唐津市の鳥獣対策は、農政課の鳥獣対策係と市民センターが窓口

唐津市の公式ページで、鳥獣対策の担当として示されているのは、農政課の鳥獣対策係と、各市民センターの農政課窓口です。侵入防止柵の要望調査でも、申請書は農政課鳥獣対策係か、最寄りの市民センターに出すとされています。市のサル対応の資料にも、農政課鳥獣対策係と各市民センターの農政課窓口が連絡先として載っています。なお、イノシシ用のわなの設置数は、旧唐津・浜玉・七山・厳木・相知・北波多・肥前・鎮西・呼子の9つの地区別に公開されています。

2026年10月時点で今回確認できた鳥獣関係の市の案内は、サルの群れの位置情報、イノシシとアライグマの捕獲頭数、侵入防止柵の要望調査、狩猟免許取得の補助、野生イノシシの豚熱の発生状況の五つです。家の中に入り込んだアライグマの追い出しや、箱わなの貸出についての案内は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。建物への侵入は、農政課で扱いを確かめたうえで、佐賀県ペストコントロール協会などの業者に相談する方法もあります。

唐津市の鳥獣対策は、農政課の鳥獣対策係と市民センターが窓口:確認項目
困りごと唐津市の公式ページで確認できた案内窓口
サルの群れの動き協議会が群れに発信機を付けて位置を公開。平日夕方のサルメールも案内農政課(メールで申込み)
イノシシ・アライグマの捕獲状況月別の捕獲頭数、地区別のわな設置数、捕獲従事者数を公開農政課
農地の侵入防止柵電気牧柵器やワイヤーメッシュの要望調査(出荷・販売する農家が対象)農政課鳥獣対策係・市民センター
狩猟免許の取得取得費用の2分の1以内を補助(猟友会の会員などの条件あり)農政課
死亡した野生イノシシ豚熱の検査のため、情報提供を依頼農政課

参考:唐津市|イノシシ等侵入防止柵の要望量調査を行います

読者の疑問

唐津市のサルの位置情報は、どうすれば知れますか。

比較ガイド

協議会が発信機を付けた3つの群れの位置情報があり、平日夕方に希望者へメールが届く「サルメール」もあります。申込みは、氏名・住所・電話番号・主な作物名・メールアドレスを農政課にメールします。地図のログイン情報は市のページで確認してください。

サルの群れの位置情報とサルメールを使う

唐津地域有害鳥獣広域駆除対策協議会は、サルによる農作物被害を防ぐため、サルの群れに発信機を付けて位置情報をお知らせしています。位置情報の対象は、座主A・B群、南山C群、楠D群の3つの大きな群れで、発信機の装着状況や故障で数が増減することがあります。このほかに、1頭から数十頭の「はぐれザル」も確認されています。位置情報の地図を見るには、ログインが必要です。必要な入力は、市のページに案内されています。

「サルメール」は、平日の夕方に3つの群れの位置情報と発見時刻を、希望者へメールで配信するしくみです。希望する人は、氏名、住所、電話番号、主な作物名、配信を希望するメールアドレスを、農政課にメールで送ります。迷惑メールの受信拒否設定をしている場合は、唐津市からのメールを受信できるように設定します。県の資料によると、サルの群れが生息する唐津地域では、群れが入ったハウスや農地が壊滅的な被害を受けることもあります。

参考:唐津市|サルの群れの位置情報をお知らせしています

サルに出会ったときの案内は、市の資料と県で言い方が違う

サルを見かけたときの案内は、出典によって強調点が違います。唐津市の位置情報のページは、近づいたり刺激したりせず、その場を静かに立ち去るよう案内しています。佐賀県は、近づかず速やかに離れること、大声を出したり物を投げたりしないこと、目を見ないこと、エサを与えないことを示しています。

一方、唐津市の対処法の資料は、大人であれば複数名で大きな音を出して威嚇しながら追い払うよう示し、追い払わないとサルが人に慣れて、家屋侵入などが増えるおそれがあると説明しています。子どもや高齢者、追い払いができないと思う人は、目を合わせず、スマートフォンやカメラのレンズも向けないよう案内されています。どちらの対応を取るか迷うときは、サルが近すぎる場面や興奮している場面では離れることを優先し、あとから農政課に目撃場所と時刻を伝えて、地区での対応を確認すると判断しやすくなります。

サルに出会ったときの案内は、市の資料と県で言い方が違う:確認項目
出典サルに出会ったときの案内
唐津市の位置情報ページ近づいたり刺激したりせず、その場を静かに立ち去る
唐津市の対処法の資料大人は複数名で大きな音を出して追い払う。子どもや高齢者は、目を合わせず、レンズも向けない
佐賀県の案内近づかず速やかに離れる。大声や物を投げるなどの刺激をしない。目を見ない。エサを与えない

参考:唐津市|サル出没への対応について(PDF)

