種類別の対策ガイド

ヘビの駆除・対策ガイド

庭や家でヘビを見たときの安全な対応と、寄せつけない環境づくりを知りたい。

庭や家のまわりで見かけるヘビは、もともとその地域にすんでいる在来の野生動物です。神戸市の案内では、よく見られる種類として、毒のないアオダイショウとシマヘビ、毒のあるマムシ(ニホンマムシ)とヤマカガシが挙げられています。アオダイショウは全長100〜200センチで日本本土で最大のヘビとされ、人家やその周辺に多く見られます。マムシとヤマカガシは水辺を好み、河川の周辺、田畑、池沼、水田などで多く確認されます。

住宅で問題になるのは、主にかまれる事故の心配と、家の中や庭への侵入です。ヘビはネズミ、小鳥、カエル、トカゲなどを食べます。東京都北区や香川県の案内では、ヘビは外敵から身を守れる場所や身を隠せる場所を好むとされ、ネズミなど餌になる生き物がいることと、草むら、やわらかい土の穴、木の根元の隙間といった身を隠せる場所があることが、寄りつく条件として挙げられています。予防の基本は、餌になる生き物を減らすことと、草刈りや隙間ふさぎで隠れ場所をなくすことです。

行政の対応にも特徴があります。神戸市、香川県、京都市、東京都北区はいずれも、ヘビの捕獲や駆除を行政では行っていないと案内しています。ヘビはしばらくすると餌を求めて別の場所へ移動するため、刺激せずにそっとしておくのが基本です。家の中に入った場合など捕獲が必要なときは、費用を自己負担して専門業者やペストコントロール協会に相談する流れになります。このページは、北海道から九州で見られる種類を対象にしています。

ヘビの被害を見分ける手がかり

手がかり特徴と確認のしかた
毒のない2種の模様と大きさアオダイショウは全長100〜200センチで、青みがかった褐色やくすんだ緑色が多く、個体差があります。シマヘビは全長80〜150センチで、通常は背中に4本の縦じまがあり目が赤く、全身が黒い個体もいます。
マムシの特徴全長40〜60センチと短めで、頭部が三角形、胴や尾に銭形の暗い斑紋が並びます。北海道から九州まで広く分布し、かむときの動作が非常に速いとされています。
ヤマカガシの特徴全長60〜120センチで、赤・黄・黒の斑紋がある鮮やかな色が特徴ですが、地域によって色や模様が変わります。東京都北区の案内では、ウロコがくすんでザラザラして見える点が、ツヤのあるアオダイショウやシマヘビとの違いです。
見かける場所水辺、草むら、田畑のほか、やわらかい土の穴や木の根元の隙間が隠れ場所になります。どこで見たか、どこへ移動したかを離れた位置から確認し、記録しておきます。
餌になる生き物ネズミ、カエル、小鳥、トカゲがいる場所は、ヘビの餌場になります。屋根裏や物置でネズミの気配がある家は、ヘビが入ってくる理由になっていないかも合わせて点検します。
見分けに迷うとき色や模様は個体差や地域差が大きく、見た目だけで無毒と決めつけるのは危険です。種類が分からないヘビには近づかず、素手で触らないでください。毒のない種類でも、近づくとかまれることがあります。

法律・制度上の注意

鳥獣保護管理法が対象とする「鳥獣」は、鳥類または哺乳類に属する野生動物と定義されています。爬虫類であるヘビは、同法にもとづく捕獲許可制度の対象ではありません。一方で、神戸市や香川県などは、ヘビを在来の野生動物として位置づけ、行政による捕獲や駆除を行っていません。忌避剤を使う場合は、対象と使用場所が製品表示に合うものを選び、表示どおりに使います。

自分でできる対策

  • 見かけたら近づかず、刺激しないように離れます。ヘビはしばらくすると餌を求めて別の場所へ移動すると、複数の自治体が案内しています。
  • 草刈りを定期的に行い、やわらかい土の穴や木の根元の隙間を埋めて、身を隠せる場所を減らします。草むらでの作業は、長袖・長ズボンに長靴と手袋を着けて行います。
  • ネズミなど餌になる生き物への対策を進めます。自治体は、ヘビを寄せつけない方法として、餌となるネズミなどの駆除を挙げています。
  • 建物の穴や隙間をふさぎ、必要に応じて塀などを設けて、人家への侵入経路をなくします。
  • どうしても追い払いたいときは、十分に距離をとったうえで、市販のヘビ用忌避剤を表示どおりにまく、遠くからホースで水をかけるといった方法が紹介されています。素手では触りません。

相談を考える目安

  • 家の中や床下、物置に入り込んで出ていかないときは、専門業者や地域のペストコントロール協会に相談します。行政は捕獲を行っておらず、費用は自己負担です。
  • マムシやヤマカガシと思われるヘビを公園や河川敷などで見かけたときは、近づかずに、その土地の管理者へ知らせます。
  • 同じ場所で繰り返し見かけ、ネズミの気配や侵入できる隙間もあるときは、ネズミ対策と侵入口の封鎖を合わせて専門業者に相談します。
  • かまれたときは、かまれた部分を安静にして速やかに医療機関を受診します。緊急時は119番に通報してください。

ヘビのよくある質問

ヘビの駆除は市役所に頼める?
このページで確認した自治体では頼めません。神戸市、香川県、京都市、東京都北区は、行政ではヘビの捕獲や駆除を行っていないと案内しています。神戸市や香川県は、ヘビがもともと地域にすむ野生の生きものであることを理由に挙げています。追い払いや侵入防止は自分で行い、捕獲が必要な場合は有償で専門業者に依頼する形です。お住まいの自治体の案内も確認してください。
マムシとヤマカガシの見分け方は?
大きさと模様が手がかりです。神戸市の案内では、マムシは全長40〜60センチで頭部が三角形、胴に銭形の暗い斑紋があります。ヤマカガシは全長60〜120センチで赤・黄・黒の斑紋がありますが、地域によって色が変わります。どちらも有毒なので、確認のために近づくことは避けてください。
ヘビを家や庭に寄せつけない方法は?
隠れ場所と餌を減らすことです。東京都北区や香川県は、草刈りを定期的に行うこと、やわらかい土の穴や木の根元の隙間を埋めること、餌になるネズミなどを駆除すること、建物の穴や隙間をふさぐことを挙げています。
ヘビにかまれたらどうする?
あわてず安静にして、速やかに医療機関を受診します。神戸市は、かまれた部分を安静にし、どのようなヘビにかまれたかを医療機関に正確に伝えるよう案内しています。緊急時は119番に通報し、毒の有無が分からない場合も自己判断で様子を見ないでください。
ヘビの駆除を業者に頼むときの注意点は?
到着時にヘビがいなくても費用がかかる場合があります。神戸市は、相談先として案内している協会について、業者が現場に着いた段階でヘビがいないことが多く、その場合でも費用が発生すること、探索には別途費用がかかることを注意点に挙げています。依頼前に、料金が発生する条件を確認してください。

参考(確認日:2026年10月3日):神戸市|マムシ・ヤマカガシ(毒ヘビ)にご注意!、東京都北区|ヘビを見かけた時の対応について、香川県|ヘビやコウモリを見つけたときの対応、京都市|野生鳥獣・虫等に関する相談Q&A集 PDF(2026年4月)、環境省|鳥獣保護管理法の概要

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