呉市に寄せられる「ハクビシンがいる」は、すべてアナグマだったと市が公表

呉市農林水産課の「保存版 有害鳥獣を正しく知って効果的な対策を」(2025年7月更新)によると、蓋付きの道路側溝の中などに「ハクビシンがいる」という電話が最近多く、現地へ行って確認すると、そのすべてがアナグマだったとのことです。額から鼻先にかけて薄い茶色の毛が白っぽく見えるため、ハクビシンと間違えられやすいと説明されています。

アナグマは日本の在来種で、穴掘りが得意なため、市街地でも家屋の床下や蓋付き側溝に潜むことがあると市は案内しています。「ハクビシン」と思い込んだまま業者に依頼すると、動物に合わない説明や見積もりを受けるおそれがあります。見たままの特徴と場所を伝え、種類は調査で確かめてもらう姿勢が大切です。アナグマだった場合の許可と業者に頼める作業は、タヌキ・アナグマの駆除を業者に頼むときの確認点でまとめています。

参考:呉市|保存版 有害鳥獣を正しく知って効果的な対策を

読者の疑問

ハクビシンらしい動物を見たら、ハクビシンと伝えて大丈夫ですか?

比較ガイド

呉市は、ハクビシンがいるという通報を現地で確認したところ、すべてアナグマだったと案内しています。見たままの特徴と場所を伝え、種類は現地確認や調査で確かめてもらいましょう。

アナグマ・ハクビシン・アライグマ・タヌキの見分けの目安

市のページが示す外見の目安を、表にまとめました。夜間の短い目撃や写真だけでは決めきれないことも多いため、調査に入る前の整理として使ってください。

種類の比較をさらに知りたいときは、アナグマとタヌキの見分け方、アライグマとタヌキの違い、ハクビシンとアライグマの見分け方が参考になります。

アナグマ・ハクビシン・アライグマ・タヌキの見分けの目安:確認項目
動物市の案内にある外見市の案内にある暮らし方
アナグマ小さい耳と短い尻尾。額から鼻先の薄い茶色の毛が白っぽく見える。足跡は肉球5つに長い爪痕在来種。穴掘りが得意で、床下や蓋付き側溝に潜む。ミミズなど土の中の生き物が主食
ハクビシン額から鼻にかけて白に近い一筋の模様。頭から尾まで約1mで、4割以上が尾外来種。夜行性で木登りが得意。人家や空き家の天井裏を生活の場にし、床下や屋根下のすき間から家屋に入る
アライグマしましま模様の尻尾。タヌキより体が大きい。足跡は5本指特定外来生物。ねぐらは天井裏や廃材の下。木登りが得意で、物をつかんだり扉を開けたりする
タヌキ尾にしま模様がない。アナグマより小さい。足跡は肉球4つに短い爪痕在来の中型哺乳類。雑食性で家庭菜園の被害が多い。行動域に「ため糞」をする習性がある

参考:呉市|保存版 有害鳥獣を正しく知って効果的な対策を

アライグマは見かけたら農林水産課へ。特定外来生物としての扱いを知ります

呉市は、アライグマが特定外来生物で、環境への適応力が高く生息域の拡大が非常に早いため、見かけたら農林水産課へ連絡するよう案内しています。市内では2024年12月に、初めて1頭が捕獲されました。広島県も、侵入初期に発見して早急に対策を検討するため、目撃情報の提供を求めています。

県のアライグマのページは、特定外来生物は飼育・栽培・運搬・販売などが法律で禁止されており、捕獲する場合は法令の手続きが必要としています。見つけた動物を自分で捕まえて運ぶことは避け、写真(誤認防止のため望ましいとされています)と場所、時間を記録して連絡しましょう。近づき過ぎると危険と県も注意しています。

参考:広島県|アライグマ(生物多様性総合情報サイト)