イノシシとアライグマは、月別の捕獲頭数が公開されている

唐津市は、有害鳥獣捕獲従事者が193人(2026年4月1日時点)であること、イノシシ用のわなの数、月別の捕獲頭数を公開しています。わなは、箱わなが9地区の合計で1,136基、くくりわなが189基です。この合計は、市の地区別の表の数字を足したものです。2025年11月から2026年6月までの8か月のイノシシの捕獲頭数は、足すと2,176頭で、最も多いのは2025年11月の476頭、最も少ないのは2026年4月の129頭でした。

アライグマは同じ8か月で、足すと390頭が捕獲されており、2025年12月と2026年1月の各23頭に対して、2026年6月の73頭が最多でした。市のページが示すのは捕獲された頭数で、被害の増減を示す数字ではありません。住宅地への出没の多さとも直接はつながらないため、自分の地区で何が起きているかは、農政課や市民センターに確認します。庭に来る動物の整理は、庭にイノシシが来たらや庭にアライグマらしき動物が参考になります。

イノシシとアライグマは、月別の捕獲頭数が公開されている:確認項目
捕獲月イノシシアライグマ
2025年11月476頭39頭
2025年12月198頭23頭
2026年1月310頭23頭
2026年2月370頭49頭
2026年3月243頭65頭
2026年4月129頭57頭
2026年5月203頭61頭
2026年6月247頭73頭

参考:唐津市|イノシシとアライグマの捕獲頭数をお知らせします

電気柵・ワイヤーメッシュの事業は、出荷する農家向けで家庭菜園は対象外

令和9年度に実施予定の有害鳥獣対策事業の要望調査では、電気牧柵器、ワイヤーメッシュ、サル用電気牧柵器(サル用ネット)が対象に挙げられました。共通の要件は、農作物を出荷・販売して利益を得ていること、すでに農作物の被害を受けていること、耐用年数(電気牧柵器8年、ワイヤーメッシュ14年)の間は耕作を続けること、定期的な見回りや補修、周辺の草刈りを実施することです。自家消費用や家庭菜園は対象にならず、予防のための整備も対象外です。

国庫補助事業は、申請する地区内に耕作者が3戸以上いることが要件で、1戸や2戸の圃場は、県単事業の対象になる場合があります。申請者の負担率は、令和7年度の参考として、国庫補助事業は負担なし(ワイヤーメッシュは一部負担あり)、県単事業は実質35%程度と示されていますが、令和9年度分は未定です。要望の受付は2026年6月30日まででした。2026年10月時点では期限を過ぎているため、次回の受付時期は、市のページや農政課で確認しましょう。国の財政事情などで、要望どおりに受けられるとは限らないとも書かれています。

参考:唐津市|イノシシ等侵入防止柵の要望量調査を行います

自分で捕獲したい人は、狩猟免許と許可の仕組みを確認する

唐津市の令和8年度の狩猟免許取得補助金は、有害鳥獣の捕獲を担う人を確保し、農作物被害を防ぐための制度です。申請できるのは、新たに狩猟免許を取得した人(更新は除く)で、市内に住所があり市税の滞納がなく、佐賀県猟友会の唐津支部または相知支部の会員で、有害鳥獣の捕獲・駆除活動に貢献できる人です。免許の種類は第一種銃猟免許とわな猟免許で、両方を取得した場合は、いずれか一方が対象です。補助額は、試験手数料、講習会受講料、医師の診断書料の2分の1以内です。

免許を取れば自由に捕獲できるわけではありません。野生鳥獣の捕獲は鳥獣保護管理法で原則禁止され、被害を防ぐ目的の捕獲は、許可を受けて行う仕組みです。環境省の案内でも、狩猟と許可捕獲は手続きが別です。庭先の被害で箱わなを自分で用意したい場合も、まず農政課に、許可の要否と、捕獲後の扱いを確認してください。アライグマは外来生物法の規制も関わるため、アライグマとタヌキの違いで見分けも確かめておくと安心です。

参考:唐津市|狩猟免許の取得に関する経費の一部を補助します

死亡した野生イノシシは、豚熱の検査のため農政課へ知らせる

唐津市は、2024年5月に捕獲された野生イノシシから、市内で初めて豚熱の陽性が確認され、その後も市内で捕獲された個体から確認されていると説明しています。2026年9月11日更新のページには63件が一覧で載り、最新は2026年9月1日に呼子町大友で見つかり、9月8日に陽性が確定した件です。死亡した野生イノシシを見つけたときは、検体を採取して検査するため、農政課に情報提供を求めています。豚熱は豚やイノシシの病気で、人には感染しないとされています。

市が検体を採取する案内なので、自分で動かしたり処分したりせず、場所の目印と見つけた日時を記録して連絡します。市は、生産者や消費者が根拠のないうわさで混乱しないよう、冷静な対応を求めています。県の豚熱のページによると、県内では2024年4月1日から2026年9月15日までに1,529件が検査され、うち181件で陽性が判明しています。県も、死亡した野生イノシシを見つけたら、発見場所の市役所・町役場へ情報提供するよう求めています。

参考:唐津市|市内の野生イノシシから豚熱の感染が確認されました