コウモリ駆除の費用|公式ページの料金表示を並べて読む

コウモリ駆除の費用を調べると「相場」という言葉が並びますが、調査の方法や出典が書かれていない金額も少なくありません。この記事は独自の相場を作らず、事業者が公式ページに載せている表示を、確認した日付と一緒に紹介します。表の金額はいずれも税込の表示で、2026年10月3日に開いて確認しました。

最初に押さえたいのは、表示された金額の性質です。プログラントは「初期対応料金の目安」、駆除ザウルスは「基本料金」と書き、アサンテのコウモリ防除のページには金額そのものの表示がありません。性質の違う金額を横に並べて高い安いと決めると、封鎖や清掃が抜けた見積もりを選んでしまうことがあります。

プログラントの料金表は熊本・佐賀・福岡の案内として作られているため、お住まいの地域で同じ条件になるとは限りません。駆除ザウルスは全国対応と表示していますが、お住まいの地域が対応エリアか、出張の扱いはどうかは問い合わせ時に確認します。出張費や高所作業費が別になるかは、出張費・高所作業費の確認メモにまとめています。

コウモリ駆除の費用|公式ページの料金表示を並べて読む:確認項目
事業者公式ページの表示(税込・2026年10月3日確認)表示に含まれる作業の書き方保証・アフターの書き方
プログラント(熊本・佐賀・福岡の料金表。2026年9月29日更新の表示)コウモリ 11,000円〜(初期対応料金の目安)フン害の確認、侵入口の確認、追い出し方針の確認。封鎖・糞尿清掃・消毒・消臭・高所作業・足場は現地調査後に別途見積りコウモリ・ハトは2年保証(ネズミ等は通常5年、条件により最大10年)
駆除ザウルス(全国対応と表示。北海道・沖縄県・一部地域を除く)コウモリ駆除 25,000円〜(基本料金)。出入り口のブロック処理はオプション5,000円の表示総額は被害状況・建物の広さ・侵入口を塞ぐ箇所数で変わると説明。生息確認のみは別途有料コウモリは最長5年の再発保証
アサンテコウモリの金額表示なし。調査・見積もりは無料、施工は有料と表示侵入経路の確認、追い出し、侵入経路の遮断、天井裏の糞の清掃、施工後の点検という手順を掲載保証制度は設けず、契約期間制度(1〜6か月)の間は完了まで無償対応と表示

参考:株式会社プログラント|害獣駆除の料金表(熊本・佐賀・福岡)

読者の疑問

コウモリ駆除の費用はいくらかかりますか?

比較ガイド

独自の相場は示せません。公式ページの表示では、プログラントが初期対応料金11,000円〜、駆除ザウルスが基本料金25,000円〜と書いていますが、封鎖・清掃・足場が含まれるかは異なります。総額は現地調査後の見積書で決まります(2026年10月3日確認)。

コウモリ駆除で業者ができる作業は追い出し・封鎖・清掃まで

コウモリを含む野生の鳥獣は、鳥獣保護管理法で原則として捕獲・殺傷が禁止されています。環境省の案内では、被害が生じている場合などに環境大臣または都道府県知事の許可を受けて捕獲する仕組みがあり、無許可で捕獲すると、鳥獣保護管理法第83条により1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象になります。ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの家ネズミ3種は法の対象外とされていますが、コウモリはその例外に入っていません。

このため、民間の業者が行う作業は、建物の外へ出てもらう追い出し、出入り口をふさぐ封鎖、落ちたフンの清掃や消毒、その後の点検が中心になります。アサンテはコウモリについて、捕獲や駆除をせず追い出しを行うと案内し、プログラントも自己判断での捕獲や処分はできないとして、追い出しと再侵入を防ぐ施工を行うと説明しています。浜松市も、コウモリは捕獲が難しく許可が必要なので、侵入口を封鎖して対処するよう案内しています。

見積書に「捕獲」の項目が出てきたときは、誰の名義で、どの自治体や県の許可を受けるのかを確認してください。また、市区町村によってはコウモリの捕獲や駆除を行っていません。浜松市は、市では原則として捕獲・駆除をせず、専門業者に頼む場合の作業費用は有料になると案内しています。公的な窓口で費用が出ることを前提にせず、まずお住まいの自治体の案内を確認します。

