福山市の箱わな貸出は、農作物・水産物の被害を受けた市民が対象です

福山市の「特定外来生物(アライグマ・ヌートリア)の被害対策について」(2023年10月更新)では、これらの動物でイネ・野菜・果物などの農作物や水産物に被害を受けている市民に、小動物用の箱わなを貸し出しています。注意書きには、キツネ、タヌキ、イタチ、ノウサギ、アナグマ、ハクビシンなども対象と書かれています。申請に必要な書類は、市のページからダウンロードできます。

ページはアライグマが家の天井裏に住みつく生活環境被害にも触れていますが、貸出の対象として明記されているのは農作物と水産物の被害です。自宅の屋根裏や庭で見かけた場合に貸出を受けられるかは、このページからは判断できません。農林水産課の林務担当に、被害の場所と内容を伝えて確認しましょう。

福山市の箱わな貸出は、農作物・水産物の被害を受けた市民が対象です:確認項目
確認する点福山市の案内(2026年10月に確認した公式ページ)窓口で聞くこと
貸出の対象農作物・水産物に被害を受けている市民住宅の屋根裏や庭の被害は対象になるか
対象の動物アライグマ、ヌートリア。キツネ、タヌキ、イタチ、ノウサギ、アナグマ、ハクビシン等も対象見かけた動物の種類が不明なときの扱い
必要な資格わなの狩猟免許、または特定外来生物法に基づく捕獲従事者証資格がない場合の取得方法と時期
申請市のページに申請様式(PDF・Excel)がある提出先と、貸出までの流れ

参考:福山市|特定外来生物(アライグマ・ヌートリア)の被害対策について

読者の疑問

自宅の屋根裏にアライグマがいる場合も、箱わなを借りられますか?

比較ガイド

福山市の案内が貸出対象として明記しているのは、農作物や水産物に被害を受けている市民です。屋根裏の被害が対象かは書かれていないため、農林水産課の林務担当に被害の場所と内容を伝えて確認してください。

捕獲に必要なのは、狩猟免許か特定外来生物の捕獲従事者証です

市は、捕獲をするには、わなの狩猟免許、または特定外来生物法に基づく捕獲従事者証が必要としています。捕獲従事者証は、市が年に1回実施する講習会を受講して取得でき、開催日が近づくと広報紙などで知らされます。講習会は年1回のため、すぐに必要な場合は、農林水産課へ次回の予定を聞くのが近道です。

広島県のアライグマのページは、アライグマが特定外来生物であり、飼育・栽培・運搬・販売などが法律で禁止されていると説明し、捕獲する場合は法令の手続きが必要としています。資格のない人が、貸出を待たずに自己判断でわなを置いたり、捕まえた個体を車で運んだりしないようにしてください。捕獲後の扱いは、貸出のときに担当課へ確認します。

箱わなを借りる前に、動物がアライグマかどうかを足跡や尾で確かめる方法はアライグマとタヌキの違いや庭にアライグマらしき動物がいるときの確認で整理しています。ただし、写真で種類を決めきれない場合は、そのまま担当課へ見たままを伝えてください。

参考:福山市|特定外来生物(アライグマ・ヌートリア)の被害対策について

イノシシ向けの補助は、農地の要件が細かく決まっています

福山市の「鳥獣被害対策において、補助を受けられる場合があります」のページ(2025年9月更新)には、4種類の事業が並びます。猪防護柵設置事業、猪広域防護柵設置事業、猪捕獲用箱わな設置事業、地域活動支援事業です。市の補助を利用する場合は、資材費などを購入する前に申請が必要と明記されています。

これらは、受益者となる農地所有者が5戸、田畑5筆以上、あるいは地域住民10戸以上の団体といった要件があり、個人が自宅の庭や屋根裏の対策に使う補助というより、農地を守る取り組みの制度です。このほか、狩猟免許の取得費の補助もあります。使えるかどうかは、農林水産課か最寄りの支所の担当課へ問い合わせて確認します。

イノシシ向けの補助は、農地の要件が細かく決まっています:確認項目
事業主な要件補助率・上限(市のページの表示)
猪防護柵設置事業農地所有者5戸、田畑5筆以上、延べ200m以上の防護柵資材費の3分の2以内。電気柵は上限5万円、ワイヤーメッシュ柵・トタン柵は上限10万円
猪広域防護柵設置事業地域住民10戸以上の団体。総延長1,000m以上資材費の3分の2以内。ワイヤーメッシュ柵は上限50万円
猪捕獲用箱わな設置事業農地所有者5戸、田畑5筆以上資材費の3分の2以内。1基あたり上限5万円、1団体2基まで
狩猟免許取得費等補助市内に住所があり、市内の猟友会に入会しているなど対象経費の3分の2(千円未満切り捨て)

