種類別の対策ガイド

イタチの駆除・対策ガイド

庭での目撃と、天井裏への侵入を分けて確認したい。

住宅地で問題になるイタチには、在来のニホンイタチと、大陸から持ち込まれたシベリアイタチ(チョウセンイタチ)がいます。国立環境研究所の侵入生物データベースによると、シベリアイタチは毛皮用に導入された個体が放されるなどして広がり、福井県・岐阜県・愛知県以西の西日本(沖縄を除く)に移入分布しています。ニホンイタチは本州、四国、九州と周辺の島に自然分布します。

どちらもオスがメスよりかなり大きく、頭胴長はシベリアイタチのオスで28〜39cm、ニホンイタチのオスで27〜37cmです。胴が長く足が短い体つきで、大阪市は直径3cmほどの穴があれば通り抜けられるとしています。ネズミ類、鳥、カエル、昆虫などを食べ、シベリアイタチはニホンイタチに比べて果実など植物質を多く食べます。

住宅での被害は天井裏への侵入が中心です。大阪市のリーフレットは、天井裏を走り回る音、断熱材をほぐして巣を作り子育てをすることによるフンや尿の臭い、食料品を荒らされることを挙げています。ダニやノミを持ち込む場合もあります。国立環境研究所によると、交尾期はどちらも4〜5月で、シベリアイタチは6〜8月に子育てをします。

イタチの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
音天井裏を走り回る大きな物音がします。聞こえた時刻と場所を書き留めておくと、相談のときに状況を伝えやすくなります。ネズミなど他の動物の場合もあるため、フンや侵入口とあわせて判断します。
臭い天井裏で子育てをすると、フンや尿の臭いが強くなります。臭いが強い場所の近くに巣がある可能性があり、断熱材がほぐされていないかも点検口から確認します。
食害主に食べるのはネズミですが、ハトや昆虫、卵やソーセージなども食べるとされます。台所や物置の食料品が荒らされていないか、ニワトリなど屋外で飼っている動物に被害がないかを確かめます。
侵入口3cm四方ほどの穴から出入りできるといわれます。雨どいの中を登って屋根裏へ入ることもあるため、雨どいの排出口、屋根や外壁のすき間、倉庫の穴を外から点検します。
姿(2種の見分け)シベリアイタチは尾が長く、成体では頭胴長の50%以上あります。ニホンイタチの尾は頭胴長の50%を超えません。体は山吹色から明るい褐色で、顔の中央に濃い褐色の模様があります。

法律・制度上の注意

イタチは野生鳥獣で、鳥獣保護管理法では狩猟による場合を除き、許可なく捕獲することが原則として禁止されています。環境省が示す狩猟鳥獣に含まれるのはイタチのオスとシベリアイタチ(長崎県対馬市の個体群を除く)で、ニホンイタチのメスは含まれません。狩猟には免許と都道府県への登録が必要で、区域・期間・猟法にも制限があります。住宅の被害を理由に捕まえる場合について、大阪市は事前に相談して捕獲の許可を受けるよう案内しており、捕獲と放獣は申請者自身が行う扱いです。毒餌を置いたり、自己判断で罠をかけたりしないでください。

自分でできる対策

  • まず、においと煙で追い出します。市販の動物用忌避剤や木酢液を新聞紙などに吸わせ、皿に載せて天井裏の数か所に置く方法を大阪市が案内しています。
  • ダニ・ゴキブリ用の燻煙剤を天井裏でたく方法もあります。医薬品に指定された製品もあるため、使用上の注意を読み、表示のとおりに使います。
  • 追い出した後は、侵入しそうな穴を金網や金属たわしでふさぎます。雨どいの排出口に金網でふたをし、ほかにも出入りできる所がないか自宅と倉庫を点検します。
  • 食料品を出したままにせず、物音がした日時やフン、臭いのある場所を記録します。餌になるネズミがいる家では、ネズミ対策も並行して進めます。

相談を考える目安

  • 忌避剤や燻煙剤を使っても出ていかない場合。捕獲には許可が必要なため、自分で捕まえる前に自治体の窓口へ相談します。
  • 天井裏で子育てをしている様子があり、フンや尿の臭いが強い場合。
  • 侵入口が屋根まわりなどの高所にあり、自分でふさぐ作業が危険な場合。
  • 許可を受けても捕獲と放獣を自分で行うのが難しい場合は、専門業者(有料)への依頼を考えます。

イタチのよくある質問

イタチは自分で捕まえて駆除してよいですか?
原則として、許可なく捕まえることはできません。イタチは鳥獣保護管理法の対象の野生鳥獣で、狩猟として行う場合を除き、捕獲には許可が必要です。まず追い出しと侵入口の封鎖を行い、それでも出ていかないときは、捕まえる前に市区町村の担当窓口へ相談してください。
イタチは何を嫌いますか?
強いにおいと煙です。大阪市は、イタチは嗅覚が優れているため、市販の忌避剤や木酢液などのにおいによる追い出しが有効としています。燻煙剤の煙を嫌って出ていくこともあるとされます。薬剤は製品の表示に従って使います。
イタチは屋根裏にどこから入りますか?
直径3cmほど、500円玉より少し大きい程度の穴があれば通過できるといわれています。大阪市は、雨どいの中を登って屋根裏へ入る例を挙げ、排出口を金網でふさぐことを勧めています。追い出した後に、ほかの侵入経路がないかも点検します。
市役所はイタチを駆除してくれますか?
自治体が自ら捕獲するとは限りません。大阪市では、動物管理センター分室が状況を聞いたうえで申請に基づき捕獲を許可し、捕獲器を貸し出していますが、捕獲と放獣は申請者が行います。対応は自治体で異なるため、お住まいの市区町村に確認してください。
ニホンイタチとシベリアイタチはどう見分けますか?
尾の長さが目安です。国立環境研究所によると、シベリアイタチの成体は尾が頭胴長の50%以上あり、ニホンイタチは50%を超えません。ただし屋内で動く姿から判断するのは難しく、どちらも鳥獣保護管理法の対象の野生鳥獣で、自分で捕まえる前に自治体へ相談する点は同じです。

参考(確認日:2026年10月3日):大阪市西淀川区|イタチについて、大阪市|「イタチごっこ」とならないために(啓発リーフレット、PDF)、国立環境研究所|侵入生物データベース・チョウセンイタチ、国立環境研究所|侵入生物データベース・ニホンイタチ、環境省|狩猟制度の概要(狩猟鳥獣)

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