コウモリ駆除で業者ができる作業は追い出し・封鎖・清掃まで:確認項目
作業民間業者が行えるか見積もりで出やすい項目確認すること
捕獲・殺傷許可なしにはできない(鳥獣保護管理法)「捕獲」「ワナ」「申請」といった項目許可の名義と申請先、本当に必要な作業か
追い出し行える(アサンテ、プログラントが案内)追い出し作業費、薬剤や資材費、作業人数実施する時期、出入りの確認方法、追い出し後の点検の回数
侵入口の封鎖行える封鎖の箇所数、使う材料、高所作業、足場封鎖箇所を写真か図に番号で示してもらう
フンの清掃・消毒・消臭行える清掃の範囲、フンの量、消毒・消臭の有無天井裏か外壁・ベランダか、どこまで含むか
施工後の点検・保証事業者ごとに異なる再訪の点検、保証の期間点検の回数と、保証の対象が封鎖した箇所だけかどうか

参考:環境省|捕獲許可制度の概要

金額が変わる条件|侵入箇所数・高さ・足場・部位で見る

プログラントは、コウモリ駆除の料金が変わりやすい点として、高所作業、侵入口の数、フンの量、封鎖範囲を挙げています。駆除ザウルスも、被害状況、建物の広さ、侵入口をふさぐ箇所で総額が変わると説明しています。つまり、金額を動かすのは、どこから出入りしているかと、そこへ安全に届くかどうかです。

侵入箇所の数と部位

出入りの跡が見つかりやすい場所として、プログラントは軒下、換気口、屋根のすき間、外壁の取り合いを、アサンテは戸袋、換気口の外側、配管の上、外壁のすき間を挙げています。浜松市は、1センチほどのすき間があればコウモリが出入りできるとしています。侵入箇所が増えるほど封鎖の数量が増えるため、見積書には箇所ごとの位置と作業内容が並ぶのが自然です。換気口まわりの見方は換気口の周りの痕跡と通気を保つ補修にあります。

高さ・足場・屋根の勾配

2階の屋根や急勾配の屋根では、プログラントが高所作業と足場の設置を別途見積りの対象として挙げています。足場が必要かどうかで、同じ1か所の封鎖でも金額の構成が変わります。足場の費用が別の行になっているか、封鎖費用に含まれているかを確認してください。自分で脚立やはしごを使う作業は転落の危険があり、出入りを確認しながらの高所作業は特に避けたいところです。

フンの量と清掃の範囲

外壁や玄関先にフンが落ちている程度か、天井裏にたまっているかで、清掃や消毒の範囲が変わります。アサンテの手順は、衛生面に加えて再侵入の有無を確認するためにも、天井裏の糞をすべて除去するとしています。外側の汚れだけで足りるのか、天井裏まで入るのかは、現地調査で見てもらって決めます。

金額が変わる条件|侵入箇所数・高さ・足場・部位で見る:確認項目
条件状態が軽い場合状態が重い場合公式ページでの書かれ方
侵入口の数出入りの跡が1〜2か所に限られる複数箇所、または建物全体の確認が必要プログラント:侵入口の数で料金が変わる
作業する高さ地上やベランダから手が届く2階の屋根、急勾配、足場が必要プログラント:高所作業・足場設置は別途見積り
フンの量と場所外壁や床の少量の汚れ天井裏に蓄積し、消毒・消臭が必要プログラント:フンの量・清掃範囲で変わる
封鎖の範囲出入りしている箇所だけ同じ面の別のすき間や建物全体駆除ザウルス:侵入口を塞ぐ箇所で総額が変わる
作業日数短い日数で終わる複数日にわたる、または再訪の点検がある駆除ザウルス:工事は平均1〜3日と表示。アサンテ:施工後に点検を2回

参考:株式会社プログラント|害獣駆除の料金表(熊本・佐賀・福岡)

コウモリ駆除の時期|繁殖期と冬眠期で工期と費用はどう変わるか

コウモリの追い出しや封鎖は、いつでもできる作業ではありません。浜松市は、まだ飛べない幼獣のいる時期(6〜8月)と冬眠の前後を避けて侵入口を封鎖するよう案内しています。北九州市も、冬眠の時期と夏の出産の時期は追い出しが難しいため、それ以外の時期に対策するほうが効果的としています。

東京都ペストコントロール協会は、都市部の住宅に多いアブラコウモリについて、7月頃から繁殖期に入り、11月頃に冬眠すると説明しています。秋に作業を考える場合は、浜松市が避けるよう案内している冬眠前の時期と重なることがあります。地域の気候で時期はずれるため、暦だけで封鎖日を決めず、出入りの様子を見てもらったうえで日程を相談してください。考え方はコウモリ対策の時期と封鎖日の決め方にあります。

費用への影響については、確認した公式ページに、時期による金額の増減を示す表示は見当たりませんでした。作業ができる時期が限られることは自治体が示していますが、それが金額にどう反映されるかは公式ページから読み取れません。見積もり時に、作業に適した時期はいつか、着手が遅れる場合の費用の扱いはどうか、時期が合わない間の仮の対応に費用がかかるかを質問し、答えを書面に残してください。

