柏市のアライグマ用箱わなは、市役所ではなく委託事業者へ直接依頼します
柏市は、特定外来生物のアライグマを駆除するため、住んでいる自宅の敷地に専用の箱わなを設置しています。設置の依頼と捕獲後の連絡は、市の外来生物等駆除業務の委託事業者へ直接行う仕組みで、市では受付ができないと明記されています。委託事業者の電話受付は9時から18時までで、日曜と年末年始は休みです。
委託事業者の名称と連絡先は、年度ごとの委託として市の公式ページに掲載されています。年度が替わると事業者が替わる可能性があるため、古い情報を頼りにせず、依頼の直前に公式ページを確認してください。畑や田など農地の農業被害(家庭菜園を除く)は別の扱いで、農政課が担当です。
| 困りごと | 柏市が示す連絡先 |
|---|---|
| 自宅敷地のアライグマ(箱わなの設置依頼・捕獲後の連絡) | 市の委託事業者へ直接 |
| 農地の農業被害(家庭菜園を除く) | 農政課 |
| 自分で捕獲の許可を取りたい | 千葉県東葛飾地域振興事務所 |
| タヌキ、ヘビ、ネズミ、シロアリなど | 民間の駆除業者 |
| 市道・県道にある野生動物の死がい | 環境サービス課 |
柏市のアライグマ用の箱わなは無料ですか?
設置は無料です。ただし、箱わなの設置以外の要望は補助の対象外で、えさは依頼者が用意します。屋根裏の清掃や侵入口の補修は含まれません。
箱わな設置の条件:1敷地1基・屋外のみ・1日1回の見回り
市は「箱わな設置要領および注意事項」で、設置の条件を示しています。設置の費用は無料ですが、設置している間のわなの管理は依頼者が行います。おもな条件は次のとおりです。
わなは金属製の箱型です。大きさは、市のページでは横幅約26cm、高さ約32cm、奥行約82cm程度、要領では縦横約30cm、奥行約90cmと書かれており、メーカーによって異なる場合があります。数に限りがあるため、設置まで待つ場合があります。要領には、アライグマが好むえさの例として、キャラメル味のスナック菓子や柿などの果物が挙げられています。工具などでわなに細工をすると、購入にかかった費用などの弁償を求められるおそれがあるとされています。
- 設置できるのは1つの敷地につき1基まで
- 設置は屋外のみで、屋根裏などの建物内には設置できない
- 設置中は1日に一度、動物がかかっていないかを確認する
- えさは依頼者が用意して管理する
- 設置期間は原則3か月以内。在庫の状況によっては、期間内でも回収を求められることがある
- 年末年始(12月26日から1月3日まで)は設置・回収の対応がないため、前日にわなの扉を閉じる
- わなをなくさない、無断で第三者に貸さない、依頼した理由と場所以外で使わない
箱わなを設置できない場所と、賃貸・法人・知人の土地の扱い
箱わなを設置できるのは、柏市内にある依頼者の自宅敷地の庭や玄関先など、建物の屋外です。わなを適切に管理するため、次のような場所では設置を断るとされています。
要領のよくある質問では、知人の敷地に本人の許可を得て設置したいという相談に対しても、設置はできず、所有者本人から依頼するよう答えています。賃貸住宅でアライグマを見かけた場合は、まず大家や管理会社に被害を伝え、箱わなの依頼をしてもらえるかを相談します。
| 場所・立場 | 扱い |
|---|---|
| 自宅敷地の庭、玄関先など建物の屋外 | 設置できる |
| 屋根裏、室内、屋上など建物の中 | 設置できない |
| 道路(公道・私道を問わない)、空き家、空き地 | 設置できない |
| 自宅とは別の私有地、第三者が所有する土地 | 設置できない |
| 賃貸物件に住んでいる | 大家または管理会社からの依頼が必要 |
| 法人・団体 | 責任者から連絡する |
アライグマがかかったとき、別の動物がかかったときの流れ
アライグマやハクビシンがかかったら、委託事業者へ連絡して回収日を調整します。回収は平日のみで、委託事業者が順番に訪問します。回収のあとは、わなを再び設置してもらうか、設置を終えるかを選びます。日曜日や祝日の作業を希望する場合は事前の相談が必要で、希望に添えないこともあるとされています。
