イタチ駆除で業者に頼めること|追い出し・許可を得た捕獲・封鎖・清掃

イタチ駆除の業者の仕事は、大きく四つの作業に分かれます。居る場所から出ていってもらう追い出し、法律上の許可を得て行う捕獲、出入りできる穴を直す侵入口の封鎖、フンや尿を片付ける清掃と消毒です。会社によって、どれを自社で行い、どれを許可の手続きや別の事業者に任せるかが違います。見積もりを比べる前に作業の名前を分けておくと、同じ基準で並べやすくなります。

環境省は、鳥獣の捕獲や殺傷は狩猟として行う場合を除いて原則として禁止されており、被害が生じている場合などには、環境大臣または都道府県知事の許可を受けて捕獲できると説明しています。業者が屋根裏でイタチを捕まえるには、追い出しの技術とは別に、許可に関わる手続きが必要になる場面があるということです。狩猟は狩猟免許と毎年度の登録が要る別の制度で、被害を防ぐための許可捕獲とは手続きも期間も異なります。

追い出しと捕獲は別の手続き

北九州市は、イタチ等の野生鳥獣の捕獲は法律で禁止されているとして、まず天井裏や床下から追い出すことを案内し、それでも被害を防げない場合に、駆除処理業者へ依頼するか、市の許可を得て自分で捕獲するという順を示しています。大分市も、捕獲には許可が必要で、許可を得た場合の捕獲と捕まえたイタチの処分は申請者が行うと説明しています。業者に頼む場合も、この順番が見積もりの説明に反映されているかを確かめます。

封鎖と清掃は、捕獲の有無にかかわらず別の見積もり行になる

侵入口の封鎖と、フン尿の清掃・消毒は、捕獲をするかどうかにかかわらず必要になることが多い作業です。プログラントの料金ページは、侵入口封鎖、糞尿清掃、殺菌消毒、消臭、断熱材の撤去・交換、高所作業、捕獲申請を、現地調査後の別見積もりになりやすい作業として挙げています。作業名ごとに行を分けてもらうと、抜けや重なりを見つけやすくなります。読み方は見積書が「駆除一式」だけのときの頼み方にまとめています。

イタチ駆除で業者に頼めること|追い出し・許可を得た捕獲・封鎖・清掃:確認項目
作業内容の目安見積書で確認すること
追い出し建物の中にいる動物に出ていってもらう作業。捕獲とは別の対応として自治体が案内している方法、実施期間、追い出しが済んだことの確認方法(点検の回数)
許可を得た捕獲野生鳥獣の捕獲に必要な許可を受けて行う作業。狩猟とは別の制度許可の種類、申請を行う人、設置期間と見回り、捕獲後の扱い
侵入口の封鎖小さな穴やすき間を金網などで塞ぐ作業場所の名前ごとの箇所数、材料、高所作業の有無
清掃・消毒・消臭フンや尿の回収、消毒、においへの対応対象の区画と面積、回収物の処分を含むか
断熱材・補修汚れた断熱材の撤去や交換、傷んだ箇所の補修撤去と新設が別の行か、面積と材料

参考:環境省|捕獲許可制度の概要

読者の疑問

イタチ駆除は業者に頼めば捕獲してもらえますか?

比較ガイド

業者が捕獲するには、鳥獣保護管理法に基づく許可に関わる手続きが必要な場面があります。追い出しと封鎖を中心に進める会社もあるため、捕獲を行うか、許可の手続きを誰がどう行うかを、見積もりの前に書面で確認してください。

イタチ駆除の捕獲許可を業者にどう確認するか

捕獲許可の確認は、業者の「許可は大丈夫です」という説明を受け取るだけでなく、どの制度で、誰の名義で、いつまで有効かを聞くところまで進めます。環境省の資料では、許可の基準は都道府県の鳥獣保護管理事業計画に定められ、多くの都道府県で許可権限の一部が市町村長に移されています。窓口が市か県かは、住んでいる地域で変わります。

