津山市の鳥獣害の相談は、農林部森林課が中心です
津山市の公式ページで、防護柵の補助、ツキノワグマの注意喚起、緊急銃猟の案内に共通して問い合わせ先として載っているのは、農林部の森林課です。外来生物の案内は環境福祉部の環境生活課が担当しています。表で整理しましたので、困りごとに合う行から確認してください。電話番号は変わることがあるため、公式ページで確認してください。
| 困りごと | 津山市のページで確認できた窓口 | 補足 |
|---|---|---|
| 農作物の防護柵の補助の申込み | 農林部 森林課(本庁舎4階)、または支所の地域振興課・出張所 | 補助金交付内示申込書の提出先として案内されています。 |
| ツキノワグマの出没・注意喚起 | 農林部 森林課 | 市の注意喚起ページの問い合わせ先です。出没情報は岡山県が公開しています。 |
| クマ・イノシシの緊急銃猟 | 農林部 森林課 | 津山市緊急銃猟マニュアルの案内ページの問い合わせ先です。 |
| 特定外来生物の案内 | 環境福祉部 環境生活課 環境保全衛生係 | 外来生物法の規制を案内するページの問い合わせ先です。 |
| 契約・料金のトラブル | 津山市消費生活センター、県消費生活センター津山分室 | 県の案内では、市センターは月曜から金曜の8時30分から17時15分です。 |
参考:津山市|令和8年度 個人設置の農作物鳥獣害防護柵補助について
津山市の防護柵補助は家庭菜園でも使えますか?
市のページは、市内で農業を営む個人農業者等を対象としています。家庭菜園が当たるかは書かれていないため、申込み前に森林課へ確認してください。
個人設置の防護柵補助:対象者・補助額・受付期間
津山市の「令和8年度 個人設置の農作物鳥獣害防護柵補助について」(2026年4月1日付)は、イノシシやシカなどの有害鳥獣による農作物被害を防ぐため、防護柵を設置する農業者に資材購入費を補助すると案内しています。主な条件は次の表のとおりです。
補助の対象になる資材は、電気柵、ワイヤーメッシュ柵、ネット(防鳥を目的としたものを含む)、トタン、防草シート、テグスやワイヤー、防鳥用のテープ、果実保護メッシュバッグや果実保護ネットなどです。防草シートは、電気柵・ワイヤーメッシュ柵・ネットと一体的に設置するものに限られます。
| 項目 | 市のページに書かれた内容 |
|---|---|
| 対象者 | 市内で農業を営む個人農業者等。市内で農業を営む市外在住の人も対象 |
| 補助額 | 資材費の2分の1以内で、10万円が限度。千円未満は切り捨て |
| 購入額の条件 | 1万円以上の資材を新たに購入して設置する |
| 完了期限 | 着工した日の属する年度の末日までに事業が完了する |
| そのほかの条件 | 市税等の滞納がない。令和8年度中にこの補助の交付を受けていない |
| 受付期間 | 2026年4月1日から11月30日まで(予算の範囲内) |
購入は通知のあとに:申請の流れと必要書類
市は、事業の実施(資材の購入)を、補助金の交付予定の通知後に行うよう求めています。通知より前に購入した資材は補助の対象になりません。補助金は、実績報告書を提出し、市が現地調査を行ったうえで、指定口座に振り込まれます。令和8年度中に、この補助を複数回受けることはできません。
申請に必要な書類は、次のとおり案内されています。市税等の納税関係の書類は、市外在住で津山市に納税がないなどの理由で省略できる場合があり、詳しくは森林課への確認が必要です。
- 補助金交付内示申込書(市が配布するWordファイル)
- 資材購入費の見積書
- 市税等の滞納がないことを証する書類(発行日から90日以内。法人は法人名と代表者名のものを各1部)
- 資材の設置場所の位置図(地番と、所有者または管理者の氏名を記載)
- ほかに必要になる書類がある場合は、その書類
すでに柵がある場合の5年と1年のルール(令和8年度から変更)
市のページによると、前年度以前にこの事業で防護柵を設置している場合は、5年を経過している必要があります。ただし、すでにある防護柵に新たな資材を組み合わせて機能を高める場合は、1年を経過していれば対象になります。この扱いは令和8年度から変わったと書かれています。
ここでいう機能向上は、柵の設置当初に想定していなかった状況に対応するためのものです。壊れた部分の修繕や補修は当たりません。市は、機能向上の例として、次のような組み合わせを挙げています。
