カラス対策装置設置補助金の対象工事と上限額

高岡市の「カラス被害の防止対策」のページによると、補助の対象になるのは、工事を行おうとする一般住宅、事業所、店舗等の建物の所有者または管理者で、カラスの飛来が認められ、被害が生じている、または被害のおそれがある場合です。補助額は対策工事に要した費用の2分の1で、1,000円未満の端数は切り捨てられます。補助金の交付は同一建物につき1回限りです。

賃貸の建物では、補助の対象者が所有者または管理者とされているため、入居者が単独で工事を決める前に、貸主や管理会社へ相談する必要があります。市の案内は補助を建物の屋上への設置として説明しているため、ベランダの手すりなど屋上以外への設置が対象になるかは、環境政策課への確認が必要です。管理規約や外観の決まりがないかも確かめましょう。連絡のしかたは賃貸で害獣被害が起きたときも参考になります。

カラス対策装置設置補助金の対象工事と上限額:確認項目
対象工事上限額補助率
建物への防鳥ネット等の設置20万円工事費の2分の1
建物への針山等の設置20万円工事費の2分の1
建物への防鳥用ワイヤー等の設置20万円工事費の2分の1
飛来を防ぐレーザー装置等の購入・設置工事10万円工事費の2分の1

参考:高岡市|カラス被害の防止対策

読者の疑問

高岡市のカラス対策の補助金は、賃貸の入居者も申請できますか。

比較ガイド

公式ページが挙げる対象は、建物の所有者または管理者です。入居者が単独で申請できるとは書かれていないため、貸主や管理会社に相談し、環境政策課に申請者の条件を確認してください。

申請の前に、環境政策課へ確認したいこと

公式ページには、交付申請書、実績報告書、交付請求書の3種類の様式が掲載されています。このことから、申請して終わりではなく、工事の後に報告や請求の手続きが続くことがうかがえます。ただし、工事の前に交付申請が必要か、見積書や領収書、写真などどの書類が要るかは、公式ページの本文からは確認できませんでした。着工や購入の前に、環境政策課へ確認してください。

  • 工事を始める前に、申請が必要か
  • 自分で資材を購入して取り付ける場合も対象になるか
  • 業者に頼む場合の見積書・領収書の扱い
  • 防鳥ネット等とレーザー装置を両方行う場合の上限
  • 交付は1回限りのため、対策する範囲をまとめて計画する

参考:高岡市|カラス被害の防止対策

市のカラス対策は、追い払いと餌を断つ取り組みの組み合わせ

市は、カラスのふん害が特に多い高岡駅前地区で、音声機器を使った追い払いを実施しています。高岡古城公園内に設置した捕獲檻でも捕獲を行い、建物前の電線に向けたカラス撃退レーザーの照射も行っています。市街地を中心に、ふん害や襲撃に関する相談が寄せられていると説明されています。

餌を断つ取り組みとして、餌の乏しい秋から冬に、放棄された農作物や庭の果実がカラスの冬越しを助けるため、不要な農作物は土に埋め、庭の不要な果実は摘果する「兵糧攻めキャンペーン」が紹介されています。巣作りの防止では、庭木の剪定(三股の枝を二股にするだけでも巣が作られにくくなるとされています)や、巣材になる針金ハンガーを屋外に放置しないことが挙げられています。

ごみ集積場の設置補助は自治会などの団体向け

市は、カラスが屋外のごみを漁るのを防ぐため、一定の基準を満たしたごみ集積場を新設または増改築した場合の補助金も設けています。対象は自治会、町内会その他の団体で、個人ではありません。申請前に環境政策課と協議することが求められており、設置する土地の管理者または所有者の同意も手順に含まれています。

参考:高岡市|カラス被害の防止対策

電柱の巣と、卵やヒナのいる巣の扱い

カラスなどの野鳥は、春先から初夏に電柱の上へ巣を作ることがあり、停電事故の原因になるケースがあります。北陸電力送配電は、自社設備への営巣を見つけたときの情報提供を地域に依頼しています。電柱には高さ3m付近に電柱番号の札があり、連絡の際に一緒に伝えるよう案内されています。電柱番号は、数字4桁、カタカナ1桁、数字4桁の形で表示されています。

高岡市は、電柱の上の巣を見つけたら、電線の管理者へ連絡するよう案内しています。管理者として、北陸電力送配電、NTTフィールドテクノ、高岡ケーブルネットワークなどが挙げられています。針金ハンガーは電気が流れやすく、電柱の上で巣材に使われると停電事故に直結するとも説明されています。

庭木や建物にある巣については、市のページに、鳥獣保護管理法により、卵がある巣やヒナのいる巣の撤去は原則として禁止されていると書かれています。富山県も、卵やヒナがいない巣は撤去できるが、いる場合は巣立ちを見守り、巣立った後に撤去するよう案内しています。判断に迷うときは、巣に卵やヒナがあるときの確認を参考に、市や県へ問い合わせましょう。

参考:北陸電力送配電|電柱の上にカラスの巣を見つけたらご連絡ください

襲撃やふん害にあったときの身の守り方

市の案内では、カラスは繁殖期の3月から7月ごろに、卵やヒナを守るため威嚇や攻撃をすることがあります。襲われたときの対策として、腕をまっすぐ上げて動かさずに通り過ぎる、帽子をかぶる、頭や肩を覆うように傘をさす、巣に近づかないよう回り道をする、の4つが示されています。地面にいるヒナは、親鳥が近くで世話をするため、拾わずに距離を取りましょう。地面にいるカラスのヒナの記事も参考になります。

参考:高岡市|カラス被害の防止対策

民間業者への依頼と、補助金を一緒に考える

防鳥ネットやワイヤーの施工を民間業者に頼む場合は、見積書で工事の種類(ネット、針山、ワイヤー、レーザー装置)と数量が分かるように書いてもらいます。補助金の申請では、どの工事が対象かを区別する場面が考えられるため、環境政策課に確認した内容を業者にも伝えておくと、あとの手続きがそろえやすくなります。カラスの捕獲や、卵・ヒナのある巣の撤去を依頼に含める場合は、許可や時期の扱いを先に聞いてください。

屋根や高所での作業は、足場の有無や高所作業の費用で見積もりが変わることがあります。出張費・高所作業費の確認や、見積書が一式だけのときの内訳の頼み方を使うと、補助の対象にする工事と、そうでない工事を分けやすくなります。