うるま市の窓口は、農作物の被害と暮らしの困りごとで分かれます
うるま市の公式サイトでは、野生動物の情報が、暮らし・手続きのペット・動物にある野生生物のページにまとまっており、鳥獣・野犬・ハブ被害の項目の下に、鳥獣被害防止計画、野犬、ハブの案内が並んでいます。計画のページの問い合わせ先は農林水産部生産振興課、ハブや野犬、ヒアリのページは市民生活部環境政策課です。同じ鳥獣・野生動物の話でも、畑の被害か、住まいや生活の場の困りごとかで、案内先の課が違います。
鳥獣・野犬・ハブ被害の項目に並ぶ公式ページには、住宅の屋根裏にいるネズミやコウモリのような家屋被害の相談窓口は書かれていません。市の計画も農林水産業等の被害防止が対象です。畑の被害か住宅の被害かを先に分け、市役所の代表窓口や担当課に確認すると、案内先を間違えにくくなります。
| 困りごと | 市の担当課 | 市の公式ページの要点 |
|---|---|---|
| 農作物への鳥獣被害(イノシシ、カラス等) | 農林水産部 生産振興課 | 鳥獣被害防止計画(令和6〜8年度)を公表。対象鳥獣と取組を記載 |
| ハブを見かけた・見失った・咬まれた | 市民生活部 環境政策課 | 危険を感じるときや閉庁時は110番。見失って不安なら相談。治療費の助成あり |
| 野犬を見かけた | 市民生活部 環境政策課、最寄りの警察署 | 近づかず連絡。場所・日時・特徴・立ち去った方向を伝える |
| ヒアリに似たアリ | 環境省の事務所、県の自然保護課(市ページに記載) | むやみに駆除せず連絡 |
うるま市のカラスやイノシシの被害は、どの課に相談しますか。
畑や果樹の被害は、鳥獣被害防止計画を担当する農林水産部生産振興課が案内先です。ハブ・野犬・ヒアリなどの相談は市民生活部環境政策課の案内です。迷うときは、被害の場所を分けて伝えます。
鳥獣被害防止計画の対象は、イノシシ・ハシブトガラス・シロガシラ・コウライキジ・野鼠
うるま市は、鳥獣被害防止特措法に基づく被害防止計画を、令和6年度から令和8年度の3年間で定めて公表しています。対象鳥獣はイノシシ、ハシブトガラス、シロガシラ、コウライキジ、野鼠で、対象地域は市全域です。令和4年度の被害は、被害面積が合計140.4アール、被害金額が合計約318万円と記載され、令和8年度までに10パーセント減らす目標が置かれています。
捕獲の方法は、捕獲箱、箱わな、銃器とされ、年間の捕獲計画数はイノシシ25、ハシブトガラス300、シロガシラ300、コウライキジ50です。計画には、都道府県知事から市町村長への捕獲許可権限の移譲を希望する鳥獣として、これら4種とコウライキジの営巣卵が挙げられていますが、すでに移譲されているかは、計画の記載からは読み取れません。鳥獣被害対策実施隊も、検討中と書かれています。
津堅島については、野鼠の天敵であるハブが生息しておらず、効果的な被害防止対策の検討が必要と計画に書かれています。島によって生息する動物や被害が異なるため、市内でも地域ごとに状況を確認する必要があります。
| 鳥獣 | 計画に書かれた被害と場所 | 計画の取組・状況 |
|---|---|---|
| イノシシ | 柑橘類・さとうきび。石川地域 | 主に銃器での駆除で、被害は軽減 |
| ハシブトガラス | オクラ(着果期の6〜10月)。石川地域、与那城宮城島地区 | 銃器駆除で石川地域は軽減。津堅島での生息が新たに確認され、拡大を懸念 |
| シロガシラ | スイートコーン・菊。市全域 | 被害は減少傾向。近年、菊のつぼみへの食害の報告 |
| コウライキジ | 目立った被害なし。石川山城・楚南地域 | 捕獲箱や箱わなの整備を計画に記載 |
| 野鼠 | かんしょ。勝連津堅 | 各農家で駆除しているが、減少には至っていない |
住まいで動物に困ったとき、計画の対象外でも相談先を探す手順
計画は農林水産業等の被害を防ぐ目的で作られており、住宅の屋根裏や壁の中の物音、敷地に出入りする動物は、計画の対象と書かれていません。住まいの困りごとは、動物の種類を決めつけず、音の場所と時間、フンや足跡の写真、見かけた場所をまとめて、市の代表窓口や環境政策課に相談先を尋ねます。天井裏で音がするときの最初の確認の記録の取り方が使えます。
賃貸住宅では、まず貸主や管理会社へ連絡します。庭や畑のある戸建てで、果樹や野菜の被害と家屋の被害が両方ある場合は、被害の場所ごとに分けて伝えると、農作物は生産振興課、住まいは環境政策課というように、担当を確認しやすくなります。ネズミがいるかもしれないときの3つの確認も、屋根裏や台所の痕跡を整理する助けになります。