- シカ・イノシシの対策で設置したネットに、ワイヤーメッシュを組み合わせて強化する
- シカ・イノシシに有効なワイヤーメッシュ柵を、サルにも有効にするため、上に電気柵を追加する
- イノシシに有効なワイヤーメッシュ柵を、シカにも有効にするため、より高さのある柵を既存の柵に追加する
- イノシシに有効な電気柵を、ヌートリアにも有効にするため、内側にネットを張る
電気柵を使うときの安全確保:表示・電源装置・漏電遮断器
津山市は2021年1月6日付のページで、鳥獣被害防止のために設置された電気柵に起因する死傷事案が発生したとして、感電防止の措置を求めています。電気柵は、電気事業法に基づく技術基準に沿った、感電防止のための措置が必要です。補助を受けて電気柵を設置する場合も同じです。
市が示す安全確保の方法は4点です。電気工事が必要な部分は、自分で判断せず、資格のある専門業者や設置の説明を受けた販売店に確認してください。
- 電気柵を設置した箇所に、人が見やすいよう適当な間隔で、危険である旨を表示する
- 電気柵用の電源装置は、電気用品安全法の適用を受けるもの、または感電で人に危険を及ぼさないよう出力が制限されたものを使う
- 使用電圧が30ボルト以上の電源から供給を受け、人が容易に立ち入る場所に設置するときは、定格感度電流15ミリアンペア以下・動作時間0.1秒以下などの条件に合う漏電遮断器を設ける
- 電気柵に電気を供給する電路に、容易に開閉できる専用の開閉器を設ける
クマ・イノシシが出たとき:市の注意喚起と緊急銃猟の仕組み
津山市の山や森林に近い地域では、ツキノワグマが出没する場合があります。県の案内でも、県北部を中心に中国山地沿いでの出没が確認され、春と秋に出没件数が増えるとされています。出没情報は岡山県のホームページで公開されています。
クマを引き寄せないために、会わないために
市のページ(2024年9月11日付)は、家の周りに生ごみを放置しない、作物の収穫は早めにして不要な果実や落ちた果実を放置しない、柿の木などにはトタンを巻く、ハチの巣が近くにあれば取り除く、やぶを刈り払って見通しをよくする、といった対策を挙げています。山や川に近づくときは、鈴やラジオなどの音で存在を知らせます。
出会ってしまったときは、慌てず騒がず、背を向けずにゆっくり後退します。走る、物を投げる、大声を出すといった行動は、クマを刺激する要因になるとして避けるよう示されています。小グマの近くには親グマがいる可能性が高いため、近づかないでください。
市街地での緊急銃猟
市は2025年12月9日に「津山市緊急銃猟マニュアル」の策定を案内しました。2025年9月から可能になった緊急銃猟は、クマやイノシシが人の日常生活圏に侵入している、または侵入するおそれが大きいこと、人命や身体への危害を防ぐため緊急の対応が必要なこと、銃猟以外では的確かつ迅速な捕獲が困難なこと、住民や第三者に危害を及ぼすおそれがないこと、の4条件を満たしたときに、市町村長の判断で実施されます。
実施する際は、現場付近で避難誘導や屋内退避の呼びかけ、交通規制が行われる場合があると、市は協力を求めています。市街地でイノシシやサルを見かけたときは、県が市役所への通報と、緊急時の警察署への通報を案内しています。
家屋や屋根裏の被害は、確認できた範囲と聞くことを分けて考える
今回確認した津山市の補助のページは、イノシシやシカなどによる農作物被害の防止を目的としており、対象も防護柵の資材です。屋根裏や床下への侵入、フンの清掃、侵入口の封鎖を対象とした市の駆除や補助の案内は、確認した公式ページには載っていませんでした。住宅の被害を相談するときは、補助があると決めず、森林課に制度の有無を聞きましょう。
野生鳥獣の捕獲は原則禁止で、アライグマ、ハクビシン、ヌートリア、イノシシなどの有害鳥獣捕獲の許可権限は市町村長に移されていると、県は案内しています。アライグマやヌートリアは特定外来生物で、運搬や野外への放出も原則禁止です。捕まえた個体を別の場所に放すことはしないでください。
民間業者に調査を頼む場合は、被害の写真、見つけた日時、建物の所有者を準備し、業者選びの質問と侵入口を塞ぐ時期の確認を使って見積もりを比べましょう。農地と住宅の両方に被害があるときの伝え方は、和歌山県のアライグマ被害の記事が参考になります。
参考:岡山県|野生鳥獣の捕獲