浜松市は、市が有害鳥獣捕獲許可を出せる獣類として16種を挙げていますが、その一覧にイタチは入っていません(2024年1月1日更新、2026年10月3日確認)。これはイタチの許可の窓口が市町村とは限らない一例で、ほかの地域に同じ扱いがあてはまるとは限りません。同市は、わなや銃を使う捕獲では原則として狩猟免許を持つ人にしか許可を出せないため、免許がない場合は免許を持つ人に捕獲を依頼するのが基本だとも説明しています。

許可について業者に聞く質問

質問は電話の段階から使えます。答えがあいまいなまま現地調査へ進むと、捕獲の行が見積もりに後から加わる可能性があるため、先に聞いておきます。口頭の答えは、メールや見積書の備考に残してもらうと、あとで食い違いが起きたときの確認材料になります。

  • 捕獲が必要になる見込みはあるか。追い出しと封鎖だけで進める方針か
  • 捕獲する場合、どの許可を使い、申請や手続きを誰が行うか
  • 捕獲や見回りを行う人は誰で、免許や従事者証の確認を書面でできるか
  • 設置期間、見回りの頻度、捕獲後の扱いは、見積もりのどの行に含まれるか
  • 許可が下りない場合や期間が延びた場合、料金と工程はどう変わるか

業者が許可の手続きを済ませていると説明する場合

町田市の資料(2021年3月)は、アライグマやハクビシンのような中型のほ乳類を扱う専門業者は、あらかじめ許可等の手続きを取っているので、法律に違反せず捕獲できると説明しています。この説明がイタチにそのままあてはまるとは書かれていません。業者から「許可は取っています」と言われたときは、対象の動物、許可の名義、有効期間を書面で見せてもらい、依頼する住所で使える許可かを確認します。

参考:浜松市|(野生)鳥獣捕獲等許可申請について

比べる基準の表|封鎖箇所・清掃消毒・断熱材・保証

業者を比べるときは、会社の知名度ではなく、同じ項目で書面を並べます。下の表は、イタチの屋根裏被害で見積もりに現れやすい項目を、書面での確認の仕方と、公式ページに書かれていた例とあわせて整理したものです。公式ページの内容は各社が自社の作業として説明しているもので、実際の施工内容は、現地調査後の見積書と契約書面で確かめる必要があります。

保証は年数だけでなく、対象が同じ侵入口からの再発に限られるのか、別の穴からの再侵入まで含むのかを見ます。確認項目は保証の年数より先に見る5項目にまとめています。「別の侵入口なので対象外」と言われた場合は、対象外とする理由を、侵入口の位置と契約書面の記載で確かめます。

封鎖の範囲は、イタチの体の大きさから考える

北九州市は、イタチは頭が入ればどこでも侵入でき、わずか3センチメートル足らずのすき間があれば入ってくると言われていると案内しています。大分市も500円玉大の隙間でも侵入するとして、侵入口を金網などで塞ぐことを基本に挙げています。小さな穴が複数ある家では、封鎖の対象を主な穴だけにするのか、点検で見つかる小さな穴まで含めるのかで、再発しにくさと金額が変わります。見積もりで、どの大きさ以上の穴を対象にするかを聞いてください。考え方は侵入口はいつ塞ぐのかでも整理しています。

比べる基準の表|封鎖箇所・清掃消毒・断熱材・保証:確認項目
比べる基準書面で見ること公式ページに書かれていた例(2026年10月3日確認)
封鎖箇所場所の名前ごとの箇所数、材料、固定方法、高所作業の有無プログラント:侵入口の確認場所に屋根、軒天、換気口、戸袋、基礎まわりを挙げ、封鎖は箇所数や材料で金額が変わると説明
清掃・消毒清掃する区画と面積、回収物の処分、消毒と消臭が別の行かプログラント:糞尿清掃、殺菌消毒、消臭を、現地調査後の別見積もりになる作業として列挙
断熱材撤去と新設が別の行か、面積と材料、処分の扱いプログラント:糞尿で汚染されたり巣材になったりしている場合は、撤去・交換が必要になることがあると説明
調査の費用無料の範囲と、有料になる条件駆除ザウルス:調査見積もりは無料で、生息確認のみは別途有料。プログラント:屋根上の詳細調査や特殊機材が必要な調査は、事前説明のうえ費用がかかる場合があると説明
保証期間、対象、除外、再発時の連絡先、申請に必要な書類プログラント:通常5年、条件により最大10年(種類により異なる)。駆除ザウルス:最長10年とし、イタチは最長5年と明記

