ヌカカ(干拓虫)とは?米子市が案内する特徴と最盛期
米子市は、ヌカカをハエ目ヌカカ科に属する体長1〜2ミリ程度の昆虫の総称で、蚊とは違う種類だと説明しています。古くから市内の弓浜地区でかゆみなどの健康被害の報告があり、干拓虫とも呼ばれます。網戸を簡単に通り抜けるほど小さく、衣服の中に潜り込むため、被害を防ぐのは容易ではないとされ、かまれると腫れやかゆみが数日続くこともあります。
最盛期は、市のページでは5月から6月、2022年3月版のリーフレットでは弓浜地区等で5月下旬から6月下旬とされています。隣の境港市の案内には、活動期間を5月から9月(6月から7月が最盛期)とする記載と、発生時期は5〜6月が中心とする記載の両方があり、表現に幅があります。時期は対策を始める目安にとどめ、年ごとの違いは市の調査結果で確かめてください。
境港市の案内によると、近隣の米子市で確認されているのはイソヌカカとトクナガクロヌカカの2種で、吸血するのはメスです。かゆみの原因を、跡だけで自分で断定しないようにしましょう。分からないときは、ダニ・トコジラミ・ノミの違いも参考に、寝具やペットの周りも確認します。
参考:米子市|ヌカカの被害予防
ヌカカと蚊は、どう違うのですか?
米子市は、ヌカカは蚊とは違う種類の昆虫で、体長1〜2ミリと小さく、網戸を通り抜けたり衣服の中に潜り込んだりすると説明しています。かまれると腫れやかゆみが数日続くこともあります。
令和7年度と令和8年度の調査では、6月上旬に採集数が最も多くなりました
市は平成27年度から、米子高専や鳥取大学と共同で、発生状況や被害状況、ヌカカの生態などを調べています。大量発生の時期の前後に、毎週1回程度の採集調査を行い、結果を公表しています。下の表は、市のページに載る令和7年度(2025年)と令和8年度(2026年)の調査日ごとの採集数を、時期の近い日で並べたものです。
令和7年度は6月9日の1,316匹、令和8年度は6月10日の354匹が最多で、どちらの年も6月1日から10日の間でした。市の注記には、令和7年の梅雨入りが6月9日頃、梅雨明けが7月19日頃とあります。採集数は調査日ごとの値で、1シーズンの総数でも被害の大きさそのものでもありません。年ごとの差の理由は、市の資料からは分かりません。
| 時期の目安 | 令和7年度(2025年)の調査日と採集数 | 令和8年度(2026年)の調査日と採集数 |
|---|---|---|
| 5月21〜31日 | 5月27日:147匹 | 5月26日:86匹 |
| 6月1〜10日 | 6月5日:504匹/6月9日:1,316匹 | 6月1日:42匹/6月10日:354匹 |
| 6月11〜20日 | 6月17日:906匹 | 6月16日:204匹 |
| 6月21〜30日 | 6月24日:241匹 | 6月23日:8匹/6月30日:6匹 |
| 7月1〜10日 | 7月3日:157匹/7月10日:8匹 | 7月7日:17匹 |
ヌカカの被害予防:時間帯・服装・虫よけ・屋内への侵入対策
市は、朝夕、特に朝方と、風がないときに注意が必要だと案内しています。服装は、長袖・長ズボン・帽子にタオルを首に巻き、肌と衣服の隙間をできるだけなくして、衣服の中へ潜り込まれるのを防ぐ方法が示されています。
虫よけは、屋外では人体用の虫よけ剤が最も有効とされ、襟元や袖口の奥まで塗るのがポイントです。市は、従来の成分に代わるイカリジンを含む製品が販売されていることも紹介しています。使用できる年齢や回数、塗る範囲は製品ごとに表示が異なるため、表示に従ってください。乳幼児や皮膚の弱い人が使うときは、乳幼児がいる家の害虫駆除も参考に、薬局などに相談しましょう。
屋内の被害を減らすには、網戸や窓ガラスにかけて虫の侵入を防ぐスプレーや蚊取り線香を使い、できるだけ建物に入れない方法が案内されています。朝夕に窓やドアを開ける時間を減らす工夫も、市が示す時間帯の注意とつなげて考えられます。侵入予防をどこまで自分でできるかは、害虫の侵入予防はどこまで自分でできるかでも整理しています。
かまれて症状がひどいときは、医療機関を受診してください。これは境港市の被害予防ページにも書かれている案内です。自己判断で症状を決めず、受診時は、かまれた場所と時間帯、屋外にいた地域を伝えましょう。
参考:米子市|ヌカカの被害予防
市の補助事業は荒廃農地の石灰散布が対象で、個人の住宅用ではありません
