福井市はアライグマ・ハクビシンを捕獲せず、檻の貸出もしません
福井市が公開している野生動物の相談Q&A集(2026年8月)では、アライグマを見かけたり被害を受けたりした場合は、まず農林水産部の有害鳥獣対策室へ情報を寄せるよう案内しています。一方で、捕獲してほしいという相談には「福井市では捕獲を行っていない」と答えており、動物に対する捕獲檻の貸出も行っていません。
目撃の頻度や被害の出方によっては、市民の協力を得て捕獲を行う場合があるとも書かれています。ただし、個人宅の依頼に応じて市が檻を設置する制度としては示されていません。見かけただけなら、ハクビシンは目撃だけであればそのまま見守るよう案内されています。野生動物の捕獲は鳥獣保護管理法で原則禁止されているためです。
| 困りごと | 市のQ&A集の案内 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| アライグマを見かけた・被害がある | 有害鳥獣対策室へ情報を寄せる。頻度や被害によっては市民の協力による捕獲を行う場合がある | 見た日時・場所・被害の内容 |
| アライグマ・ハクビシンを捕獲してほしい | 市は捕獲を行わない。捕獲許可の申請と檻の購入補助は対策室に相談する | 許可を取るか、従事者になるか、業者に頼むか |
| ハクビシンの糞害や住居への侵入 | まず追い払いを検討する。侵入口をふさぐ、果物などの誘引物を撤去する、忌避剤を使う | 侵入口と誘引物の場所 |
| 捕獲檻を借りたい | 市は動物に対する捕獲檻の貸出を行っていない | 自前の檻を使うか、業者に任せるか |
参考:福井市|福井市野生動物に関する相談Q&A集(令和8年8月、PDF)
福井市は無料でアライグマを捕獲してくれますか?
市のQ&A集では、福井市は捕獲を行っておらず、捕獲檻の貸出もしていないと答えています。捕獲許可の申請や檻の購入補助は有害鳥獣対策室に相談し、自分で対応が難しいときは駆除業者への依頼を検討します。
アライグマ捕獲従事者養成講習会は2026年10月28日|申込条件
市は、アライグマの防除を進めるため、捕獲の知識と技術、人獣共通感染症の知識と予防方法、捕獲に必要な手続きを学ぶ講習会を開いています。公式ページによると、2026年10月28日(水曜日)の13時30分から15時30分まで、福井県生活学習館ユー・アイふくいの1階学習室で開催されます。受付は13時からです。
対象は市内に住む18歳以上の人で、定員は70名の先着順、参加費は無料です。申込は10月2日の8時30分から始まっており、受付開始前の申込は受け付けないとされています。この記事の確認日である2026年10月3日には、受付はすでに始まっています。定員に達し次第締め切られるため、空きがあるかは有害鳥獣対策室へ確認してください。
同じ日の9時30分から12時までは、同じ会場でクマ対策研修会が開かれます。申込は、アライグマの講習会とは別のページで先着順に受け付けています。クマ対策研修会は福井市以外の嶺北市町に住む人も受講できますが、アライグマ講習会の対象は市内在住者です。
| 項目 | 公式案内の内容 |
|---|---|
| 開催日時 | 2026年10月28日(水)13時30分〜15時30分(受付は13時から) |
| 会場 | 福井県生活学習館 ユー・アイふくい 1階 学習室101・102 |
| 対象・参加費 | 市内に住む18歳以上の人・無料 |
| 定員 | 70名(先着順。定員に達し次第締め切り) |
| 申込方法 | 10月2日8時30分から先着で受付。公式ページの申込リンクのほか、有害鳥獣対策室の窓口か電話でも可。氏名・住所・生年月日・電話番号などを伝える |
受講して登録すると、狩猟免許がなくても捕獲できます
市の案内によると、講習会を受講して市に捕獲従事者として登録すると、狩猟免許を持っていなくても、特定外来生物であるアライグマの捕獲ができるようになります。注意事項のページでは、受講した人はアライグマ(ハクビシン)の捕獲に向けた檻の設置が可能になるとも説明されています。無許可や無資格での捕獲は法令違反で、ペットが誤って入るなどのトラブルにもつながるため行わないよう求めています。
ただし、捕獲は被害を受けている人が自ら管理している敷地内で行う必要があります。自分や家族が受講するほか、近所や知り合いに資格を持つ人がいれば、その人に相談する方法も挙げられています。講習会は年に1〜2回で、広報ふくいやホームページで事前に告知されます。今回の定員に入れなかった場合は、次の開催を待つことになります。
ハクビシンについては、市のQ&A集が、捕獲許可か捕獲従事者証の交付を受けて捕獲できると説明しています。講習会の案内ページはアライグマを対象に書かれており、県のアライグマ防除実施計画も、被害を出しているハクビシン等がかかりそうな場合は、あらかじめ市町と相談して有害捕獲で対応するよう定めています。ハクビシンまで同じ登録で捕獲できるかは、有害鳥獣対策室で確かめてください。ハクビシンとアライグマの見分け方も、相談前の整理に役立ちます。
登録後に守ること|県の防除実施計画が定める管理
