練馬区の鳥の相談は、巣・ごみ荒らし・野鳥で窓口が分かれる
練馬区は「野生鳥獣との接し方」のページで、鳥獣保護管理法により、許可なく鳥獣を捕獲・殺傷したり飼ったりすることは禁止されていると案内しています。区の案内では、違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金(2025年6月施行の改正刑法により、現在の条文では「拘禁刑」)が科されます。卵やヒナを含めた野生鳥獣も、許可なく捕獲・殺傷はできません。
鳥に関する困りごとは、巣の撤去は環境課、ごみ集積所のネット貸出は清掃事務所というように、担当が分かれます。下の表で、自分の困りごとがどれにあたるかを先に確かめ、最初の連絡先を決めましょう。カラスの性質や見分け方は、カラスの被害を相談するときの整理の記事にもまとめています。
| 困りごと | 区の案内で確認できた対応 | 窓口 |
|---|---|---|
| カラスの巣、落下したヒナ | 一定の条件を満たすと、区が許可を得て無料で撤去・捕獲します | 環境課(美化啓発係) |
| ごみ集積所でのカラス荒らし | 網型と立体型の防鳥用ネットを無料で貸し出します | 清掃事務所、清掃リサイクル課 |
| ベランダのハトの巣 | 卵やヒナがなければ撤去できます。いる場合は巣立ちまで見守ります | 区の案内に沿って自分で対応、巣立ち前は許可を持つ専門業者 |
| タヌキ・ヘビ | 区では捕獲・保護・駆除を行っていません | タヌキは捕獲許可を持つ専門業者、ヘビの駆除は専門業者(有料) |
自宅の庭木にあるカラスの巣を、区が撤去してくれますか。
民有地の巣も対象になりますが、威嚇・攻撃があること、土地の管理者の同意があることなど、3つの条件をすべて満たす場合に限られます。時期は卵を産んだあとです。先に環境課へ相談します。
カラスの繁殖期は3月ごろから7月上旬ごろまで
区の案内では、カラスは繁殖のため3月ごろから巣を作って卵を産み、ヒナが巣立つおおむね7月上旬までのあいだ、親カラスがヒナを守ろうとして神経質になります。この時期は、巣やヒナの周辺を人が通るだけで、威嚇や攻撃を受けることがあります。攻撃は後ろから後頭部を足でけって飛び去る形が多いとされています。
巣やヒナが確認できるときは、できるだけ近づかないことが基本です。巣の近くを通る必要があるときは、傘をさす、帽子をかぶるなどして頭を守ります。巣を作らせないためには、針金製のハンガーや枝など巣の材料になるものを屋外に置かない、樹木を剪定して見通しをよくする、ごみ出しのルールを守る、といった対策が示されています。2026年10月は繁殖期の外なので、来春の前に確かめておく時期です。
区が無料で行う巣の撤去と落下ヒナの捕獲は3条件
区は、次の3つにすべてあてはまる場合に限り、鳥獣保護管理法に基づく許可を得て、原因になっている巣の撤去や、巣立ち前に落ちたヒナの捕獲を無料で行っています。撤去の時期は、卵を産んだあとと決められています。巣を作った直後に壊しても、カラスは同じ場所に再び巣を作る傾向があるためと説明されています。
巣が撤去作業者の安全を確保できない高さにある場合は、撤去できないこともあります。区の実績は、令和5年度が巣の撤去23件・落下ヒナの捕獲9件、令和6年度が20件・15件、令和7年度が12件・10件です。条件に合うかは個別の判断になるため、まず環境課へ状況を伝えましょう。なお、卵やヒナを含めた野生鳥獣は許可なく捕獲・殺傷できないため、卵やヒナのある巣を自分で壊したり、ヒナを捕まえたりしてはいけません。
| 条件 | 内容(区の案内) |
|---|---|
| 威嚇・攻撃 | カラスが住民や通行人を威嚇・攻撃していること |
| 巣の場所 | 区内の民有地、区道の街路樹、区立公園内にカラスの巣があること |
| 管理者の同意 | 土地の管理者から、撤去や捕獲の同意が得られること |
巣の場所が区の対象外なら、連絡先は別になる
区の環境課が対象とするのは、民有地、区道の街路樹、区立公園内です。ほかの場所にある巣は、管理者ごとに窓口が違います。区の案内には、都道の街路樹は東京都建設局の第四建設事務所(練馬工区と石神井工区)、区立学校の樹木などは学校施設課、電柱は電力会社やNTT東日本の窓口、と載っています。
巣が誰の土地や設備にあるか分からないときは、先に場所の写真を遠くから撮り、住所または近くの目印を控えておきます。そのうえで、環境課へ連絡して案内を受けるとよいでしょう。自分で高いところに登って確かめる必要はありません。
| 巣のある場所 | 区の案内にある担当窓口 |
|---|---|
| 民有地、区道の街路樹、区立公園 | 区の環境課 |
| 都道の街路樹 | 東京都建設局 第四建設事務所(練馬工区、石神井工区) |
| 区立学校の樹木など | 区の学校施設課 |
| 電柱 | 電力会社、NTT東日本の問い合わせ窓口 |
ごみ集積所の防鳥ネットは、網型と立体型を無料で借りられる