ハブは、見かけたとき・見失ったとき・咬まれたときで分けて考えます
2026年8月に更新されたうるま市のハブのページは、離れられる場合は1.5メートル以上離れることを求めています。ハブが目の前にいて危険を感じたとき、または市役所が閉庁しているときは110番です。ハブが逃げてしまったものの不安な場合は、環境政策課に相談するよう案内しています。敷地内の予防として、草刈りやネズミの駆除など環境整備を行い、ハブが生息・侵入しにくい環境を整えることが挙げられています。
咬まれたときは、激しい動きをせず身近な人に助けを求め、急いで病院で治療を受けるよう市は案内しています。治療費については、医師の治療を受けた場合、申請に基づき5,000円を超えない範囲で市が助成できる場合があります。助成を受けられる条件や申請期限は、確認したページに詳しく書かれていないため、環境政策課に確認してください。
県は、ハブ捕獲器の貸出は市町村が行い、数に限りがあるとしています。うるま市のページには捕獲器の貸出の記載がないため、見失ったときの対応は環境政策課に直接聞くことになります。2026年9月1日から11月30日はハブ咬症防止運動の期間で、県は草刈りと餌になるネズミの駆除を呼びかけています。那覇市のゴキブリ・ネズミ・ハチの案内と沖縄市のハチの巣・ハブの案内も、市ごとの違いを知る参考になります。
| 市 | ハブの捕獲・貸出 | 治療費の助成 |
|---|---|---|
| うるま市 | 確認したページに捕獲や貸出の記載はなく、見失って不安なら環境政策課へ相談 | 5,000円を超えない範囲で助成できる場合あり |
| 那覇市 | 捕獲器の貸出・設置、棲みかの穴をふさぐ資材の支給 | 自己負担分のうち1万円まで助成 |
| 沖縄市 | 見える場所で捕獲できるなら環境課が捕獲。見失ったときは捕獲器を貸出 | 確認したページに記載なし |
カラスなどの捕獲許可は、県の申請先の区分で考えます
県の案内では、有害鳥獣駆除として捕獲するには県知事の許可が必要で、捕獲場所が読谷村またはうるま市以南の場合の申請先は、県の南部林業事務所または各市町村です。うるま市はこの区分に当たります。市の鳥獣被害防止計画に捕獲許可権限の移譲を希望する記載があるため、窓口が市になる場合もありますが、詳しくは市の生産振興課へ確認してください。
県は、許可が下りるまで2週間程度かかるとしています。ハシブトガラスが農作物に被害を及ぼしている場合は有害鳥獣駆除の例に挙げられていますが、那覇市や沖縄市の案内では、うるさい、ごみを荒らされるという理由だけではむやみに捕獲できないとされています。カラスの被害を相談するときの分け方を参考に、先に被害を減らす対策を行います。
庭にイノシシが来る場合は、庭にイノシシが来たときの対応で、追い出そうとせず、餌になる物を減らす考え方を確認できます。うるま市の計画には、死亡したイノシシを見つけたとき、豚熱とアフリカ豚熱の検査が必要なため、市から家畜保健衛生所へ通報する扱いとすることが書かれています。見つけたら触らず、市へ連絡してください。
ヒアリに似たアリ・ゴケグモ・野犬は、環境政策課と国・県の連絡先
うるま市のヒアリのページ(更新日表示は2023年12月)は、県の事業による監視と、環境省による那覇空港・那覇港・石垣港での調査があり、これまで県内でのヒアリの確認はないと説明しています。ヒアリに似たアリの集団がいて駆除を考えるときは、むやみな駆除が拡散のおそれになるうえ、日本には在来のアリが270種以上いて生態系で重要な役割を担っているため、環境省の事務所か県の自然保護課へ相談するよう求めています。市のページでは環境省の事務所が那覇自然環境事務所と書かれていますが、県の捕獲許可のページや沖縄市のオオヒキガエルのページでは沖縄奄美自然環境事務所の表記です。
家の中でアリの行列を見かけたときは、屋内のクロアリが繰り返し出るときの確認の見方で、場所と時間を記録し、ヒアリかどうかを自分で決めずに連絡先へ伝えてください。
野犬については、近づかず、最寄りの警察署かうるま市環境政策課へ連絡するよう案内され、発見した場所、日時、大きさや色、頭数、首輪の有無、立ち去った方向を伝えるよう求めています。セアカゴケグモとハイイロゴケグモは、市のページが環境省の地方環境事務所の案内へリンクする形をとり、問い合わせ先は環境政策課です。詳しい特徴や注意点は、市のページから開ける環境省の案内で確認してください。
参考:うるま市|ヒアリについて