アサンテの手順では、初回作業の10〜14日後に出入りの有無を確認し、さらに2週間後にもう一度点検します。点検が料金に含まれるか、回数が決まっているかも、契約前に確認したい項目です。

参考:浜松市|家にコウモリが住み着いて困っている

自分でできる範囲と費用|観察・清掃・市販品の使い方

自分で行える範囲は、出入りの観察、外壁や床に落ちたフンの清掃、市販の忌避用品の使用にとどまります。捕獲や殺傷はできません。北九州市のように、市販の害虫駆除剤などを案内する自治体もありますが、効果や安全性は製品ごとに異なります。使う場合は、製品の表示にある対象、使用場所、注意事項に従い、使った日と場所を記録しておくと、業者に相談するときの材料になります。

費用の面では、市販品の購入費と掃除用具が中心で、金額は店頭やメーカーの表示で確認できます。一方、屋根や高い壁での作業、天井裏の清掃、封鎖は、転落やフンの飛散の危険があります。浜松市は、封鎖のときに家の中にコウモリが取り残されると、閉じ込めて死なせてしまい、死体が臭気や害虫の発生源になると注意しています。出入りしている場所が高い、広い、数が多い場合は、自分の対策を続けるより、業者の調査を受けたほうが判断しやすくなります。

  • やってよいこと:外壁や床に落ちたフンの位置を写真に撮る、出入りの日時をメモする
  • 製品表示に従うこと:市販の忌避用品は対象・使用場所・注意事項を確認し、使用日と場所を記録する
  • 避けること:捕獲や殺傷、棒などで追うこと、屋根やはしごでの高所作業、中に残っていないか確認できないまま入り口をふさぐこと

参考:北九州市|よくある相談と対策【コウモリ】

見積もりで確認する項目|封鎖箇所の図示と保証の対象

コウモリ駆除の見積書が「駆除一式」と1行だけだと、封鎖した箇所も清掃の範囲も、後から確認できません。プログラントは、見積書に作業内容と金額が書かれているか、追加料金の条件が明確か、侵入口の封鎖まで対応するか、保証内容が明確かを確認点として挙げています。内訳の頼み方は見積書が駆除一式だけのときの質問に例があります。

保証の年数は事業者の表示で大きく違います。プログラントはコウモリを2年保証、駆除ザウルスはコウモリを最長5年の再発保証と表示し、アサンテは保証制度ではなく契約期間制度を案内しています。年数の長さだけで比べず、保証の年数より先に見る項目で対象と条件を照合してください。

国民生活センターは、害虫・害獣駆除サービスの相談が2023年度に前年度同期の約1.5倍になったと公表し、相談事例の1つにコウモリ駆除業者との契約を挙げています。ネットの表示と実際の料金がかけ離れる、不安をあおって契約を急がせるといった問題があるため、複数の見積もりを取り、比較する時間を与えない事業者とは契約しないよう助言しています。

  • 封鎖箇所が写真や図に番号で示され、見積書の行と対応している
  • 追い出し・封鎖・清掃・消毒・消臭が、含まれるのか別の行なのか書かれている
  • 高所作業や足場が封鎖費用に含まれるのか、別に計上されるのか
  • 捕獲を行うと書かれている場合の、許可の名義と申請先
  • 施工後の点検の回数、時期、費用の有無
  • 保証の期間と、対象が封鎖した箇所だけか被害全体かの範囲
  • 追加料金が発生する条件と、発生前に同意を取る手順

参考:国民生活センター|害虫・害獣駆除のトラブルにご注意

賃貸・マンションでコウモリが出たら、先に連絡する相手

賃貸住宅やマンションで、出入り口が外壁、換気口、ベランダの天井側、共用部分にある場合は、自分で業者を呼ぶ前に、管理会社やオーナー、管理組合へ連絡するのが先です。浜松市も、自分の所有地・管理地以外で対策が必要なときは、施設や土地の所有者・管理者に相談するよう案内しています。外壁や屋根の封鎖工事を入居者の判断で発注してよいかは、契約や管理規約で決まり、費用を誰が負担するかも同じです。

連絡するときは、フンが落ちている場所の写真、出入りを見た日時、被害の範囲を一緒に伝えると、管理者が調査を手配しやすくなります。先に確認する流れは賃貸で害獣被害が起きたときにあります。管理会社が指定する業者がいる場合も、見積もりの内訳を同じ表で確認します。

参考:浜松市|家にコウモリが住み着いて困っている