カラスなどによるごみ集積所のごみの散乱を防ぐため、区は防鳥用ネットを無料で貸し出しています。2026年10月3日に確認した貸出ページの更新日表示は、網型・立体型とも2016年5月です。受付先や手続きが変わっている可能性があるため、申込前に、管轄の清掃事務所へ最新の状況を確かめてください。
網型は、収集後にネットを片付けるなど「責任を持って管理できる方」が対象です。立体型は、使用責任者を決めることが要件になっています。大きさは、集積所を使う世帯数とごみの量から、下の表を目安に選びましょう。
網型の防鳥ネットの受け取りと申込
網型は、練馬清掃事務所(郵便番号176・179の地域)、石神井清掃事務所(177・178の地域)、清掃リサイクル課(区役所本庁舎18階)、練馬区資源循環センターで貸し出されています。窓口では、印鑑や身分証明書は不要で、申請書に氏名や住所を書くと、その場で受け取れます。すべてのごみをネットで覆うことが求められています。
取りに行けない場合は、自宅へ届けてもらえます。受付から1〜2週間ほどかかる場合があります。オンライン申請も受け付けており、住んでいる地域の郵便番号によって、申請フォームが分かれています。
立体型の防鳥ネットの申請から設置の可否まで
立体型は、網型よりも効果が見込まれるとして貸し出されています。希望する場合は管轄の清掃事務所へ申し込み、受付後に職員が設置場所を確認して、後日、設置の可否が知らされます。申請は、場所の郵便番号に合わせたオンラインのフォームでも受け付けています。
集合住宅への貸出は原則行っていません。ほかにも、安全管理上のいくつかの要件があるとされており、詳しくは清掃事務所へ問い合わせるよう案内されています。マンションの共用ごみ置き場は、先に管理組合や管理会社と、使い方を相談してください。
| 種類 | サイズと世帯数の目安 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 網型・小 | 縦1.9m×横2.2m、4世帯位 | 収集後にネットを片付けるなど、責任を持って管理できる方 |
| 網型・中 | 縦2.0m×横3.0m、5〜14世帯位 | 同上 |
| 網型・大 | 縦3.0m×横4.0m、15世帯位 | 同上 |
| 立体型・小 | 幅130×高さ80×奥行60cm、おおむね4〜8世帯 | 道路は原則4m幅以上、使用責任者を決める、3名以上の連名で申請、収集日の朝に設置し収集後に片付ける。集合住宅への貸出は原則行わない |
| 立体型・大 | 幅150×高さ90×奥行60cm、おおむね8〜10世帯 | 同上(集合住宅への貸出は原則行わない) |
ベランダのハトの巣は、卵とヒナの有無で扱いが変わる
ハトがベランダに巣を作ってしまったときは、巣を作り始めた時点で取り除くか、作らせないことが大切だと区は案内しています。巣の中に卵やヒナがいなければ、巣を撤去して問題ありません。その際は、使い捨てのビニール手袋やマスクを着け、直接触れないようにします。
卵やヒナがいる場合は、巣立ちまで見守り、巣立ちが終わってから撤去します。ヒナが巣立つまでは、長くても約1か月ほどです。巣立ち前に撤去したいときは、捕獲許可を持つ専門業者へ依頼し、費用は自己負担です。撤去したあとは、ベランダの風通しをよくして物を置かない、洗濯機や室外機のすき間をふさぐ、防鳥ネットを張る、といった再発防止が示されています。ハトの巣作りの初期に確認する場所と、卵やヒナがある巣の確認の記事も合わせて読んでください。
タヌキ・ヘビ、アライグマ・ハクビシンは別の扱い
区は、タヌキやキツネなどの在来種は、区で捕獲や保護をしていないと案内しています。床下に住み着いた場合は、動物がいなくなったあとに侵入口をふさぎ、捕獲を希望するときは、捕獲許可を持つ専門業者に相談します。ヘビも、区では駆除や捕獲を行っていません。野生動物全般の相談は、都環境局の鳥獣保護管理担当、駆除の相談は東京都ペストコントロール協会が案内されています。
アライグマ・ハクビシンは、別の事業になります。区は、被害を受けた住宅について、無料で業者が現地調査をしたうえで、わなを設置する事業を行っています。依頼は建物所有者または管理者で、立会い、毎日の見回りが条件です。設置は原則1週間(最長2週間)、1軒につき年度内1回までで、業者が調査で設置の可否を判断します。窓口は、カラス対策と同じ環境課の美化啓発係です。
相談前に準備する情報
カラスの巣の相談では、巣のある場所の住所または目印、木や建物の持ち主、威嚇や攻撃を受けた日時と場所を整理します。巣を見つけても、近づいて確かめたり、棒でつついたりしないでください。写真は、遠くから安全に撮れる範囲にとどめます。
ごみ集積所のネットを借りる場合は、集積所の場所、使う世帯数、ネットの出し入れをする人を決めておきます。立体型は、3名以上の連名と使用責任者が必要です。申込の前に、近所で集まって話し合っておくと、手続きが進みやすくなります。




