名古屋市で鳩の被害を相談する窓口|都市農業課と愛知県ペストコントロール協会

名古屋市公式ページ「有害鳥獣の駆除」(2026年5月22日更新)によると、有害鳥獣の捕獲許可の窓口は、緑政土木局農政部都市農業課の生産振興担当です。電話番号は052-972-2499で、ハトの被害で捕獲や卵の採取を考えるときは、まずここに相談します。業者に捕獲を頼みたいときの窓口として、市は公益社団法人愛知県ペストコントロール協会を案内しています。

ハチの巣やネズミなどの相談は、ハトとは別の窓口で案内されています。名古屋市のハチの巣・ネズミ駆除の窓口で確認してください。担当課の名称や電話番号、受付方法は変わることがあるため、申請や相談の前に市の最新の案内を確認します。

名古屋市で鳩の被害を相談する窓口|都市農業課と愛知県ペストコントロール協会:確認項目
相談したいこと窓口公式ページの記載
ハトの捕獲許可・卵の採取の許可緑政土木局 農政部 都市農業課 生産振興担当(052-972-2499)許可権限の一部が平成15年度から名古屋市長に委譲されている
業者に捕獲を頼む(業者捕獲)公益社団法人愛知県ペストコントロール協会(052-452-7122、平日10時〜16時)協会の加盟業者が申請と捕獲を行う。有料
ムクドリの被害施設の種類ごとの担当所管(市の一覧PDF)被害の起きた場所によって担当が変わる
傷ついた鳥や、巣から落ちたヒナ名古屋市獣医師会に登録している動物病院(無料で相談)治療費は持ち込んだ人の負担。公園などで見つけた落ちたヒナは、基本的にそっと離れる

参考:名古屋市|有害鳥獣の駆除

読者の疑問

名古屋市は鳩の駆除をしてくれますか?

比較ガイド

市の公式ページに、市の職員が私有地でハトを捕獲する制度の記載はありません。市が行うのは捕獲許可の手続きと相談で、捕獲は被害を受けている方ご自身か、愛知県ペストコントロール協会の加盟業者が行います(2026年10月3日確認)。

市の捕獲許可制度のあらまし|自己捕獲と業者捕獲、市長が許可できる57種

市は、鳥獣保護管理法が野生の鳥類と哺乳類の保護と狩猟について定めており、原則として鳥獣の捕獲や鳥の卵の採取は禁止されていると説明しています。例外として、捕獲以外の方法では被害が防止できない場合に限り、捕獲と卵の採取が許可されます。許可の権限は環境大臣や都道府県知事にありますが、その一部が平成15年度から名古屋市長に委譲され、市内での鳥獣57種(鳥類34種、獣類23種)による被害防止のための捕獲を市長が許可できます。

57種の鳥類には、カワラバト(ドバト)とキジバトのほか、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラスなどが含まれます。ハトの種類の見分け方は、ベランダのハトはドバトかキジバトかを比べる記事にあります。実際に捕獲する方法は、次の2通りです。

自己捕獲:被害を受けている方ご自身が申請し、捕獲まで行う

自己捕獲は、ご自身で捕獲許可を受けて捕獲し、ご自身で処分する方法です。市の注意点PDFは、捕獲の実施から捕獲後の鳥獣の処置まで、自らの責任で行い、動物愛護法などにも留意するよう求めています。申請書には捕獲の方法を書く欄があり、狩猟免許の対象になる猟具を使うときは免許が必要だとされています。この記事では、捕獲の具体的な方法は扱いません。

業者捕獲:捕獲業者に申請と捕獲を依頼する

業者捕獲は、捕獲業者に申請と捕獲を依頼する方法です。市は、有害鳥獣駆除の専門業者で構成する愛知県ペストコントロール協会への相談を案内し、協会の加盟業者が申請と捕獲を行うと説明しています。この場合は有料です。金額は公式ページには載っていないため、見積もりで確認します。

市の捕獲許可制度のあらまし|自己捕獲と業者捕獲、市長が許可できる57種:確認項目
項目自己捕獲業者捕獲
申請する人被害を受けている方ご自身捕獲業者に申請と捕獲を依頼する
捕獲を行う人申請者ご自身愛知県ペストコントロール協会の加盟業者
費用許可の申請手数料は無料(市の注意点PDF)有料(金額の記載はなし)
相談先都市農業課(052-972-2499)愛知県ペストコントロール協会(052-452-7122)
市の捕獲箱の貸出し対象はアライグマ・ハクビシン・ヌートリアの3種のみ。ハトは対象外見積もりで、用具を誰が用意するかを確認する

