金沢市の毛虫対策は、各世帯の自主防除と町会の連携が基本です

金沢市は、民有地の樹木の毛虫について、皆さんの樹木は皆さんで守りましょうと呼びかけています。緑と花の課から発生予想情報などを書いた班回覧用紙が送られ、各世帯は自宅の樹木の発生状況を確認して自主防除を行います。発生状況は、金沢市の広報やホームページにも掲載されます。

市から委託された地区指定防除業者は、地域のパトロールを行い、発生の状況をすばやく町会長へ連絡します。ただし、宅地の中まで立ち入るパトロールはしないと案内されているため、庭木の毛虫は住人が自分で確かめる必要があります。

金沢市の毛虫対策は、各世帯の自主防除と町会の連携が基本です:確認項目
担い手公式案内にある役割補足
各世帯班回覧用紙で発生予想を知り、自宅の樹木を確認して自主防除自主防除が難しいときは町会長へ連絡
町会長連絡を取りまとめ、地区指定防除業者へ依頼して日程を調整防除の日は町会代表者の立ち合いを求められる
地区指定防除業者地域をパトロールし、発生状況を町会長へ連絡。町会の依頼で防除宅地の中までは立ち入らない
地区防除相談員校下を巡回し、防除が進まない町会へ助言配置は任意で、各校下に1名まで
市(緑と花の課)発生予想情報の提供と、町会単位の防除経費の助成経費の4分の3

参考:金沢市|民有地防除・助成制度

読者の疑問

金沢市は庭木の毛虫を駆除してくれますか?

比較ガイド

市の案内では、民有地の毛虫は各世帯の自主防除が基本です。自分で防除できない場合は町会長へ連絡し、町会として地区指定防除業者に依頼する流れで、その経費の4分の3を市が助成します。

町会単位の防除は経費の4分の3を市が助成。予防的な一斉散布は対象外です

各世帯で自主防除ができない場合は、町会長へ連絡します。町会長は希望を取りまとめ、地区指定防除業者に防除を依頼して日程を調整します。市は、この町会単位の防除の経費の4分の3を助成し、町会の負担は4分の1です。個人が業者へ直接払った費用への助成は、公式ページからは確認できませんでした。

防除の方法は、初期防除を徹底するため、効率的な方法として捕殺または薬剤散布が選ばれます。予防的な散布や一斉の薬剤散布には助成できないと書かれています。毛虫が出ていない木に念のため散布してほしいという依頼は助成の対象外になるため、町会で決める前に確認してください。

助成の申請方法、受付期間、上限額などは、公式ページに書かれていませんでした。町会として動く前に緑と花の課へ問い合わせ、令和8年度の地区指定防除業者の一覧で、自分の校下の担当業者を確認しましょう。一覧は校下ごとに担当業者が決められています。

参考:金沢市|民有地防除・助成制度

チャドクガとアメリカシロヒトリは、時期と見つけ方が違います

金沢市の案内では、どちらも通常は年2回発生しますが、好む木と見つけ方、基本の防除が異なります。発生時期は気象条件で前後することがあり、2026年10月は2回目の目安の時期が終わったところです。来季に備えて、庭木の種類を確認しておきましょう。

チャドクガは卵や幼虫に触れない服装で防除する

チャドクガの幼虫は葉を食べて木の生育を悪くするだけでなく、白い小さな毒針毛に肌が触れると、激しいかゆみと発疹が出ます。市は、成虫が卵を産み付けた葉を除去することが最も効果的としています。作業するときは手袋をして長袖を着て、卵や幼虫に触れないようにします。

ふ化した幼虫は葉に群生していますが、成長すると分散するため、早く見つけて早く防除することが大切です。触れてしまって症状が強いときは、自己判断で済ませず、医療機関に相談してください。

アメリカシロヒトリは巣網を見つけたら早めに捕殺する

アメリカシロヒトリは、ふ化した幼虫が白い網状の巣網を作り、その葉が透けて見えるため見つけやすい虫です。市は、若い幼虫の時期に高枝切りバサミなどで巣網の枝葉を切り取り、幼虫を踏みつぶす方法が最も効果的としています。