福井県のアライグマ防除実施計画は、捕獲従事者が守る事項を定めています。細かな扱いは、従事者証を交付した市の定めに従うとされているため、実際の運用は市の説明で確認が必要です。免許を持たない人の捕獲は、わな猟免許を持つ人の指導・監督のもとで行うとの規定もあり、福井市で登録後にどのような体制になるかは、講習会や有害鳥獣対策室で確かめましょう。
捕獲した個体は、県の計画では、できる限り苦痛を与えない方法で殺処置したうえで、その場に放置せず、埋設か焼却で最終処置するとされています。この負担が大きいと感じる場合は、無理に自分で始めず、民間業者へ依頼する選択肢も考えてください。捕獲後の回収・処分を誰が担うかと業者料金の範囲は、アライグマ駆除の費用・相場でまとめています。
- わなは1日1回以上巡視し、ほかの動物が誤ってかかったときは速やかに放獣する
- 従事者証を携帯し、わなには連絡先と捕獲期間を記した標識をつける
- 捕獲の結果は、従事者証を交付した市に報告する
- アライグマには作業服と手袋を使い、素手で触れない
- 野外へ放すことは外来生物法で禁止されているため、計画で認められた方法だけで扱う
檻の購入補助は団体向け|集落協力補助金の対象と上限
市の集落協力補助金は、鳥獣害に悩む集落が追払い用具や捕獲檻を買うとき、費用の一部を補助する制度です。公式ページに書かれた要件は、自治会、集落鳥獣害対策協議会、農家組合など、代表者の定めがあり、組織運営の規約等もある団体が購入することです。補助率は2分の1以内で、区分ごとに上限が決まっています。
小動物(アライグマ、ハクビシン等)用の檻は、最小目幅5センチ以下、線の太さ1.6ミリ以上という機能の目安も示されています。申請は購入前に行う必要があり、購入後の申請は補助の対象になりません。申請には交付申請書、実施計画書、収支予算書、団体名が書かれた見積書のほか、捕獲檻を買う場合は捕獲檻管理規程が必要です。
市のQ&A集は、野生鳥獣への対策は自衛が原則で、フェンスやネットの補助は集落や団体向けと説明しています。個人名義で買う檻が補助の対象になるかは公式ページに書かれていないため、購入前に有害鳥獣対策室へ確認しましょう。申請に必要なのは団体名の入った見積書で、檻の代金を先に支払ってしまうと補助の対象になりません。
| 区分 | 補助上限額 | 内容 |
|---|---|---|
| 追払いに使う消耗品 | 1万円 | 爆竹、ロケット花火、電動ガンのBB弾など |
| 追払いに使う備品 | 3万円 | 電動ガン、スリングショットなど |
| 小動物用の捕獲備品 | 6万円 | 箱わな(アライグマ、ハクビシン等) |
| 大型獣用の捕獲備品 | 10万円 | 箱わな、囲いわな(イノシシ、シカ用) |
天井裏や床下に入られたときは、侵入口の封鎖と業者の範囲を分ける
市の注意事項ページによると、アライグマなどの小動物は握りこぶし程度のすき間があれば、軒下や屋根のつなぎ目から家に入ることがあります。屋根裏や天井で音がするときに一番の解決になるのは、侵入口を見つけて塞ぐことだと説明されています。周辺にすき間がないかを確認し、動物がいないタイミングで塞ぐよう案内されています。天井裏で音がするとき、動物の名前が分からなくてもできることも参考にしてください。
ご自身での対応が難しい場合は専門業者に問い合わせるとされ、トラブルを避けるために複数の事業者から見積をもらうこと、契約は慎重に判断することも書かれています。見積書が「一式」だけのときは、見積書の内訳の頼み方を確認し、封鎖・清掃・再訪問が分かれているかを聞きましょう。
市が参考として挙げている国民生活センターの注意喚起は、広告の格安料金に惹かれて依頼し、作業後に高額な請求を受けるトラブルです。電話や訪問の際に、総額と作業範囲を書面で確認すると、金額の食い違いを防ぎやすくなります。国民生活センターの相談事例をもとにした確認の仕方は、害獣駆除の悪徳業者を見分ける確認表でまとめています。
動物の種類が分からないときは、県の自然環境課に写真を相談する
市のQ&A集では、種類が分からない哺乳類は、写真や痕跡から種類を推定できることがあるため、福井県自然環境課に相談するよう案内しています。屋根裏のフンや足跡の写真を安全に撮れる範囲で残しておくと、種類の見当をつけやすくなります。
市の小動物のページは、福井市内で大きな被害を起こす獣種としてアライグマとハクビシンを挙げ、アナグマやタヌキは床下に住み着くことがあり、イタチは天井裏に入ることがあると説明しています。種類によって侵入する場所や対策が違うため、決めつけずに痕跡を残して相談します。
相談前には、見た日時と場所、音の時間帯、被害を受けている敷地の所有者と管理者を整理します。賃貸住宅では、捕獲や工事を入居者だけで決められません。賃貸で害獣被害が起きたときも確認してください。
- 見た日時・場所・動物の特徴
- 音がする時間帯と、天井・壁・床下のどこに近いか
- フン・足跡・傷の写真(安全に撮れる範囲)
- 被害を受けている敷地の所有者と管理者
- すでに試した対策と、その後の変化







