津市の野良猫相談は、手術費の補助と近隣の話し合いを分けて考える

津市の公式ページは、飼い主のいない猫が増えすぎるとふん尿被害や鳴き声など地域のトラブルにつながると説明し、不妊・去勢手術の費用を一部補助する制度を設けています。目的は猫の数を適正に管理し、人と猫が共生できる地域を目指すことです。担当は環境部の環境保全課(環境衛生担当)で、公式ページに書かれているのは手術費の補助の条件であり、市が猫を捕獲する、餌場を片づけるといったサービスの記載はありません。

困りごとの種類によって、確認する窓口が変わります。下の表は、津市の公式ページで確認できた内容をまとめたものです。電話番号は変更されることがあるため、各ページの問い合わせ先で確かめてください。

津市の野良猫相談は、手術費の補助と近隣の話し合いを分けて考える:確認項目
困りごと市の公式ページで確認できた案内窓口
猫が増えて、フン尿や鳴き声に困っている不妊・去勢手術費を1頭3,000円まで補助。耳カットと申請書類が必要環境保全課 環境衛生担当
近所で餌やりをしている人がいる近所の理解のもとで、排泄物や餌を片づけ、不妊去勢手術を受けさせるなど適切に管理するよう案内環境保全課 環境衛生担当
手術を受ける動物病院を選びたい津市内の動物病院でなくても構わない申請者が選ぶ
敷地内で猫が死んでいた私有地内の死骸は地域の所管課に問い合わせ、収集手数料がかかる。ペットは収集できない地域ごとの所管課

参考:津市|飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費補助制度について

読者の疑問

津市の野良猫の不妊・去勢手術費は、全額補助されますか。

比較ガイド

全額ではありません。飼い主のいない猫1頭につき3,000円が上限で、手術費が3,000円に満たないときはその金額までです。2026年10月時点の公式案内で確認できた内容です。

補助の対象になる人と猫|市内在住、市内の猫、耳カットの3点

対象者は、津市内に住所がある人で、津市内に生息する飼い主のいない猫に不妊・去勢手術を受けさせた人です。もう一つの条件として、手術を受けた猫に、手術済みであることが分かる耳カットを施す必要があります。津市外に住んでいる人が市内の猫に手術を受けさせた場合や、すでに飼っている猫の手術は、公式ページの条件から外れます。

飼い猫の手術と、営利目的の手術は対象外とされています。庭に通ってくる猫に餌をあげているうちに自分の猫のように感じていても、飼い猫か飼い主のいない猫かで扱いが分かれるため、申請の前に環境保全課へ状況を伝えて確認すると安心です。

  • 津市内に住所がある
  • 津市内にいる飼い主のいない猫に手術を受けさせた
  • 手術済みの目印として、猫に耳カットを施した
  • 耳カットをする前の写真を撮っておいた

参考:津市|飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費補助制度について

補助額の計算|1頭3,000円が上限、安い手術はその金額まで

補助の上限は、飼い主のいない猫1頭につき3,000円です。手術費用が3,000円に満たない場合は、その金額が上限になります。複数の猫に手術を受けさせたときは、1頭ごとに上限を当てはめて合計する形で、公式ページに計算例が載っています。

例の金額は市が計算方法を示すための数字で、動物病院の料金を表すものではありません。実際の手術費は動物病院に確かめ、補助を受けても自己負担が残る場合があることを前提に、費用の見通しを立ててください。

補助額の計算|1頭3,000円が上限、安い手術はその金額まで:確認項目
手術の内容(公式ページの例)手術費補助金額
メス1頭5,000円3,000円
オス1頭2,500円2,500円
メス2頭とオス1頭メス各5,000円、オス2,500円8,500円(3,000円×2頭と2,500円×1頭)

参考:津市|飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費補助制度について

申請の流れと期限|手術前の写真と領収書の内訳が必要

申請期限は、手術実施日の翌日から30日以内か、手術実施日の年度末(3月31日)のどちらか早い日です。3月に手術をすると期限が短くなるため、公式ページも注意を促しています。期限内でも予算がなくなり次第終了することがあるため、手術を予約する前に環境保全課へ受付状況を確認してください。

郵送で申請する場合は、書類が届いてから内容を確認する扱いです。不備があると担当課から補正を求められ、期限内に直らないと補助金を交付できません。写真の提出フォームも用意されていますが、フォームだけでは申請したことにならない点に注意が必要です。

