霧島市の野良猫相談の背景|ふん尿・鳴き声と餌やりの関係

市のガイドラインによると、猫に関する市民からの相談は多く、ふん尿や鳴き声といった生活環境の被害が中心で、そのほとんどが飼い主のいない猫によるものです。市は、猫が増える主な要因を、不妊去勢手術をせずに餌を与え続けることだと整理しています。

そのため市は、地域の有志が周辺の理解と協力を得たうえで不妊去勢手術を行い、これ以上増えないようにして、適切な餌やりや食べ残し・ふんの片づけをする「地域猫活動」を支援する方針です。令和4年からどうぶつ基金の無料不妊手術事業に参加し、令和6年4月から手術費の一部を補助する事業を始めています。

参考:霧島市|地域猫活動等に関するガイドライン

読者の疑問

個人でも、不妊去勢手術の補助金をもらえますか?

比較ガイド

令和8年度の補助は、住所の異なる2人以上の成人で構成する団体が対象です。個人が単独で申請する制度としては案内されていません。協力者を募って団体を作るか、環境衛生課にさくらねこ事業の使い方を相談してください。

令和8年度の手術費補助|金額・対象の猫・申請期間

補助の対象は、飼い主のいない猫の不妊去勢手術(耳カットを含む)を実施しようとする団体です。市の予算の範囲内で、手術費用の一部を助成します。申請書類として、補助金交付申請書、事業計画書、団体構成員名簿、誓約書が、事業後の書類として実績報告書、事業実施報告書、交付請求書が、市のページに様式で用意されています。細かな手続きは要綱で確認してください。

令和8年度の手術費補助|金額・対象の猫・申請期間:確認項目
項目市の案内(2026年10月時点で確認)
対象飼い主のいない猫の不妊去勢手術(耳カットを含む)を実施しようとする団体
補助額オスの去勢は1頭につき上限5,000円、メスの不妊は1頭につき上限10,000円。予算の範囲内
対象外の猫新たな飼い主へ譲渡する予定の猫、飼い猫となる予定の猫、申請前に手術を受けている猫、市長が適当でないと認めた猫
申請の受付令和8年4月1日から令和9年2月末まで
事業の完了申請後、年度末の令和9年3月31日までに事業を終え、実績報告書を提出する
申請先市役所本庁の環境衛生課 環境保全グループの窓口

参考:霧島市|令和8年度飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助金の受付を開始します

補助を受けられる団体の条件|2人以上で作るには

条件の一つ目は、住所の異なる2人以上の成人で構成することです。住所が異なる必要があるため、同居の家族だけで作る団体は、この条件に当てはまらないと読めます。判断は窓口で確認してください。団体には名称と代表者が必要で、構成員は霧島市に住所があり、市税等の滞納がないことも求められます。

市のガイドラインは、手術をせずに餌だけ与え続けることが被害の原因になると整理しています。個人で世話をしている人は、近所で猫に困っている人や、片づけに協力できる人に声をかけ、地域の理解を得ることから始めます。共有の方法は近所でも被害があるときの情報共有も参考になります。

  • 住所の異なる2人以上の成人で構成していること
  • 構成員は霧島市に住所があり、市税等の滞納がないこと
  • 団体に名称があり、代表者が決まっていること
  • 設立の目的が公益性を持ち、営利を目的としないこと

参考:霧島市|令和8年度飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助金の受付を開始します

さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)|費用が全額負担される仕組み

霧島市は令和4年8月から、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」に参加しています。飼い主のいない猫を捕獲して不妊去勢手術をし、元の場所に戻す活動で、目印として耳先をV字にカットします。基金が、不妊手術、ワクチン、ノミ駆除薬の費用を全額負担する仕組みです。

行政枠を使うには、事前の申請などの手続きが必要で、環境衛生課への相談が案内されています。基金の事業には「団体枠」と「一般枠」もあり、市は活用を勧めています。市が公表している行政枠の手術頭数は、令和4年度が15頭、令和5年度が9頭、令和6年度が43頭、令和7年度が207頭で、累計274頭です。

さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)|費用が全額負担される仕組み:確認項目
年度行政枠の手術頭数
令和4年度15頭
令和5年度9頭
令和6年度43頭
令和7年度207頭
累計274頭

参考:霧島市|さくらねこ無料不妊手術事業

手術費補助の実績と、団体向けの猫捕獲器の貸出

市は、手術費補助の財源に、クラウドファンディング型ふるさと納税を使っています。令和7年度は目標100万円に対し2,216,000円の寄附が集まり、手術費補助の実績は去勢70頭、不妊67頭の計137頭でした。寄附金は、手術費用と捕獲器の購入にも使われました。

市内で地域猫活動をする団体が希望する場合、市は貸出用の猫捕獲器を貸し出すと案内しています。捕獲器の貸出条件や予約方法は、補助金のページには書かれていないため、環境衛生課に確認が必要です。補助は予算の範囲内と案内されているため、団体を作る前から環境衛生課に相談しておくと安心です。

参考:霧島市|飼い主のいない猫の不妊去勢手術費補助金について(令和7年度実績)

猫に困ったときの動き方|保健所・管理会社・民間業者の使い分け

猫のふん尿や鳴き声で困っていても、いきなり補助金の申請に進むとは限りません。まず発生場所、猫の数、被害の内容、餌をやっている人の有無を記録し、環境衛生課に状況を伝えます。迷い猫や、動物の遺棄・虐待の通報・相談は、県の保健所一覧で管轄の保健所が窓口と案内されており、霧島市は姶良保健所の管轄です。

賃貸住宅や集合住宅の敷地で猫が増えているときは、入居者が餌やりや捕獲を始める前に、管理会社へ連絡します。連絡の流れは賃貸で被害が起きたらや賃貸の被害を管理会社へ報告するが参考になります。ふん尿の掃除を業者に頼むなら、駆除と清掃を分けた見積もりを求め、害獣清掃の見積書の比べ方で確認します。

市の補助や無料手術の案内で確認できたのは、団体向けの手術支援です。猫を市が捕獲・引き取りしてくれるかどうかは、確認したページには書かれていません。個別の苦情への対応は、環境衛生課への問い合わせで確かめてください。県全体の窓口は鹿児島県の相談窓口の使い分けにまとめています。

参考:鹿児島県|県内保健所一覧(動物愛護管理に関するお問い合わせ先)