呉市の箱わな購入支援は農作物被害向けで、事前申請が必要です

呉市の箱わな購入支援事業(2022年4月更新のページ)は、イノシシやシカなどによる農作物被害等の防止を目的に、農地等へ設置する箱わなの購入費を予算の範囲内で補助する制度です。対象者は、有害獣による農作物被害等を防ぐために箱わなを購入する、狩猟免許を持つ人で、市税の滞納がないことなどの条件があります。

補助は対象経費の2分の1以内、上限は1基あたり5万円で、1年度に1世帯1基までです。市は、補助金交付決定の通知後に箱わなを購入するよう案内し、必ず事前に申請書を提出するよう求めています。アライグマ対策で住宅の周りに箱わなを買う場合に使えるかは、ページからは判断できないため、購入前に農林水産課の農林保全グループへ確認してください。

呉市の箱わな購入支援は農作物被害向けで、事前申請が必要です:確認項目
制度対象と条件金額・手続き
箱わな購入支援事業農作物被害等の防止が目的。狩猟免許の取得者。市税の滞納がないこと費用の2分の1以内、1基あたり上限5万円。年度内に1世帯1基。交付決定後に購入
狩猟免許取得の助成市内に住所があり、免許取得後に市内の農地等で有害鳥獣の捕獲活動に従事できる人など講習会の受講料と免許申請手数料を補助。2026年9月28日更新のページで、手続きの期限は2027年2月26日
防護柵等資材購入助成事業市内の農地を有害鳥獣被害から守るため、防護柵等を設置した人。資材ごとに延長などの条件あり対象資材の購入経費の3分の1以内、同一年度で6万円以内。2025年7月更新の市のページで確認

参考:呉市|箱わな購入支援事業

サルやイノシシは、居着かせない・刺激しない対応が基本です

同じ市のページは、サルを見かけても無視や逃走だけを続けると、住宅地は安全で餌がある場所だと学習して居着かせてしまうと説明しています。居着かせない手段として地域ぐるみの追い払いが有効としつつ、効果的に行うために、まず農林水産課に相談するよう案内しています。市内でもここ数年、住宅地にサルが出没した事例があるとされています。

イノシシについては、出合ったら刺激せず、静かにその場を離れるよう案内しています。ウリボウを連れた母親には、子に近づかないことが大切です。収穫されずに放置されたカキやクリが野生動物を住宅地へ引き寄せる原因になると、市は述べています。

参考:呉市|保存版 有害鳥獣を正しく知って効果的な対策を

ハチ・ネズミは呉市生活衛生課のページで基本を確認できます

呉市生活衛生課のページ(2017年7月更新)は、スズメバチは素人が駆除するのが大変危険なため、有料の専門業者への依頼を案内しています。アシナガバチやミツバチは素人でも駆除できるとしつつ、完全防備で行い、できるだけ専門業者に依頼するよう勧めています。また、何か所も刺されたり気分が悪くなったりしたら、医師の手当てを受けるよう求めています。

ネズミについては、同課の「ねずみや害虫のはなし」(2015年11月更新)が、食材や生ごみをふた付きの容器に入れる、巣の材料になる布や紙・ビニールを整理する、通風口や排水口に金網を付けるといった予防を挙げています。掲載日が古いため、駆除の相談窓口や受付は、生活衛生課に最新の状況を確かめてください。予防の確認はネズミ対策の食品・すき間・痕跡の見方も役立ちます。

参考:呉市|身のまわりの虫対策(生活衛生課)

相談の前にそろえる情報

農林水産課に連絡するときは、動物を見た場所(農地、庭、側溝、床下など)、時間帯、姿の特徴(尾の長さ、しま模様の有無、顔の模様)、足跡やフンの写真を伝えます。見た動物の名前は「ハクビシンのようだった」程度にとどめ、種類を決めつけないほうが、現地確認が進めやすくなります。

  • 動物を見た日時と場所(農地・庭・側溝・床下・屋根裏など)
  • 尾の長さやしま模様、顔の白い筋など、見た特徴
  • 足跡やフンの写真(近づきすぎずに撮れる範囲)
  • 土地や建物の所有者と、狩猟免許などの資格の有無