参考:福山市|鳥獣被害対策において、補助を受けられる場合があります

市街地にイノシシが出たとき、市は近づかず静かに離れるよう案内しています

福山市の「イノシシの出没に注意しましょう」では、出会ったら近づかず静かにその場を離れ、大声を出したり背を向けて走ったりしないよう案内しています。無理な追い払いも勧めておらず、向かってきたときは進路をふさがず、ブロック塀の上や車の中など高いところへ逃げることが有効とされています。危険を感じる緊急時は110番通報です。

市は、人家近くに出る理由を、餌と安心できる隠れ場所の二つとし、庭の家庭菜園の球根や根、ドッグフードも餌になりうると説明しています。餌やりは居つく原因になるため避けること、地域ぐるみで取り組むことも案内されています。個別の庭でできる対策は、庭にイノシシが来たときの考え方と合わせて確認すると整理しやすくなります。

参考:福山市|イノシシの出没に注意しましょう

地域の鳥獣対策は、県のテゴスのアドバイザーにも相談できます

福山市の案内(2025年9月更新)によると、テゴスは広島県の呼びかけで設立された、市町と連携して県域で鳥獣被害対策に取り組む全国初の中間支援組織で、正式名称は一般社団法人広島県鳥獣対策等地域支援機構です。2025年度から福山市の農林水産課にフィールドアドバイザー1名が常駐し、鳥獣被害の相談に専門的な立場で助言します。

活動例には、防護柵などの指導と実行支援、集落点検の支援が挙げられています。基本の活動日は平日の月曜から金曜、8時30分から17時15分です。ケースによって本部の協力も得られると案内されています。2026年度の体制や受付は農林水産課で確かめてください。ページの例は集落や防護柵の支援が中心なので、個人の庭先の相談が可能かどうかは、問い合わせで確かめてください。

参考:福山市|農作物等の鳥獣被害対策はテゴスに相談できます!

ハチ・ネズミは福山市の保健所が駆除せず、民間業者への相談が前提です

福山市保健所総務課の「ハチ、ネズミ等の駆除は行っていません」のページは、保健所では衛生害虫等の駆除業務を行っておらず、民間の害虫駆除業者に相談するよう案内しています。掲載日が2013年12月と古いページですが、2026年10月時点でも公式サイトに掲載されています。駆除の可否や最新の受付は、保健所総務課へ確認してください。

業者を選ぶときは、広島県の消費生活センターが、慌てて呼んだ業者と契約しないこと、複数社の見積もりを比べること、ネット広告の上位は優良とは限らないことを注意点としています。広島県ペストコントロール協会は、相談の連絡先を2026年7月30日付のお知らせで示しており、受付は平日9時から17時です。見積もりの比べ方は相見積もりの比較手順や害獣駆除業者の選び方も役立ちます。

ハチ・ネズミは福山市の保健所が駆除せず、民間業者への相談が前提です:確認項目
困りごと福山市の案内次の動き
アライグマ・ヌートリアで農作物・水産物に被害箱わなの貸出(狩猟免許か捕獲従事者証が必要)農林水産課の林務担当へ、申請方法と資格を確認する
イノシシの農地被害防護柵・箱わな設置の補助(購入前に申請)農林水産課か最寄りの支所で、要件を確認する
ハチ・ネズミなどの衛生害虫保健所は駆除を行わない民間の駆除業者へ、複数社の見積もりを依頼する
市街地に出たイノシシ近づかず静かに離れる。危険を感じたら110番餌になる物を片づけ、地域ぐるみで対策する

参考:福山市|ハチ、ネズミ等の駆除は行っていません(保健所総務課)

相談の前にそろえる情報

市の農林水産課に連絡するときは、被害に遭った場所(農地か、庭か、屋根裏か)、見かけた日時、被害の内容、動物の写真があれば伝えます。種類が分からなければ、そのまま「分からない」と伝えて構いません。賃貸や集合住宅では、先に管理会社や貸主へ連絡し、勝手に箱わなやネットを設置しないようにします。

  • 被害の場所(農地・庭・屋根裏・水辺など)と住所や地番の目安
  • 見かけた日時と、足跡・フン・食べ跡の写真
  • わなの狩猟免許または捕獲従事者証の有無
  • 建物や土地の所有者(借りている場合は貸主・管理会社)