足立区の対策は2段階。箱わなの設置と、侵入口を塞ぐ工事の助成
足立区のハクビシン・アライグマの案内(2026年7月10日更新)は、生活環境被害の軽減のために、箱わなを設置して捕獲する事業と、屋内への侵入口を塞ぐ工事費用の助成を実施していると説明しています。助成は、前段の捕獲事業を利用して屋内への侵入口が確認された人が対象です。つまり、先に捕獲事業を使うことが助成の入口になっています。
目撃情報の提供は、足立区のオンライン申請システムからできます。見かけたときは、触ったり近づいたりしないよう求められています。窓口は足立保健所生活衛生課の動物愛護係です。電話番号は変わる場合があるため、公式ページで確認してください。
| 制度・順番 | 内容 | 費用・条件 |
|---|---|---|
| ハクビシン・アライグマ対策事業 | 箱わなの設置。屋外のほか、屋根裏・天井裏・床下にも設置できる | 無料(餌の用意は自己負担) |
| 屋内侵入口閉塞工事費用助成金 | 屋内への侵入口を塞ぐ工事の費用を助成 | 最大10万円(消費税相当額を除く) |
| 利用の順番 | 先に捕獲事業を利用し、屋内への侵入口が確認された人が助成の対象 | 助成は工事契約の前に申請 |
足立区の箱わなは、屋根裏にも設置してもらえますか?
区の案内では、設置場所に屋根裏、天井裏、床下も含まれています。ただし、住宅の構造などによっては設置できない場合があるとされています。
箱わなの対象は、生活環境被害がある場所の所有者または管理者
箱わなを設置できるのは、生活環境被害を受けている区内の土地や建築物の屋内です。区が示す生活環境被害は、足音や鳴き声などの騒音、糞尿による異臭や汚損・天井のシミ、物品や建築物の破損・汚損、庭木の果実や魚などへの被害、複数回にわたる敷地内の徘徊です。一度見かけただけでは該当するか分かりにくいため、いつ、どこで、何があったかを整理して申請します。
申請できるのは、わなを設置したい場所の所有者または管理者です。区は具体例として、戸建て住宅では住んでいる人、マンションなどでは管理会社や管理組合、事業所や施設では法人の代表者や施設の代表者を挙げています。賃貸住宅に住んでいる人は、先に貸主や管理会社へ相談し、申請者を誰にするか決めましょう。
利用者が守るルール。立会い・見回り・近隣への周知
区の事業は無料ですが、利用者が行うことが多く定められています。作業時の立会い、設置したわなを無断で動かさないこと、近隣への周知と区が配る注意喚起のちらしの掲示、毎日の見回りと餌の状況確認が求められます。わなの日々の管理を引き受けられるかどうかが、利用の分かれ目になります。
餌は利用者が用意します。屋外に設置したときは週1回程度の付け替えが必要で、屋内に設置した場合は委託事業者が付け替えます。動物が捕獲されたときは、速やかに委託事業者へ連絡します。被害への対応として、侵入口を塞ぐ工事、糞尿の撤去、清掃、消毒処理、再発防止の対策も利用者が行うことになっています。
- 作業時に立ち会う
- 設置したわなを無断で移動させない
- 近隣へ周知し、区が配るちらしを見やすい場所へ掲示する
- 毎日わなを見回り、餌の状況を確認する
- 屋外の餌は週1回程度付け替える(屋内は委託事業者が付け替える)
- 捕獲されたら速やかに委託事業者へ連絡する
- 侵入口の封鎖、糞尿の撤去、清掃、消毒処理、再発防止の対策を行う
設置場所・期間・申請方法
わなの種類は箱わなで、大きさはおおむね幅30センチ、高さ30センチ、奥行80センチと案内されています。設置場所は、屋外(外周、ベランダ、屋上など)と屋内(屋根裏、天井裏、床下など)で、住宅の構造によっては設置できない場合があります。設置期間は原則2週間で、利用回数の制限はありませんが、その都度の申請が必要です。
申請は、窓口、郵送、FAX、オンラインのいずれかで、申請書と同意書を足立保健所生活衛生課動物愛護係へ出します。区が審査して実施の可否を決め、郵送で通知します。承認後は、区が委託する事業者から連絡があり、設置日時を調整します。餌は甘いものを好む傾向があり、リンゴやドライマンゴー、キャラメル系のスナック菓子による捕獲が多いと区は紹介しています。
