高知市の保健所は、飼い主のいない猫を捕獲・保護しません
高知市保健所は、放し飼い、フン尿、鳴き声、繁殖などで困っている市民からの相談や苦情に順次対応しています。ただし、飼い主のいない猫については、保健所の生活食品課も県の中央小動物管理センターも、保護や引取りを行っていません。猫は動物愛護管理法で愛護動物とされ、行政がむやみに捕獲や処分を行うことはできないと、市は説明しています。
犬は健康な状態でも収容されますが、これは狂犬病予防法や県の条例に基づく対応で、猫は同じような法令の規制がないため捕獲・保護は行っていません。例外として、交通事故で大けがをしている猫は保護の対象です。離乳前の子猫を県の施設へ持ち込む方法もありますが、市の案内は、その引取りが殺処分を前提にしたものだと明記しています。
| 相談の内容 | 高知市の案内 |
|---|---|
| 飼い主のいない猫の捕獲・保護 | 保健所と中央小動物管理センターは行わない |
| 交通事故で大けがをした猫 | 保護の対象 |
| 離乳前の子猫の引取り | 県の中央小動物管理センターへ持込み。殺処分を前提とした引取り |
| フン尿・鳴き声・繁殖の相談 | 保健所が相談・苦情に対応 |
参考:高知市|飼い犬・飼い猫・飼い主のいない猫に関する相談【R6.12.26更新】
高知市は野良猫を捕獲してくれますか?
高知市の保健所と県の中央小動物管理センターは、交通事故で大けがをした場合などを除き、飼い主のいない猫の捕獲・保護・引取りを行っていません。猫は愛護動物で、行政がむやみに捕獲や処分をすることはできないと市が案内しています。
個人で使える不妊去勢手術費の補助(令和8年度)
高知市は、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用を補助しています。2026年10月1日時点で、令和8年度分は申請を受け付けています。補助の対象者は高知市に住民登録があり、飼い主のいない猫の適正管理に努めることに同意する人です。対象の猫は市内にいる所有者のいない猫で、令和8年4月1日から令和9年3月31日までに不妊去勢手術と耳カットなどの識別措置を受け、手術後に元の地域へ戻す猫です。
補助の上限は、不妊手術が1匹あたり6,000円、去勢手術が4,000円です。1人あたりの申請頭数に制限はなく、先着順で予算がなくなり次第終了します。耳カット等の識別措置をしていない場合は対象外になるため、手術前に必ず動物病院へ耳カット等を申し出るよう市は案内しています。飼い猫への補助は、繁殖制限が飼い主の責任とされたため、令和2年度で終了しています。
| 順番 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | 動物病院で不妊去勢手術と耳カットを実施 | 病院の指定はなし。耳カット等の識別措置が対象の条件 |
| 2 | 交付申請書、領収書、振込先が分かるものを来所または郵送で提出 | 郵送は令和9年3月31日必着。領収書は原本で、宛名は申請者、耳カット済みの記載が必要 |
| 3 | 審査のあと、交付決定または却下の通知 | 通知書が郵送で届く |
| 4 | 補助金の振込み | 決定後1か月程度。申請者本人の口座が条件 |
町内会などの団体向け:地域猫活動の登録と補助
地域猫活動は、飼い主のいない猫によるフン尿被害や繁殖などのトラブルを減らすため、地域住民の理解のもとで不妊去勢手術を行い、餌やトイレの世話など適切に管理する取り組みです。市の案内は、猫に迷惑している人のための活動で、猫の愛護活動ではないと説明しています。住民・行政・ボランティアが連携し、地域の状況把握、話し合い、具体的な活動の順に進めます。
活動する団体には、捕獲器の貸出しと、手術費などの一部補助があります。利用するには「活動の登録」と「補助金の交付申請」が必要です。補助の上限は、調査啓発・譲渡・地域見守り活動が2万円、不妊去勢手術が20万円で、合計で20万円が限度です。年度の途中で1回に限り、概算払も相談できます。個人向けの補助との違いを表にまとめます。
| 比べる点 | 個人向けの手術費補助 | 地域猫活動支援補助(団体向け) |
|---|---|---|
| 対象 | 市内に住民登録がある人 | 活動を登録した地域猫活動団体(町内会など) |
| 1匹あたりの上限 | 不妊6,000円、去勢4,000円 | 不妊12,000円(妊娠猫は15,000円)、去勢8,000円 |
| 手続き | 手術後に交付申請 | 活動の登録と補助金の交付申請(概算払は年度途中に1回) |
| 頭数・期間 | 1人あたりの頭数制限なし | 全体で上限20万円。補助ページでは年間上限20万円、最長3年間と案内 |
| 耳カット | 必須(手術前に病院へ申出) | 必須 |