参考:名古屋市|有害鳥獣の駆除

申請の流れと必要書類|許可証の発行まで1週間程度

市の「有害鳥獣捕獲許可申請」のページによると、許可証の発行には1週間程度かかります。申請には、鳥獣捕獲等許可申請書、捕獲をする場所の地図、使用する用具の図面または写真が必要です。第三者に捕獲を依頼する場合は鳥獣捕獲依頼書、複数の人が捕獲に関わる場合は従事者名簿も出します。申請時に本人確認があるため、運転免許証などを持参します。

申請方法は、窓口、郵送、電子申請、電子メールの4つです。電子申請は令和8年4月1日からオンラインで受け付けられていますが、オンラインで申請しても、捕獲許可証の交付は窓口で行われます。窓口は、市役所西庁舎5階の都市農業課のほか、北区(楠支所)、中川区、港区(南陽支所)、守山区、緑区、天白区の農政担当窓口とされています。

注意点PDFには、申請書の記入のしかたも書かれています。捕獲等をしようとする種類と数は、被害を防ぐための必要最小限とすること、期間は基本的に空欄で、具体的な期間があるときは最長60日までで1週間前までに申請すること、申請者は捕獲を実際に行う人であり、許可を受けた人以外に委託や代行はさせられないことなどです。

申請の流れと必要書類|許可証の発行まで1週間程度:確認項目
手順内容市の案内のポイント
1 被害と対策を記録する被害の内容(糞害など)、場所、これまでの対策(防鳥網・追い払い・清掃)を整理する許可は、捕獲以外の方法では被害を防げないときの例外とされている
2 書類をそろえる申請書、場所の地図、用具の図面または写真。人に依頼する場合は依頼書申請者は捕獲を実際に行う人。許可を受けた人以外に代行させることはできない
3 申請する窓口・郵送・電子申請・電子メールのいずれか。本人確認がある許可証の発行まで1週間程度。期間を決めたいときは1週間前までに申請する
4 許可証を受け取る許可証の交付と受け取りは窓口で行う許可証の記載事項を守る。捕獲後は捕獲鳥獣の報告を行い、許可証を返す

参考:名古屋市|有害鳥獣捕獲許可申請

市が案内していないこと|私有地での駆除作業と捕獲箱の貸出し

市の公式ページが書いている範囲では、市の役割は、許可の手続きと相談の窓口です。捕獲は、被害を受けている方ご自身が許可を取って行うか、捕獲業者に申請と捕獲を依頼するか、のどちらかとされ、市の職員がハトを捕獲する制度は案内されていません(2026年10月3日確認)。市が捕獲箱を貸し出しているのは外来種のアライグマ、ハクビシン、ヌートリアの3種に限られ、ハトは対象外です。

カラスについては、市の「野生鳥獣の保護と生態」のページが、名古屋市では現在のところカラスの捕獲は行っておらず、エサがある限り別の場所から集まるため、捕獲は効果的な対策とは考えにくいと説明しています。ハトについて同じ文言はありませんが、市の注意点PDFは、被害の防止は防鳥網・防護柵の設置、忌避剤や器具の使用、追い払いなど、捕獲以外の方法で行うことを前提に、許可を例外と位置づけています。

市はハトにエサを与えないよう呼びかけています。庭先や公園のハトは雑草や木の種子、芽などを食べて暮らしており、人がエサを与えると無用に繁殖力が上がって数が増え、街の嫌われものになると説明しています。

参考:名古屋市|野生鳥獣の保護と生態

捕獲を伴わない対策(清掃・防鳥ネット)と許可の関係

名古屋市の許可制度の対象は、捕獲と卵の採取です。ふんの清掃、えさやりの中止、止まりにくくする防鳥の工夫は、鳥を捕まえたり卵を採ったりする行為ではないため、この許可とは別の話です。作業が捕獲を含むのか、含まないのかを分けて考えると、手続きが整理できます。

巣の撤去は、卵やヒナの有無で決まる

市の案内では、野鳥の巣は、卵やヒナがいるときはカラスやハトの巣を含めて、法によりむやみに除去できません。農作物の被害や生活環境被害があるときは、有害鳥獣捕獲許可を取って除去できます。巣の中に卵やヒナがいなければ、許可がなくても除去できます。おもな鳥の巣立ちに要する期間は3〜4週間程度で、緊急に巣を除去する必要がなければ、巣立ってからの除去に協力するよう求められています。