市は、ヌカカの主な発生源を荒廃農地など長年管理されず枯れ葉が溜まった土壌とし、石灰散布、除草、耕うんで幼虫を駆除することが有効だとリーフレットで説明しています。そこで令和4年度から5年間を目途に、弓浜地区等の住宅地周辺の荒廃農地で、発生時期の直前の4月から5月に石灰散布等を行う土地の所有者・管理者・自治会に、粒状苦土石灰の購入費用等を助成しています。
補助は、石灰の購入費などを助成する制度です。自宅の庭に使う虫よけ用品や、業者への駆除依頼の費用が補助されるとは、市の案内に書かれていません。2026年10月時点で今年度の実施期間は終了しています。補助ページの掲載日は2022年6月20日で、令和4年度からの5年間を目途とあるため、令和9年度以降の扱いと次の受付は市の環境政策課に確認してください。
| 項目 | 市の案内(補助事業のページ) |
|---|---|
| 補助対象地区 | 大篠津町、葭津、大崎、和田町、富益町、夜見町、彦名町、河崎、両三柳、安倍 |
| 補助対象土地 | 市と地元自治会が選んだ住宅地周辺の荒廃農地のうち、所有者等の承諾が得られた土地 |
| 補助対象者 | 補助対象土地の所有者または管理者、補助対象地区の自治会 |
| 補助金額 | 石灰散布のみは10平方メートル当たり100円、石灰散布と除草または耕うんは同200円(10平方メートル未満は切り上げ) |
| 実施期間 | 毎年4月1日から5月31日まで |
実施状況と、住宅の近くで被害が続くときの動き方
市のページには、令和4年度から6年度までの実施状況が載っています。実施面積は年度ごとに広がり、石灰の散布にドローンを使う自治会も令和5年度の5から令和6年度の14へ増えています。
市は、農地は個人の財産で、本来は土地所有者が管理するものだと述べ、土地の管理責任は所有者にあると明記しています。また、補助対象地区に住む人には、自治会が行う対策事業への理解と協力を求めています。近くに草が茂った荒廃農地があるときは、持ち主が分かれば伝え、分からないときは自治会に相談する、という順番が現実的です。
賃貸住宅や集合住宅では、入居者が薬剤を使ったり業者を呼んだりする前に、管理会社や貸主へ連絡して、共用部の扱いや費用負担を確認します。業者に頼む場合は、対象の虫、屋内外のどこまでを作業するか、使う薬剤の種類を見積書で確かめましょう。選び方は害獣駆除業者の選び方が参考になります。
| 年度 | 実施自治会数(うちドローン活用) | 実施土地所有者数 | 実施面積 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 22 | 36 | 13.6ヘクタール |
| 令和5年度 | 17(5) | 32 | 16ヘクタール |
| 令和6年度 | 20(14) | 30 | 25.5ヘクタール |
米子市のそのほかの窓口:ハチの巣・サル・農作物の鳥獣被害・野良猫
米子市の環境政策課のよくある質問(2020年4月14日更新)は、市では蜂の巣駆除を行っておらず、土地の所有者または管理者の責任で行うよう案内しています。業者は、Web、電話帳、鳥取県ペストコントロール協会などで探せるとされています。
サルについては、農林課が2026年9月12日から16日の目撃情報を掲載し、17日17時時点で追加の目撃はないとしています。刺激しない、餌を与えない、野菜や果物を戸外に放置しない、扉や窓の施錠を徹底する、という注意が示されています。イノシシ・ヌートリア・カラスなどの農作物被害の相談窓口も農林課の農政担当です。
| 困りごと | 米子市内の窓口 | 公式ページの内容 |
|---|---|---|
| 蜂の巣 | 環境政策課(市は駆除を行わない) | 所有者か管理者が業者に依頼します。業者探しは県ペストコントロール協会などで。 |
| サルの目撃 | 農林課 | 目撃情報を日付ごとに掲載し、刺激せず、扉や窓の施錠を徹底するよう案内しています。 |
| 農作物の鳥獣被害(イノシシ・ヌートリア・カラスなど) | 農林課 農政担当 | 農作物への鳥獣被害の相談窓口です。 |
| 野良猫による糞尿などの被害 | 県の米子保健所 | 病気やけがで動けない場合を除き、保護や引取りは行いません。猫捕獲器や超音波式の猫被害軽減器を無料で貸し出します(捕獲器は駆除目的では貸出不可)。 |