| 項目 | 区の案内の内容 |
|---|---|
| 設置場所(屋外) | 外周、ベランダ、屋上など |
| 設置場所(屋内) | 屋根裏、天井裏、床下など。構造によっては設置できない場合がある |
| 設置期間 | 原則2週間。利用回数の制限はなく、その都度申請 |
| 費用 | 無料。餌の用意は自己負担 |
| 申請書類 | 申請書と同意書 |
| 申請方法 | 窓口・郵送・FAX・オンライン |
屋内侵入口閉塞工事費用助成金。最大10万円と、利用できる条件
屋内への侵入被害を防ぐために行った侵入口の閉塞工事について、区は最大10万円(助成率10分の10、消費税相当額を除く)を助成します。対象になるのは、助成の申請から6か月以内に区のハクビシン・アライグマ捕獲事業を利用し、屋内への侵入口が確認された人です。年度内で初めて申請する人(年度内1回まで)で、工事は公益社団法人日本ペストコントロール協会の会員事業者が行うことも条件です。
対象になるのは侵入口の閉塞工事の費用だけです。清掃や消毒、糞尿の撤去は助成の対象に書かれていません。そのため見積書では、閉塞工事と、清掃・消毒を分けて書いてもらうと、助成の対象と自己負担が見分けやすくなります。内訳の見方は害獣駆除の見積書の項目が役立ちます。屋根裏の封鎖・清掃・断熱材の費用を項目ごとに分けて読む方法は、屋根裏の害獣駆除費用にまとめています。
工事の契約前に申請。窓口の予約と、業者が代理で受け取る仕組み
助成は、工事契約の締結前に申請する決まりです。申請は窓口のみで、事前に足立保健所生活衛生課動物愛護係へ連絡して来所日時を予約します。持ち物は、工事見積書など助成対象経費の予定金額と工事施工事業者が分かる書類、工事前の現場写真、朱肉を使う印鑑です。契約を先に結んでしまうと対象にならない可能性があるため、見積もりを取った段階で窓口へ相談しましょう。
助成金交付が決まったら、委任状を区へ提出し、これ以降の請求・受領・実績報告の手続きは工事施工事業者へ委任されます。区が助成金を事業者へ直接支払うため、申請者と区の間でお金のやり取りはありません。区から特定の工事事業者を紹介することはできないため、公益社団法人東京都ペストコントロール協会へ問い合わせ、複数の見積もりを取るよう案内されています。見積もりを頼む業者を、調査範囲・封鎖・清掃・保証で比べる方法は、屋根裏の動物駆除を業者に頼むときに比べる項目で整理しています。
- 工事契約の前に、電話で窓口の来所日時を予約する
- 窓口へ見積書、工事前の現場写真、印鑑を持参して申請する
- 区の審査後、交付決定の通知が届く
- 委任状を提出し、手続きを工事施工事業者へ委任する
- 工事完了後、事業者が報告書と請求書を区へ提出する
賃貸・集合住宅の申請者と、民間業者に頼む範囲
マンション等の場合の申請者は、管理会社や管理組合とされています。賃貸住宅に住んでいる人は、貸主や管理会社に被害を知らせ、区の事業へ誰が申請するかを決めてもらいましょう。工事の発注者や、屋根・外壁の共用部分の扱いは、賃貸で害獣被害が起きたときの連絡の順番も参考になります。
区の事業は、箱わなの設置と侵入口閉塞工事の助成が中心です。清掃、消毒、糞尿の撤去などは利用者側で手配します。見積もりの確認は相見積もりの比較手順で、駆除と封鎖の順番は追い出し・封鎖・清掃の順番で整理しています。
区が示す、被害を防ぐ3つの考え方
足立区は、被害を防ぐ3つの法則として、エサ場にしない、侵入させない、住まいを与えないを挙げています。エサ場にしない対策は、生ごみを密閉容器に入れる、敷地内の果実を早めに収穫するかネットをかける、ペットの食べ残しを置いたままにしない、といった内容です。
侵入については、頭が入る5センチ程度のすき間があれば入り込めるとされ、床下や軒裏の穴、通風口を金網などで塞ぐこと、屋根に登れるような庭木の枝を剪定することが挙げられています。家に隣接した物置や倉庫を頻繁に見回るだけでも効果があると、区は書いています。塞ぐ時期は害獣の侵入口はいつ塞ぐのかで確認できます。






