種類別の対策ガイド

ムクドリの駆除・対策ガイド

屋根のすき間や集団のねぐらについて相談したい。

ムクドリは、スズメとハトの中間くらいの大きさの野鳥です。体は黒っぽい茶褐色で、白い顔まわりとオレンジ色のくちばし・足が目立ちます。全国に広く分布して一年中見られ、平地の人里近く、木が点在する集落や市街地に多くすみます。昆虫や木の実、熟したカキなどを食べる雑食性で、農林業に害のある昆虫をよく食べることから益鳥の面もあるとされています。

住宅地で問題になるのは、主に集団ねぐらによる鳴き声とフンです。繁殖期を過ぎると、日中は分かれて餌を探し、夕方になると駅前の繁華街や街路樹、公園などに集まり、数百から数万羽の大きなねぐらを作ります。富士市の資料には、夕方に周りの電線へびっしりと止まり、暗くなると公園の樹木へ移って一晩を過ごす様子が記されています。千葉市は、鳴き声による騒音やフンによる汚れ・悪臭といった生活被害が都市部で目立つようになったと説明しています。カラスと違って生ごみをあさることはあまりないため、ごみの管理だけでは遠ざけにくい鳥です。

繁殖期はおおむね3月下旬から7月で、この時期はつがいで暮らします。木のうろに巣を作るほか、人家の屋根のすき間や戸袋を巣に使うことがあり、住まいに巣を作られるのはこの時期です。集団ねぐらは夏から秋、冬にかけて見られ、我孫子市は駅周辺に多く留まる期間を6月下旬から12月上旬としています。なぜ集団でねぐらを作るのかは、天敵から身を守るためなど諸説あり、はっきり分かっていません。

ムクドリの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
姿全長24センチメートルほどで、スズメより大きくハトより小さい鳥です。黒っぽい茶褐色の体に、顔まわりと腰の白い部分、オレンジ色のくちばしと足が目印になります。
鳴き声「ギャーギャー」「ギュルギュル」と聞こえる濁った声で鳴きます。群れで鳴くため、ねぐらの近くでは夕方に騒がしく感じられます。
群れとねぐら繁殖期を過ぎると、夕方に街路樹や公園の木へ集まり、数百から数万羽の群れでねぐらを作ることがあります。ねぐらに入る前に周囲の電線へ並んで止まることもあるため、同じ時間帯に同じ場所へ集まるかを数日見て確かめます。
フンねぐらや止まり場になった木や電線の真下に、フンによる汚れと臭いが出ます。朝に地面や車、ベランダの同じ場所が繰り返し汚れていないかを確認します。
巣繁殖期には木のうろのほか、屋根のすき間や戸袋を巣に使うことがあります。同じすき間に親鳥が何度も出入りしていないかを、離れた場所から観察します。
時期巣づくりは3月下旬から7月ごろ、大きな群れのねぐらは夏から秋、冬にかけて目立ちます。いつから始まったかを記録しておくと、巣とねぐらのどちらの問題かを切り分けやすくなります。

法律・制度上の注意

ムクドリは野生の鳥で、鳥獣保護管理法により、狩猟による場合を除いて捕獲や殺傷、卵の採取が原則として禁止されています。被害があって捕獲が必要な場合は、都道府県知事(権限が移されている地域では市町村長)の許可を受ける必要があります。千葉市は、卵やヒナがいない巣は土地の所有者や施設の管理者が撤去できる一方、卵やヒナがいる巣の撤去には県の捕獲許可が必要だと案内しています。許可の基準や窓口は地域ごとに定められているため、お住まいの自治体で確認してください。

自分でできる対策

  • ねぐらや巣の場所、鳥が集まる時間帯、フンで汚れる範囲を日付つきで記録し、写真を残しておきます。
  • 自宅の庭木がねぐらになっている場合は、枝の剪定やネットで木を覆う方法があります。近くの木や建物へ群れが移ることもあるため、実施後も周囲の様子を見ます。
  • 戸袋や屋根のすき間は、巣づくりが始まる前の時期に中が空であることを確かめてからふさぎます。卵やヒナがいる場合は触らずに自治体へ相談します。
  • フンで汚れた場所は、素手で触れないようにして早めに清掃します。千葉市も、現時点でできる対策として汚れた場所の清掃を挙げています。
  • 嫌がる音を流して追い払う方法は、長く続けると鳥が慣れて効果が薄れることがあります。近隣への音の影響も考え、補助的な手段として扱います。

相談を考える目安

  • 巣の中に卵やヒナがいる、または高所で中を確かめられないときは、自治体の鳥獣担当窓口か専門業者に相談します。
  • 街路樹や駅前、公園など公共の場所がねぐらになっているときは、その施設を管理する自治体の担当課へ連絡します。
  • 電柱や鉄塔に巣があるときは、自分で触らず、電力会社や通信会社などの管理者へ連絡します。
  • 集合住宅の共用部や隣地の木が原因のときは、記録を示して管理会社や所有者に相談します。

ムクドリのよくある質問

ムクドリは自分で捕まえたり駆除したりしてよいですか?
狩猟による場合を除き、許可なく捕まえたり傷つけたりすることはできません。鳥獣保護管理法で野生の鳥の捕獲や殺傷、卵の採取は原則禁止されており、被害があって捕獲が必要な場合は都道府県知事などの許可が要ります。個人でできるのは、剪定やすき間をふさぐといった寄せつけない工夫と清掃です。
ムクドリの巣や卵を見つけたら撤去できますか?
卵やヒナがいるかどうかで扱いが変わります。千葉市の案内では、卵やヒナがいない巣は土地の所有者や管理者が撤去できますが、いる場合は県の捕獲許可が必要です。中の状態が分からないときは触らず、お住まいの自治体の担当窓口に確認してください。
ムクドリはなぜ夕方に大群で集まるのですか?
夜を集団で過ごす「集団ねぐら」を作る習性があるためです。繁殖期以外は日中に分かれて餌を探し、夕方に街路樹や公園へ集まります。理由は天敵から身を守るためなど諸説ありますが、自治体の資料でも明確には解明されていないとされています。
音や鷹による追い払いは効果がありますか?
一定の効果は報告されていますが、決定的な方法は見つかっていません。千葉市は、音は長期間続けると慣れが生じ、剪定やネットは群れが近くへ移ることがあるとしています。我孫子市は猛禽類による追い払いで数週間飛来がなくなる効果を得たものの、完全になくすことは難しいと説明しています。
ムクドリは渡り鳥ですか?いつごろまでいますか?
富士市の資料では、全国に広く分布し一年中見られる鳥とされています。季節で変わるのは暮らし方で、春から夏はつがいで子育てをし、その後は群れでねぐらを作ります。我孫子市は、駅周辺に多く留まる期間を6月下旬から12月上旬としています。

参考(確認日:2026年10月2日):千葉市|野生動物による生活上の被害対策(ムクドリ)、我孫子市|駅前のムクドリについて、富士市|自然環境マップ・ムクドリ(PDF)、環境省|捕獲許可制度の概要、千葉市|よくある質問 野鳥(カラス、ムクドリ、ハトなど)が巣を作って困っています。

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ムクドリが夕方に集まる。ねぐらの記録と管理者への相談方法

ムクドリの外見、集団ねぐらと繁殖の違いを確認。夕方の飛来範囲と汚れを記録し、街路樹・私有地の管理者や業者へ調査と対策を相談します。

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