宇都宮市のハクビシン・アライグマ相談は農林生産流通課へ

宇都宮市は、イノシシやハクビシンなどによる被害対策として、わなの貸出や、捕獲・被害防除にかかる費用の一部補助を行っています。担当は経済部の農林生産流通課(森林整備・鳥獣対策グループ)で、ハクビシン、タヌキ、アライグマの被害に困っている人へ、捕獲用の箱わなを貸し出しています。

貸出を受けられるのは市内に住所がある人です。申請書に必要事項を書いて、農林生産流通課の窓口へ直接出向きます。箱わなは市役所で受け取るため、市は車で来るよう案内しています。設置できるか不安な人には、職員が設置方法を見せてくれます。条件は令和7年6月3日更新の市のページで確認した内容です。

宇都宮市のハクビシン・アライグマ相談は農林生産流通課へ:確認項目
項目宇都宮市の案内(2026年10月時点)
対象の動物ハクビシン、タヌキ、アライグマ
対象者市内に住所がある人
貸出期間3か月間(農作物を生産・販売している人は1年間)
貸出数1人(1世帯)につき1基まで
貸出料金無料
申込方法申請書を持って農林生産流通課の窓口へ
捕獲後市の委託業者が無料で回収(農林生産流通課へ連絡)

参考:宇都宮市|有害鳥獣対策のわな貸出や被害防除などの費用を補助

読者の疑問

宇都宮市はハクビシンを駆除してくれますか?

比較ガイド

市は鳥獣の捕獲等を行っていないと案内しています。そのかわり、捕獲許可を受けた市民に箱わなを無料で貸し出し、捕獲した個体は市の委託業者が無料で回収します。まず農林生産流通課へ相談してください。

箱わなを借りる前に必要な捕獲許可と書類

ハクビシンなどの野生鳥獣を捕獲するには、有害鳥獣捕獲許可の申請が必要です。宇都宮市では、わなの貸出申請とあわせて許可申請を行います。箱わなを借りる人が必ず提出するのは、許可申請書、捕獲を行う場所の地図、捕獲に従事する人の本人確認書類(顔写真付きの身分証明書)、わな貸出申請書の4点です。地図は任意の地図に印を付けたもので構いません。

ほかの書類は場合によって必要になります。様式と記載例は市の公式ページからダウンロードできるので、窓口へ行く前に記入しておくと手続きを進めやすくなります。市の記載例を見ると、許可申請書には捕獲する動物の種類と頭数、期間、区域、方法、捕獲後の処置、被害の状況を書く欄があります。

箱わなを借りる前に必要な捕獲許可と書類:確認項目
書類必要になる場面
鳥獣の捕獲等の許可申請書(様式1号)箱わなを借りる人は必ず提出
捕獲実施場所の地図必ず提出(任意の地図に印を付ける)
捕獲従事者の本人確認書類必ず提出(顔写真付きの身分証明書)
わな貸出申請書必ず提出
従事者の名簿兼台帳(様式3号)複数人で捕獲に従事する場合(全員の本人確認書類も必要)
有害鳥獣捕獲依頼書(様式5号)被害を受けた人から捕獲の依頼を受けている場合
土地の所有を確認できる書類の写し捕獲場所が自宅以外の場合

参考:宇都宮市|有害鳥獣対策のわな貸出や被害防除などの費用を補助

捕獲した個体は、市の委託業者が無料で回収します

箱わなで捕獲した個体は、農林生産流通課へ連絡すると、市の委託業者が無料で回収に来ます。県の防除実施計画では、捕獲地から処分場までの運搬や処分は、原則として市町が住民と連携して行うとされています。アライグマは特定外来生物で、生きたまま運ぶことや野外に放つことは外来生物法で規制されています。捕まったら自分で移動させようとせず、まず市へ連絡してください。

