岡山県の害獣・害虫の相談先は、動物の種類と場所で分かれます

岡山県の公式ページを読むと、害獣の相談は一つの窓口に集まっていません。野生鳥獣の保護管理と外来生物は県の自然環境課、有害鳥獣の捕獲許可の多くは市町村、ネズミなどの衛生面は岡山市・倉敷市では市の保健所、契約の悩みは消費生活センターと、困りごとごとに担当が違います。下の表で、自分の状況に近い行から探してください。

岡山県の害獣・害虫の相談先は、動物の種類と場所で分かれます:確認項目
困りごと最初に当たる窓口公式ページで確認できた内容
アライグマ・ハクビシン・イノシシ・カラスなど26種の捕獲市町村役場県は、26種の捕獲許可権限を市町村長に移しています。
上の26種に含まれない鳥獣の捕獲県民局の森林企画課県は、26種以外の捕獲は県民局森林企画課へ相談するよう案内しています。
ネズミ・ハチの巣・ゴキブリなど(民有地)岡山市は保健所衛生課、倉敷市は保健所生活衛生課など両市とも民有地の駆除は行わず、業者への依頼が基本です。
けがをした野生の鳥獣岡山県鳥獣保護センター(池田動物園内)、岡山県自然保護センター県の案内に、相談先として2か所が挙がっています。
野良猫・野良犬岡山市と倉敷市は各市の保健所、その他は県動物愛護センター県が市町村別に窓口を示しています。
駆除の契約・料金のトラブル県・市の消費生活センター県センターは県内在住者の苦情相談に、助言やあっせんを行います。

参考:岡山県|野生鳥獣の捕獲

読者の疑問

岡山県は個人宅の害獣を駆除してくれますか?

比較ガイド

県の公式ページで確認できたのは、野生鳥獣の保護管理、捕獲許可の考え方、外来生物や出没情報の案内です。個人宅の駆除を県が行う案内は確認できませんでした。まず市町村に問い合わせてください。

野生鳥獣は原則として捕獲できず、26種の許可は市町村が扱います

岡山県は、山野の野生鳥獣は鳥獣保護管理法により原則すべて捕獲(殺傷を含む)が禁止され、鳥類の卵の採取も禁止だと案内しています。違法に捕獲すると罰せられることがあります。庭に来た動物を自分で捕まえたり、巣から卵やヒナを取り除いたりする前に、窓口で許可が必要かどうかを確かめてください。

農林水産業などへの被害を理由にした有害鳥獣の捕獲には県知事の許可が必要ですが、県は迅速に対応するため、26種の許可権限を市町村長に移しています。獣類はニホンザル、タヌキ、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ、ヌートリア、ノウサギの9種で、鳥類はカラス、ドバト、ヒヨドリ、トビなど17種です。

これら以外の鳥獣の捕獲は、県民局の森林企画課に相談するよう示されています。県の案内では、市町村長に許可権限を移した26種にイタチやコウモリは挙がっていません。住宅に入られた場合も自分で捕獲せず、先に市町村か県民局へ取り扱いを確認しましょう。

例外として、県はドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミには鳥獣保護管理法が適用されず、いつでも捕獲できると案内しています。ただし、これは市が駆除してくれるという意味ではありません。県の案内では、狩猟でも爆発物、劇薬、毒薬などの使用は危険な方法として禁じられています。薬剤や捕獲器は製品の表示に従い、種類が分からない動物に毒餌を使うことは避けてください。

参考:岡山県|野生鳥獣の捕獲

アライグマ・ヌートリア・ヒアリなどの特定外来生物には別の規制があります

県が公開している「県内で確認された特定外来生物」の一覧(2025年2月20日更新)には、哺乳類のヌートリアとアライグマ、昆虫のヒアリやアルゼンチンアリ、クモのセアカゴケグモなどが載っています。庭や屋根裏で見かける動物がこれに当たる場合、一般的な害獣とは扱いが異なります。

外来生物法では、特定外来生物の飼育、保管、運搬、野外への放出などが原則として禁止され、違反すると罰則があると、津山市が公式ページで案内しています。捕まえた個体を車で運んで別の場所に放すといった対応は避け、捕獲や処置の方法は市町村の指示に従ってください。

ヒアリについては、県が2026年8月28日、水島港国際コンテナターミナルの調査で見つかったアリがヒアリと確認されたと発表しました。確認された範囲全域で防除作業が行われ、人的被害の報告はないとされています。アリを見つけて不安なときは、触らずに市の担当課へ相談してください。詳しくは倉敷市の害獣・害虫の担当課に整理しています。

参考:岡山県|県内で確認された特定外来生物

市街地でイノシシ・サル・クマに会ったら、県は市町村への通報を案内しています

県は、イノシシやニホンザルを市街地で見かけたときは市役所・役場へ通報し、身の危険を感じるなど緊急の場合は警察署へ通報するよう案内しています。イノシシに出会ったときは刺激せず、ゆっくりその場を離れ、建物や車の中などへ避難します。追い払おうと大声を出したり物を投げたりすると、かえって興奮させるおそれがあるとされています。