参考:株式会社プログラント|熊本・佐賀・福岡の害獣駆除料金表

各社公式の表示の読み方|料金の単位と保証(2026年10月3日確認)

公式ページの金額は総額ではなく入口の表示であることが多く、何の単位で、何が含まれる金額かを読む必要があります。下の表は2026年10月3日に開いた公式ページの表示を並べたもので、順位や優劣を示すものではなく、ご自宅の総額を予測するものでもありません。当サイトは独自の相場額を示しません。費用の表示例と追加になりやすい作業はイタチ駆除の費用の表示例で扱っています。

同じ「保証」という言葉でも、再発したときに無償で再施工する保証と、一定の成果が出るまで無償で対応する契約期間では、仕組みが違います。イタチを対応の対象にしているか、追い出し中心か捕獲を含むかも会社によって違うため、表示の差はそのまま優劣ではなく、質問の入口として使います。

単位が書かれていない金額の聞き方

駆除ザウルスの料金ページには、出入り口のブロック処理5,000円、ワナ捕獲25,000円というオプションの表示がありますが、1か所あたりか一式か、設置期間や見回りを含むかは表示から読み取れません。こうした金額は、見積書に単位と数量を書いてもらうと、他社の見積もりと並べられます。

  • 1か所あたりか、面積あたりか、一式か
  • 設置期間と見回りの回数が含まれるか
各社公式の表示の読み方|料金の単位と保証(2026年10月3日確認):確認項目
事業者イタチに関する表示保証の表示読むときの注意
プログラント初期対応料金の目安として13,200円〜(税込)。内容は天井裏調査、侵入口確認、追い出し方針確認通常5年、条件により最大10年(コウモリ・ハトは2年)。イタチは封鎖・再発防止施工の内容に応じて案内封鎖、清掃、消毒、消臭、断熱材、高所作業、捕獲申請は現地調査後の見積もり。再発保証の適用条件に、建物の構造変更がないこと、同一の害獣であること、保証書の提示が書かれている
駆除ザウルス25,000円〜(税込)。動物の種類、被害状況、建物の広さ、侵入口の封鎖箇所で総額が変わると説明最長10年の再発保証。ただしイタチ・テン・ネズミ・コウモリなどは最長5年面積別の金額の例とオプションが別に表示されている。保証がつけられない場合は契約前に伝えるとも説明
アサンテ公式の対応害獣一覧にイタチの記載はなく、ネズミとハトが載っている。一覧にない動物は無料調査で対応可否を確認すると案内保証制度は設けず、一定の成果が出るまでの契約期間制度(1〜6か月)を案内有資格スタッフには罠猟・網猟の資格者もいるが、基本的には追い出し作業を行うと説明。会社ごとに対応方針が違う例

参考:駆除ザウルス|害獣・害虫駆除の料金・費用

自治体の相談窓口と捕獲器の貸出の有無を先に確認する

業者を探す前に、お住まいの市町村の鳥獣や環境の担当窓口へ、イタチの相談ができるかを確認しておくと、選べる道が増えます。北九州市は、駆除業者へ依頼する場合に、市から特定の業者を紹介することはできないとして、自分でインターネット等で選ぶか、駆除業者が登録している協会を案内しています。大分市も、事業者の紹介はしていないと明記しています。自治体が業者を紹介してくれるとは限らない点を、先に知っておくと迷いません。

自分で捕獲する場合の入口も自治体で異なります。北九州市は有害鳥獣捕獲許可の申請先として産業経済局の鳥獣被害対策課を案内しています。奈良市は、イタチ等による農作物被害等の防除のために捕獲器を貸し出しており、貸出には従事者証の手続きが必要で、貸出数は1基、期間は2週間、貸出と返却は開庁日のみ、在庫がない場合があるとしています(2024年7月25日更新)。捕獲されたイタチ等は近隣に迷惑がかからない場所へ自分で放つよう求められているため、見回りと放獣を自分で担えるかが、借りるかどうかの分かれ目です。詳しくは奈良市のイタチ等の捕獲器の貸出を参照してください。

