まず何の開口部かを調べる

室内側で対応する給気口や換気扇が分かるか、取扱説明書や住まいの資料を確認します。外から似た形に見えても、給気、排気、壁内部の通気など役割が異なる場合があります。型番が分からなければ、外観と室内側の位置を写真にし、管理者や設備担当へ特定を頼みます。

東京都保健医療局の住まいの衛生資料は、24時間換気設備を常時運転し、換気口を塞がないよう案内しています。気になる開口を見つけても、必要な換気設備を独断で停止したり覆ったりしないことが出発点です。設備故障等が疑われる場合の使用可否は、建物の担当者へ確認します。

参考:東京都保健医療局|住宅の高気密化・高断熱化(PDF)

読者の疑問

通気する網なら何でも使えますか?

比較ガイド

網を通して空気が動くことと、その設備に必要な換気性能が保てることは同じではありません。既存設備の仕様、目詰まり、固定方法まで含めて適合を確認します。

換気口本体と外壁の境目を分けて記録する

全景写真には、換気口と窓、地面との位置関係を入れます。粒状物が真下だけか、横へ広がるか、清掃後に同じ位置へ増えるかを記録します。コウモリらしき姿を見た場合も、フードの内部へ入ったのか、フードと壁の間へ消えたのか、単に近くを飛んだのかを分けます。

記入例は「13日朝、東側換気口Aの下に粒状物。室内側は寝室の給気口。夕方の出入りは未確認」です。フードを外して中をのぞいたり、棒や噴射剤を差し込んだりせず、見える範囲を担当者に渡します。奥へ続いているかは、現地で設備を損なわない方法を選んで確認してもらいましょう。

換気口本体と外壁の境目を分けて記録する:確認項目
箇所記録できること現地確認が必要なこと
フードの下落下物の範囲と増減どこから落ちたか
外壁との境目見えるすき間・破損貫通と固定下地の状態
フード内部外から見える範囲動物の有無・設備の構造
室内側部屋名・設備名通気と清掃の方法

網を付ける提案では、機能確認まで依頼する

防止用の網を設置する場合は、目の細かさだけで選ばず、必要な空気が通るか、ほこりや落葉がたまりやすくならないかを設備担当へ聞きます。網とフードの外周、固定方法、掃除の際に外せるかも確認します。製品メーカーが指定する部材や施工条件がある場合は、それに沿う方法を検討します。

見積もりには、対象の換気口番号、設置する部材、清掃範囲、施工後の設備確認を記載してもらいます。換気口の内部へ入っている可能性があるなら、害獣対応と設備清掃の役割分担も必要です。外側だけを覆ったことで、見えない内部まで確認済みになったと受け取らないようにしましょう。

封鎖の判断は、出入りと内部残留を確認してから

浜松市のコウモリ対策案内は、内部に取り残さないことや、幼獣・冬眠に関する時期への注意を示しています。換気口の周辺補修も、動物が残る可能性と設備機能の二つを確認して進めます。夕方に一度飛び出した姿を見ただけで、その日のうちに穴を覆う計画にしないようにします。

業者には「コウモリの確認は誰が行い、換気の確認は誰が行いますか」と聞きます。同じ担当が行う場合も、判断に必要な情報がそろっているかを説明してもらいます。賃貸住宅では外壁や設備を変更する承認も管理者へ確認し、動物への対応だけを先行発注しないよう調整します。

参考:浜松市|家にコウモリが住み着いて困っている

点検を続けられる完成状態にする

施工後は、網の外周や固定部の写真と、設備側の確認結果を受け取ります。高所の網は自分で掃除に登る前提にせず、保守方法と費用を聞きます。「次回は換気フィルターの定期清掃時に写真を確認する」など、住まいの既存の点検予定と結び付けると、設置したまま放置しにくくなります。