清掃・防鳥ネット・剣山は、許可の対象ではない

ネットや剣山は、止まりにくくして近づけないための対策で、捕獲ではありません。ただし、ネットの端にすき間が残ると鳥が入り込む場合があり、建物の管理者の承諾も必要になるため、ベランダの防鳥ネットで確認することの項目で、固定と点検を確認します。

捕獲を伴わない対策(清掃・防鳥ネット)と許可の関係:確認項目
作業許可の考え方確認する窓口
ハトを捕獲する・卵を採取する鳥獣保護管理法で原則禁止。被害防止のための例外は許可が必要(名古屋市は市長が許可)都市農業課
卵やヒナのいる巣を撤去するむやみに除去できない。有害鳥獣捕獲許可を得た場合に除去できる都市農業課
卵やヒナのいない空の巣を撤去する許可がなくても除去できる(市の案内)敷地や建物の管理者
フンの清掃・えさやりの中止捕獲や卵の採取ではないため、許可の対象ではない管理者・自治会など
防鳥網・剣山・テグスなどで止まりにくくする捕獲以外の方法として市が挙げる対策。設置は管理者の承諾が先管理者・施工業者

参考:名古屋市|野生鳥獣の保護と生態

業者に頼むときの確認事項|愛知県ペストコントロール協会の相談の流れ

愛知県ペストコントロール協会の「相談について」のページによると、相談の流れは、相談者が電話やメールで連絡し、ペストコントロール事務局が会員会社1社を紹介し、会員会社から相談者へ連絡する、という3段階です。費用については、充分に納得してから作業を依頼するよう注意書きがあります。電話の受付時間は平日の10時から16時で、相談項目には「ハト」「カラス」「その他の鳥」があります。

協会の案内は事業者の紹介の仕組みで、特定の会社を評価するものではありません。協会を通す場合も、通さずに事業者へ直接頼む場合も、見積書で作業内容を分けて確認します。費用の読み方は鳩駆除の費用は何で決まるかに、事業者を比べる視点は鳩駆除業者の選び方にあります。

業者に頼むときの確認事項|愛知県ペストコントロール協会の相談の流れ:確認項目
確認すること聞き方の例
作業の中身捕獲を含むのか、清掃・防鳥施工だけか。両方なら項目を分けた見積書にしてもらえるか
許可の扱い捕獲を含む場合、申請者は誰か。依頼書はどう作るか(市は、依頼を受けて捕獲する場合に依頼書が必要と案内)
費用の内訳調査、清掃、防鳥部材、施工、捕獲・処分、再訪を項目ごとに。「一式」だけなら内訳を依頼する
施工後の対応再びハトが来たときの再訪の条件、保証の範囲と期間を書面で確認する
承諾と立会い管理者の承諾が必要な場所か、当日の立会いは必要か

参考:公益社団法人愛知県ペストコントロール協会|相談について

マンション・賃貸で鳩に困ったときの連絡先

ベランダや共用部の巣・フンは、管理会社、管理組合、貸主へ先に連絡するのが基本です。市の注意点PDFは、申請者または依頼者の管理地内での捕獲を前提に記入のしかたを示しています。そのため、賃貸や分譲で捕獲を考えるときは、管理者が依頼者になるのか、住民が申請できるのかを、都市農業課に確認する必要があります。

連絡の順番や費用負担は、鳩被害をマンション管理会社に相談する方法にまとめています。管理者に伝えるときは、写真と、いつからどの場所に被害があるかを添えると、承諾や対応の判断が早くなります。

  • ハトが止まる場所、巣やフンの場所の写真
  • いつ頃から、1日のどの時間帯に来るか
  • 巣があれば、卵・ヒナの有無(触らず確認できた範囲)
  • これまで試した対策(清掃、えさの片付け、ネットなど)

名古屋市以外の愛知県の市町村では?制度は自治体ごとに違う

ここまでの内容は、名古屋市の制度です。名古屋市の許可は、愛知県から名古屋市長に移された権限の一部で、環境省も、多くの都道府県が捕獲許可権限の一部を市町村長に移していると説明しています。移し方は都道府県と市町村ごとに違うため、愛知県内の他の市町村が同じ窓口とは限りません。注意点PDFにも、場合によっては名古屋市長以外に許可申請が必要なことがあるとあります。

愛知県内の別の自治体に住んでいる場合は、愛知県で害獣・害虫を相談するときの県・市・保健所・協会の使い分けを見ながら、お住まいの自治体の鳥獣担当課に確認してください。他の自治体との違いは鳩の駆除は市役所に頼めるかを比べる記事にまとめています。

参考:環境省|捕獲許可制度の概要