種類別の対策ガイド

コウモリの駆除・対策ガイド

軒・換気口・室内で見かけたときの対応を知りたい。

家屋に住み着くコウモリは、多くの場合アブラコウモリ(イエコウモリ)です。国土交通省の河川事務所の資料では、頭胴長41〜60mm、体重5〜10gの小型種で、昼間は家屋を隠れ家にし、数頭から100頭ほどの集団で利用するとされています。東京都ペストコントロール協会は、日本全国に分布し、住宅の天井裏や橋脚のすき間など建造物を好むため、住宅街で広く見られると説明しています。

餌は蚊やガなどの飛ぶ昆虫で、日没後に活動し、街灯に集まる虫を捕らえます。害虫も食べるため益獣の面がありますが、住宅に入ると天井裏にフンや尿がたまり、臭いや汚れの原因になります。同協会によると、出入りに使うすき間の下にもフンが落ちて敷地や建物を汚し、たまったフンが虫の発生源になる可能性もあります。

季節の動きも対策に関わります。同協会によると7月頃から繁殖期に入り、子は30日ほどで巣立ち、11月頃には冬眠します。浜松市は、まだ飛べない子がいる6〜8月と冬眠の前後は侵入口の封鎖を避けるよう案内しています。コウモリを捕まえるには許可が必要なため、住宅での対策は、建物から出た後に侵入口をふさぐ方法が中心になります。

コウモリの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
フン大きさは5〜10mmで、夏に軒先や屋根の下に落ちていることが多いとされます。昆虫だけを食べるため、ネズミのフンに比べてもろく崩れやすい点が見分けの手がかりです。
フンが落ちる場所フンがまとまって落ちている所の近くが出入り口と考えられます。浜松市によると1cmほどのすき間があれば出入りできるため、軒下や屋根まわりの細いすき間まで確認します。
飛ぶ姿活動を始めるのは日没後です。夕方に家の周りを小型のコウモリが飛んでいたら、少し離れた場所から、建物のどのすき間から出てくるかを観察して記録します。
天井裏の臭い・汚れ天井裏にフンや尿がたまると、臭いや汚れとして現れます。集団で使われると量が増えます。点検口から見える範囲で確かめ、フンには素手で触れないようにします。
季節による変化フンが目立つのは夏で、11月頃には冬眠に入ります。冬にフンが減っても、動いていないだけの場合があるため、いなくなったと決めつけずに出入り口を確認します。

法律・制度上の注意

コウモリは野生の鳥獣で、鳥獣保護管理法の対象です。環境省によると野生鳥獣の捕獲は原則として禁止されており、被害防止などの目的で捕まえる場合は、都道府県知事(権限が移されている場合は市町村長)などの許可が必要です。浜松市も、コウモリの捕獲には許可が必要と案内しています。許可なく捕まえたり殺傷したりせず、建物から出ていった後に侵入口をふさぐ方法をとり、中に取り残して死なせないよう注意してください。

自分でできる対策

  • フンが落ちている場所を手がかりに、軒先や屋根まわりの出入り口を探し、位置を写真で記録します。
  • 夕方に観察して、コウモリが外へ出ている時間帯を調べます。中にいない時間帯に、テープや網などで出入り口をふさぎます。
  • 封鎖は、飛べない子がいる6〜8月と冬眠の前後を避けます。中に取り残すと、死骸が臭いや虫の発生源になります。
  • 構造上ふさぎにくい所は、CDやアルミ箔を近くにつるす、木酢液など刺激臭のあるものを出入り口付近に塗る方法を浜松市が挙げています。近づかなくなる可能性があるとされる補助的な方法です。
  • フンを掃除するときや、落ちているコウモリに対応するときは、直接触れたり吸い込んだりしないよう手袋やマスクを使い、終わったら流水で手を洗います。

相談を考える目安

  • 出入り口が屋根まわりなどの高所にあり、はしごを使う作業が必要になる場合。
  • 出入り口が複数ある、または特定できず、ふさいでも別の場所から入られる場合。
  • 天井裏にフンが大量にたまっている場合や、臭いや虫の発生が出ている場合。
  • 捕獲が必要か迷う場合は、作業の前に都道府県や市町村の鳥獣担当窓口へ確認します。市では捕獲や駆除を行わず、専門業者(有料)への相談を案内している自治体もあります。

コウモリのよくある質問

コウモリは自分で駆除してよいですか?
捕まえたり殺したりすることは、許可がなければできません。コウモリは鳥獣保護管理法の対象で、野生鳥獣の捕獲は原則として禁止されています。自分でできるのは、外へ出ている時間帯に出入り口をふさぐなど、傷つけない方法に限られます。
コウモリ対策はいつ行えばよいですか?
侵入口の封鎖は、飛べない子がいる6〜8月と冬眠の前後を避けるよう浜松市が案内しています。東京都ペストコントロール協会によると、繁殖期は7月頃から、冬眠は11月頃からです。これらの時期を外し、中にコウモリが残っていないことを確かめてから行います。
コウモリは何を嫌いますか?
浜松市は、CDやアルミ箔をつるして超音波を乱反射させる方法と、クレゾールや木酢液など刺激臭のあるものを塗る方法を挙げています。ただし近づかなくなる可能性があるという位置づけです。戻ってこないようにするには、出入り口の封鎖を併せて行います。
コウモリに触ると危ないですか?
素手で触らないでください。厚生労働省のハンドブックは、野生動物はどのような病原体を持っているか分からないため安易に触らないこと、動物に触ったら流水で手を洗うことを呼びかけています。コウモリの欄に挙げられた狂犬病などは、国内では病原体が未発見または長期間発見されていない感染症と注記されていますが、咬まれたときや体調に不安があるときは早めに医療機関や保健所へ相談してください。
市役所はコウモリを駆除してくれますか?
対応は自治体ごとに異なります。浜松市は、市では原則として捕獲や駆除を行っておらず、自分の所有地で対応が難しいときは専門業者(有料)に相談するよう案内しています。捕獲の許可が必要かどうかは、都道府県や市町村の鳥獣担当窓口で確認できます。

参考(確認日:2026年10月3日):浜松市|家にコウモリが住み着いて困っている、東京都ペストコントロール協会|コウモリとネズミの糞の違い、国土交通省 天竜川上流河川事務所|天竜川の動物たち・コウモリ類(PDF)、環境省|捕獲許可制度の概要、厚生労働省|動物由来感染症ハンドブック2026(PDF)

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