箱わなを設置できるのはアライグマの捕獲のためだけで、ほかの動物を捕まえる目的では設置できません。ハクビシンがかかった場合は回収されますが、犬や猫などそれ以外の動物は、おとなしい様子であれば依頼者が扉を開けて逃がします。動物が暴れていて危険なときは委託事業者へ連絡します。アライグマがかかったわなには触らないでください。かまれると病原菌に感染する危険があると市は注意しています。
アライグマ・ハクビシン・タヌキの見分け方(柏市の比較表)
柏市は、千葉県自然保護課の提供資料をもとに、アライグマと似た動物の違いを顔、尾、足裏の3点で示しています。箱わなの対象になるのはアライグマだけなので、依頼の前に姿や足跡を確認できると話が早く進みます。写真を撮るときは近づかず、離れた場所から撮ってください。くわしい比べ方はアライグマとタヌキの違いとアライグマの足跡の見分けと撮り方にまとめています。
| 部位 | アライグマ | ハクビシン | タヌキ |
|---|---|---|---|
| 顔 | 耳の縁とヒゲが白い | 鼻から額にかけて顔の中心が白い | 耳の縁とヒゲが黒い |
| 尾 | 縞模様がある | 細く長い | 縞模様がない |
| 足裏 | 5本指で指が長い | 5本指で指は短い | 4本指で指は短い |
自分で用意したわなは回収されません。捕獲には千葉県の許可が必要
柏市は、個人が所有する捕獲器具で生きものを捕獲した場合、市では駆除も回収もしないと明記しています。鳥獣(ほ乳類と鳥類。ヒナや卵を含む)の駆除には千葉県への許可申請が必要で、捕獲用のわなを持っていても、許可がなければ捕獲できません。わなの購入を考えている場合は、先に県の許可を得るよう呼びかけています。
柏市内での捕獲許可の問い合わせ先は、千葉県東葛飾地域振興事務所です。自宅に入り込んだ生きものを駆除する方法として、市は、自分で県へ許可申請をしてから駆除するか、許可を得ている民間の駆除業者へ依頼するかの2つを挙げています。業者に頼む場合は、捕獲の許可を取っているかを見積もりの段階で確認しましょう。
タヌキ・ハチ・ネズミ・鳥は市が駆除しません:柏市の相談先
柏市は、野生の生きものについて、生態系に重大な影響を与えるおそれのある特定外来生物を除き、市では捕獲や駆除をしていないと説明しています。問い合わせの多いタヌキ、ヘビ、ネズミ、ハチ、シロアリなどの建物の害虫は、いずれも民間の駆除業者へ相談するよう案内され、野生動物のページでは市による業者の紹介も行わないとされています。タヌキの駆除を業者に頼むときの許可と作業範囲の確認点は、タヌキ・アナグマの駆除を業者に頼むときで整理しています。
ハチの巣については、環境サービス課のページに、市は駆除を行わないこと、巣のある土地の所有者や管理者が専門業者へ直接依頼することが書かれており、千葉県害虫防除協同組合などの連絡先が案内されています。空き地のハチの巣は環境サービス課、空き家は住宅政策課が相談窓口です。鳥や巣の駆除も市は行わず、電柱や電線の巣は東京電力パワーグリッドかNTT東日本へ問い合わせるよう案内されています。
イノシシについては、市の環境部が大青田地区周辺にわなを設置して捕獲しており、令和6年度の捕獲数は39頭でした。利根運河の湿地周辺で目撃されているため、周辺には近づかず、わなにも近寄らないよう呼びかけられています。
屋根裏のアライグマは箱わなの対象外。建物の作業は業者へ相談
箱わなは屋外にしか置けず、要領でも、無料なのは箱わなの設置であり、それ以外の要望は補助の対象外とされています。屋根裏からの追い出し、フンの清掃、侵入口の補修は、市の制度では対応されません。屋根裏で物音やフン尿の被害がある場合は、屋外への箱わなの設置を依頼しつつ、建物の調査を民間業者に相談することになります。屋根裏の追い出し・封鎖・清掃の費用の内訳は、アライグマ駆除の費用相場で整理しています。
予防として市が挙げているのは、アライグマにエサを与えないこと、実った果実を早めに収穫すること、畑に生ごみを捨てないこと、侵入口になりそうな壁や床下、屋根のすき間をふさぐことです。千葉県の説明では、アライグマは春から夏ごろに子を産みます。すき間をふさぐ前にアライグマの親子を見かけたときの確認を読み、中に動物が残っていないかを業者に確かめてもらいましょう。封鎖の時期は侵入口を塞ぐ時期と再発防止工事の確認点で整理しています。