自治体の相談窓口と捕獲器の貸出の有無を先に確認する:確認項目
自治体公式ページで読めた内容(2026年10月3日確認)読み方
北九州市(2024年9月25日更新)業者へ依頼する場合は、市は特定の業者を紹介できず、自分で選ぶか協会を案内。自分で捕獲する場合は有害鳥獣捕獲許可が必要で、鳥獣被害対策課に相談市は業者を選ばない。許可の窓口と協会の連絡先は分かる
大分市捕獲には許可が必要で、捕獲と捕まえたイタチの処分は申請者が行う。事業者へ依頼する場合も、市は事業者の紹介をしていない自分で許可を取る場合の負担が具体的に書かれている
奈良市(2024年7月25日更新)イタチ等の捕獲器を貸出(農作物被害等の防除のため)。従事者証が必要、1基を2週間、開庁日のみ、在庫の確認が必要。放獣は自分で行う住宅の屋根裏の被害が貸出の対象になるかは、ページから読み取れず窓口で確認する

参考:北九州市|よくある相談と対策【イタチ】

見積もりで聞く質問例|電話・現地調査・契約前

国民生活センターは、ネットの格安表示と実際の請求額がかけ離れる害虫・害獣駆除の相談が増えているとして、極端に安い価格を表示するサイトや広告に注意することと、複数の見積もりを取って比べる時間を与えない事業者とは契約しないことを助言しています。質問は、答えの中身に加えて、答えを書面にしてくれるかどうかも見ます。

電話の段階で聞くこと

電話では金額の確定ではなく、調査の範囲と体制を聞きます。ここで答えられない会社は、現地でも説明があいまいになる可能性があるため、比べる材料になります。

  • イタチ、またはイタチかもしれない動物の対応が可能か。種類が分からなくても調査してもらえるか
  • 現地調査と見積もりは無料か。屋根上や特殊な機材を使う調査は有料になるか
  • 作業は自社の担当者が行うのか、別の事業者へ委託するのか

現地調査・見積書で聞くこと

現地調査では、見つけた侵入口と被害の範囲を写真で説明してもらい、見積書の行と対応させます。調査報告は、写真と見積書の行を一つずつ対応させて読みます。

  • 侵入口を何か所見つけ、どの大きさの穴まで封鎖の対象にするか
  • 追い出しが済んだことを確認する方法と、施工後の点検の日程があるか
  • 捕獲が必要になった場合の許可と手続き、追加になる金額の目安を書面で示してもらえるか
  • 清掃・消毒・断熱材の範囲を、区画と面積で書いてもらえるか

契約前に聞くこと

契約を急かされたと感じたら、その場で署名せず、いったん持ち帰ります。契約を急かされたときの確認に手順があります。

  • 保証書の対象、除外、再発時の連絡先、申請に必要な書類
  • 追加作業が出たときの手順。変更見積もりを出してもらい、同意してから着手してもらえるか
  • 契約書面に、事業者の名称・住所・電話番号、作業内容、金額が書かれているか

参考:国民生活センター|害虫・害獣駆除のトラブルにご注意

イタチかどうかが分からないとき|種類が変わると見積もりも変わる

屋根裏の音やフンから「イタチらしい」と考えても、ほかの動物の可能性は残ります。町田市の資料は、天井裏のフンについて、ネズミのフンは細長い米粒状でおよそ1センチ、ハクビシンのフンは種の混じった5〜15センチくらいの棒状と紹介する一方、ネズミ以外のフンは、種が混じっていないとどの動物のものか判別が難しくなると説明しています。

そのため、業者には最初から「イタチ駆除」と決めて頼むのではなく、種類の判定も調査に含まれるかを聞きます。判定の結果、ハクビシンやアライグマ、ネズミ、コウモリに変わった場合は、必要な許可や作業、金額が変わるためです。見分けの考え方はニホンイタチとチョウセンイタチの違いやイタチとハクビシンの違いに、種類が分からない段階での比べ方は屋根裏の動物駆除を業者に頼むときにまとめています。

参考:町田市|アライグマ・ハクビシンに気をつけましょう(P8 天井裏の糞はネズミ?ハクビシン?)