2025年2月8日には岡山市内で複数人がイノシシに襲われて怪我をする人身被害があり、県が改めて注意を呼びかけました。市街地への出没は、夜のうちに生ごみを出す、不要な農作物を農地の周りに捨てる、収穫しない柿や栗を放置するといった間接的な餌付けが原因になることもあるため、家の周りの管理が大切です。

ツキノワグマは、県の案内で県北部を中心に中国山地沿いでの出没が確認され、春と秋に出没件数が増えるとされています。家の周りの残飯や不要な果実を片付ける、ハチの巣を取り除く、やぶを刈り払うといった、クマを引き寄せない対策が示されています。

けがをした野生の鳥獣を見つけたときは、岡山県鳥獣保護センター(池田動物園内)か岡山県自然保護センターへ相談します。地面にいるヒナは巣立ちしたばかりのことが多く、県は拾わずにそっと離れるよう呼びかけています。

参考:岡山県|イノシシやニホンザルの出没にご注意ください

ネズミ・ハチ・ゴキブリは、岡山市も倉敷市も民有地の駆除を行いません

岡山市の「家庭のねずみ対策」ページ(2026年9月25日更新)は、駆除業務は受け付けていないと示し、業者を探す人には電話帳の「消毒業」を案内しています。あわせて、岡山県ペストコントロール協会が無料相談を行っていることも書かれています。

倉敷市のコールセンターFAQ(2026年4月1日更新)も、個人の自宅でのネズミ・ゴキブリ・ノミ・シラミ・ダニの駆除は行っていないと答えています。ハチについても、岡山市は私有地のハチの巣を駆除せず補助制度もないとし、倉敷市は民有地・事業所内の駆除を行わないとしています。

日本ペストコントロール協会の岡山県のページには、(一社)岡山県ペストコントロール協会が岡山市北区の団体として載り、所属会員の名簿への案内もあります。一方、岡山市のページでは法人名が「一般財団法人」と表記されており、資料によって種別の表記が異なります。連絡する前に、両方の公式ページで名称と連絡先を確かめておくと安心です。

津山市については、今回確認した公式ページに、ネズミやハチの巣の駆除窓口の案内は見つかりませんでした。津山市で相談するときは、市役所に駆除の相談を受けているかを先に確認し、市の案内がなければ業者の見積もりへ進みます。

参考:岡山市|家庭のねずみ対策

契約や請求で迷ったら、県と市の消費生活センターへ

岡山県消費生活センターは、県内在住の人を対象に、商品やサービスに関する苦情相談を受け付け、解決のための助言やあっせんを行っています。駆除の見積もりや請求に関する困りごとも、サービスの契約に関する相談として持ち込めます。業者と話がこじれる前に、公的な窓口があることを覚えておきましょう。

消費者庁の案内では、全国共通の消費者ホットライン188に電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口を案内してもらえます。相談は無料ですが、窓口につながった時点から通話料がかかります。

下の表は、県の相談窓口ページ(2026年9月9日更新)に基づく表示です。受付時間や休みは変わることがあるため、電話の前に公式ページで確認してください。

契約や請求で迷ったら、県と市の消費生活センターへ:確認項目
窓口相談日受付時間
岡山県消費生活センター(岡山市北区)火曜から日曜(祝日・年末年始を除く)9時から16時30分
岡山県消費生活センター津山分室月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)9時から12時、13時から16時30分
岡山市消費生活センター月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)9時から16時
倉敷市消費生活センター月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)8時30分から17時
津山市消費生活センター月曜から金曜(祝日・年末年始を除く)8時30分から17時15分

参考:岡山県消費生活センター|県内の相談窓口

相談前に、場所・日時・動物の特徴・所有者をそろえておく

どの窓口に連絡する場合も、動物や虫を見た日時と場所、フン・足跡・音などの痕跡、被害の場所、建物の所有者や管理者、すでに試した市販品の名前がそろっていると、話が早く進みます。写真は、近づかず安全な距離から撮れる範囲で十分です。

市別の詳しい案内は、岡山市のネズミ・ハチの巣の相談、岡山市のイノシシ出没と補助、倉敷市の害獣・害虫の担当課、津山市の防護柵補助とクマ・イノシシの窓口にまとめています。業者に頼む場合は、害獣駆除業者の選び方も合わせて確認してください。

  • 見た日時・場所・回数
  • 動物の大きさ、色、尾の形、鳴き声などの特徴
  • 被害の場所(屋根裏、庭、畑、ベランダなど)
  • 賃貸の場合は、管理会社や大家の連絡先
  • 使った市販品の名前と設置した場所