:確認項目
状況市または県の窓口
道路などにある小動物の死骸佐賀市の環境保全課
傷ついた野生動物、野鳥のヒナ佐賀県の生産者支援課(管轄の農業振興センターも案内されている)
外来生物、ヒアリ佐賀県の外来生物担当(有明海再生・環境課)、ヒアリは環境省のヒアリ相談ダイヤルも
カササギ(カチガラス)佐賀県の文化課 文化財保護・活用室

参考:佐賀県|傷ついた野生鳥獣やヒナについて