参考:宇都宮市|有害鳥獣対策のわな貸出や被害防除などの費用を補助

箱わなを置くときの見回りと安全上の注意

栃木県の防除マニュアルは、目的と違う動物がかかる錯誤捕獲を防ぐため、原則として1日1回以上わなを見回ること、寄生虫や感染症のおそれがあるため取り扱い時は革手袋を使い、作業後は石けんで手を洗うことを求めています。捕獲された動物は興奮しているため、むやみに近づいたり手を出したりしないでください。目的と違う動物が入っていた場合の扱いは、許可を受けるときに市へ確認しておきます。

同マニュアルは、わなごとに有害鳥獣捕獲用の標識を付けること、飼いネコなどが誤って入らないよう生肉などを餌に使わないことも挙げています。標識の様式や設置の条件は許可の内容によって決まるため、宇都宮市の窓口で受けた説明に従ってください。動物の見分けに迷うときは、ハクビシンとアライグマの違いも参考になります。

参考:栃木県|アライグマ・ハクビシン防除マニュアル

宇都宮市がしないことと、自分や業者が行う侵入対策

市の捕獲許可申請のページには、市では鳥獣の捕獲等は行っていないと明記されています。鳥獣の種類によっては捕獲が難しいと予想される場合もあるため、まず農林生産流通課へ電話で相談するよう案内されています。市の支援として案内されているのは箱わなの貸出、捕獲個体の回収、補助金で、屋根裏の清掃や侵入口の補修は含まれていません。

県のアライグマ・ハクビシン防除実施計画は、捕獲以外の対策として、収穫予定のない野菜や果実、生ごみ、ペットの餌を屋外に放置しないこと、侵入口になるすき間や換気口を金網などでふさぐこと、屋根に登る足場になる庭木の枝を切ることを挙げています。高い場所の点検や補修は転落の危険があるため、無理をせず業者への相談を検討してください。侵入口をふさぐ時期と工事の確認点もあわせて確認すると、見積もりの内容を理解しやすくなります。

参考:宇都宮市|野生鳥獣の捕獲許可申請

わな購入の補助と、農地の防護柵補助の違い

宇都宮市は、わなの購入費も補助しています。補助額は購入費の2分の1で、上限は50,000円です。市内に住所(本店・営業所)または耕作地がある個人・団体で、捕獲許可を取得していること、市税を滞納していないこと、過去2年間に同じ補助を受けていないことが条件です。耕作地に家庭菜園は含まれません。

防護柵の設置補助は、市内に耕作地を持つ農業者または営農団体が対象で、耕作地の周囲に100m以上設置することが要件です。住宅の屋根裏や庭への侵入を防ぐ工事は、この補助の対象として案内されていません。補助を使いたい場合は、購入や工事の前に、対象者と手続きの順番を農林生産流通課へ確認してください。

参考:宇都宮市|有害鳥獣対策のわな貸出や被害防除などの費用を補助

クマ・イノシシなど危険な動物を見たときは通報を優先

クマ、イノシシ、サル、シカといった危険鳥獣を見かけた場合、宇都宮市は、決して近づかず、できるだけ建物や自動車の中に避難して、市役所または警察へ速やかに通報するよう呼びかけています。市役所の通報先は農林生産流通課で、夜間・休日用の連絡先も公式ページに掲載されています。最新の目撃情報は、市公式LINEと市公式Xで配信されています。

参考:宇都宮市|危険鳥獣を目撃したら

賃貸・集合住宅の場合と、相談前に準備する情報

市の案内では、捕獲場所が自宅以外の場合、その土地を所有していることを確認できる書類の写しが必要とされています。借家や集合住宅で被害が出ているときに、入居者がそのまま申請できるかは公式ページからは読み取れませんでした。まず貸主や管理会社へ被害を伝え、申請や業者の手配を誰が行うかを決めてから、市の窓口へ相談してください。

窓口へ行く前に、動物を見た日時と場所、物音がする時間帯、フンや足跡を見つけた位置、農作物被害の有無をメモにまとめます。許可申請書には被害の状況を書く欄があるため、記録があると記入が楽になります。写真は地上や室内から安全に撮れる範囲で用意し、屋根や天井裏に無理に上がる必要はありません。