切り取った枝葉は、丈夫なごみ袋に入れて幼虫が逃げないよう口をしっかり閉め、燃やすごみとして出す方法も示されています。約2週間後には巣網から出て分散し、葉を食べ尽くすため、巣網の段階で気づくことが重要です。

チャドクガとアメリカシロヒトリは、時期と見つけ方が違います:確認項目
項目チャドクガアメリカシロヒトリ
被害が多い木ツバキ、サザンカ類カキ、サクラ、ウメ、プラタナス、アメリカフウ、ヤナギ、ハナミズキ、アンズ、クルミなど
発生の目安5月上旬〜6月中旬(1化期)、8月上旬〜9月中旬(2化期)6月中旬〜7月中旬(1化期)、8月上旬〜9月下旬(2化期)
見つけ方卵を産み付けた葉、葉に群生する幼虫白い網状の巣網。その葉は透けて見える
基本の防除卵を産み付けた葉の除去。早期発見と早期防除巣網の枝葉を高枝切りバサミで切り取り、幼虫を踏みつぶす
注意点毒針毛に触れると激しいかゆみと発疹が出る幼虫は約2週間後に巣網を出て分散し、葉を食べ尽くす

参考:金沢市|都市樹木害虫(アメリカシロヒトリ・チャドクガ)

薬剤散布は必要最小限。住宅地では周辺への事前周知が前提です

金沢市は、アメリカシロヒトリとチャドクガの防除を、捕殺を基本にしています。効率的と判断される場合に限り、必要最小限の薬剤散布を行うとし、以前のような一斉薬剤散布を復活するものではないと説明しています。使う薬剤の種類や希釈倍率は、市の案内と製品の表示に従うものとして、ここでは取り上げません。

町会長への注意として、周辺住民へ事前に周知して合意を得るよう努めること、登録された農薬を定められた希釈倍率で使うこと、周囲に飛散しないよう発生している枝葉に集中させることが挙げられています。農林水産省も、学校、公園、街路樹、住宅地に近接する農地などで農薬を使うときは、飛散による住民の健康被害が生じないようにする必要があるとしています。

ペットや乳幼児がいる家の近くで散布する場合は、散布日と作業範囲を事前に聞いておくと、洗濯物や遊び場の調整ができます。作業の前後に確認したいことは、ペットがいる家の害虫駆除や乳幼児がいる家の害虫駆除で整理しています。

参考:金沢市|薬剤散布について

発生状況の公開と、来季に備えて確認しておくこと

金沢市は、アメリカシロヒトリが発生しやすい5月から9月に、市内9か所で定点捕獲調査を行い、発生の早期確認と早期防除につなげています。調査地点は、木越団地線、みどり団地線、保古町線、久安線、三口町第1児童公園、専光寺ふれあいの森などです。発生状況の一覧は、最終更新が令和8年9月25日と案内されています。

季節が終わった今は、来季の準備期間です。町会に入っている場合は、班長や町会長に、地区指定防除業者への依頼方法と日程調整の担当を聞いておくと、発生期にあわてずに済みます。庭木にツバキやサザンカ類があればチャドクガ、カキやサクラなどがあればアメリカシロヒトリに気をつけて、春から観察しましょう。

参考:金沢市|都市樹木害虫発生状況マップ

賃貸住宅・マンション・民間業者に頼む場合の考え方

賃貸住宅の庭木や、集合住宅の植栽は、入居者が勝手に薬剤を使わず、管理会社や管理組合へ発生場所を伝えます。毛虫が敷地の境にある木についているときは、所有者が分からないまま触らず、町会長や管理者に相談してください。近所でも被害があるときの情報共有の方法も参考になります。

金沢市の助成は、町会単位の防除が対象と案内されています。個人が民間業者へ直接依頼する場合は、助成の対象になるかが分からないため、契約前に緑と花の課へ確認し、見積書で作業範囲と総額を書面で受け取ってください。