申請の流れと期限|手術前の写真と領収書の内訳が必要:確認項目
提出するものポイント
交付申請書(第1号様式)市のページから様式を入手できる
不妊・去勢手術実施証明書(第2号様式)手術費を支払ったあと、動物病院に記入してもらう
手術前の写真耳カットを施す前の写真が必要
手術後の写真耳カットが確認でき、手術前の写真と見比べて同じ猫と分かるもの
領収書の原本手術費の内訳が書かれたもの。複数の猫なら1頭ごとの内訳が分かる形
  • 飼い主のいない猫を捕獲し、手術の前に写真を撮る
  • 動物病院で不妊・去勢手術と耳カットを受けさせる
  • 手術費を支払い、領収書と実施証明書への記入を受け取る
  • 環境保全課の窓口へ、申請書と添付資料を提出する
  • 市の審査で額が確定したあと、指定の口座に振り込まれる

参考:津市|飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費補助制度について

餌やりをしている人、近所で困っている人の考え方

津市の動物愛護のページは、無責任に餌を与えると付近に猫が住みつき、近所の敷地でフン尿をしたり庭を荒らしたりすること、過剰に繁殖する原因にもなることを挙げています。餌を与えるなら、近所の人の十分な理解を得たうえで、排泄物や餌をきちんと片づけ、不妊去勢手術を受けさせるなど適切に管理するよう求めています。

三重県動物愛護推進センター「あすまいる」のページも、手術で子猫が生まれなくなっても問題がすぐに解決するわけではないとして、一定のルールを決めた猫の管理(地域猫活動)を考えるよう呼びかけています。個人で抱え込まず、自治会や近所の人と話し合って、餌の時間や置き場所、掃除の担当を決めておくと、話し合いを進めやすくなります。進め方は近所で被害があるときの情報共有の方法も参考になります。

猫は動物愛護管理法の愛護動物に含まれ、環境省は、みだりに殺したり傷つけたりした場合は5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、遺棄した場合は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金に処されると説明しています。追い払うために毒餌などで傷つける方法や、捕まえて遠くへ連れて行き放す方法は選ばないでください。

参考:津市|動物愛護

敷地内で猫が死んでいたとき|私有地の収集には手数料がかかる

津市の公式ページによると、私有地内で死んでいる犬や猫などは、お住まいの地域の所管課に問い合わせ、1頭あたり1,000円の収集手数料が必要です。ペットの死骸は収集できず、飼い主が自己責任で津市斎場「いつくしみの杜」へ持ち込む案内です。野良猫が自宅の庭で死んでいたときは、素手で触らず、場所の写真を残してから所管課へ連絡すると話が進みます。

道路上の場合は、道路管理者が分からないときや、夜間・土曜日・日曜日・祝日に、24時間受付の道路緊急ダイヤルが案内されています。国道23号、国道163号・165号と県道、市道で連絡先が分かれています。

敷地内で猫が死んでいたとき|私有地の収集には手数料がかかる:確認項目
死んでいる場所連絡先(公式ページの案内)
私有地内地域に応じた所管課。1頭あたり1,000円の収集手数料
市道地域に応じた所管課
国道23号国土交通省 津国道維持出張所
国道163号・165号、県道三重県建設事務所 保全室保全課
道路管理者が分からない、夜間・休日24時間受付の道路緊急ダイヤル(国土交通省)

参考:津市|犬、猫等(ペット以外)の死骸処理

賃貸・集合住宅で猫に困っているとき

賃貸住宅や集合住宅の共用部分、駐輪場、植え込みで猫を見かける場合は、市へ連絡する前に管理会社や管理組合へ状況を伝えます。敷地の使い方や餌やりの禁止などは管理規約で決まっていることがあり、入居者個人が猫を捕獲したり餌場を片づけたりすると、後の調整が難しくなります。連絡文の書き方は賃貸の害獣被害を管理会社へ報告する文例が参考になります。

補助金を使う場合は、申請者が津市内に住所がある人で、猫が津市内にいる飼い主のいない猫であることが条件です。共用部分での捕獲や手術に管理者の許可が必要かどうかは、公式ページに書かれていません。手術を予約する前に、管理会社と環境保全課の両方へ確認してください。

環境保全課へ連絡する前に準備する情報

電話や窓口で話を始めやすくするため、次の情報を手元にそろえておきます。猫の様子を記録するときは、近づいて追いかけたり、触ったりする必要はありません。離れた場所から撮れる範囲で十分です。

  • 猫がいる場所の住所と、敷地の持ち主・管理者
  • 猫の頭数と、見かける時間帯、耳カットの有無
  • 困っている内容(フン尿、鳴き声、庭の被害など)
  • 餌やりをしている人がいるかどうか、近所で話し合えているか
  • 手術を頼む動物病院の候補と、見積もりの金額