餌やり禁止ではなく、時間と場所を決めた管理を
市の案内では、高知市保健所に猫のフン尿や繁殖に関する相談が年間150件以上寄せられています。一方で、餌やりを禁止しても猫が縄張りを離れることは少なく、空腹の猫がごみ漁りを始めるなど、問題の解決にならないと説明されています。市が示す適正管理の基本は、次のとおりです。
猫を捕まえて別の場所に移すことは、市の案内では遺棄にあたります。動物愛護管理法では、愛護動物をみだりに殺したり傷つけたりすると5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、遺棄や虐待は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です。追い払うために捕まえて遠くへ放したり、傷つけたりしないでください。近所との情報共有は近所で被害があるときの伝え方も参考になります。
- 不妊・去勢手術をして、耳カットをする
- 餌は決まった時間に決まった場所で、食べきれる量をあげる
- 置き餌をせず、食べ残しは片付ける
- 餌場の近くにトイレを置き、清潔に保つ
自宅の庭や畑に入る猫を減らす方法(市の猫避け案内)
高知市の猫避け対策のページ(更新日は2017年6月12日)は、猫が庭や花壇、畑に入ってフンをするのは、人の出入りが少なく静かで、やわらかい土や砂があり、餌を探さなくても近くで手に入る場所だからだと説明しています。どうしても我慢できないときは、猫を寄せ付けない方法を、何度も繰り返し試すよう勧めています。
効果や持続性は猫の個体差で変わり、必ず効くものではないと市は述べています。猫が通る道やフンをする場所を調べてから試すと、効果を上げやすいとされています。猫は愛護動物なので、虐待にあたることをしてはいけません。
忌避剤を使うときの注意
忌避剤は、猫の嫌う臭いや刺激で近づきにくくする方法です。雨や風で効果が薄れ、猫が臭いに慣れると効かなくなるため、定期的な交換や種類の変更が必要とされています。臭いが強いものや色が付くものは、近所の人にも先に説明しておくよう案内されています。幼児が誤って口にしたり、人体に影響が出たりする場合があるため、置く場所に注意し、市販品は製品の表示に従ってください。忌避剤だけで解決するかの見方も確認できます。
構造物と追い払いの機器
構造物では、大きめの砂利を敷く、通り道に大きな石を置く、とげとげシートを飛び越えられない幅で敷く、目の細かい網を敷くなどが紹介されています。水を入れたペットボトルを置く方法は、火災の原因になるおそれがあると注意されています。センサー式の超音波装置は、人によっては気分が悪くなる場合があるため、設置場所や向きに配慮するよう案内されています。
- やわらかい土は猫のトイレになりやすいため、タイルやコンクリートで覆う方法もあるが、効かない猫もいる
- 発泡スチロールの箱に砂を入れた猫用のトイレを、決まった場所に置く方法もある
参考:高知市|猫避け対策の方法
子猫を見つけたときは、すぐ保護せず1日様子を見る
春と秋の繁殖シーズンには、子猫が取り残されているという相談が多く寄せられます。市は、親猫が餌を食べに行っていたり、子猫を一匹ずつ移動させていたりする可能性があるため、まず1日程度様子を見るよう案内しています。慌てて保護すると人の匂いが付き、親猫の元に戻しても育児放棄をする可能性があるためです。
1日ほど様子を見ても親猫が戻らないときの選択肢として、市の案内は次の内容を挙げています。保護して譲渡する場合は、本当に飼い主がいないかを地域の住民に確認し、生活食品課や最寄りの警察署にも相談するよう求めています。
- 譲渡できる大きさまで人工保育を行い、里親を探す(行政でボランティアの紹介は行っていない)
- 離乳前の子猫は、県の中央小動物管理センターへ持ち込んで引取りを依頼できるが、殺処分を前提とした引取り
- 自力で動ける、歯が生えているなど大きくなった子猫は引取り対象外で、里親を探すか元の場所へ戻す
近所で話し合うとき:高知地域猫セミナーを活用する
近所の人との話し合いや、地域猫活動の始め方を知りたいときは、市が開く高知地域猫セミナーが参考になります。市は、餌やりを禁止するだけでは猫の問題は解決できないとして、地域猫活動の取り組みを紹介しています。町内会や自治会の関係者、フン尿や鳴き声に困っている人、猫を助けたい人など、どなたでも参加できる内容です。
第11回は令和8年11月7日(土曜日)の14時から17時(開場13時30分)、総合あんしんセンター3階大会議室で開かれ、参加費は無料です。申込みは生活食品課動物愛護担当へ電話で行い、当日参加もできると案内されています。講師は東京都港区みなと保健所の動物政策監と、高知地域猫の会の代表です。





